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フレッシュ&スウィート フルーツプリキュア!

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新四天王の作戦
エンジョイ夏休み
  第30話 目指せ!コアリズムマスター!池袋駅東口大襲撃!!

 
前書き
 ここでは、ダンスオーディション突破へ向けてのレッスンシーンを中心としたオリジナルエピソードをお送りします。タルト君、正体がバレなくて良かったですね。
 かがりびだよんのオリジナルエピソード「目指せ!」シリーズは、今後もエピソードとして引き続き登場します。 

 

 ラビリンス首都ピョンピョン総統官邸内謁見の間

 「何、出動したいだと。」
 「ハッ。メビウス様、やはり、あたしが出ないとダメでしょう、サウラーは三脚古カメラで2人しかタイムスリップしかできなかったし、ノーサーはお祭りの商品集めて攻撃したものの、オードリーなるお笑い芸人に弱点を見抜かれたし、ニューウェスターも士官隊伴ってメクルメク王国一家や部下兵士に扮しても結局、失敗ばかりしているではありませんか。」
 「そう言われればそうだな。」
 「だいいち、サウラーも写真館店主の前で変身すれば、正体を明かしたのも同じ。これによって、指名手配されてるではないか。」
 「確かに、標的の日本国の戦闘で2人指名手配をだしたのは痛い。だから出たいと言うのか。」
 「その通りです。指名手配を受けても、瞬間移動を連発すれは、なんら問題ないはずです。」
 「相分かった。イース、行くが良い。」
 「ハッ。」
 イースは謁見の間から去った。

 赤塚公園レッスン会場

 いつものようにダンスレッスンを行っております。
 「皆、大分上達したようだね。この前の伊豆半島での合宿が効いたみたいね。」
 「はい。」
 「よしっ。これから、プリキュアに変身してもより機敏に動けるよう、全てのダンス向上につながるコアリズムマスターを目指すわよ。ナナ、後を頼んだわよ。」
 「はい。」
 「じゃあ、模範ダンスするわよ。」
 「はい。」
 「マーチ、フィガーエイト、ボックステップ&ヒップシェイク、コアローテーションの順にやってみるわよ。レイカ、ミュージックスタンバイ。」
 「OK。」
 レイカは、ダンシングポットに収録されている曲からメレンゲ系の曲を選曲した。
 「ポチッ。」
 曲が流れ出し、ナナは踊り出し始めた。

 4分後

 「うわぁーーー。」
 「素敵。」
 「応用すれば、全てのラテンダンスに通じるはずよ。」
 「さあ、まずはこの4つのアクションを順にやってもらうわよ。」
 「はい。」
 「まず、最初はマーチから。普通に行進してみて。」
 「はい。」
 ラブ、美希、祈里、麗子の4人は行進し始めた。
 「ラブちゃん、ちょっとだらけてるわよ。」
 「はい。」
 「腕を真っ直ぐにして、膝を上げて。」
 「はい。」
 すると、背後から奇妙な行進をしながら乱入する者がいます。東せつなである。
 「何、あの行進。」
 「あれっ。」
 東せつなは突然消えた。
 「あの行進って、ラビリンス軍事パレードで見た行進。」
 「やっぱり、東せつなの仕業ね。」
 「エッ、せつな。」
 「コラッ、ラブちゃん。」
 「はい。」
 「よそ見しない。行進を続ける。」
 「ねえ、ミユキ。やっぱりあの女、ナメてかかっているね。」
 「相変わらずだよ。宇宙一最悪の女め。」
 「もうそろそろ、行進やめさせようか。」
 「OK。」
 「行進やめーーーっ。」
 「ピタッ。」
 「ヨロヨロ。」
 「ラブちゃん、祈里ちゃん、相変わらず締まりがないね。しっかりして。」
 「はい。」
 「じゃあ、次へ進むわよ。」
 「はい。」
 「この行進をやってみてもお腹が動かないでしょ。」
 「はい。」
 「そこで、お腹を動かすための振りを追加するわよ。」
 「はい。」
 「足踏みをしながら、胸と腰を左右に動かしてもらうよ。」
 「はい。」
 「足は後前の順に出して胸を左へ出したら、腰は右へ突き出す。その逆もあり。その要領でやってみなさい。」
 「はい。」
 ラブたち4人は、ナナが説明した通りの動きを始めた。
 「ラブちゃん、もっと強く横へ胸を出して。」
 「こうですか。」
 「そう。祈里ちゃん、もっと強く腰を突き出して。」
 「こうかな。」
 「そうそう。」

 数分後

 「ハアーハアー。」
 「フーフー。」
 「4人共、そこで息が上がっているようでは先が思いやられるよ。」
 「フフフフッ、これぞまさしくオサキマックーラだわ。」
 「では、BGM入れてやってもらうわよ。」
 「はい。」
 レイカはダンシングポットのスイッチを入れた。マーチテンポのメレンゲ系の曲が流れ始めた。
 「後前、後前。マーチ、マーチ。今度は右へ開いて。後前、後前。マーチ、マーチ。今度は左へ開いて。」

 ドーナツカフェ

 「へい、いらっしゃい。」
 「ドーナツセットいただくわ。」
 「ドーナツは。」
 「メロン風味オールドファッションとココナッツチョコいただくわ。」
 「飲み物は。」
 「アイスコーヒー。」
 「400円でい。」
 「はいよ。」
 「500円のお預かり、100円のお返しでい。」
 トリニティのマネージャーはテーブルに着いた。

 しばらくして

 「ヘイ、お待ち。ところで、あなたはトリニティのマネージャーさん。」
 「そうよ。レッスンを行っている面々に朗報を持っていく予定よ。」
 「そうですか。」
 「スウィーツ王国から援助をいただいているからね。」
 「流石は兄弟。」
 「兄弟って誰よ。」
 「ヘイ、スウィーツ王国に弟がいるんでい。」
 「弟君ね。」
 それは、タルトで弟ではなく弟分である。

 レッスン会場

 「ミュージンク、ストップ。」
 「ポチッ。」
 「ハアハアハアハア。」
 「どうやら、うまくできたようだね。次、行くよ。」
 「はい。」
 「次はフィガーエイトよ。腰を数字の8の字を書くようにくねらせて。」
 「はい。」
 「8の字を書き方によっては、どちらかの片足に体重かけてよ。不安定になるから。」
 「はい。」
 4人はフィガーエイトの動作を始めた。
 「ラブちゃん、祈里ちゃん、お腹の力を入れて。」
 「はい。」
 しばらくして
 「ハアーハアーハアーハアー。」
 「次へ進むわよ。ボックステップとヒップシェイクよ。」
 「はい。」
 「まず、四角を描くようにステップ踏んで。」
 「こうかな。」
 「そう。カクカクッとね。」
 「はい。」
 「良いみたいね。次はダブルヒップシェイクよ。斜めにギュギュッと腰を動かして。」
 「はい。」
 「OK。ドンドン繰り返して。これにさっきのステップ併用して。」
 「はい。」

 しばらくして

 「ハアーハアーハアーハアー。」
 「できるようになったね。次行くよ。」
 「はい。」
 「次は、コアローテーションよ。前、横、後、横の順にお腹に力を入れて腰をグルグル回して。」
 「はい。」

 数分後

 「これは、うまく行ったようだね。」
 「はい。」
 「では、これまでの動作を組み合わせてやってみるわよ。」
 「はい。」
 「レイカ、BGM。」
 「OK。」
 「こうして、初歩ではあるが、本格的なコアリズムダンスが始まった。」
 しばらくしてマネージャーが姿を現した。
 「おはようございます。」
 「ミユキ、ナナ、レイカ、大分成果を上げているようだね。」
 「はい。」
 「これもスウィーツ王国のお陰よ。今、レッスンを受けている4人を当事務所の法人会員に入っていただき、地元のスポーツクラブでもレッスンを受けられるようにしたからね。」
 「それは良かった。」
 「ダンスショーの興行がある間、自分たちでなかなか練習しない現状があるからね。それに、これらのスポーツクラブにも当事務所の振付師が指導しに行っているからね。」
 「そう、師匠たちからも手解きを受けることに。」
 「更に、池袋駅前にあるダンススクールへも行けるようにしたから。ラブちゃん以外の3人、通学で池袋を経由しているから、学校が始まった後でもレッスンを受けられるようにしたからね。」
 「マネージャー、凄いね。」
 「学校のある平日、あの3人を教えても1時間しかできなかったからね。」
 「それに、池袋のダンススクールは、私たち師匠がいっぱいいて今日もダンスを指導しているからね。」
 「オーディションなんて簡単に突破できないからね。」
 「それに、師匠から直々指導を受けられるからね。」
 「君たちも、興行がある時は面倒を見れないんだから。今、鍛えぬかなければならないから。」
 「BGMが終わり、ラブたち4人のダンスも終わった。」
 「良いわね。」
 「はい。」
 「マネージャーが来てるわ。君たちに渡したいものがあるそうよ。」
 「はい。」
 「皆さん、おはよう。」
 「おはようございます。」
 「隼人君がスポーツクラブへ通っているのはご存知だよね。」
 「はい。」
 「ミユキ、レイカ、これらの会員証を渡してあげて。」
 「はい。」
 「2枚あるからね。1枚は西台、もう1枚は成増の各スポーツクラブよ。」
 「ヘェーーーッ。」
 「この2ヶ所のスポーツクラブにもダンススタジオがあるの。」
 「そうよ。当事務所の振付師の何人かは指導しているわ。」
 「凄い。」
 「振付家の先生から直接指導を受けられるなんて。」
 「次に、これを渡すわ。これは、池袋駅前にあるダンススクールの会員証。」
 「エッ、ここでもダンスレッスンを受けられるの。」
 「そう。美希ちゃん、祈里ちゃん、麗子ちゃんの3人からかねてから要望があったの。もうすぐ、2学期がはじまるよね。ここでは、1時間くらいしか教習できないから。それに、麗子ちゃんは蓮根駅から通学しているから、蓮根~高島平間別運賃になるからね。」
 「それで、池袋でもレッスンを受けられるようにしたワケ。」
 「そうよ。」
 マネージャーの説明はしばらく続いた。

 昼12時

 「皆様、お疲れ様でした。これから、昼食休憩に入ります。」
 「解散。」
 全員、昼食を取りにクローバータウンストリートの各飲食店へむかった。

 まず、トリニティの3人とマネージャーは

 「今日も、ドーナツカフェは大行列ね。」
 「商店街の飲食店で食事するしかないわね。」
 「そうだね。」
 「今、ダンスとプリキュア両立できて良かったよ。」
 「そうでしょ。」
 「ダンスの技能を活かして敵を倒せるんだから。」
 「悪くないでしょ。」
 「マネージャー聞いてたの。」
 「もちろんよ。他言無用だから安心して。それに私もあのプリキュアだったの。」
 「エッ、マネージャーが。」
 「道理で、ラブちゃんたちのお母さんと仲が良いと思った。」
 「いずれ、明かす時は来るわ。さあ、あの店でも食べに行こうか。」
 「はい。」

 続いて、ラブたち4人は

 「うわぁっ。」
 「やっぱり、ドーナツカフェは大行列ね。」
 「ここでなく、クローバータウンストーリート内の飲食店へ行くしかないわ。」
 「例のお蕎麦屋さんね。」
 「えっ、また。」
 「たまには違う店で食べようよ。」
 「ラブ、いつもドーナツと蕎麦だけでは栄養のバランス悪いわよ。」
 「分かった、分かった。」
 「じゃあ、他の店探そう。」
 「うん。」
 ラブたち4人は、クローバータウンストーリー内、高島平駅前界隈で飲食店を探すことにした。

 昼食が終わり

 午後のレッスンへ入った。
 「さあ、コアリズム総括よ。」
 「はい。」

 数時間後

 「よし、これでコアリズムマスターね。」
 「やったあ。」
 「次から様々なラテンダンスのレッスンを行うからね。」
 「はい。」
 「ラブちゃん、美希ちゃん、祈里ちゃん、麗子ちゃん。明日から池袋駅前のダンススクール行ってみる。」
 「はい。」
 「そうこなっくちゃ。とにかく1日、体験レッスンを受けてみて。全てはそこから始まるからね。」
 「はい。」
 「それでは解散します。」
 「解散。」
 「フフフフッ。明日、池袋か。大賑わいの地だけに大分、不幸のゲージが上げられるわ。」
 ラブたち4人はドーナツカフェへ到着した。
 「お嬢ちゃんたち、いらっしゃい。」
 「いつものドーナツセット4つ。」
 「4人で1400円でい。」
 「はい。」
 「丁度お預かりでい。」
 4人はテーブルに着いた。

 しばらくして

 「へい、お待ち。」
 「まず、1日体験レッスンか。」
 「それを行わなければ、全てが始まらないのね。」
 「ラブ、どうやって池袋へ行く。あたしたちは、巣鴨経由の定期券があるけど。」
 「巣鴨経由は無理だわ。お金がないから。」
 「無理もないわね。」
 「では、東武東上線で池袋へ。」
 「それしか無いわ。」
 「東武練馬駅まで歩くと相当距離あるわよ。」
 「やっぱり、自転車かな。」
 「駅まで自転車ね。それが良いわ。」
 「これなら、往復交通費380円ね。」
 「そんなに安いの。」
 「そうよ。回数券買ってもらった方がいいね。」
 「そうだね。」
 「ラブちゃんは、PASMO もSuica も持たしてくれないからね。」
 「だって、地元の高校へ通ってるもん。それを持っているのはお父さんだけよ。」
 会話ははずみ続けた。

 数十分後

 4人は解散し家路へ向かった。そして、ラブは帰宅した。
 「ああー。今日も私がご飯作らなければならないのか。」

 数分後

 「ピンポン。」
 「ただいま。」
 「誰か来た。火を止めてっと。」
 ラブは玄関へ向かった。
 「お帰りなさい、お母さん。」
 「アルバイトの大学生さんと交代になったからね。ところでラブ、夕食作ってる。」
 「はい。」
 「じゃあ、手伝うわよ。」
 「はい。」
 ラブとあゆみは台所へ向かった。そして.....…

 十数分後

 料理は完成した。そして、ダイニングへ完成した料理を置いた。
 「ねえ、お母さん。」
 「どうしたの、改まって。」
 「あのね、今後のダンスレッスン、ミユキさんたちの師匠から手解きを受けることになり、池袋へ通うことになったの。」
 「そうなの。トリニティの師匠と言ったら、有名な振り付けの先生よ。分かったわ。但し、美希ちゃんと祈里ちゃんのようなワケには行かないよ。東武練馬駅から電車に乗って通っていただきます。」
 「やっぱり。トホホ。」
 「必要なお金は、明朝渡すからね。」
 「はい。」
 「さあ、片付け片付け。」
 「はい。」
 ラブとあゆみは、圭太郎の分を残して後片付けをした。

 部屋へ戻って

 「ピーチはん、お帰りやす。」
 「何よ、タルト。」
 「ヘヘヘッ、聞いてまっせ。大分、ダンスが上達していろんな場所でトリニティの背後にいる、師匠格の振り付け家から教わることになったんやて。」
 「どこから聞いたの。」
 「ヘヘヘッ。長老からやで。」
 「キュア。」
 「そうかぁ。スウィーツ王国がトリニティの所属事務所に支援金を出しているからね。」
 「池袋駅前のあのダンススクール、ミユキはんたちの師匠がぎょうさんいまっせ。」
 「あらタルト、そこまで知っているなんて。」
 「これも長老からやで。」
 「キュア。」

 翌朝、朝食を終えて

 「ラブ、これ回数券代と受講料よ。落としたり、無駄使いしないように。」
 「はい。」
 あゆみから3000円もらった。これでも、100円余ります。また、受講料を支払った領収書をトリニティのメンバーかマネージャーに渡せば、受講料1000円がラブちゃんのもとへ返って来ます。

 しばらくして

 「行って来まーーす。」
 「行ってらっしゃい。」
 ラブは家を出て自転車を漕ぎ始めた。
 「今日は、パートはお休み。部屋中掃除でもしますか。」

 再び、ラブは

 「東武練馬駅だから南向きだよね。」
 ラブは南へ向けて自転車を漕いでおります。

 十数分後

 「あっ、突き当たりだ。ここを左折してっと。」
 今度は、東へ向かって漕ぎ始めた。

 数分後

 「着いた。東武練馬駅だ。自転車置場はどこかな。あっ、ここだ。」
 ラブは無料の駐輪場に自転車を置き、東武練馬駅へ向かった。
 駅舎に入って。ラブは券売機の前にいます。
 「この券売機で買えるの、どれどれ。」
 ラブは券売機に2000円投入した。
 「回数券ボタンを押してっと。190円区間だから1900円のボタンを押してっと。」
 「コトコト、チャリーン。ピーピーピーピーピッ。」
 「うわぁ、出て来た出て来た12枚も。まずつり銭取ってと。次に、チケット12枚取ってと。これは。」
 それは、回数券の表紙だった。もちろん、この券は使えない。
 「次の券から回数券本券になってる。これを1枚ずつ改札通せは良いんだね。」
 ラブは改札口へ向かった。
 「スルッとパッ。」
 「チケット取ってと。」
 ラブは池袋方面のホームへ向かった。
 「うわあ、長いなあ。後ろへ行くか。前に集まっているからね。」
 「間もなく電車が通過します。危ないですから、黄色い線の内側までお下がりください。」
 「フォン。ビューーーーッガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトン。」
 「すごいスピードで通過する。」

 数分後

 「間もなく、1番線の電車が到着します。危ないですから、黄色い線の内側までお下がりください。池袋行き普通、池袋行き普通電車です。終点の池袋まで各駅に停まります。」
 「フォン、ビューーーーーッキューーーーーーウーーーーゥーーーーーッ。プシュッ、ガラガラガラドン。」
 「さあ、乗ろう。」
 ラブは電車に乗り込んだ。
 「パンパンパンパンパンパッパン。」
 「1番線ドアが閉まりますご注意ください。」
 「プシュッ、ガラガラガラドン。」
 「キューーーーーーーーウーーーーーーゥーーーッ。」
 「次は上板橋、上板橋です。」

 一方

 定期券を持っている美希と祈里は、例の如く地下鉄に乗車しています。
 「キューーーンキューーーンキューーーンキューーーンキューーーーーウーーーーゥーーーッ。プシュッ、ピンポンピンポン。」
 「ピューーーッ、ピューーーッ。」
 「蓮根、蓮根。」
 「麗子ちゃんおはよう。」
 「おはよう。」
 「タンタンタンターアーーーー、タンタンタンタンターアーーーーー。」
 「プシュ、ピンポンピンポン。」
 「タタタタタタタンタタタタタタタン。」
 「ブーーーーーッキューーンキューーン。」
 「次は志村三丁目、志村三丁目です。」
 「今日は、体験レッスンの日ね。お2人さんは、どのダンスをお選びに。」
 「いやあーー、まだ考えてないけど。」
 「どれがやりやすのかなあー。」
 「お2人さんが、最初にマスターしたダンスは何かな。」
 「トリニティのダンスって基本ヒップホップだよね。」
 「それを選んでみてはどうですか。」
 「そうだね。最初に教わった振りってこれだよね。」
 「そう。」

 一方

 ラブの乗った電車は池袋駅に到着した。
 「池袋、池袋。電車終点です。」
 「さあ、着いたよ。改札口を出てっと。」
 「スルッ。」
 「東口で良かったよね。」
 しばらく歩いて
 「あっ、着いた。このビルね。でも、ミキタン、ブッキー、麗子ちゃんまだ来ていないよね。」

 一方

 巣鴨駅でJR山手線に乗り換えて池袋駅へ向かっている3人も池袋駅に到着した。
 「池袋、池袋。ご乗車ありがとうございます。」
 「着いたわ。」
 「ラブちゃん、先に着いているのでは。」
 「東武東上線だからね。」
 「とりあえず、急ごう。」
 3人は改札口を出ようとしています。
 「ピッ......ピッ....ピッ。」
 美希、祈里、麗子の3人もダンススクールへ向かった。

 数分後、ダンススクールが入っているビル前

 「あっ、ラブちゃんいたいた。」
 「おはよう。」
 「皆、おはよう。」
 「ビルに入って待っていれば良いのに。」
 「外は暑いよ。」
 「だって。」
 「不安がっちゃって。」
 「行くよ、ラブ。」
 「うん。」
 4人は、ダンススクールの入ったビルへ入って行った。

 ダンススクールフロント

 「いらっしゃいませ。」
 「本日、体験受講で予約したクローバーの4人です。」
 「事務所の方から聞いております。ご希望のダンスを申告してください。」
 「はい。」
 「4人共ヒップホップです。」
 「畏まりました。それでは、お1人さま千円申し受けます。」
 「はい。」
 「4000円丁度お預かりします。」
 「1人ずつ領収書お願いします。」
 「お名前は。」
 「桃園ラブです。」
 「蒼乃美希です。」
 「山吹祈里です。」
 「赤木麗子です。」
 畏まりました。
 しばらくして、領収書の発行を終えた。
 「それでは皆さん、4階の403号室へ行ってください。」
 「はい。」
 4人は、403号室へ向かった。
 403号室出入口では、トリニティの3人が待ち構えていた。
 「皆さん、おはよう。」
 「やはり、ここへ来るっと思った。」
 「最初にマスターしたダンスがヒップホップだからね。」
 「ところで、領収書発行してもらった。」
 「はい。」
 「ここで提出すれは、支払った受講料返還するわ。」
 「はい。」
 「皆、ちゃんと持って来たわね。約束通り1人千円ずつ返還するよ。」
 「やったあ。」
 「お小遣いが増えたあ。」
 「ラブちゃん。」
 「はい。」
 「本当に貧しいんだから。」
 「さあ、入るわよ。」
 「はい。」
 7人は403号室へ入って行った。
 「フフフッ。あのアマどもめ、ここへ集結したか。オヤッ、この衣装を着たマネキンは。」
 せつなは、ラテンミュージシャンのコスチュームを着たマネキンに注目をした。
 「フフフッ、今回はこれを不幸の材料にするわ。」

 403号室

 「皆様、おはようございます。」
 「トリニティの面々から聞いてるわ。あなたたちがクローバーの4人ね。」
 「はい。」
 「私は、トリニティいやミユキの師匠よ。」
 「ミユキさんの師匠。」
 「そうよ。トリニティのデビューダンスの振り付けを担当してくれたのよ。」
 「そうですか。」
 「そう。今回ヒップホップを指導します。でも、本当はフラメンコが十八番よ。」
 「ヘーッ、フラメンコも教えているの。」
 「そうよ。それじゃあ、合宿で教わったヒップホップ踊ってみて。」
 「はい。」
 師匠はダンシングポットのスイッチを入れた。
 「ポチッ。」
 BGMが鳴り始めた。ラブ、美希、祈里、麗子の4人は踊り始めた。
 「うん、かなり上達してるわね。流石はミユキね。」
 「はい。」

 一方、廊下では

 「踊り出したか。では....」
 東せつなは辺りを見渡した。そして....
 「スイッチ・オーバー。」
 「ボン。」
 「我が名はイース。ラビリンス総統メビウス様が僕。クビリストーラー・デ・ナケワメーケ7号我に仕え
よ。」
 「シュシューーーッ、パッパッ。ムクムクムクムク。」
 「オラ・アミーーーーゴ。」
 「さあ、この教室に入り攻撃せよ。」

 403号室

 「ドスン、バタン。」
 「エッ、何。」
 「アミーーーーーコ。」
 「ら、ラテンミュージシャン風の怪物。」
 「師匠、麗子ちゃん。逃げて。」
 「2人は別の出入口から逃げた。」
 「シャカシャカシャカシャカ。」
 「アミーーーーゴ。」
 「ピューーーーッ。ボン。」
 「キャーーーーッ。」
 イースとクビナケ7号は教室を出た。
 外へ出て、グリーン大通りに到着した時、クビナケ7号の巨大化し始めた。更に....
 「スイッチ・オーバー。」
 「ムクムクムクムク。」
 「ガオーーーーーオーーーッ。」
 イースもドラゴンイースに変身した。

 桃園家

 「今日もお掃除お掃除ルルルルルン。」
 「ブーーーッ、ブーーーッ。」
 「あら、スウィーツ王国からメールだわ。何々、『池袋駅前界隈で巨大怪獣が2体出現。直ちに出動せよ。』だって。急がなくっちゃ。」

 蒼乃家

 「○×さん、後をお願いね。」
 「はい、社長。」
 「急がないと、池袋が大変なことになっちゃうよ。」

 山吹家

 「あなた。」
 「分かった。行って来い。」
 尚子も庭へ向かった。

 3家の各庭では

 「チェンジ。マザープリキュア、ヒーーーートアーーーッッップ。」
 3人の母親はマザープリキュアに変身した。更に
 「チェンジ。ウルトラプリキュア、ヒーーートアーーーッッップ。」
 「ムクムクムクムク。」
 3人はウルトラプリキュアに変身した。そして、飛び立った。

 池袋駅東口界隈

 「キャアーーーーッ、化け物。」
 「赤い大トカゲとラテンミュージシャン風巨人ダァーーーッ。」
 「逃げろーーー。」
 「キャーーーッ。」
 「アミーーーーーゴーーーーッ。」
 「ガオーーーーオーーーォーーッ。」
 すると、池袋警察署署員が総出で東口へ出てきて銃を構えた。
 「撃てーーーーーーーーっ。」
 「パンパンパンパンパンパンパンパン。」
 「コンコンコンコンコンコンコンコン。」
 「ダメだあ。全然効かない。」
 「ボッ。」
 「あれは。」
 「ヤバイ逃げろ。」
 「ゴオーーーーーッ。」
 「ボーーーーッ。」
 「うわあーーーっ。」
 「火事だあーーーーっ。」
 「消防車を呼べ。」
 「アミーーーーーゴ。」
 「ボカン。ドンガラガラガラガラドンガラガラガラグシャグシャグシャグシャ。」
 ビル1棟を破壊した。
 「ダメだ。手に負えん。応援を要請しろ。駅、鉄道高架、サンシャイン60方向へ絶対に進めるな。命を賭けて死守せよ。」
 「ハッ。」

 403号室

 「起きて起きて。」
 「ハッ。」
 「麗子ちゃんに師匠。」
 「大変よ。駅前界隈からグリーン大通りにかけて、怪獣が大暴れしているよ。」
 「分かったわ。」
 「急ぐよ。」
 「うん。」
 ラブたち3人とトリニティの3人は教室を出た。人目の付かない階段で
 「チェンジ。ダンシングプリキュア、ヒーーートアーーーッッップ。」
 6人はプリキュアに変身した。そして、ビルの外へ出始めた。

 グリーン大通り

 「アッ、プリキュアだ。」
 「助けて。」
 「プリキュア・ウォーターシューーート。」
 「プシューーーーーッ。」
 「ピューーーーッ。」
 「アグアグアグアグ。」
 「プリキュア・ブリザーーーード。」
 「ガチガチッ。」
 ウルトラプリキュアの3人は、グリーン大通りに着地した。
 「待って。」
 「誰。」 
 「アミーーーゴ。」
 「来たか。」
 「さあ、私たちの手に乗って。」
 「はい。」
 「さあ、名乗るわよ。」
 「はい。」
 「ピンクのハートは愛ある印。」
 「パンッ。」
 「もぎたてフレッシュ、キュアピーチ。」
 「同じくもぎたてスウィート、キュアピーーーーチマザーーーーッ。」
 「ブルーのハートは希望の印。」
 「パンッ。」
 「摘みたてフレッシュ、キュアベリー。」
 「同じく摘みたてスウィート、キュアベリーーーーマザーーーーッ。」
 「イエローハートは祈りの印。」
 「パンッ。」
 「とれたてフレッシュ、キュアパイン。」
 「同じくとれたてスウィート、キュアパーーーーーインマザーーーーッ。」
 「真っ赤なハートは情熱の印。」
 「パンッ。」
 「摘みたてフレッシュ、キュアチェリー。」
 「グリーンハートは浄化の印。」
 「パンッ。」
 「とれたてフレッシュ、キュアメロン。」
 「ホワイトハートは誠実の印。」
 「パンッ。」
 「もぎたてフレッシュ、キュアココ。」
 「6色揃って真の幸せの証!フレッシュプリキュア!」
 「皆、肩の上に乗って。」
 「はい。」
 フレッシュの6人は、3人のウルトラプリキュアの肩の上に乗った。
 「レッツ!プリキュア!」
 「何が幸せの証だ。ヤレッ、サキクラ7号。」
 「アミーーーゴ。」
 「ベリー、キュアココ、スタンバイよ。」
 「OK。」
 「ウルトラキュアベリーはキュアスティックを取り出し始めた。」
 「そうは行くか。」
 「ドスドスドスドス。」
 「バコン。」
 「キャオーーーーオーーーッ。」
 「何。」
 「トオー。」
 キュアスティックを受け取った。
 「響け。希望のリズム、ベリーソード。」

 一方、クビナケ7号との戦いの現場では

 「タアーーーーッ。」
 「ヤアーーーッ。」
 「コンコン。」
 「イテテテテッ。」
 「カウベル、アミーーーゴ。」
 「楽器持ち替えやがって。」
 「コンコンコンコン。」
 「マンボマンボ。アーーーーーーッ、ハッ。」
 「ふざけやがって。」
 「こうなったら、こっちはカウベルへ向けてサンダーよ。」
 キュアパイン及びウルトラキュアパインはキュアステイックを呼び出し始めた。
 「アミーーーゴ。」
 「そうは行かない。」
 「バシン。」
 「カンカラカン。」
 クビナケ7号はバチを落とした。
 「テキーーーラ。」
 「エイッ。」
 キュアスティックを受け取った。
 「癒せ。祈りのハーモニー、パインフルート。」
 「ファファファ、キィーーーーン。」
 「プリキュア・ワイドサンダーダブルスペシャル。」
 上空から暗雲がやって来て。
 「ポー、ゲオーゲ。」
 「ピカッ。ドカーーーーン。」
 「ウゴオーーーーーーッ。」
 「ゴロゴロゴロ。」
 クビナケ7号のカウベルに雷が落ち感電ダメージを受けた。
 よし、総攻撃よ。
 「OK。」

 一方、対ドラゴンイース戦の現場では

 例の如くキュアベリーとキュアココをウルトラキュアベリーのベリーソードの中に入れ準備完了した。
 「やい、赤怪獣。覚悟しな。」
 「何、火が吐けない。」
 「プリキュア・ウォーターシューーーート・ダブルスペシャル。」
 「プシュッ、ジャーーーーーーッ。」
 「ウグウグウグ。」
 「ベチャベチャベチャベチャ。」
 「ガオーーーーッ。」
 「ココ・ビスカスリキッド・フレーーーーッシュ。」
 「ピューーーーッ。」
 「ベタベタベタベタ。」
 「プリキュア・ブリザーーード・ダブルスペシャル。」
 「ピュウーーーーーーッ。」
 「ガチッガチッガチッガチッ。」
 ドラゴンイースは凍りついた。
 「ピーチマザー、パインマザー、協力して。」
 「OK。」
 ウルトラプリキュアの3人は一斉にジャンプした。
 「トリプル・プリキュア・キィーーーーック。」
 「バコン。ミシミシミシミシ。バリン。」
 「またか。覚えてらっしゃい。」
 イースは去った。
 「ベリー、キュアココ。外へ出て来て。」
 「OK。」
 ベリーとキュアココは、ベリーソードから外へ出て来て飛び立った。
 「よし、元の大きさに戻るわよ。」
 「OK。」

 一方、クビナケ7号との戦いの現場では

 ピーチ、パイン、チェリー、メロンの4人が一斉にジャンプした。
 「フォーーース・プリキュアキィーーーック。」
 「バコーーン。」
 「アイアイラ、ウゴオーーーーーッ。」
 「ドスン。シューーーッ。」
 「小さくなった。」
 「さあ、仕上げるわよ。」
 「OK。」
 ピーチ、パイン、チェリー、メロンはリンクルンを出し、横に開き、カーソル中央ボタンを2秒間押し続けた。
 「ハッ。」
 「エイッ。」
 「オーレ。」
 「ハーイ。」
 各ディスプレイから、それぞれのキュアスティックが飛び出して来た。そして、受け取った。
 「届け。愛のメロディー、ピーチロッド。」
 「癒せ。祈りのハーモニー、パインフルート。」
 「努めよ。情熱のアレグロ、チェリータン。」
 「浄めよ。浄化のユビーロッソ、メロンガン。チェンジ。」
 「ミ、カチャッ。ボン。」
 「メロンバズーカー。」
 「ドレミファソラシド、カチャッ、キィーーン。」
 「悪いの悪いの飛んで行け。プリキュア。」
 「クリーーーンフィルターーー。」
 「ラブサンシャイーーーン。」
 「ヒーリングブレアーーーー。」
 「ホットハーーーーーート。」
 「フレーーーーーッシュ。」
 「ボーン。シューーーッ。」
 「ウッ。」
 クビナケ7号の悪霊をカプセルに閉じ込めた。
 「ボンボンボン、シューーーーーッ。」
 「ウッ。」
 「ハアーーーーーーーッ。」
 「アディオス・アミーーーーゴ、シュワシュワーーーッ。」
 「やったあ。」
 「ところで、ドラゴンイースは。」
 「討伐したわ。」
 「ベリー、キュアココ、マザープリキュア。」
 「やっぱり、イースは逃げたの。」
 「そうよ。」
 「ご苦労様です。」
 「あなたたちは。」
 「私は、池袋警察署署長△△と申します。当地、池袋をお守りいただき誠にありがとうございます。」
 「私は、池袋消防署長○○と申します。火を吐く大怪獣の討伐に協力すべく水を大量に提供しました。」
 「本当、消防隊及び消防団の方々のお陰でドラゴンイースの火炎攻撃を食い止めることができました。周りに水源がありませんからね。」
 「今後も、青い隊員(キュアベリー母娘のこと)のお役に立てれば光栄です。おかげで、消防車の水タンクは空っぽです。」
 「まあっ。」
 「すごいわね。」
 「早く水を補充しなければ、次の火事に備えられないわよ。」
 「ハッ、これで我々は失礼します。」
 池袋消防署消防隊及び地元近隣の消防団員全員引き上げ始めた。
 「道理でパトカーどころか消防車から自衛隊の車、ヘリまでいっぱいいること。」
 「プリキュア隊の皆様、我々にもこの地域を守る任務があります。ご協力ありがとうございました。さあ、皆様に敬礼だ。」
 「ハッ。」
 「敬礼。」
 「皆様、これで私たちは失礼します。」
 「皆、行くわよ。」
 「はい。」
 プリキュア隊の9人は、空を飛び立ち去った。
 「もう一度、敬礼。」

 空では

 「私たち自宅へ戻るからね。」
 「君たちはダンス教習中でしょ。」
 「サンシャイン60の裏へ行けば分からなくなるから。」
 「そこで解けば良いのね。」
 「OK。」
 「じゃあ、ここで別れるよ。」
 「OK。」
 「オッ、3人と6人に別れたぞ。」
 「3人の方は、成増、高島平方面へ向かったわ。」
 「もう一方は、アレッ、いない。」
 フレッシュ6人は、サンシャイン60の裏手に着地してから変身を解いた。
 「なるほど。」
 「ここなら、空を見上げる人たちにも分からないわ。」
 「ダンススクールへ戻るわよ。」
 「師匠と麗子ちゃんが待っているわ。」
 「行こう。」
 「はい。」

 十分後

 池袋駅前のダンススクールへ6人は到着した。
 「ミキタン、ラブちゃん、ブッキー。」
 「良かったね、皆さん無事で。」
 「はい。」
 「403号室は、規制線張られて使えなくなってしまったけど、代わりに、505号室が空いてるから
そこでもう一度、体験レッスンを受けてもらうからね。」
 「はい。」
 師匠に案内されて505号室へ向かった。

 しばらくして

 「さあ、もう1回ヒップホップ踊っていただくわよ。」
 「はい。」
 ラブ、美希、祈里、麗子の4人はヒップホップを踊り始めた。

 数分後

 「良いわね。流石はミユキね。」
 「ありがとうございます。」
 「4人さん。」
 「はい。」
 「今度は新しい振りを覚えていただくからね。ちゃんと、覚えてね。」
 「はい。」
 師匠の指導が始まった。
                            完
 
 
 
 
 
 
 

 
後書き
 もうすぐ夏休みは終わります。その前に、赤塚公園及び西台駅前のスポーツクラブ以外に、学校の帰りに立ち寄れるよう池袋駅前にあるダンススクールでも、レッスンを受けられるようになりました。クローバーの4人のオーディション突破に向けて、トリニティの所属事務所が本腰で支援することを決意したからです。 
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