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リリカルクエスト

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73日目 ゆういちはうわさされた

 
前書き
いつの間にかにお気に入り1000ありがとうございます

これからもボチボチ更新していきます
 

 
ー立花 sideー

昨日、非常識な程大きい魔力を感じたけど、私となのははまだ魔力が万全ではないから、自宅待機を余儀なくされてた。

何があったのかファタリテ達に聞くと、魔力を奪っていた犯人と対峙したらしいわ。

恐らくシグナム達よね。

でも、あの魔力は私の知る面子では到底出しえないから、『一体あの魔力は誰のものなの?』と聞いてみたら、同じクラスの杉田悠一君が何故か現場にいて、放出していたそう。

あの子も魔導師だったんだ。

いつだったか、前も同じ様な現象があった気がする。

今は置いといて、私となのは以外はシグナム達と話をしたそうで、すずかが友達のはやてを助けたいと言い、今後どうするかの相談をしたの。

原作では、闇の書に魔力を蒐集させて、クリスマスに暴走してたはずだけど、話を聞いてる限り私の知ってる原作とは異なってる。

過去の闇の書の主が、変な本の力を取り込もうとしたらしく、原作以上の魔力を必要としている。

蒐集した魔力は、その変な本の暴走を止める為に消費され、魔力が底を尽くと周囲のあらゆるものから無尽蔵に蒐集を始めて、その時には、はやては死んでしまうって・・・


何よ、この状況!!


私達転生者の影響で、なんらかの反作用でも起こってるの!?

はやての問題を解決しようにも、打つ手がないじゃない!!

クロノ君の伝手で、何とかギル・グレアムさんと接触してから、はやてを犠牲にした封印行為を止めさせて、期限までに打開策を考えようとしたけど、正直こんな状況は想定してなかった。


う~ん、何かいい手はないのかな?


そんな考え事をしていたら、さっきの情報はどうやってもたらされたのか気になった。

シグナム達は、闇の書以上の情報を知らないと思うし、いくらすずかとはやてが友達と言っても、そんな簡単に情報を教えるかな?

アリサ「どうしたのよ? そんな難しい顔をして 何か気になる所でもあるの?」

なのは「すずかちゃんのお友達だから はやてちゃんを助けてあげよ~よ」

すずか「ありがとうなのはちゃん ゴメンね立花ちゃん 私が言えた義理じゃないけど はやてちゃんを助けるのに協力して貰えないかな?」

はやてを助けたい気持ちは私も同じ。

だから、

立花「いいよ みんなではやてを助けよ」

フェイト「でも 今一番情報を持ってるのは・・・」

ファタリテ「彼ね・・・ 立花となのはは 杉田悠一についてどれ位知ってる?」

杉田悠一君?

そう言えば、彼も魔導師だったのよね?

フェイト「杉田悠一は何か引っかかる」

すずか「うん・・・ 私もなんだ 何か大切な事を忘れてる様な気がするんだ」

アリサ「何かあったと思うけど 思い出せないのよね~」

そんな事を聞かれても、私だって杉田君に何か記憶がある訳ないじゃない。

ただ、幼稚園から今まで同じクラスなだけだし、これはなのはだって同じ。

なのは「にゃ~~ 特に心当たりはないよ~ ね 立花ちゃん?」

立花「ええ そうね それで 杉田君と何の関係が?」

ファタリテ「さっき話した内容は 実は彼が闇の書を調べた時にわかった情報」

フェイト「多分 杉田悠一が一番状況に詳しいと思う」

なのは「なら 杉田君にも協力お願いすればいんじゃないのかな?」

アリシア「うん お兄ちゃんにも頼んでみよ~よ」

アリサ「こ~らアリシア 簡単に信用しないの なのはもよ アイツが完全に味方とは言えないんだから」

すずか「言い過ぎだよアリサちゃん 杉田君だってシグナムさん達が言ってた事信用してくれて 手を引いてくれたし」

アリサ「甘いわよすずか あれだけの魔力を持ってる相手よ それになんか得体知れないし」

フェイト「はやての事もだけど 杉田悠一は別に調査が必要だと思うよ」

ファタリテ「私も必要だと思う」

アリシア「じゃ~私が調べてくる~ あれ? お兄ちゃんどこいったの?」

すずか「杉田君は ホームルーム終わったらいつもすぐ帰るから」

アリサ「特定の誰かと一緒にいないし いつも一人だし よくわからない奴よね」

それから、はやてを助けるには、やっぱりはやて本人に会わないといけないとの結論に至り、すずかがお見舞いを段取ってくれる事になった。

何にしても状況は把握出来たから、後は助ける手段だけね。

杉田君に関しては、その後で対処する事になった。

ー立花 side endー





ぶっちゃけ、メンドイ。

婆さんの提案を第三者の意見を聞こうにも周りは子供ばっかなので、モンスター兄さんことクライドさんに相談に来てます。

クライド「ふむ 事情はわかった でも 君のお婆様が何をしてるのか? 資産とは? それがわからないから何とも言えないね」

悠一「でしょ? 聞いてもはぐらかしたり流されたりで 確認のしようがないですからね」

クライド「悠一君自身は その辺どう考えてるの?」

悠一「次見舞いに行った時また同じなら この話を受ける気ないですね」

クライド「そうか しかし 悠一君は歳の割にはしっかりしてると言うか 歳不相応だね 僕の息子でもその歳でそこまで達観してないと思うよ」

悠一「え? 息子さんいるんですか?」

クライド「ああ 箱庭に来てから会えてないんだ もう10年になるかな・・・」

悠一「へ~ 息子さんいくつになるんですか?」

クライド「きっと今は15・6歳だね 出来るものなら一目でもいいから会いたいよ」

悠一「会えばいいじゃないですか?」

クライド「そう簡単にはいかないんだ ここに来てから知ったんだけど 僕が居た世界はね 箱庭の人達にとても嫌われてるんだよ」

悠一「それは何故ですか?」

クライド「あの世界はさ 一部の力を持ったエリート意識の高い人たちが 長年色んな世界をその支配下に置こうとしてたんだ そして 実際に支配下に置いて行った でもね 自分達より力を持つ世界は 封印世界って指定して色々仕出かしてたみたいなんだ」


・・・なんか聞いた事ある話だな。


クライド「それが度重なって嫌われてるって 白夜叉から聞かされたんだ 白夜叉はサウザンドアイズの面目もあるから無理って言われたし 他に当てもなくてね 帰ろうにも誰にも協力して貰えないんだよ」

悠一「・・・クライドさん その居た世界って ミッドチルダでしょ・・・」

クライド「ああ わかってしまったかい?」

悠一「ええ 俺の知り合いがいる別世界で 管理局がやらかした事は聞きましたから」

クライド「そうか それじゃ僕はここにいない方がいいかな」

悠一「その前に1つ聞かせてください クライドさんは管理局をどう思ってますか?」

クライド「ハッキリ言って 横暴な組織だよ 局員全員がって訳じゃないけど 一部のエリート意識が強い局員達が 権力を笠に着て自分達本位で動いてるからね 今も同じなら管理局に先はないと思う 軍隊・司法・警察の権力を一組織が持つべきじゃない」

うん、嘘を言ってる顔じゃない。

悠一「でしたら ここに今まで通りいて貰っていいですよ」

クライド「いいのかい?」

悠一「はい みんなも懐いてますし クライドさん自身は悪い人には思えないですから」

クライド「・・・・・ありがとう」

悠一「まぁ 俺はミッドチルダに行った事ないけど 帰りたければ管理局にちょっとした知り合いがいますので 今度会う機会があれば聞いておきますよ」

クライド「っそ そうかい? じゃあ お願いできるかな?」


帰る場所があるんだから、送り返してあげた方がいいと思うわ。

 
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