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リリカルクエスト

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70日目 ゆういちはよびかけられた

十数分経ち、犬も目覚めた。

それから、シグナム達は仲間内で協議してる。

ファタリテ・すずか達も、念話で何か話し合ってるのか、とても静かだ。

つか、あの犬みたいに動物系なんかのモンスター達がしゃべれたら、意志疎通出来ていいよな~。

神龍の報酬で多少はコミュニケーションとれるけどさ。

そう言えば、リュカはなんとなくわかるって言ってたし、念話か何らかの方法でコミュニケーション取れるんか?

箱庭の別荘にいるしゃべれないモンスター達も慕ってはくれてるけど、試してみる価値あるかもね。

それが出来りゃ~念話改めバウリンガル?

お? 結論が出たのかこっちに戻って来たな。



シグナム「話し合った我らの回答だが・・・」

シャマル「鑑定魔法を受け入れます」

ヴィータ「・・・ホントはそんなのされたくね~んだ」

ザフィーラ「だが 守護騎士の名誉に賭けて 我等が偽善者と思われるのは誉に恥じる」

シグナム「杉田悠一 闇の書に少しでも害を成すようなら 我等が全力で阻止させて貰う!」



あ~はぃはぃ。

【インパス】で見るだけだから、そんな事しないっての。

もし、俺が敵対する気満々なら、最初からアンタ等全滅させて奪ってるって。

ヴィータが闇の書を嫌々な態度で渡したので、早速インパスで見てみると、



元・夜天の魔導書 現・闇の書 

歴代の書の主が己が欲望で改竄していった結果、夜天から闇に変り果てている。

ある主が破壊の神が封じられていると言われる【神の書】を闇の書に取り込もうとして、プログラムに重大な損傷が生じている。

神の書の影響により、本来必要な魔力以上の膨大な魔力を必要としている。

魔力を供給し続けなければ、現主の魔力をもって補い、供給が尽きれば周囲から無作為に魔力の吸収を始める。



・・・・・コレ、何て10万年周期のプロトデビルン?

ドラクエレベルを通り越して、スピリチアないと生きていけません的なヤツは!?

某歌って戦争終わらすロボットアニメに出てくる、未知の生命体じゃねぇか!!

つ~か、流石に相手がプロトデビルンなら勝てる気しねぇ・・・・・

もしそうなら、きっとどこかにいるであろうアニマスピリチアでも探しに行くしかないぞ!!



まぁ、一旦落ち着こう。

確か神の書って、DQ9でフォロボスって破壊神が封じられた本やん。

っつかさ、この本の歴代の持ち主達はどんだけアホやねん!!

私利私欲でやりたい放題した挙句、元々の本から変わっちゃってるし。

これが長年存在して、【あくまの書】みたいに付喪神でも憑きました程度ならまだアレだが、破壊神取り込んで何したかったんだよ?

これは、シグナム達が悪い訳でもなく、ましてや八神はやてが悪い訳ではない。

寧ろ、魔力吸収させないと逆にヤバい状況だったな。


???≪ 助けて ≫


ん? なんだ? 誰だ?


???≪ もうこれ以上 私の力だけで抑えられない 誰か助けて下さい ≫


本から何か声が聞こえる。

ヴィータ「どうしたんだよ?」

シグナム「何かわかったのか?」

わかったと言えばわかってる事もあるが、この声の正体がこの本なら、本から詳細が聞ければかなり事態進展すんじゃね?と思い、今はシグナム達スルーし、


悠一≪ 助けてって 君は誰で どうしたんだ? ≫

???≪ 私は夜天の書 歴代の主に利己的な改竄を繰り返されて 今の主がその代償に苦しめられています 主は何もしてないのに・・・ 私の声が届くアナタ どうか主を救って下さい このままでは主が死んでしまいます ≫

悠一≪ それはシグナム達から聞いてる 具体的にどうすればいい? ≫

夜天≪ 私の中にいる悪魔を抑えるのに 尋常ではない魔力が必要です ヴォルケンリッターの騎士達が蒐集した魔力では 私は近々暴走してしまうかもしれません なので 私を今すぐ破壊して下さい これ以上 主の枷を重くしたくはないのです ≫


何この本。

本なのに良い子じゃないか?

シグナム達が言ってた事は嘘ではなかったけど、それよりも状況が悪すぎるだろ。

たちまちさ、


悠一≪ 破壊すると シグナム達まで消えてしまうよね? ≫

夜天≪ はい ヴォルケンリッターには悪いですが やも得ないです ≫

悠一≪ じゃあ 取りあえずさ 魔力が補えればいいんでしょ? ≫

夜天≪ それには 尋常じゃ無い程の魔力が必要と申したはずです 今からでは到底無理です ≫


ふむ、確かにちまちま吸収させても埒があかんだろうけど、応急処置でもしてみるかと思い立ち、魔力を一気に半解放させると、ここにいる皆は何事かと驚き、シグナム達は武器を構えだすが、お構いなしに【マホアゲル】で本に魔力を補充してみる。

シグナム「貴様! 闇の書に何をした!?」

ヴィータ「やっぱ なんかやりやがったな!!」

アリサ「アンタ 何してんのよ!?」

抗議はさて置き、


悠一≪ どうだ? 一時しのぎでもまだ足りないか? ≫

夜天≪ いえ・・・ 十分過ぎる量です これなら主の負担を大分軽減出来ます ≫

悠一≪ そうか では シグナムと話すから 何か補足があれば教えてくれ ≫

夜天≪ はい 感謝します 魔神様 ≫


なんかおかしな呼び名で感謝されたが、気にせんとこう。

シグナム「答えろ! 何をしたと聞いているのだ!?」

悠一「夜天の魔導書に魔力を分け与えただけだ アンタ等にはコイツの声が聞こえないのか?」

シグナム「声だと・・・・・?」

ヴィータ「出まかせ言うなよ! 闇の書を返せ!!」

今にも襲い掛かろうとしてるので本を返す。

シャマル「っちょ ちょっと待ってヴィータ!? 本のページはどこまで埋まってる?」

ヴィータ「はぁ? やっと500ページ位だよ・・・って なんだこれ ページ殆ど埋まってるじゃないか!?」

シャマル「やっぱり・・・」

シグナム「どうゆうことだ?」

悠一「これで八神はやての容態も 暫くは安定してるだろう でも その集めた魔力 すぐ消費して減るでしょ?」

シャマル「どうしてそれを??」

すずか「一体どうゆう事なの杉田君?」

悠一「あ~ その闇の書だっけ? ソイツと話した それ闇の書じゃなく 本来は夜天の魔導書って云うんだって」

それから、夜天の書をインパスした鑑定結果と、話してくれた内容を全員に伝える。

所々は夜天の書から補足されて説明し直し、

シグナム「何て事だ・・・ 闇の書 いや 夜天の書のプログラムにそんな欠損が生じてるとは・・・」

ヴィータ「嘘だ! しゅぎ田の胡散臭い魔法を信じないからな!」

ザフィーラ「・・・将 どう判断する?」

これをどう受け止めるかは、本人次第だわな。

俺が嘘言っても何の得にもならないのに、わざわざ嘘つく必要もないが、信用してくれないならそれでもいい。

そん時は、これからの協力要請はないだろうからな。

気掛かりは、フォロボスが出て来るような事態になった時位だろうって考えてると、

シャマル「私は彼を信じます」


思いもよらない相手から、援護射撃がキター

 
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