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リリなのinボクらの太陽サーガ

作者:海底
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預言

 
前書き
まだだ! まだエタってない!!

そもそも遅れて申し訳ありません。ゼミの研究や就活などで執筆時間が全然取れずにいたため、ここまで時間がかかってしまいました。

ミッドにいる原作キャラの話。サバタ本人は今回出ません。 

 
~~Side of なのは~~

「これより本日の講義を始める、心の準備は出来たか?」

「は、はい……!」

「よろしくお願いします……!」

私とフェイトちゃんは緊張気味に返事をしたけど、心の準備を前もって聞くってどういう事? これ、普通に授業するだけだよね……? なのになんで戦いに赴くような緊張感が漂っているの……?
暗色系で特注の局員服に身を包んだ彼、サルタナ提督が今日の担当だからこうして嘱託魔導師の資格の勉強を教えてくれる事になったんだけど……この人とはあんまり接した事が無いし、エレンさんみたいに話しかけやすい雰囲気じゃないから、どうしても気が引けてしまう。悪い人じゃないどころか、むしろ良い人なのはフェイトちゃん達の裁判の一件からわかってるんだけど……ねぇ?

「そう肩肘張らなくても構わんぞ。やる事はエレンや他の連中と何も変わらんのだからな」

「そ、それはわかっているんですけど……その……」

「サルタナさんとはあんまり話した事が無いので、つい……」

「ふむ……確かに俺はおまえ達と会話を交えた事があまり無いから、エレンやハラオウン……リンディ提督やクロノ執務官のようなとっつきやすさは無いか。だがおまえ達がいずれ管理局ないし、組織などに属せば、全く接した事が無い人間と話す場面も多くなる。社交性を身に付けるためにも、不慣れな人間と接する場面は多めに経験しておいた方が良いぞ」

彼の言っている事は全くもって正しい。地球だろうと次元世界だろうと、組織の根幹は人間だ。そして組織に入るという事は、文字通り他人と行動を共にする事が多くなる。それに嘱託魔導師とは色んな所に出張する雇われ魔導師のようなもので、正式に所属している人より色んな人と協力しなければならないから、そういう柔軟性や社交性が強く求められる訳だ。となるとサルタナさんと普段通り……とまでは行かなくとも、緊張しないぐらいには柔軟性を身に付けておいた方が良いよね。

ちなみにサバタさんがブラジルに向かったのは一昨日で、昨日エレンさんの講義を受けた際にその事を教えてもらった。どうもマキナちゃんの体内に埋め込まれたカプセルに入ってた、麻薬を売った組織を潰しに行ったらしい。私達に何も言わずに行った辺り、多分変に気を遣わせないようにしたんだと思うけど……潜入任務の翌日に出かけるなんてサバタさんも忙しいというか、頑張り過ぎと言うか……少しぐらい休んで欲しい。言って止まるような人じゃないのはわかってるけど、ずっと戦い続きで彼もかなり疲れや負担が溜まってると思う。

へ? 私も似たようなものだって? …………そ、そんなことはないとおもうよ~?

「ま、おまえ達はまだ幼い故仕方ない。講義は少し中断して質疑応答の時間を取り、お互いの事を知る所から始めよう」

「あれ? サルタナさんって私達やはやて達の裁判であんまり時間が取れてなさそうなのに、私的なお話をする時間を作って良いんですか?」

「遠慮する必要は無い。緊張したまま講義を行った所で、内容をしっかり記憶できるとは思えん。それより有意義な時間となるよう、今の内に上手く人間関係を構築しておいた方がよっぽど今後のためにもなるし、何より講義にも身が入る。時間は効率よく使わねばな」

「なんか……意外な程柔軟性が高いんですね、サルタナさんって」

「そうでなければ他人を指揮するこの役職は務まらん。部下の意を汲むには、艦の誰よりも他人の感情に敏感でなければなく、また、それに応じた行動と物怖じしない精神力が求められる」

「そうなんですか……そういえばリンディさんも配慮の精神を結構気にしていましたね。ラジエルのビアホールを見て悔しそうにしていた姿が印象的でした」

「公私のメリハリがきちんとしている、と言うのかな? でもサルタナさんは公私で口調が変わらないのはどうしてですか? リンディさんは公の場では一応丁寧語なのに」

似た性格のサバタさんは公共の場とか全く気にしてなかったけどね。だけど彼も一応、彼なりの体裁は整えていたんじゃないかと思う。

「あぁ、それは俺とハラオウンの所属する部署の違いが大きな要因だろう。俺のこの口調は素だが、同時にラジエル艦長としての威厳を周囲に示すための象徴として作った物でもある。エレンの仕事モード時の口調がいつの間にか素になったようなものだと考えればいい」

「部署の違いですか……そう言えば何となくそんな感じはしていましたね」

「確か時空管理局帝政特設外務省、第13紛争世界突入二課……でしたっけ? それで
通称アヴァランチとも呼ばれているそうですけど、そこって一体何をしている所なんですか?」

フェイトちゃんの素朴な質問に対し、何故かサルタナさんは少し気難しい表情を浮かべる。そんなに変な質問じゃないはずなんだけど、どういう訳かあまり教えたく無さそうに見える。どうしてだろう?

「……話す前に少し考える時間をやる。“帝政特設外務省”と聞いて、おまえ達は何を思い浮かべる?」

「え? あ、えっと……外務省ですから、外交関係を主にしている部署だと思いますが……」

「帝政……この単語からあんまり良い印象が出ないんですけど……もしかしてかなり危ない所なんですか?」

「……まぁ、その通りだ。法的治安組織の名目が強い管理局だが、やはり他の世界にとっては余所者がいきなりやってきてそっちの法律に従えとは何様のつもりだ、と考える連中も多くいる。外務省はそう言った連中と穏便に済ませようとやり取りする訳だが、時には失敗して抗争になってしまう事がある。他にもその世界が戦争していたり、こちらの交渉に応じようとしない時もある。そんな時に少々荒っぽい手段を使ってでも物事の解決を図るのが、“帝政特設外務省”の役割だ」

「け、結構大変な部署なんですね……」

「じゃあ第13紛争世界突入二課ってのは……」

「読んで字の如く、第13紛争世界に突入して戦争を鎮圧させる部署だ。頭の部分は担当している箇所によって度々名前が変更されるから、とりあえず今取り掛かっている世界だと見ればいい。それとここは色々な意味で特殊で、警察のように治安維持活動を主とする管理局にしては、異質な軍隊じみた雰囲気になっている。アヴァランチはそんな俺達の戦いぶりからついた通称だ。それと突入二課に関しては、帝政特設外務省に所属する特務部隊である事を示すぐらいで、特に深い意味は無い」

要するに“突入二課”は、武装隊の一種というか亜種のような部隊なんだね。色々凄い人が多いから、やってる事は相当多岐に渡るけど……なるほど、案外わかりやすくていいかも。

「そうなんですか。それにしても戦争を終わらせるための部署って……なんかカッコイイですね!」

「はい! なんて言うか、平和の使者って感じがして凄いと思います!」

「……。(戦争に介入するという事は即ち、人の死をよく目の当たりにする、という真実はまだ幼い彼女達には重すぎるな。……無理に教えなくとも良いだろうが、あまりこちらに興味を抱かせないように誘導しておくか)……とにかくそういう訳だから、おまえ達が将来管理局に正式に入ったとしても、俺達の部署である突入二課には来ない方が良い。ラジエルは“裏”との戦いもそうだが、戦場に出る事もよくあって、命を落とす確率が他より圧倒的に高い。長生きしたければここじゃなく、他で頑張るといい」

ラジエルの人達は命を賭して他の世界の戦争を止めようと戦っている。でもそれは多くの命の危機を招くから、私達が考えるようなキラキラした場所じゃない。だから私達には表の世界で直接助けられる人を助けて行って欲しい。サルタナさんは暗にそう言いたいんだろう。口調からじゃわかりにくいけど、彼の気遣いと優しさはちゃんと私とフェイトちゃんの心に伝わってきた。

「……俺達の部署の話はもういいか。それよりもっと話しやすい話題でもないか? 例えば好物の話でも良いし、趣味の話でも構わないぞ?」

この時、明るい話題として私は実家が経営している翠屋の話でもしようかと思ったけど、第六感が働いたのか言おうとした途端、急に言葉が詰まった。そのせいでサルタナさんはフェイトちゃんが切り出した別の話題に意識が移っちゃったけど、後にこの話題を切り出さなかったのは正解だったと知る事になる。

理由? 翠屋ってケーキとかで有名だから、紅茶よりもコーヒーの方がよく売れてるんだよね……。いや、お父さんの淹れる紅茶もハイレベルなんだけど、お客さんのニーズとして口の中の甘み的にはそういう事なの。

「そういえばこの前、ラジエルでヴォルケンリッターの戦闘記録やデバイスのデータを取ったようですけど、どんな風に収集したんですか?」

「単純に言うと、ヴォルケンリッター同士で模擬戦を行ってもらっただけだ。ただ……その時にはやてが煽るような事を言ったせいで、ちょっと過剰にはなってしまったが」

「過剰? はやては一体何を言ったんですか?」

「『この中で一番強い騎士は誰なんやろうね?』とな。元々戦力で言えば烈火の将シグナムが一番強いらしく、他の連中もそれを認めているためか、その時はまだ何ともなかった。だが次に『ここで勝てば“私の”一番の騎士になれるで?』と焚き付けた瞬間、彼女達の空気が変わった」

うわぁ~、なんかその光景がありありと想像できるなぁ……。きっとシグナムさんは目に闘志をたぎらせたり、ヴィータちゃんは最強の座の奪還にやる気をみなぎらせたり、ザフィーラさんは静かに虎視眈々と一番を狙ったり、シャマルさんは予想外の大穴狙いで微笑んでいたり、リインフォースさんはおろおろしていたり、はやてちゃんは腹黒くほくそ笑んで状況を楽しんでいたりしたんだろう。ここにサバタさんが混じったら、色んな意味で混沌としていたかもしれない。

「かつて闇の書の守護騎士だった頃はシグナムが最も強かったのだろう。しかし今は夜天の魔道書、そしてはやての騎士として生まれ変わった訳だから、改めてヴォルケンリッターの最強の座を巡る大乱闘が始まった訳だ」

「それって……大乱闘、八神家ブラザーズ?」

「何それ面白そう! むしろ私が参加してみたい!」

だけどセンサー爆弾を設置した場所にホームランバットで敵を吹っ飛ばして、場外に叩き出す戦法はあんまり有効じゃないかも。皆基本的に飛んでるから、バットも当たりにくいし、爆弾を地面に設置してもスルーされちゃうもんね。
ちなみに参加してみたいと発言した私を、フェイトちゃんが一瞬「え?」と困惑気な顔で見てきた。そこまで意外かな? やってみたら本当に面白そうなのに。

「あれ、おかしいな……なのはってこんなにバトル大好きだったっけ?」

「ん~、というより地球でヴォルケンリッターの皆とよく模擬戦したから、一対一やチーム戦も良いけど一度サバイバル戦で競ってみたいんだよね」

あと、初対面時に私一人VSヴォルケンリッターという鬼畜戦があったけど、それも今では良い経験だったと思っている。トランス・ダークを使う程追い込まれたのはあれ以来無いから、最近闘争心が発散できなくて消化不良気味なの。

「高町はベルカの守護騎士を相手に日々鍛錬していたのか。道理で歳に似合わない地力を身に付けていたわけだ」

「いやいや、それほどでもありませんよ~」

「だがな、過ぎた力は自らを滅ぼしかねない。今の自分の状態を、どんな時でもしっかり把握しておく事だ」

それは要するにサバタさんからよく言われる、ダークマターの衝動に飲み込まれない様に強く自我を保て、というのと似たようなものだよね。それならちゃんと気を付けてるし、大丈夫だよ、きっと。

「……話を戻すが、ヴォルケンリッターが己の威信とプライドを賭けて全力で衝突した訳だから、その余波でラジエルの訓練室が一部破損してしまった。彼女達の戦闘は歴戦の騎士という肩書きに偽りの無い、洗練された技量で振るわれる剣術や体術、魔法のオンパレードで教本や指導ビデオとかにしても良い程だった。しかしいくら何でもデータ収集だけで訓練室の破損はやり過ぎだったため、そこで模擬戦は中止させてもらったのだ。ちなみに静止した時、最後に残っていたのは鉄槌の騎士ヴィータだった」

あ、何気にヴィータちゃん、シグナムさん達に勝ったんだ。確かに戦闘領域が狭かったら、シグナムさんより一撃の威力が高い彼女が勝つのもあり得る。まぁ、フィールドが味方したからであって、実力だけで勝ったかと言われると疑問が残るけど。

「そうなんですか……じゃあデータ収集の方は?」

「そっちの処理はつつがなく終わった。ただな、彼女達が想像以上に暴れたおかげで、訓練室の補修に予算と時間を回す必要が出てしまった……。……まったくあいつらと来たら遠慮も無しに殲滅魔法を撃ちまくって……修理代を工面するこっちの身にもなってくれ……」

「なんか……ご愁傷様です」

想定外の出費に艦長として頭を悩ませていたサルタナさんに、及ばずながら励ましの言葉を送る。いつも毅然とした態度で振る舞っているけど、彼も結構苦労しているんだね……。

「ちなみに俺やエレンを始めとしたラジエルの魔導師が使うデバイスは、“裏”を暴いていく俺達を厄介に思う本局があまり予算を回してこない事から出来るだけ費用を抑え、旧式のデバイスやガラクタを寄せ集めて専属のデバイスマイスターによって改造された物が多い」

「が、ガラクタですか……本当に大変なんですね」

「そうだな。ただ、一口にガラクタと言っても上手く組み合わせれば、最新型にも匹敵する性能を発揮できるし、ゴミや廃品も減らせて更にエネルギー節約で環境保護にも貢献できる。これはこれで案外良いモノだぞ」

そうなんだ……というかこのやりくりって、まんまリデュース(減らす)リユース(繰り返し使う)リサイクル(再資源化する)の3R政策だね。でもなんか私達でもやれそうな事をサルタナさん達が普段やってると思うと、彼らが一気に身近な存在に感じられた。

「何にせよ、おまえ達のインテリジェントデバイスのような高級品は俺達には手が出せない代物だ。おまえ達にもこれから様々な出来事があるだろうが、とにかく自分の半身たるデバイスには恵まれたんだ。大切に扱ってやれよ?」

『はい!』

ラジエルクルーの意外な事情を知った所で、緊張も解けた私達は改めてサルタナさんの講義をしてもらった。結論から言えば、彼の講義はリンディさんやクロノ君達より厳しかったけど教え方も上手かったので、いつもよりかなり勉強が進んだ。それに筆記試験に出そうな問題も山当てしてくれたから、覚える箇所が結構絞れた。翌日エレンさんに聞いて知ったんだけど、サルタナさんの山カンは的中率が約70%なんだそうだ。

「何か変にリアルな的中率だよね……フェイトちゃん」

「そうだね、なのは。100%とかじゃない辺り、余計リアル感が出てるし……」

と、この時は二人そろってそう思った。だけどね、後に私達が行った嘱託魔導師試験で彼がヤマ勘で当てた問題の数が本当に70%だったのを確認した時は、フェイトちゃんと二人で苦笑いを浮かべたものだよ。とにかく勉強を見てくれた皆のおかげで、筆記試験はそれほど苦労する事無く突破出来て、実技試験もこれまでの訓練の成果をいかんなく発揮した事で、二人そろって嘱託魔導師の資格を手にする事が出来た。

こうして、今回のミッドチルダ遠征は色んな意味で有意義なものとなったのであった。

・・・・・・・・・・・・・・・・

~~Side of はやて~~

あ~あ~、本日は~晴天ナ~リ。

今日、私達八神家はミッドチルダに自治区を持ってる“聖王教会”っちゅう所にお邪魔しとる。なんでかっちゅうと、古代ベルカの戦術をありのまま再現できるヴォルケンリッター、貴重な遺産の一つである夜天の魔道書。ベルカの文明を継承している聖王教会にとって、その両方は自分達の管轄である事もあるが、何より自分達の失われた過去の文明を残しているから、とにかく話を聞いたり姿を見たりしたかったらしい。
プログラムだろうが大事の家族である皆を見世物にするような事はあまり気が進まんかったんやけど、今回の接触を機に、闇の書の裁判でラジエルとアースラに並ぶ強力な後ろ盾になってくれるとなれば、立場が悪い私らとしては妥協するしかあらへん。覚悟はしてたけどエレンさん曰く、闇の書の罪は相当なもので、とにかくあらゆる手を尽くして状況を改善していかないと、裁判の後に色々面倒な事が起きる可能性があるんやと。

サバタ兄ちゃんに以前、皆で償うって誓ったから、ここにいる間は何があっても全部自分達で乗り越えなきゃあかん。いつまでもサバタ兄ちゃんにおんぶに抱っこじゃあ、ダメなんや。今の私はもう、何も出来なかった弱い私やない。私らがちゃんとやっていける事を示して、サバタ兄ちゃんの気苦労を少しでも和らげないと、八神家家長として恥ずかしいもんな。

「…………」

なんか視線を感じたんでふと目を動かすと、マキナちゃんがじぃ~っと私の方を見ておった。こっちが気付くと彼女はすぐにフイッと視線を逸らしたけど、私の方は少々複雑な気持ちやった。
闇の書の先代主の娘であるマキナちゃんは闇の書の被害をもろに受けた一人やさかい、手術の事はシャマルに感謝の言葉を書いた(“送った”やない、ここ注意な)のは見たけど、やっぱどうしても心の中で壁が残っとるようやった。理由は過去を知ってるから察せるけど、せっかく生きて出会えた先代主の家族なんやから、出来ればわだかまりは無くしたい。だからこれまで勇気を出して何度か話しかけようとしたんやけど、マキナちゃんは私や守護騎士の誰かが近寄るとすぐ距離を取ってしまうため、会話が出来ずじまいやった。

せやけど以前、リインフォースと守護騎士の皆がサルタナさん達と裁判の打ち合わせをしている間、私が一人で行った足のリハビリで転んじゃった時に、彼女は何も語る事無く私の肩を支えて手すりまで持ち上げてくれたり、休憩中に水分補給のドリンクを持って来てくれた事がある。まぁ、皆が戻ってきたら何故かまた距離を取っちゃったけど、この出来事のおかげで彼女は私らの事を嫌ってはいないのだとわかって嬉しく思った。だから多分、きっかけさえあれば彼女とはすぐに仲良くなれると思う。それまで根気強く、彼女とコンタクトを計っていこう。

それと余談だが彼女が使ってたPSG1は管理局でもエレンさん達でもなく、サバタ兄ちゃんが未だに預かっとる。やっぱりマキナちゃんもサバタ兄ちゃんだけは特別らしい。その点は私らと同じなんやね。それと銃を始めとした質量兵器は無許可で持ってたら違法やけど、ちゃんと申請すれば所持してても良いらしいから、マキナちゃんの名義でサルタナさんが許可を出している。ま、今は持っていないから意味ないけど。
ところで……、

「あ~マキナちゃん? 今更訊くのもなんやけど、君も聖王教会に何か用事でもあるん?」

質問するとマキナちゃんは距離を置いてるため、手の平に書けない代わりに頷いた。これまで聖王教会と関わりが無かったはずなのに、彼女は一体どんな用事があるんやろ?

ヴォルケンの皆も彼女の考えがわからないでいると、教会の方から少し年上のシスター服を着た女性が私らの下にやってきて、挨拶をしてきた。

「お待ちしておりました。八神はやて様、守護騎士の皆様、マキナ様。私は聖王教会所属の騎士、シャッハ・ヌエラと申します。この度は私が皆様の案内を仰せつかりましたので、本日はどうぞよろしくお願いします」

「は、はい! よろしくお願いします!」

「…………」

「ああ、そんなに緊張なさらなくとも構いませんよ。こちらとしてはむしろ、来て下さってありがたいと思ってる程ですから」

「いやいや! こっちこそ面倒事だらけな私達を信用してくれたんですから、感謝してもしきれない程で……!」

「…………」

「いやいやいや、貴重な古代ベルカの騎士達をこうして目の当たりに出来るのは、聖王教会に属する者として光栄ですから」

「いやいやいやいや、それでも負の面が多い私達の味方になってくれるだけ嬉しいんですから」

「いやいやいやいやいや―――――」

「いやいやいやいやいやいや―――」

「…………」

ぺちっ。

「あたっ! ま、マキナちゃん……」

シャッハと互いに謙遜し合っていると、呆れた表情のマキナちゃんから軽いチョップをもらった。サバタ兄ちゃんのデコピンと比べたら全然痛くない、というか脳天に響くアレと比べたらアカンけど、とにかく助かった。あのままだったら掛け合いはエンドレスになってそうやもん。私らは何も挨拶だけしに来たんやないしね。

「こ、コホン。では皆様、こちらへどうぞ」

場の空気を切り替えてシャッハは教会内部へ私達を案内した。道中で通りすがった教会の騎士やシスター達は、ヴォルケンの姿を見るとすぐに敬礼したり挨拶してくれた。中には腕試しの模擬戦や試合を申し出た猛者もいて、シグナムなんかは特に目を輝かせて嬉しそうに引き受けとった。
こうして見ていると闇の書の罪はこの人達にとっては特に気にしていない様に見えるけど、本当は彼らの心が広いからだって事は重々承知しとる。だって騎士達に親しそうに話しかける人達がいる一方、遠くの方を見れば疑心暗鬼の眼を向けてきたり、煙たそうな表情を浮かべている者もおった。あの人達にもいつか、私らが本気で償いたいと思ってると理解してもらいたいもんや。

「こちらで騎士カリムがお待ちです。……カリム、はやて様達をお連れしました」

シャッハに案内された部屋には、おっとりしてそうな金髪のお姉ちゃんがおった。なんか初見で、今後も彼女とは色んな意味で付き合いが長くなると確信した。……ふと思ったんやけど、次元世界って金髪率多いなぁ。もうちょい茶髪とかおってもええのに。

「初めまして、はやてさん。私は聖王教会騎士団の一員にして、時空管理局の理事官見習いのカリム・グラシアです。よろしくね?」

「はい、よろしくお願いします!」

「あら、別にかしこまらなくていいのに。私としては肩の力を抜いて友達感覚で接して欲しいわ。理想としては本当のお姉ちゃんぐらい気安くなって貰いたいわね」

「お? じゃあお姉さま的なものを期待してるんですか?」

「ふふっ、それぐらい親しくなれたらいいですね」

あ、華麗に流された。中々やるで、この人。

とか考えるのは置いといて、とりあえずここに来た用事を早めに行う事にした。私らは彼女達の前で揃って頭を下げて、全員で私らの後ろ盾になってくれるお礼を言った。するとシャッハは「最後の夜天の主は、実に礼儀正しい子ですね」と告げて、カリムは「こちらこそお忙しい中、わざわざご足労ありがとうございます」と逆にお礼を言われてしもうた。

なんか恩返しの永久機関みたいやな、この状況。

「それと、サルタナ提督からこちらの書類を届ける様に言われました。どうぞ」

「はい……なるほど、身元保証人に聖王教会が台頭するための書類一式ですね。確かに受け取りました」

「サルタナさんですか……あの彼が手を貸してくれるとは、随分丸くなりましたね」

「シスター・シャッハ殿はサルタナ閣下をご存知なのですか?」

「ああ、リインフォースさん達は彼の過去を知りませんでしたね。私やカリムは彼と面識があるのですが、初めて会った頃の彼はそれはもう、半分死人同然というかまるで魂の抜け殻でした」

「これだけ聞いたら当然気になるだろうから、一応理由を教えるわ。彼はね、とある管理外世界の生まれなんだけど、実は孤児院の出身なのよ」

「え、孤児院……ですか?」

「そう、しかもその孤児院は今はもう無いの。彼の世界で起きていた戦争で、焼夷作戦を行う爆撃機から孤児院のちょうど真上に爆弾が投下されてね……。彼の育った家は跡形も無く吹き飛んでしまったの」

「その孤児院は管理世界の有氏による投資や経営で成り立っていたんですが、その人物もその爆撃で亡くなってしまって……。偶然防空壕の近くで遊んでいた事で避難が間に合い、生き残った彼はその後、焼け野原となった街を背景に全焼してしまった孤児院の土地で、共に育った家族の焼け焦げた遺体や遺骨を埋葬していました」

「家族の……埋葬……」

「それから孤児院の経営を行っていた者からの連絡が来ないという事で聖王教会に派遣依頼が舞い込み、騎士見習いだった私とシャッハは騎士達の手伝いという事で彼の世界に赴いて、その惨状をはっきりと目の当たりにした。親を失い泣き崩れる子供、子供の遺体を抱き締めて慟哭の声を上げる母親、街と家族を焼き払った者達に激しい怒りと憎悪を抱く父親、悲しみと絶望のあまりに自殺を図る老夫婦、人の身体が焼け焦げて鼻につく嫌なニオイ、何も無く渇き切った光景。そこは……文字通り地獄だったわ……」

「そして……私達は埋葬を終えて途方に暮れていた彼を見つけて、ミッドへ連れてきました。あの街や戦争の事は気がかりでしたが、当時の私達ではそちらの方は何も出来ません。しかし絶望の淵にいた彼を見捨てたくなかった、その事で私達は騎士達に頼み込んでここまで連れてきたのです」

「でも連れてきた所で、彼に刻まれた心の傷は相当根深いものだった。たった一発の爆弾で家族を失った彼は、傍から見れば人生をやり直そうと勉強や訓練に励んでいた。でも少し目を離すと、こちらが悲しくなるような目でいつも空を見上げていたわ」

「連れてきた側として何とか力になりたい、と私達は思いましたが、彼は常人には到底こなせない凄まじい努力と訓練によってメキメキと頭角を現し、才能もあったのか手をこまねいている間に私達の手の届かない領域にまで行ってしまいました」

「世間では最年少執務官としてクロノ・ハラオウンさんが有名だけど、実は最年少提督に輝いてるのはサルタナなのよ。仕事柄であまり公にはなってないけど……」

な、なんか凄い壮絶な人生をたどってきたんやな、あの人も。元々生まれた家からは捨てられた上、孤児院に拾われて家族として育った大切な仲間を戦争で瞬く間に失い、たった一人で生きていかなくてはならなくなった。そんな人生……悲しすぎるわ。もし私が同じような目に遭ったら、家族を失った時点できっと心が壊れてしまっとる。そう考えるとサルタナ提督は、表に出さないだけで実際はかなり心が疲弊しとるんやないかと思う。そんな心配は、カリムの次の言葉で覆された。

「でも数年前のある日、サルタナはとある女性を救出した。それが今の彼の副官であるエレン・クリストールさんよ。心に同じような傷を持つ彼女が来てからサルタナは孤独だった心を解放していって、彼の部下や仲間達から強い信頼を得られる人間へと成長していったの」

「そして今に至ります。私達としては彼の力になれなかった事で多少の無念はありますが、それでもサルタナさんが生き甲斐を見つけられた事は友人として祝福しています。それにエレンさんも、サルタナさんと相性がとても良くてお似合いですからね。お二人にはぜひ幸せになってもらいたいものです」

「詳しい経緯はともかく、彼らの大まかな経緯は大体こんな感じよ。そしてはやてさん、あなた達にはそんな彼が力を貸してくれているという事実を、しっかり認識してほしいの。家族を失った彼が茨の道を歩もうとしているあなた達に、家族を失う苦しみを与えないようにしているという事実を……」

「……はい。私は……色んな人が色んな事情を抱えながら生きている事は頭では理解していましたが、心から理解しているかと言われると疑問が残っていました。でも……こうして二人の話を聞くことで、周りにいる人がどんな気持ちで支えてくれているのか、心の底からわかりました。だからこそ、私はそんな皆のために生きて頑張っていこうと改めて決意しました。カリムさん、この話をしてくれて……ありがとうございます」

そう言うと、カリムとシャッハは嬉しそうに微笑んでくれた。しんみりとした空気が流れるが、それは決して落ち込むようなものやなくて、むしろ励まされる雰囲気のものやった。

「そういえばサルタナ提督が“提督”と呼ばれるのを嫌う理由って、何か知ってはりますか?」

「単純と言えば単純だけど、彼の世界で孤児院や街に焼夷作戦を行ったのが敵国のとある提督だったという事を知ってから、“提督”という単語に嫌悪感を抱いたらしいわ。本人は言うつもりが無いみたいだけど、私達は情報を得て推測したの」

「いやそれ単純で済むような話やないです! バリバリ重要です!」

横を見るとヴォルケンの皆も一斉に頷いていた。こんな事実を知ったらサルタナ提督……閣下を“提督”って呼べなくなるのも当たり前や。最初から閣下と呼んでいたエレンさんもそうやけど、カリムとシャッハが彼に対して“提督”という呼び名を使わなかったのも納得したわ!

「…………」

話に一応のオチが付いてひと段落した所で、マキナちゃんは持ってきた封筒をカリムに手渡した。首を傾げながらカリムがそれを読み進めると、少し驚いた表情でマキナちゃんを見つめる。

「マキナさん……『聖王教会で回復魔法を学びたい』って、そう考えた理由は何かしら?」

「………」

回復魔法を学びたい? そういえばマキナちゃんって潜入任務の際に、リーゼロッテさんへ回復魔法を使った事があるんやったね。狙撃やSEEDの事ばかり目が行ってたけど、何気に回復魔法の素質もあったわ。という事は、マキナちゃんは治癒術師の道を歩むつもりやろうか? 戦いから離れた彼女が進もうとしたのは、人を救う力。それは……治癒術師のシャマルにとっては嬉しいかもしれへんね。実際、シャマルは微笑ましく見守っとるもん。自分が救った人間が、他の人間を救っていく。そういう繋がりって素晴らしい事やしね。

カリムの手の平に自分の気持ちを書き連ねたマキナちゃんは、その後に私の方を見て何故か首を振ってきた。その意味がわからずにいると、代わりにカリムが解説してくれた。

「マキナさんは本当に戦いから離れるかどうかはまだ決めていないそうよ。でも回復魔法を学びたい気持ちは本物だから、はやてさんの考えはちょっと違うという意味で首を振ったみたいね」

「あ、そうなん? ってかマキナちゃんは、なんで私の考えてる事がわかったん?」

「…………」

「『これでも元狙撃手だから、考えてる事は多少でも見抜ける』、だそうよ」

そう言われると脱帽するしかあらへんな。SEEDで無理やり底上げしてたとはいえ、狙撃手として彼女自身が積んだ経験もあるから、彼女の言い分は十分納得できる。それとカリムが通訳というか代弁しとるけど、やっぱりマキナちゃん自身と会話出来ないと色々不便やね。私の足が改善に向かったのと同様に、マキナちゃんも手話や手書き以外で会話する方法を見つけられたらええなぁ。

「さて……マキナさんの件も了承しました。もう一つの件はほとぼりが冷めたら、改めて正式な返事をもらいますね」

「(コクリ)」

もう一つの件? 興味はあるけど、そっちはまだ未定らしいから今聞く必要は無いかな。

とりあえず私らの用事が全て済んだ所で、これから守護騎士の皆は聖王教会の騎士達との手合わせに向かおうとしたんやけど、カリムが「あ、もう少し待って」と静止を促してきた。

「どうしたんですか?」

「あなた達を導いた暗黒の戦士について、少し訊きたい事があって……」

「サバタ兄ちゃんの事ですか?」

「そう、サバタさんについて。率直な質問なんだけど、彼は人類に絶望したりはしていないかしら?」

「はい? 質問の意図がよくわからないんですけど……サバタ兄ちゃんが人類に絶望って、それはどういう意味でそんな事を訊いたんですか?」

「実を言うと……私には預言者の著書(プロフェーティン・シュリフテン)という、未来の預言書を詩文形式で書き出すレアスキルがあります」

それってザジさんの“星読み”みたいな能力なんかな。でもあっちはある程度直接表しとるのに、こっちは詩文形式かぁ……ちょっと面倒やね。

「それでこの前導き出した預言には、恐らくサバタさんの事を暗示している内容が書かれていたわ。それで文章はこうなっていたの……。

【時と狭間の果てより舞い降りし月と暗黒の戦士 異なる大地に満ちた闇をその身を以って浄化し 小さな太陽を目覚めさせん されどその身に秘められた深き慈愛が絶望に染まれば 戦士は破壊の狂気に飲まれ 総ての希望は虚無へ回帰す 天上の黒き戦乙女の加護に導かれし彼の戦士の魂が潰えし時 人の未来は星を越える意思の手で虚空へと消え去らん】

……どう? 質問の意図がわかったかしら?」

うん、今ので私らも十分わかった。大体わかる範囲で解釈すると、“時と狭間の果て”っちゅうのはサバタ兄ちゃんやエレンさんの出身である世紀末世界。“月と暗黒の戦士”は月下美人の力を受け継いだサバタ兄ちゃんのこと。“異なる大地に満ちた闇”は多分、P・T事件や闇の書のことで、“浄化”はそれの解決。“小さな太陽”は……きっと太陽の力を得たフェイトちゃんとアリシアちゃんの事やと思う。
そこまでは普通に解釈が可能だ。でもその先が問題や。“深き慈愛”は私達に注いでくれた愛情とかやと思うけど、それが“絶望”に染まれば“破壊の狂気”に飲まれる……即ち、サバタ兄ちゃんの身に宿るヴァナルガンドの破壊衝動が目覚めてしまうって意味やと思う。“総ての希望は虚無へと回帰”は……感覚では実感できる。私にとってサバタ兄ちゃんのいない世界はもう考えられへんからね。“天上の黒き戦乙女の加護”は、全く見当がつかへんけど……“星を越える意思”はわかる。

銀河意思ダーク……人類をアンデッドにして死滅させようと企む超常的存在。“戦士の魂が潰えし時”、そいつの手で人類の未来は閉ざされるっちゅう事は……要するにサバタ兄ちゃんがもし……もしもッ! 死んじゃったりしてしまったら、この次元世界に生きる全ての人類はダークの手で滅ぼされるって事を意味する。そして彼の心が絶望に染まってしまったら、今度は彼が人類の敵になってしまう。サバタ兄ちゃんの心と命運が、私達の未来を決めるっちゅう訳やから、カリムが気にしているのも納得した。

というかサバタ兄ちゃんって、もしかして銀河意思ダークと唯一戦える存在だったりするんかな? なんか預言を深読みしたらそれっぽい感じがしとるけど、サバタ兄ちゃん本人から『銀河意思ダークは人の身で到底勝てる相手じゃない』って明言しとるから、多分気のせいやろ。

「だからはやてさん、身内であるあなた達に頼むのは気が引けるけど、サバタさんの心の変化には気を付けていてくれないかしら? 彼の存在は私達や彼自身が思うよりはるかに大きいという事を、心に秘めておいて欲しいの。もし彼が次元世界の闇を目の当たりにしすぎて、人類に絶望するような事になってしまったら……」

「大丈夫ですよ、カリムさん。サバタ兄ちゃんはそんな柔な精神はしとりません。彼の戦いを見続け、彼と共に暮らしてきた私が言うんですから信じて下さい。サバタ兄ちゃんの心は、絶対に絶望に染まったりしません」

「そうですか……はやてさんの彼に対する信頼がよく伝わってきたわ。……わかりました。はやてさんの言う通り、彼の強さを信じましょう」

こうして、私らの聖王教会訪問は予想外の真実を受け入れる事にはなったものの、無事に済んだのであった。ちなみにヴォルケンと騎士達との模擬戦はとんでもなく盛り上がったという事だけ伝えとく。

 
 

 
後書き
今回の話はサルタナの背景が多くを占めています。そしてサバタの存在にかかる異常な重要さは、いずれ続編にて判明します。

とりあえずちょっとしたメモ。
サバタ:ホドリゲス新陰流習得中、寿命寸前
マテ娘:チヴィット状態、及びホドリゲス新陰流習得中
なのは:嘱託魔導師資格習得、最近欲求不満気味
フェイト:嘱託魔導師資格習得、裁判で無罪確定
アルフ:ザフィーラと組手をして訓練中
アリシア:現アリス、ダンボールにフェイトと一緒に入るのが最近の趣味
プレシア:鼻血。裁判は3年間の管理局への貢献で収まった。
はやて:自立の道を歩み始めているが、まだ依存気味。
ヴィータ:シグナムに勝てた事で結構嬉しい
シグナム:楽しみが増えたな……
ザフィーラ:最近何もしゃべっていない気がする
シャマル:マキナの回復魔法習得の指導に参加したい
リインフォース・ネロ:兄様……
アリサ:地球の経済が危険な方向に向かっている事に危惧
すずか:最近地球で発表されたナノマシンがどうもヤバ気
桃子:ふふふふふ……
恭也:(死んだ目)
士郎:(死んだ目)
美由希:うわぁ……
忍:性欲を持て余す
クロノ:会話術の努力中
ユーノ:は、腹が痛い……!
スバル:CQCとシューティングアーツ練習中
ギンガ:シューティングアーツとCQC練習中
ティアナ:助けてくれた人に礼を言えてない事が気がかり
ティーダ:妹は俺が守る
エリオ:オリジナルはいるけどクローンはまだ
キャロ:大五郎
スカ陣営:暇だ……
サム:指導している俺が言うのも何だが習得早過ぎだろ
リキッド:BB部隊を確保、決起の準備を着々と進めている
ラタトスク:ウフフフフ……もう少しですよ
エレン:サバタに出来る事は他にないか捜索中
サルタナ:やれる事はやった、天命待ち
マキナ:元々住んでいた世界が気になる
ジャンゴ:ザジに会わせる顔が無く、アンデッドをとにかく浄化している
おてんこさま:き、気まずい……
ザジ:…………………(反応が無い)彼女の物語は続編にて 
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