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詩集「棘」

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暁の桜 霞野の月



君のいない未来はただのハリボテ
何の価値も見出だせない
生きる意味考えてみたけれど
どれだけ考えても答えは出なかった

こんなに晴れ渡る青空なのに
僕は一人で踞る
どうして僕は生まれたのかな…?

暁の桜 霞野の月
澄んだ空気に刹那の静寂
君を想うこの今を
僕は永久(トワ)に抱きたい


会いたいという想い一方通行
切なる願いはいつか…


どこまで淋しさは追ってくるの?
君への想いで埋もれてる
涙はいつか虹へと変わる…

暁の桜 霞野の月
ひらり舞い落つ花弁の慰め
君に会えないこの今が
僕を闇へと惹きつける…

暁の桜 霞野の月
駆けゆく刻の刹那の幻影
君がいないこの今に
僕は淋しく空を見る…



 
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