詩集｢棘｣

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君は幻だったのかも知れないけど

閑な湖面乱す波紋のように
想い…広がり続ける
君の心へ…どうか届いてほしい

日溜まりの中の春紫苑は
去年の春を思い出させ
胸を強く締めつけた…

Ah...君は何処へ…?
僕の心は…欠け続けてる…

君は幻だったのかも知れないけど
想う僕ははっきりと覚えてる
祈りなんて誰にも届かない
それでも君だけが好きだから

漂う木の葉水面に揺れていつか
深く…沈んで行くだけ
この絶望(ｱｷﾗﾒ)は…変えられない事実?
ゆっくりと壊れてく自分
支えるものなんてない…

Ah...君が居ない…
溜め息ばかり…哀しいだけで…

君は幻だったのかも知れないけど
今ここで切なさを感じてる
詰まらないこの殻を割ったなら
大好きな君に会えるかな?

振り向けばとても少ない記憶(ﾒﾓﾘｰ)
これだけで僕は…生きれるの…?

君は幻だったのかも知れないけど
想う僕ははっきりと覚えてる
愛なんて誰にも見えないけれど
それでも君だけが好きだから…

幻なんかじゃない…

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