| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

詩集「棘」

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

堕ちた僕には



もう僕は思い出の住人?
ここで君を想ってるのに…
薔薇は鮮やかに咲ってるのに
君はこっちを振り返らない

見知らぬ街で他の誰かを想うの?
嫌な想像しか出来なくて…眠れない

堕ちた僕には翼がなくて
自由に君の元へと飛んで行けない
背中合わせて笑ってたいんだ
たまにはこっちを振り向いてね…僕はここにいる


求め過ぎて…失って…苦しんで…
何か得られたものあるのかな…?
流されてく日々の中…丸くなって いつか
何かを与えられる人になりたい…


夜の闇を深くする霧は
想いまでは隠しきれない
君は何も知らないのに
僕はここで終わってしまうの?

萌えゆく山波 艶やかな翠
見上げた目の眩む青空…胸に痛い

堕ちた僕には光がないから
ここはたった一人手探りの黒い世界
肩を並べて寄り添っていたい
ちょっとでも思い出してね…僕はここにいる

堕ちた僕には想うことさえ
目くじら立てて咎められることなのかな?
背中合わせて笑ってたいんだ
たまにはこっち振り向いてよ…

僕はここにいるよ…



 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧