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大陸の妖精

作者:sinの妖精
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雷鳴殿



「これは・・!!」


ギルド内にいるマカロフたちが驚愕した様子で石像を見ていた


アルトがエバーグリーンを撃破したおかげで、女性魔導士たちの石化が次々と解けていったのである



「あれ?何これ」


「ジュビア、どうしたのでしょう?」


ルーシィやジュビアも石化が解け、何事もなかったかのように動く



「おおっ!!」


「元に戻ったーーーっ!!!」


それを見たナツたちは歓喜の声を上げていた


同時に、空中に新たな文字が浮かび上がる



【アルトレアvs.エバーグリーン 勝者 アルトレア】



「(よくやったアルト!!人質は解放された・・さぁ、どうするラクサス)」


マカロフは一安心した様子で笑みを浮かべていた















アルトレアがエバーグリーンを倒した同時刻


マグノリアの中心部にあるカルディア大聖堂ではラクサスが一人、怒りをたぎらせていた



「なんでアルトレアごときにエバがやられんだよ!!ア?いつからそんなに弱くなったァ、エバァ!!」


怒りで柱を殴りつけるラクサス


すると背後からフリードがやってきて、ラクサスに言う



「アルトが強くなったんだ、オレかビックスローが行くべきだった」


「なぜ戻ってきたフリード」


「ゲームセットだからな、人質が解放されたらマスターは もう動かない」


冷静に言い放つフリード


すると、その言葉を聞いたラクサスは目を見開き、フリードのすぐ横に雷撃を放つ



「ラクサス・・・」


「終わってねえよ」


そう言って冷たい瞳をフリードにぶつける



「ついてこれねえなら消えろ、オレのフェアリーテイルには必要ねえ」
















「バトル・オブ・フェアリーテイル!?」


「ラクサスがそんな事を?」


石化から解放されたルーシィたちがマカロフにより、現状の説明を受ける



「・・・が、それももう終わりじゃ、お前たちが石から戻ればラクサスのくだらん遊びに付き合う事もあるまい」


「でも・・・フリードの罠にかかってキズついた皆は・・・」


「そうよ!!ラクサスをこらしめないと しめしがつかないわ」


俯くミラと怒るビスカが言う



「わーっとるわい、後でワシが最大級の仕置きをする、ラクサスめ・・今回ばかりはただではすまさんぞ」


「ちょっと待ってくれ」


腹を立てるマカロフの横からナツが手を伸ばす



「確かにアレだ・・仲間同士 無理やり戦わなきゃならねーって状況はどうかと思ったが・・・フェアリーテイル最強を決めるってラクサスの意見には賛成するしかねえだろ」


「いや・・・そうでもないけど」


頷きながら喋るナツに対し、レビィが苦笑しながら言った



「まぁ・・あまりラクサスを怒らねーでくれって事だ、じっちゃん」


「(ナツ・・・お前という奴わー・・・)」


ナツの言葉に感激するマカロフ



「つー訳で、今から第2回 バトル・オブ・フェアリーテイル開始だぁー!!!全員かかってこいやー!!!」


「「「はいい!!?」」」


「やめーい!!!」


拳を振るい、やる気満々のナツ


マカロフの感激は長く続かなかったようだ



「だってオレたち何もしてねーじゃん!!!ホラ!!!バトルしよーぜ!!!」


「やめてよ・・・あんたが言うと冗談に聞こえないから」


「どうしてもってんなら相手にならなくもないよ」


「カナ、のらないの」


ルーシィが呆れ果てた様子でナツを見る


笑いながらナツの戦い相手になろうとしたカナをビスカが止めた



「ナツ・・・女のコ相手にバトルとかはないと思うよ」


「女とか男とか関係ねーし!!」


「うわっ、すげームカツク顔」


挑発的な顔をするナツに対し、ハッピーが正直な感想を述べる



「ホラ、行くぞルーシィ!!」


「いやぁあ」


両手を大きく振り上げたナツは威嚇するようにルーシィを追いかける


それを見ていた他の魔導士たちは声を上げて笑う




「どうしたのガジルくん」


「別に・・・」


楽しそうにしているナツたちを黙って見つめていたガジル


それを見たジュビアが声をかけるも無愛想な様子で答える



「楽しいギルドだよね」


「イカれてるぜ」


そんなやり取りをしていると、ギルドの入り口を情報ボードが浮かび上がるのが見えた



「あれ?何かしら」


「ん?」


それに気づいたミラたちが一斉に入り口の方を向く


見ると、入り口は髑髏マークが描かれている情報ボードで塞がれていた



「何だ!?」


「術式の情報ボードがギルド中に!?」


情報ボードは激しい警戒音と共にギルド一帯を埋め尽くす



『聞こえるかジジィ、そしてギルドの奴等よ』



「ラクサス」


聞こえてきたラクサスの声にナツが反応する



『ルールが一つ消えちまったからな・・・今から新しいルールを追加する』


「新しいルール・・・?」


『バトル・オブ・フェアリーテイルを続行する為に、オレは〝神鳴殿〟を起動させた』


「神鳴殿じゃと!!?」


ラクサスの言葉を聞き、マカロフが冷や汗を流す



『残り1時間10分、さぁ・・オレたちに勝てるかな?それともリタイアするか?〝マスター〟、はははははっ』


そう言い残した後、高笑いしながらラクサスの声は消えていく



「何を考えておるラクサス!!!!関係のない者たちまで巻き込むつもりかっ!!!!」


額に青筋を浮かべ、怒り叫ぶマカロフ



「んぐっ」


しかし突如、マカロフが自分の心臓を押さえ苦しみだす


痛みに耐えきれず、小さく唸りながらその場に倒れこんだ



「大変!!いつものお薬!!」


それを見たミラは急いで薬を取りに行く



「じっちゃん!!」


「こんな時に・・・」


「マスターしっかりしてください!!」


その場にいたレビィたちはマカロフの介抱をする


ナツはマカロフに駆け寄り、声を荒げて言う



「神鳴殿って何だよ!!?じっちゃん!!!」


ナツが問うも、マカロフは答える事ができなかった


そんな時、薬を取ってきたミラが慌てた様子で外を指さす



「大変・・・みんな!!!外が・・・!!!」


ナツたちはギルドの屋上へと上がり、空に浮かんでいる物体に目を向ける



「何だあれ」


(いかずち)魔水晶(ラクリマ)・・・?」


「あんなものが・・・」


「街中に浮かんでる」


ナツたちの目の前には黄色に光る魔水晶がマグノリアの街を囲むようにして浮かんでいる光景が広がっていた



「一つ一つの魔水晶(ラクリマ)にものすごい魔力の雷が帯電している」


「まさか神鳴殿て・・・雷の宮殿とかそういう意味?」


「それをマグノリアに見立てて・・・」


するとルーシィが空に浮かぶ魔水晶(ラクリマ)を指さして言う



「てか、あれが放電したらどうなっちゃう訳?」


「街中に無数の落雷が・・・」


カナが深刻そうな表情で言うと、それを聞いた魔導士たちの脳裏に最悪のイメージが流れる


神鳴殿に蓄えられている強力な雷が街中に落ちれば、どれだけの者が傷つくのか想像するだけでも恐ろしい



「そんな事はさせないわ!!!スナイパーライフル換装!!!」


別次元にストックしていたライフルを取りだしたビスカは、即座に浮かんでいる魔水晶(ラクリマ)を狙い撃つ


放たれた弾丸は見事 魔水晶(ラクリマ)に命中し、粉々に砕いた



「やった!!!!」


「やるじゃないビスカ」


ルーシィたちは歓喜の声を上げる



「こんなの全部 私が・・―――」


そう言って次の魔水晶(ラクリマ)を狙おうとしたその時


ビスカの体に激しい電撃が流れる



「ああああああっ!!!!」


「おい!!しっかりしろ!!ビスカ!!」


「なにコレ!?どうなってんの!?」


焼け焦げ、倒れこむビスカ



「生体リンク魔法!!?」


カナが魔水晶(ラクリマ)を見て叫ぶ



「あの魔水晶(ラクリマ)は攻撃してきた者と自分のダメージを連結させる魔法がかけられている」


「え?」


「つまり攻撃を与えればそのダメージがそのまま自分に返ってくる仕組みよ」


「そんな!!?」


驚きながら神鳴殿を見上げる魔導士たち



「このままじゃ街の人まで」


「ラクサスをやるしかない!!行くよっ!!」


「あたし・・・できるだけ街の人 避難させてみる!!」


「雷神衆もまだ二人いる!!気をつけるんだよ!!」


戦う事が出来る魔導士たちは、ラクサスを探すためマグノリア全体に散って行った



一方で、術式から出られないナツは、ラクサスの行いに怒りを燃やしていた



「くそっ!!いい加減にしろよラクサス!!!」


「ナツ・・・落ち着いて」


頭をぶつけ、無理矢理 脱出しようとするナツをレビィが止める



「これが落ち着いてられっかよ!!ぐっ、こんなトコにも見えねー壁がっ!!」


「いいから上がってきて」


そう言ったレビィは自信ありげに話し続ける



「術式でしょ?文字魔法の一種だから、私なんとかできるかもしれない」


「本当かレビィ!!?」


「私・・あなたたちならラクサスを止められるって信じてるから」


読書家で文字魔法に詳しいレビィは術式を解除できる術を知っていたのであった
















カルディア大聖堂



「(神鳴殿・・・そこまでやるのか・・・?ラクサス)」


神鳴殿の発動には流石のフリードも戸惑っていたようだ


フリードは頬に一筋の冷や汗を流しながらラクサスの背中を見ていた



「何をしているフリード・・ビックスローは まだ妖精狩りを続けているぞ」


背を向けたまま話すラクサス



「ジジィの希望のエルザは俺がやる、ミストガンもだ・・・お前はカナとファントムの女をやれ、どっちもオレのフェアリーテイルにはいらねえ、殺してもいい」


「殺す!!?今は敵でも同じギルドの・・」


「オレの命令が聞けねえのかァ!!!!」


青筋を浮かべ、雷を散らすラクサスの怒号が聖堂中に響き渡る


その様子を見たフリードは一瞬 躊躇う様子を見せるが、目を閉じて落ち着きを取り戻す



「ここまでやってしまった以上、どの道 戻れる道はない・・オレはあんたについていくよ、たとえ そこが地獄だとしても」


そう言って、冷徹な表情を見せるフリードはゆっくりと大聖堂を出ていく



「任務を遂行しよう、本気で殺る。後悔するなよ」


「それでいい、暗黒のフリードよ。お前の本当の力、今こそ見せてやれ」


 
 

 
後書き
今回は原作をなぞっただけなのでアルト出てきませんね・・(汗)

 
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