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フレッシュ&スウィート フルーツプリキュア!

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新四天王の作戦
2学期の高校生活
  第32話 スウィーツ王国へご招待!!

 
前書き
 テレビ本編のタイトルがあまりに暗いので、陽気にスウィーツ王国へ行けるイメージのタイトルに変更しました。このエピソードで登場する人喰い花系モンスターは複数体登場します。
 スウィーツ王国皇太子妃アズキーナは、旦那で皇太子のタルトがなかなか帰国しないことに苛立ち、何と、シルコアマの森にある祠で封印を解いてしまう。これにより、モンスターが大量に出現してしまった。 

 
 
               スウィーツ王国シルコアマの森

 「タルト様、なぜ帰らぬどすか。こうなったら、祠にある封印を解くどす。」

 シルコアマ森にある祠

 実は、プリキュアの祠の近所にある。
 アズキーナは、この祠に入った。
 「あった。このレバーどすね。」
 アズキーナは祠にあるオーパーツには目向きしなかった。そして、封印を解くレバーを引いた。
 「ギギーーーーッ。」

 シルコアマの森全域

 「ワーーーーオーーーーー。」
 「ワーーーーオーーーーー。」
 「何なの、この不気味な声。」

 首都アラモード内ナノ研究所

 「ウーーーーーウーーーーウーーーーーウーーーーーーッ。」
 「何だ。このサイレンは。」
 「所長、大変です。シルコアマの森の封印が解かれました。」
 「何だと。至急、軍と警察に連絡を。私はこれからワッフル城へ行く。良いな。」
 「はい。」

 ワッフル城

 「ウーーウーーウーーウーー。」
 「何やねん。このサイレンは。」
 「あなた、シルコアマの森では。」
 「王様、ナノ研究所所長ショコラさんがお目通りを願っております。」
 「よし、通せ。」
 「ハッ。」

 シルコアマの森

 「ワーーーーオーーーーー。」
 「キャッ。」
 「ガブッ。」
 アズキーナは辛うじて回避した。それでも、容赦無く大福草から化けたモンスターが襲ってきます。
 「ワーーーーオーーーーー、ワーーーーオーーーーー、ワーーーーオーーーーー、ワーーーーオーーーーー。」
 「キャアーーーーーーーッ。」
 「ヒョイヒョイヒョイヒョイ。」
 「ガブガブガブガブッ。」
 アズキーナは回避した。そして、シルコアマの森から抜けた。
 「うち、大それたことしてしまったどす。急いでお城へ知らせるどす。」

 ワッフル城

 「おおっ、ショコラか。」
 「王様、王妃様、大変です。何者かがシルコアマの森の封印を解いたようです。」
 「おじん、おばん大変やで。」
 「どうした、孫たちよ。」
 「オカンが。」
 「シルコアマの森へ行ってるで。」
 「何や。」
 「これは一大事どす。」
 「王様、長老がお目通りを願っております。」
 「よし、通せ。」
 「ハッ。」

 シルコアマの森とアラモードを結ぶ幹線道路

 「ハアハアハアハア。」
 「ウーーウーーウーーウーー。」
 「パトカーと軍の車が。急ぐどす。」

 ワッフル城

 「おおっ、これはご老体。」
 「いかん、シルコアマの森には偽大福草がたくさん植えられているぞい。」
 「これは、どう言うことでっか。」
 「24年前、ラビリンスのクラインなる者が大福草が生息する地に紛れて人食い花の種を大量に植えられたのじゃ。」
 「いかん。」
 「王様、大丈夫です。先手を打って、軍と警察を向かわせシルコアマの森一帯、規制線を張り巡らしております。」
 「そうか。」
 「さもないと、犠牲者が必ず出てしまいますから。」
 「オカン、大丈夫やろか。」
 「子供たちも来ていたのか。」
 「そりゃ、心配やで。」
 「オカン、オトンが帰って来んことに腹を立てて向かってしまったんや。」
 「全く、騒がせよって。戻って来たら逮捕はやむを得ないで。」
 「そうですか。」
 「危険生物がいるから封印したのにそれを解かれてしまってわな。」
 「あなた、そんなに重い罪に処せないで。」
 「それでは御聖堂が。国民は、納得せーへん。」
 すると
 「あ、アズキーナ。」
 「申し訳ございまへん。うち、タルト様がかえってこないことで。」
 「ダメじゃ。親衛隊、逮捕しろ。」
 「そんなあ。」
 アズキーナは逮捕されてしまった。

 しばらくして

 「シルコアマの封印を解いて出現したモンスターを討伐するには、プリキュア隊に来てもらうしかあらへん。」
 「モンスターだけではなく、魔人もいるはず。」
 「そうじゃ。」
 「それを思うとアズキーナの行った罪は重い。」
 「それでもあなた。プリキュア隊来訪の際は釈放してあげて。」
 「マドレーヌよ、相分かったぞ。」
 「王様、王妃様、長老。それでは、プリキュア隊メンバー全員、招待状をお送りする準備をします。」
 「相分かった、ショコラ。頼むで。」
 「はい。」
 ショコラはワッフル城から去った。

 桃園家 ラブの部屋

 「ただいま。」
 「タルト、シフォン。ドーナツ買ってきたよ。どれが良い。」
 「ラブはん、長老から招待状が来てまっせ。」
 「エッ、何々。『プリキュア隊メンバー全員へ 2009年9月13日、スウィーツ王国へご招待します。
スウィーツ王国国家指導者 長老ティラミス。』これって、皆に届けているの。」
 「そや。」
 すると、あゆみが入って来た。
 「スルスルスルッ。」
 「ラブ、これはどう言うこと。」
 「わいが説明しまっせ。長老、すなわち、隊長が皆にお会いしたいって言うねん。」
 「そうなの。よっぽど重大な話があるのね。さっき、スーパーの店長に休暇を届けて来たわ。」
 「お母さんも行くの。」
 「もちろんよ。一緒にラビリンスと戦った間柄だから。」
 「あの、ラビリンス戦力を強化していることは間違いないね。」

 高島平団地内トリニティの寮

 「こんなメールが来たわよ。」
 「長老って。」
 「隊長さんよ。」
 「隊長。」
 「この前、消去騒動で来た嘴を付けているおじいさんのこと。」
 「そう。」
 「どうやら、ラビリンスに不穏な動きがあるかもね。」
 「とりあえず、一緒に行くよ。」
 「うん。」
 「でも、どうやってスウィーツ王国へ。」
 「ラブちゃんの部屋にあたしたちのポスター貼ってあるよね。その裏側にスウィーツ王国へつながるワープホールがあるらしいの。」
 「そこから入っていくのね。」
 「そうよ。」

 千香の家

 「わーーーい、スウィーツ王国へ行けるんだ。」
 「日曜日だし、パパに話してみたけど、問題なかったわ。」
 「うん、楽しみ。」

 桃園家リビングルーム

 「女子会以来の全員集合だね。フレッシュが6人、私たちスウィートが3人、おチビちゃんたちが3人、その母親3人の計15人。」
 「すごいね。」
 「シフォンちゃんやタルトちゃんの国へ行けれるなんて楽ちみ。」
 「子供たちはうれしそうね。」
 「皆さん、もう少し待っててね。ラブに聞いてみるから。」

 ラブの部屋

 フレッシュの6人が集合しています。
 「スウィーツ王国に何かあったとしか言えないね。」
 「隊長が全員お会いしたいっと言ってるワケだから。」
 「ここへ行ったら、話を聞くしかないわ。」
 すると
 「スルスルスル。」
 「ラブ。」
 「はい。」
 「皆、いつでもスウィーツ王国へ行ける体勢を整えたわ。」
 「そうですか、あゆみさん。」
 「じゃあ、皆を呼んでくるからね。」
 「はい。」
 あゆみは、自分の部屋で待たされている人たちを呼びに行った。

 数分後

 「ほな、わいらから行きまっせ。」
 「プリーーッ。」
 タルトとシフォンがワープ通路へ入って行った。
 「まず、チビッコとそのお母さんたちから入って。」
 「はい。」
 千香母娘から3組の母娘がワープホールへ入って行った。
 「次、ラブから入って。」
 「私から。お母さんは。」
 「私は最後よ。さあ、入って入って。」
 「はい。」
 ラブが入った。続いて美希、祈里、ミユキ、ナナ、レイカ、レミ、尚子の順に入って行った。
 「最後は私ね。入った直後のポスターの捲り状態を修正してっと。」
 全員、ワープホールへ入った。

 スウィーツ王国首都アラモード近郊

 「シュシュシュシュシュシュッ。」
 「タルト、これからどこへ行けば良いの。」
 「首都アラモードにあるワッフル城やで。」
 すると
 「プップーーゥーー。」
 ハイテク電気バスが姿を現した。
 「うわっ。静か。」
 「排ガスが全然出てない。」
 電気バスは、15人の前で停止した。そして、ドアが開いた。
 「皆様、おはようございます・」
 「首都アラモードのナノ研究所までご送迎します。皆様、ご乗車ください。」
 「はい。」
 「プリキュア隊メンバー15人とタルトとシフォンが乗り込んだ。」
 「あら、パフェ。」
 「あゆみさん、レミさん、尚子さん、お久ぶりです。」
 「ママー。」
 「シフォンちゃんのママなの。」
 「そうよ。私はシフォンのママ、パフェよ。」
 「本当にいるんだ、シフォンちゃんのママ。」
 「僕もよろしくね。シフォンのパパことショコラだぜ。」
 「シフォンちゃんのパパ。」
 「パーパー、マーマー。」
 「シフォンちゃんうれしそうね。ところで、タルトちゃんのパパとママは。」
 「ヘッ、わいでっか。わいのオトンとオカン、お城にいまっせ。」
 「そうなの。会うのが楽しみだわ。」
 「ヘェ。」
 「それでは皆様、出発します。」
 電気バスは、アラモード市街地へ向けて出発した。

 しばらく走ってアラモード市街地へ近付いた時

 「うわぁーーー。」
 「すごいすごい。」
 「アラモードって、お菓子の形をした建物がいっぱいあるのね。」
 「そう、だからスウィーツ王国って言うんだよ。」
 「素敵。」
 電気バスは、アラモード市街地へ入った。
 「人じゃなくて、獣人さんが多いね。」
 「そうか。どんな姿をしていても、全員妖精なんだ。」
 「そうなの。」
 「間もなく着くよ。」
 電気バスは、ナノ研究所に到着した。
 「ここは。」
 「ここがナノ研究所だ。」
 「シフォンちゃんのパパとママが働いてる場所。」
 「その通りだ。では、コンピュータールームへ案内するぞ。」
 15人はナノ研究所へ入って行った。

 ナノ研究所コンピュータールーム

 「うわあ、すごい。」
 「本当にハイテクルームね。」
 「あっ、映像が送られてる。」
 「これか。テルンから提供を受けている映像だよ。」
 「そうかぁ、この提供で有事の有無を判断してメールが送信されるワケ。」
 「ああ、そうだよ。」
 隣の部屋も案内する。さあ、こちらへ。
 「うわあ、みんな操作してる。」
 「ここでは、商品開発をしたり、悪しきプログラムを破壊したりしてる。」
 「悪しきプログラム。」
 「もしかして、あのラビリンスのプログラムも。」
 「ああ、そうだ。」
 「隼人君の命も救ったのもここ。」
 「そうだ。今後も皆のお役に立つためにサポートしてる。」
 「いろいろピンチはあったけど、皆様のお陰で助けていただいてるわ。」
 「ああ、君たちへの指令・命令はここで行っている。さあ、次は工場へ向かうぞ。」
 「はい。」
 15人は工場へ向かった。

 ナノ研究所に隣接する工場

 「うわぁーーー。」
 「大きい。」
 「ここでは、新製品を製造している。」
 「そうなの。」
 「キュアスティックもここで。」
 「そうだ。」
 「竜巻のかけらもここだよね。」
 「そうだ。」
 次は武器庫へ行こう。
 「はい。」
 15人は武器庫へ向かった。
 しばらくして
 「うわあ。ここにキュアスティックが。」
 「本当だ。」
 「呼び出す時、消えて無くなってるはず。」
 「そうだよね。」
 すると、3人の工場職員が姿を現した。
 「わぁっ。」
 「この妖精たちって。」
 「キュアスティックの製造に携わった担当者たちだ。」
 「担当者。」
 「皆さん、ご挨拶して。」
 「はい。」
 「はじめまして。私は、電子部品の製造を担当しておるTと申します。」
 「私は、調律を担当しているAよ。ミュージックサイトも運営しているわ。」
 「ミュージックサイト。」
 「スィーツ王国で作られた音楽を、有料でダウンロードして配信・提供しているわ。」
 「そうなの。」
 「リンクルンで即リンクできるはずだ。」
 「後で見ようと。」
 「まだ、あまり使ってないからね。」
 「お初だニャー。」
 「ニャーって。」
 「猫人。」
 「そうニャー。おいら刀鍛冶職人のNニャー。」
 「刀鍛冶って、もしかして、ベリーソードやチェリータンの刀身を。」
 「そうニャー。他に、犬人も熊人もいるニャー。」
 「猛獣系ばっかりね。」
 「刀鍛冶は重労働だから、猛獣系の獣人が代々担当してる。」
 「なるほどね。」
 「皆様、ご苦労。持ち場へ戻ってくれ。」
 「はい。」
 「はい、ニャー。」
 「タルト、そろそろ、両親に会った方がよろしいのでは。」
 「ヘェ、そうでんなあ。」
 「では、行くぞ。ワッフル城へ。」
 15人は、タルトとショコラの案内でワッフル城へ向かった。

 数分後、ワッフル城正門前

 到着し扉が開いた。
 「ギィーーーーッ。」
 「ワーワーワーワー。」
 首都アラモードの民が大集結し、手厚い歓迎を受けます。
 「もうかりまっか。」
 「ぼちぼちでんなぁー。」
 「おきばりやっしゃ。」
 「本当にこの国の言葉だったのね。」
 「お帰りやす、タルト皇太子。」
 「皇太子。」
 「タルトちゃんって皇太子殿下なの。」
 「そや。」
 「すごーい。」
 「スウィーツ王国、第105代皇太子、正式にはタルト・フォンボルグ・ニコポンスキー・ヤーーエエーーッ。まっ、タルトちゅうこって。」
 「覚え切れてないんだね。」
 「ミドルネームが多いからね。」
 「おおきに、おおきに。皆、この15人がプリキュアはんたちやで。」
 「メッチャプリキュア。毎度、毎度、笑顔。」
 「アハハハハッ。」 
 「タルト様。」
 「アズキーナはん。」
 「タルト様、お帰りやす。」
 「タルト、その子は。」
 「あっ、ああーー。なんちゅうか、その。」
 「おいでやす、皆はん。うち、アズキーナ言います。タルト様の家内で皇太子妃どすえ。」
 「こ、こ、皇太子妃。」
 「もしかして子供が。」
 「5匹いまんねん。」
 「タルトって5児のパパなの。」
 「いろいろあんねん。一国の王子となると。」
 「ヘェーーーッ、すごいのね。」
 「さっ、タルト様。皆様お待ちかねどす。」
 アズキーナに案内され謁見の間へ向かった。

 ワッフル城謁見の間

 「あちらが国王王妃両陛下どす。」
 「あははっ、そう言われても。」
 「遠すぎて見えないわ。」
 「それでは、近くまで進むどすえ。」

 しばらく、進んだ後

 「タルト、帰ったか。」
 「オトン、オカン。帰りましたでぇーー。」
 「お帰り。元気であればええんどす。」
 「積もる話はぎょうさんあるけど、まず長老にご挨拶してきーーや。」
 「そうさせてもらいまっせ。」
 「ほな、長老のところへ行こか。」
 タルトと15人のプリキュア隊は長老の邸宅へ向かった。
 アズキーナはそのまま謁見の間に残った。
 「ううーーーっ。」

 長老の家

 「タルト、ご苦労じゃッたの。」
 「長老、こちらがプリキュアのみなはんでっせ。」
 「はじめまして、長老。」
 「いや、チェリーは初めてじゃ無いぞい。ボンジュール・マルマゼール、君の瞳に乾杯。」
 「エエーーーッ。」
 「オホホーーッ、シフォン元気やったか。」
 「シフォン、元気。」
 「ハハハッ、少しは大きゅうなんあなあー。パパとママに会ったか。」
 「うん、会った。」
 すると
 「ご老体。」
 「おっ、パパとママやで。」
 「ご老体、プリキュア隊もこんなに大所帯となり、中でもフレッシュ隊は予想を上回る6人となり、アレも改良を加えなくてなりません。」
 「そうか、ショコラ。改良を加えるのにあのオーパーツが必要じゃの。」
 「そうです。」
 「よし、分かった。タルト、帰って来て早々やけど、シルコアマの森のほこら知ってるやろ。」
 「ヘェ。」
 「そこに収めてあるものを取って来てくれへんか。」
 「お安い御用ですわ。ほな、早速。」
 「フレッシュの6人、タルトと一緒に向かうんやで。」
 「車は用意した。シルコアマの入口まで送迎しよう。」
 「ありがとうございます。」
 タルト、ショコラ、フレッシュの6人は長老の家を出た。
 「パフェ、残った皆さんを保育園へ案内すんやで。その後、調律担当にお願いしてアレを持って来てくれ。」
 「畏まりました。」
 「シフォン、ママと一緒やで。」
 「ママ、ママ。」
 「では、皆様をご案内します。」
 「はい。」

 一方、シルコアマの森へ向かうメンバーは

 「タルト様。」
 「アズキーナではないか。一緒に行くのか。」
 「はい。」
 「乗りなさい。」
 「おおきに。」
 ショコラが運転して来た送迎車にアズキーナも乗り込んだ。
 「ガラガラガラ、ドン。」

 送迎車車内では

 「もう1匹乗り込んだみたいよ。」
 「誰。」
 「ア、アズキーナ。」
 「あの場所を案内できるのはうちだけどす。」
 「そうか。」
 「じゃあ、出発するぞ。」
 「はい。」
 「ウーーーーッ、キューーーーン。」
 送迎車は、シルコアマの森へ向けて出発した。

 一方、残った皆様は

 「それでは皆様を保育園へご案内します。」
 「はい。」

 送迎車車内

 「本当に音が静か。」
 「排ガスなんて全然でないね。」
 「スウィーツ王国の自動車は、遥か古代から開発を行っていて、今では電気自動車と燃料電池自動車しか存在しないんだよ。」
 「すごーーーーい。」
 「キューーーーン。」

 再び、残ったメンバーは

 「ここよ。」
 「ここが保育園。」
 「いらっしゃいませ。私が園長です。話はご老体から聞いております。」
 「え、園長先生。」
 「そうじゃ。さあ、皆様こちらへ。」
 「はい。」
 全員、保育園へ入って行った。
 すると
 「うわぁーーーーっ、妖精のこどもたちがいっぱーーーい。」
 「妖精は人間と違って、繁殖力が高いのじゃよ。」
 「そうなの。」
 「ワーワーワーワー。」
 5匹のフェッレットが近付いて来た。あのタルトとアズキーナの間に産まれた子供たちだった。
 「これが噂のプリキュア隊でっか。」
 「でっかって。もしかして、タルトとアズキーナとの間に産まれた子供たち。」
 「そや。」
 「そうどす。」
 「本当に近畿地方の言葉遣ってる。」
 「何、言うてんねん。スウィーツ王国の公用語は、フランス語と日本語の関西弁やで。」
 「まあっ。」

 一方

 送迎車はシルコアマの森の入口に到着した。
 「着いたぞ。」
 「ショコラはん、この後どないしまっか。」
 「この後、工場へ行ってアレを取りに行く予定だ。皆様は、奥の祠にあるオーパーツ化したアレを持って来るように。」
 「はい。」
 「じゃあ、失礼するぞ。」
 「キュィーーーーン。」
 ショコラは去った。
 「ねえ、シルコアマの森はどこから入るの。」
 「ここでっせ。」
 「行こうか。」
 「うん。」
 「行こ行こ。」
 「待って、タルト様。」
 「アズキーナはん。」
 「お願いどす。シルコアマの森に行くのはやめといてんか。」
 「何でや。」
 「タルト様もご存知でっしゃろ。あの森は、魔人が支配していた森なんどすえ。」
 「そら、大昔の話やろ。魔人はずーーーと封印されてるやんか。」
 「せやけど。」
 「大丈夫だよ。」
 「エッ。」
 「私たちが一緒にいるじゃない。」
 「タルトに何かあっても、あたしたちが守るから。」
 「そりゃあ、心強いわ。プリキュアはんがおるから安心や。」
 「さようどすか。」
 メンバーは、更に奥へ進んで行った。
 「で、シルコアマの森って言うのは。」
 「ええとこやで。そよ風が吹き、小鳥がさえずり、草花が優しく出迎えてくれる。うーーーん、和むでぇーーー。」
 「どうしたのですか、ミユキさん。」
 「あの子、何か隠してる。」
 「ドーン。」
 「うわはっ、はーーーっ。」
 「これが、どこが和むのよ。」
 「イメチェンしたんやろか。だ、大好きやで。何だって、ここは癒しの森や。」
 「そよ風が吹き。」
 「ビューーーーッ。」
 「ああーーーーっ。」
 「小鳥がさえずり。」
 「カアーーーッカアーーーッ。」
 「はぁーーーーーっ。」
 「ハハハハハハハハッ。ワオッ、綺麗なお花。」
 すると、お花が大きくなり、巨大な口を開けた。
 「ムクムクムクムク。」
 「ワーーーーオーーーーーーッ。」
 「ガブッ。」
 「キャアーーーーーーッ。」
 メンバー全員逃げ出した。
 「ワーーーーーオーーーーーーーーッ。」
 「ガブガブガブガブッ。」
 「何なの、この花。」
 「ワーーーーオーーーーッ。」
 「来たあーーーーっ。」
 「ガブッ。」
 「しばらく逃げて。」
 巨大人食い花の茎の伸びが止まった。
 「ガブガブガブガブガブガブ。」
 「どうやら、これ以上伸びないみたいね。」
 「ハアハアハアハア。」
 「皆、ここで変身よ。」
 「はい。」
 フレッシュの6人はリンクルンを差し出し、外部メモリーを差し込んでから45度に捻り、横に開い
てからクリックした。
 「チェンジ。プリキュア、ヒーーーートアーーーッッップ。」
 6人は変身を終えた。
 「ピンクのハートは愛ある印。」
 「パンッ。」
 「もぎたてフレッシュ、キュアピーチ。」
 「ブルーのハートは希望の印。」
 「パンッ。」
 「摘みたてフレッシュ、キュアベリー。」
 「イエローハートは祈りの印。」
 「パンッ。」
 「とれたてフレッシュ、キュアパイン。」
 「真っ赤なハートは情熱の印。」
 「パンッ。」
 「摘みたてフレッシュ、キュアチェリー。」
 「グリーンハートは浄化の印。」
 「パンッ。」
 「とれたてフレッシュ、キュアメロン。」
 「ホワイトハートは誠実の印。」
 「パンッ。」
 「もぎたてフレッシュ、キュアココ。」
 「6色揃って真の幸せの証!フレッシュプリキュア!」
 「ワーーーーオーーーーーッ。」
 「ハアーーーーッ。」
 「待ちなさい。」
 「エッ。」
 「自分から食われに行くの。」
 「ガブガブガブガブッ。」
 「チェリー。」
 「ここは、焼き払うしかないわ。」
 「でも、祠まで消失しちゃうのでは。」
 「そうか、ならば長老に連絡を入れましょう。」
 チェリーはリンクルンを出し通話を始めた。
 「もしもし、長老。」
 「どうした、キュアチェリー。」
 「シルコアマの森に人食い花が大量発生していて、先へ進めません。焼き払いしたいのですが。」
 「そうか、大福の花だな。相分かった。祠の焼失防止のためにも、消防ヘリを祠側へ用意しよう。」
 「ありがとうございます。」
 「成功を祈るぞ。」
 通話を切られた。
 「長老から許可が出たわ。やるわよ。」
 「OK。」
 「ピーチ、キュアスティックを出して。」
 「はい。」
 「キィーーッ。」
 「ハッ。」
 「オーレ。」
 ピーチ、チェリー共キュアスティックを受け取った。
 「届け。愛のメロディー、ピーチロッド。」
 「努めよ。情熱のアレグロ、チェリータン。」
 「ところで、チェリー。何をやるの。」
 「ファイアストームよ。『ファミラド』の順に押してセットして唱えるのよ。」
 「OK。」
 「ファミラド、カチャッ。」
 「プリキュア・ファイア・ストーーーーーーム・フレーーーーーッシュ。」
 「ボッ。」
 「ピューーーッ。」
 「ゴオーーーーッ。」
 「すごい火力。」
 「ワーーーオーーーーッ(アチーーーーーッ)。」
 「ボオーーーーーーッ。」
 「すごい勢いで燃えてる。」
 「植物のモンスターって、火に弱いからね。」
 すると
 「あれは消火ヘリ。」
 「どうやら、祠の側まで火が近付いてるみたいよ。」
 「そろそろ、こっちも消火ね。」
 「ベリー、こちらも消火の魔法を唱えて。」
 「OK。プリキュア・レインコール。」
 強力な雨雲が現れた。
 「ポッ、ポッ。ザアーーーーーーッ。」
 「すごい。」
 「どしゃぶりやで。」
 「これで火が消えたら、先に進むわよ。」
 「OK。」
 「ヘェ。」
 火は消え、人食い花「テンペンチイ3号」は全滅した。
 手前で残っている花を見ているタルトは
 「これは大福の花やんか。」
 「エエッ、大福の花。」
 「何で、あないな姿に。ひょっとして。」
 すると、タルトの携帯に着信が入った。
 「もしもし、長老。」
 「タルトよ、詳しい話をするぞい。大福の花の中で人食い花になる種は、24年前ラビリンスが植え込んだものじゃ。」
 「24年前、ラビリンスが来はったんかいな。」
 「そじゃ。24年前、ラビリンスが侵攻して来てドンパチやったんじゃ。その間、シルコアマの森の奥の草原に人食い花「テンペンチイ3号」を大量に植え込んだんじゃ。」
 「それで、シルコアマの森へ行った者が帰って来ない事件が勃発したのは、それでっか。」
 「そうじゃ。食われたから遺体などあらへん。まあ、焼き払ったようじゃけ、ここの百姓に根を掘り起こしてプリキュア隊に処理してもらうからの。根が生きてる限り、また生えて来るからや。」
 「そうでっか。」
 「じゃあ、先へ進むように。」
 「ヘェ。」
 通話を切られた。
 「タルト、どんな話。」
 「あの人食い花、24年前ラビリンスがやって来て植え込んだらしいねん。」
 「24年前にここへ来て侵攻しようとしてたので。」
 「それで、ママたち戦ったのね。」
 「あれは、大福の花って言わへん。テンペンチイ3号って言うねん。」
 「テンペンチイ3号。」
 「やっぱり、ラビリンスらしいね。テンペンチイって言ったら、ナケワメーケ類の名前だからね。」
 「じゃあ、行こうか。」
 「ほな、行くで。」
 フレッシュ6人とタルトは、更に奥へ進んで行った。ここにアズキーナはいなかった。
 しばらく進んで
 「うわっ、トラクターがぎょうさん入って来たでぇー。」
 「タルト皇太子。」
 「わいでっか。」
 「長老から聞いてまっせ。これから、大福の花の根を掘り起こすから。本物とラビリンスが植え込んだテンペンチイと振り分けるから、テンペンチイの根を一緒にいるプリキュア隊に処理をお願いするから。」
 「ヘェ。」
 「ねえ、お百姓さん。うまく判別できるの。」
 「何でも、長老が言うには、根のどこかにダイヤマークが付いてるらしいだべ。」
 「ダイヤマーク。」
 「間違い無いわ、テンペンチイよ。」
 「分かりました。帰り、立ち寄らせていただきます。」
 「待っるだべー。」
 タルトとフレッシュ6人は、更に奥へ向かった。

 数分後

 シルコアマの森の祠に到着した。
 「あーーーーっ。やっぱり、蓋が開いとる。」
 「どうしたの。」
 「これは。」
 「魔人の封印が解かれてるやん。」
 「魔人って、さっき話してた。」
 「きっと、森がこないになったのも魔人の力のせいや。急いでこの森でなぁあかん。」
 「ちょっと待って。」
 「お百姓さんたちの約束はどうするの。」
 「魔人、現れたら、倒すしかないね。」
 「それじゃあ、早く長老に頼まれたものを取ってこなきゃ。」
 「合点や。」
 「キャーーーーッ。」
 「あの声は。」
 「アズキーナはん。」
 「う、ううっ。」
 「何でここに。」
 「タ、タルト様。」
 「く、来るわよ。」
 「上よ。」
 上空から臼らしきものが落下して来た。ピーチとチェリーは、タルトとアズキーナの抱え回避した。
 「ドスン。」
 「ああーーっ。」
 「魔人や。」
 「うーーーーーーっす。」
 「来るで。」

 アラモード内保育園

 「この中に、キュアベリーマザーとキュアチビベリーのお2人さんはいますか。」
 「はい。」
 「あたしだけど。どうしましたか、園長。」
 「長老からの命令です。至急、シルコアマの森へ向かってください。」
 「何か怪物でも出ましたか。」
 「はい、魔人です。魔人は水に弱いそうです。」
 「だから、あたしたち2人に。」
 「レミ、行ってあげて。」
 「OK。」
 「ママ。」
 「行ってあげなさい。レミおばさんもいるから。」
 「○×ちゃん、頑張って。」
 「応援しちゃうよ。みじゅの使い手だきゃら。」
 「千香ちゃん、××ちゃん、ありがとう。あたし頑張る。」
 「さあ、行くわよ。」
 「うん。」
 「レミさん、娘をお願いします。」
 「了解よ。」
 レミとチビミキタンは保育園の外へ出た。

 シルコアマの森の祠前

 「ダブルプリキュア・キィーーーック。」
 「ウーーース。」
 「バコバコン。」
 「キャアーーーッ。」
 「いったあーーーい。」
 「うわあ、アズキーナはん。そんなところにおったんかいな。」
 「そ、それは。」
 「ムッムムムムムッ。ウーーーーースッ。餅だペッタンペッタンペッタンペッタン。」

 一方、レミとチビミキタンは

 「じゃあ、ここで変身するよ。」
 「はい、おばさん。」
 レミとチビミキタンはリンクルンを差し出し、外部メモリーを差し込み、90度に捻ってから横に開きクリックした。
 「チェンジ。」
 「プチプリキュア。」
 「マザープリキュア。」
 「ヒーーーートアーーーーッッップ。」
 レミとチビミキタンはプリキュアの変身を終えた。
 「さあ、飛び立つよ。」
 「OK。」

 シルコアマの森の祠前

 「ペッタンペッタンウタタン。」
 「ピューーーーッ。」
 「ハアッ。」
 「ヒョイヒョイ。」
 「キャーーーッ。」
 ベリーとパインが軟らかい餅に絡まれた。
 「ハッ、ハアーーーッ。」
 「ヤアーーーッ。」
 「うわあーーーっ。」
 「キャーーーッ。」
 メロンもキュアココも軟らかい餅に絡まれた。
 「フッ、ハアーーーーッ。」
 「もっちもっちもっち餅。」
 「キャアーーーッ。」
 チェリーも絡まれた。
 「ハアーーッ。」
 「ポコッ。」
 「ピーチ、後。」
 「ハッ、アアーーーーッ。」
 「ピーチはん。」
 ピーチも絡まれた。
 「タルト逃げて。」
 「ピーチはん、エエイッ。」
 「待って。」
 「アズキーナはん、離してや。」
 「嫌。」
 「ピーチはんたちは、ラビリンスと戦うためにプリキュアになったんや。こんなことで、プリキュアの身にもしものことがあったら、わいは長老に顔向けでけへん。」
 「違う、タルト。私たちはラビリンスと戦うためにいるんじゃない。」
 「皆、悪い奴等から守って。」
 「犯罪行為を抑止し。」
 「正直者が生きやすい世の中にして。」
 「いつも笑顔でいてもらう。」
 「それが、私たちの使命。」
 「ううっ。」
 「だから、タルトもあなたの使命を果たして。」
 「堪忍やで。封印を解いたのはうちどす。」
 「エエッ、何でそないなことしたんや。」
 「魔人が出れば、タルト様がほこらへ行くのをあきらめると思ったんどす。」
 「どう言うことや。」
 「だって、祠のものを持ち帰ったら、タルト様はまた向こうの世界へ行ってしまはる。」
 「何、言うてんねん。わいはこっちに。」
 「うち、ずっと不安やった。別の世界で長老の使命を果たすんに夢中になってタルト様はきっと、うちのことなんか忘れてしもうどす。世界中で一番大切なタルト様に忘れられてしまうんが怖いねん。」
 「ああーーっ。」
 「ハッ。」
 「おおきに。そない思ってくれて。けど、間違ごうとる。こないなやり方、間違ごうとるで。」
 「タルト様。」
 「もっちもっちもっち餅(準備完了、発射)。」
 「ピューーーッ。」
 「タルト、危ない。」
 「ぬえ、ああーーーっ。ううーーっ、にゅーーーっ。」
 タルトは餅に絡まれてしまった。
 「タルト様、何でうち、こない迷惑かけてんのに。」
 「大切な人を守る人を当たり前やろ。」
 「タルト様。」
 「頼む。わいの代わりに祠の中のもん長老に届けてや。」
 「嫌や、タルト様、嫌や。」
 「アズキーナさん、いい加減にして。」
 「ここは、タルト君の言うこと聞いて。」
 「アズキーナはん、頼む。」
 「ううーっ、ううううーーーっ。」
 アズキーナは祠へ向かった。
 「餅っ、もーーーーち。」
 アズキーナに向けて、軟らかい餅を発射し追跡始めた。
 「うわあーーーああーーー。ううっ、うわあーーーっ、エイーーッ。」
 「ドーーン。」
 「あっ、これは。」
 「ピューーーッ。」
 「キャーーーッ。」
 「もーーーち。」
 「なめたらあかんで。うちかて負けへん。愛の力、なめんといてやーーーーー。」
 「もーーーーーち。」
 「プリキュア・ウォーターシュート・プチダブル。」
 「プシュッ、ピューーーッ。」
 アズキーナの脚に絡んだ餅が解けた。
 「ベリーマザー、チビベリー。」
 「やったあ。今のうち。」
 アズキーナは、茶色い箱のような物を手にした。
 「ゲットどす。」
 「チビベリー、他のメンバーの絡んだ餅を解くわよ。」
 「OK。」
 「プリキュア・ウォーターシュート・プチダブル。」
 「プシュッ、ピュウーーーッ。」
 「ベチャーーッ。」
 「餅、もーちもーーち、ウゴォーーーーッ。」
 「やったぁ。緩んだわ。」
 フレッシュ6人とタルトの絡んだ餅が剥がれて解けた。
 「ベリー、何やってるの。水が弱点との情報が入っているのに。」
 「ごめん、知らなかったの。」
 「とりあえず、ベチョベチョでスキだらけのこの餅野郎に強烈な一撃を加えるわ。ベリー、チビベリー、キュアスティックよ。」
 「OK。」
 「「べちゃべちゃ。ペッタンペッタン。」
 「キィーーーッ。」
 3体のブルンが飛び出した。ベリー系3人は一斉にキュアスティックを呼び出し始めた。
 「トオー。」
 おっと、またキャリーケースへ引っ込めた。
 「うぬぬ、ペッタンペッタン。」
 「やい、スキだらけの餅野郎。覚悟しな。」
 「餅っ。」
 「トリプル・プリキュア・ドローワンスソード。」
 「シューーーーッ。バラバラバラッ。」
 「ウゴオーーーーッ。」
 「響け。希望のリズム、ベリーソード。」
 「ミシラド、カチャッ。」
 「プリキュア・ブリザーーード・トリプルスペシャル。」
 「ビューーーーーッ。」
 「ガチガチガチガチッ。」
 「凍りついたわ。今よ。」
 「待って。ここは、威力が強いからメロンだけ加えるだけで良いはず。」
 「OK。」
 「キィーーッ。」
 メロンはキュアスティックを呼び出した。
 「ハアーーイ。」
 受け取った。
 「浄めよ。浄化のユビーロッソ、メロンガン。」
 「チェンジ、メロンバズーカー。」
 「うあぁ、大きい。」
 「チビベリー、初めて見るでしょ。」
 「うん。」
 「まず、私が先に唱えるから。」
 「チビベリーはベリーとベリーマザーと一緒に後で唱えて。」
 「分かった、メロンのお姉さん。」
 「行くわよ。」
 「ドレミファソラシド。カチャッ。」
 「悪いの悪いの飛んで行け。プリキュア。」
 「クリーーンフィルターーーー。」
 「フレーーーーッシュ。」
 「ボン、シューーーーッ。スッ。」
 「ウッ。」
 魔人の悪霊をカプセルに閉じ込めた。
 「エスポワール・シャワーーー・トリプルスペシャル。」
 「ボン、シューーーーッ。」
 「ウッウッウッ。」
 「ハアーーーーーーーーーーッ。」
 「餅だペッターーーーーーン。シュワワシュワー。」
 シルコアマの森の祠は元の姿に戻った。
 「やったあーーー。」
 「まだ、もう一仕事あるわよ。」
 「草原でお百姓さんが待っているわよ。」
 「そうかあ。」
 プリキュア隊8人とタルトとアズキーナは、草原へ向かった。

 シルコアマ森内の草原

 「大分、集めたべー。」
 「いろんなダイヤマークが付いてるべ。」
 「無いのが大福の花、あるのが人食い花テンペンチイ3号だべ。」
 「おっ、来たべー。」
 「お百姓さーーん。」
 「待っていたべー。」
 「ところで、この箱何だベー。」
 「これでっか。長老に頼まれたもんやで。」
 「そうか、これが依頼された箱だべ。」
 「そや。」
 「さあ、プリキュア隊の皆さん、ダイヤマークの入った根っこを集めたべー。」
 「早速、悪霊抜きを行うべー。」
 「はい。」
 「キィーーッ。」
 「おおっ、ピックルンがたくさん出て来たべー。」
 「ハッ。」
 「エイッ。」
 「オーレ。」
 「ヤアー。」
 ピーチ、パイン、チェリー、キュアココの4人はキュアスティックを受け取った。
 「届け。愛のメロディ、ピーチロッド。」
 「癒せ。祈りのハーモニー、パインフルート。」
 「努めよ。情熱のアレグロ、チェリータン。」
 「楽しめ。誠実のグランツィア、ココリコーダー。」
 「チェンジ。」
 「ラ、カチャッ。ボン。」
 「メロンガン。」
 「メロン、マシンガンにしたの。」
 「そうよ。ものすごい数量があるわ。中には青とか白もあるわ。バズーカーで1体1体撃ち込むワケには行かないわ。時間がかかるわよ。」
 「なるほど。」
 「だから、メロンガンに変更よ。」
 「では、やるよ。」
 「OK。」
 「ドレミファソラシド、カチャッ、キィーーーン。」
 「悪いの悪いの飛んで行け。プリキュア。」
 「ラブサンシャイーーーン。」
 「バッドメモリーリムーーーーブ。」
 「ヒーリングブレアーーーー。」
 「ホットハーーーーート。」
 「クリーンフィルターーーーー。」
 「フレーーーーーッシュ。」
 「ボンボンボンボンボン。」
 「エスポワールシャワーーーーー、トリプルスペシャル。」
 「ボン。」
 「シュシュシュシュシュシューーーーッ。」
 「ウッ。」
 「ハアーーーーーーーーーーッ。」
 「シュワシュワシュワシュワーーーーッ。」
 「おっ、ダイヤマークが消えたべ。」
 「これで、元の大福の花として育つのね。」
 「ああ、そうだべ。」
 すると
 「ブロンブロンブローーーーン。バン。」
 「ショコラさん。」
 「おお、ショコラ先生だべか。」
 「はい、皆様、お疲れ様です。タルト、アズキーナ。」
 「ヘェ。」
 「この箱を積み込んでから車に乗ってくれ。」
 「ヘェ。」
 「君たちは、空を飛んで行けるだろ。」
 「はい。」
 「とにかく、急ぐぞ。今後の戦いについて、長老から重要な話があるぞ。」
 「はい。」
 「では、行くぞ。」
 「バン。ブロロロローーン。」
 「先生、お気を付けて。」
 「ではお百姓さんたち、私たちもこれで失礼します。」
 「気を付けて戻るんだべ。」
 「はい。」
 プリキュア隊8人は空を飛び立った。

 ナノ研究所に隣接する工場

 「これがクローバーボックスね。」
 「はい。それでは、長老の家へ向かいましょう。」

 保育園

 「皆様、長老から連絡がありました。皆様、直ちに長老の家へ向かうように。」
 「はい。」
 「わいらも行くで。」
 「オトン、オカンに会いたいねん。」
 「やんちゃするではないぞ。」
 「分かってるよ。」
 あゆみ、尚子、千香の母娘、チビミキタンの母、謎の5歳児母娘は長老の家へ向かい始めた。更に、フェレットの子供たち5匹も向かい始めた。

 長老の家

 「おおっ、パフェと調律担当とシフォンか。」
 「長老、クローバーボックスを持ってきました。」
 「ご苦労。」
 すると
 「コンコンコン。」
 「ただいま戻りました。」
 「ご苦労。空だけに早いのう。タルトとアズキーナはどうじゃ。」
 「今、ショコラの車で例のものを積んで向かっております。」
 「もうすぐ、着くじゃろ。」
 「シフォンちゃん。」
 「キュアーーッ。」
 「ねえ、この大きな箱って何。」
 「これは、後ほど全員集合した時点でお話するぞい。」
 「コンコンコン。」
 「入りたまえ。」
 「ただいま。」
 「おっ、保育園へ行った面々やな。わおっ。」
 「おじんや。」
 「誰がおじんやねん。」
 「すいません。どうしても、パパやママに会いたいそうで。」
 「皆来るんやで。おとなしくしとき。」
 「ヘッ。」
 「ブロロロロロン。......バン。」
 「来たようじゃの。」
 「ただいま戻りました。」
 「オトン、オカン。」
 「来てたんかいな。長老、約束のもん持って来たでー。」
 「タルト、ようやった。」
 「プリキュア隊のお陰ですわ。」
 「ところで、アズキーナはどないしたんや。」
 「アズキーナは、『どうしても長老の家へ入りたくない。』と、言っております。」
 「仕方あらへん。放っておき。」
 「ほな、おじん。」
 「何やねん。」
 「わいらも出るで。」
 「ああ、行きや。やんちゃでかなわん。」
 タルトとアズキーナの間に産まれた子供たちは外へでた。
 「バタン。」
 「オーーーメルン・マルマゼーーール。」
 「まあーーっ。」
 「2つ箱ありまっけど、わいらの持って来た箱はごっつう古いねん。」
 「では、説明しよう。どちらも、伝説のクローバーボックスや。」
 「クローバーボックス。」
 「せや。ごっつう古いのんは、6000年前のもんでオーパーツ化してるねん。」
 「オーパーツ。」
 「では、新しい方は。」
 「当ナノ研究所において復元したものです。」
 「なるほど。」
 「では、音色を聞かせるで。」
 「パカッ。」
 復元したクローバーボックスのオルゴール音が鳴り始めた。
 「素敵。」
 「たまらない。」
 「パコッ。」
 「何か魅惑される感じ。」
 「どうじゃ。良い音色じゃろ。」
 「長老。」
 「ショコラ、確か、新しいクローバーボックスを作るとか言うてまったなあ。」
 「そうです。プリキュアメンバーに予想外の追加メンバーがいまして、6人目のプリキュアの分のデータを追加入力して、五つ葉デザインのクローバーボックスにしなくてはなりません。」
 「ショコラさん、それでオーパーツ化したクローバーボックスが必要なの。」
 「ああ。あのクローバーボックスには、先人の知恵がいっぱい詰ったデータが入っております。追加メンバーのプログラム入力に必要不可欠です。」
 「それで、レイカさんのデーターを組み入れるのですね。」
 「そうです。そうしないと、レイカさんだけクローバーボックスの力を得ることはできません。」
 「なるほどね。」
 「次、あたしが説明します。」
 「あなたは。」
 「調律担当です。クローバーボックスの力を得るためのサイトを運営しております。」
 「どんなサイト。」
 「ミュージックサイトです。」
 「そうじゃ。これなら、クローバーボックスを持って行かなくてても、リンクルンでクローバーボックスの力が得られるはずじゃよ。」
 「パフェさん、皆にイヤホーンを渡して。」
 「はい。」
 パフェは、皆にイヤホーンを配った。
 「外では、あまり音が聞こえないからイヤホーンを付けてみて。イヤホーンは持ち帰って良いわよ。」
 「本当、もらえるんだ。」
 全員、イヤホーンを身に付けた。
 「では、ダウンロードして聞いていただきます。まず、リンクルンを縦に開いて。」
 「はい。」
 「次に、インターネットのコマンドクリックして。」
 「はい。」
 「次、スウィーツ王国をクリックして。」
 「はい。」
 「次、ミュージックサイトをクリックして。」
 「はい。」
 「次、曲名『クローバーボックス』をクリックして。」
 「はい。」
 「次、ダウンロードして。」
 「はい。」
 全員、曲名クローバーボックスをダウンロードし始めた。
 「完了したら、聴いてみて。」
 「はい。」
 全員、ダウンロードした。そして、聴き始めた。
 「うわあーーーー。」
 「本当だ。」
 「クローバーボックスの音色よ。」
 「たまらなーーーい。」
 「聴き終えたね。」
 「はい。」
 「イヤホーン外して。」
 全員、イヤホーンを外した。
 「クローバーボックスの力を得たい場合、あたしが運営するサイトをリンクルンで訪問してからダウンロードやインストールを行って。音楽だけではないわよ。様々なデータファイルがクローバーボックスからの力として配信されるからね。皆、操作を覚えるように。」
 「はい。」
 「以上、説明は終わりじゃ。タルトとシフォンよ、今後もプリキュア隊をサポートしてや。」
 「ほな、わいまたプリキュアの世界へ行ってええんでっか。」
 「せや。シフォンのことも頼むで。」
 「シフォン、何かあったら、また知らせてね。」
 「千香と遊べる。」
 「まあっ。」
 「大分、親しゅうなったでぇ。」
 「わしも、本人に会ってるからのう。」
 「キュアキュアーーー」
 「シフォンちゃん。」
 「何なら、アズキーナもやんちゃガキ共も連れて行ってええで。」
 「まあっ、家がメチャクチャにされそう。」
 「ハハハハハハハハッ。」
 「また、あたしたちと。」
 「一緒にいられるのね。」
 「キュアキュアーー。」
 「シフォンちゃん。」
 「あなた。」
 「特に、千香ちゃんと一緒にいるとき一際うれしそうだ。」
 「おおきに、長老。アズキーナも子供たちも行ってええことになって。」
 「自由に行けるさかい。家族だから当然じゃ。子供たちがカンカンじゃったからの。」
 「タルト、帰ろう。」
 「そうしまっか。」
 「タルト、気付けてな。」
 プリキュア隊15人とタルトとシフォンそれに、送迎車を運転するショコラは、長老の家を出た。
 「パフェ、調律担当。クローバーボックスをナノ研究所へ運んでくれ。」
 「はい。」

 外では

 「あ、アズキーナはん。」
 「堪忍やで。うち、最低や。タルト様に嫌われても仕方あらへん。」
 「オカン。」
 「何、言うてんねん。」
 「悪いのはオジンよ。」
 「全然、オカンとわいらのこと全然配慮せーへんからや。」
 「だから、あのオジンにいたずらしまっくて観念させたんやでぇ。」
 「まあっ。」
 「5匹もいたら、とんでもないわね。」
 「へっ、自己中心なこと考えるからや。」
 「それで長老にやんちゃしたんかいな。」
 「ヘヘヘッ。」
 「あまりに、オカンが可哀想だったからや。」
 「ほんまに。あんなぁ、わいが今、世話になってる世界にドーナツちゅうメチャ美味い食べ物があるねん。」
 「オトン、それ何や。」
 「ほんまに美味しそうね。」
 「あたちも食べたーーーい。」
 「ほんま、子供たちの反応は早いで。今度、帰って来る時はぎょうさん買ってくるさかい、その時は一緒に食べよな。」
 「た、タルト様。」
 「オトン、約束やで。」
 「あたちも食べたーーーーい。」
 「フェレットでも家族の絆を感じるね。」
 「あの一家なら、大丈夫。私、信じてる。」
 「アズキーナのタルトへの想い、完璧。」
 「アズキーナ、子供たち。幸せゲットだよ。」
 「う、わ、あはっ。エヘヘヘヘッ。」
 「流石、ピーチのお姉さん。」
 「お姉さんたち、今度遊びに行くね。」
 「まあっ。」
 「来られたら大変よ。」
 「皆様、ワープホールへ送迎します。」
 「ショコラさん、ありがとう。」
 「皆さん、元気でね。」
 プリキュア隊15人は電気バスに乗り込んだ。
 「ブーーーーッキューーーン。」
 「さようならーーーー。」
 「バイバーーーーーイ。」

 残った長老他は

 「クローバーボックスを頼むで、ショコラ。ダウンロードとインストールでしっかり力を得てや。タルト、その力がやがて全ての世界を救う鍵となる。」

       完
 
 

 
後書き
 クローバーボックスの力を得たプリキュア隊。今後の活躍に注目です。 
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