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エターナルトラベラー

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第十三話

それからの一月、俺達はひたすら 纏 絶 練 の修練に明け暮れた。

衣食住はジンたちの厚意で無償で提供してもらっている。

なんか今造っているらしいゲームのテストプレイヤーを探していたから、それでチャラらしい。

というかこのゲーム、聞いた話しによるとハンター達が念修行をするために最適な修練場として開発しているらしい。

そう、それを聞いて俺も思い出したよ。

グリードアイランド。

それに伴い思い出したことも幾つか。

その1つがジン=フリークス。

そう、ハンター×ハンターの主人公…たしかゴン?だったかの親父だ。

親世代テンプレですね…

原作に関われと?

まあ、原作開始には未だ時間はある。

それまでに念を覚え、ハンターライセンスをゲットしてジャポンでのんびり。それが今の俺の目標だ。

夕食を頂いてる時に、たまにジンがゲームのアイテムなどでアイディアが無いかとか聞いて来た事がある。

アルコールで酔っ払っていて饒舌になっていた事とハイテンションによる厨二脳がフル回転していたことで色々喋ってしまっていた。

ほぼ無理と言えるような代物を次から次へと喋る俺の言葉を面白そうに聞いていたジンが印象的だ。

だがしかし、ジンの破天荒というかバグキャラ?っぷりはいかんなく発揮された。

一月後にはその幾つかをゲームのアイテムとして完成させていたのだ。

なんだろうドクターを思い出したよ…

「ゲームに出てくる勇者はどうやって袋にいろいろな物を大きさ無視してしまってんだよ?アレはかなり欲しいぜ!」

何て言ったら『勇者の道具袋』何ていう何でも収納してしまう物をマジでを作り上げるし。

「あー、別荘がほしい。ボトルシップ大で中に城と山と海なんかがあって、中に入れて、中と外の時間の流れが違う精神と時の部屋?みたいな!」

と言えば『神々の箱庭』なんていうとんでもない物を作る始末。

あ、しかもこの『神々の箱庭』はダイヤルが付いていて、それにより中と外の時間の流れを早くしたり遅くしたり調整できるらしい。

いやいやどんだけだよ!

しかも今は俺がポロッと言った言葉でとんでもない物を製作中だ。

え?何ていったかって?

「折角こうやって怪物みたいなのと戦えるならアレだ。リアルモンスターハンターとかやってみたいねぇ」

なんて言ったのが運のつき。

そのゲームの内容を洗いざらい吐かされ、今この島の一部を改造してリアルにフィールドを形成しています。

モンスターにしても今すでに造っていあるモンスター達の念技術を使えば難なく再現可能だろうとも。

まあ、幻獣ハンターやビーストハンターとかの訓練には最適だなとか言っていたから別にいいのか?

作っている場所が島の海岸線から一キロ離れた孤島で、海流が激しく渡れないような所に作って誰か行くのか?何てことも思ったりしたけれど…

後でそれを聞いたらここは一応隠しステージらしく普通の方法では来ることは出来ないとか。

条件は『漂流(ドリフト)』を50回使う。

いやいやいや、使わないでしょ普通。

50も町無いし。

まあ、そんな事も有ったりしつつ、今俺達は四大行の最後の1つ 発 の初歩、水見式を行う事となった。

これにより自分の系統が解り、自身の得意不得意が解るらしい。

系統は全部で6つ

・強化系
・変化系
・具現化系
・放出系
・操作系
・特質系

ドゥーンさんはグラスに水をなみなみと注ぎ、そのうえに木の葉を浮かべた物を二つ用意した。

「自分の系統を知るのはこいつが一番一般的だ。そらそのグラスを両手で挟むようにかざして練をしてみな」

俺とソラは言われたとおりグラスに手をかざし練をする。

すると俺の方は枯葉だった木の葉の色が若干緑がかっている。

ソラの方を見ると、木の葉が分解され一枚の紙片のようになっている。

それを見たドゥーンさんが驚いた表情を浮かべ。

「こりゃ驚いた。二人とも特質系だな」

「特質系?」

「この系統ばかりは他の5つの系統とは違い千差万別。決まった形が無いからな。ある意味個性が出る系統だ。更にその水見式の結果が能力に直結している場合もある」

…個性ですか。

「ま、何はともあれしばらくは今までの纏 絶 練 に加えてこの発の修行。その反応が顕著になるまで特訓だな」

いつものように要点だけいってドゥーンさんは言ってしまう。

「しかしこれにいったい何の意味があるのやら」

俺は暫し考えるが意味が解らない。

「私は葉っぱが紙になったわ」

と、ソラ。

「紙か。本か何かに関係するのかねぇ」

「本…」

「本といえば俺達はハンター文字は読めないんだったな。俺達はまた文字の習い直しだったな。まあ念の修行がひと段落してからだけどね。さ、今は発の修行だな」

「うん」

そう言ってソラは発の訓練に戻る。

その最中「文字…」といっていたのが耳に残った。

一ヵ月後。

俺の発は又しても意味の解らない変化を起こしていた。

葉っぱの下にある影が6つ。

それ以上は限界なのか増える気配が無い。

意味わからない…

そんな中、ソラが自分の念能力を完成させた。

『欲張りな知識の蔵(アンリミテッド・ディクショナリー)』

それは辞典の形をした一冊の本。

ごめん。一瞬、闇の書!?とか思った俺自重。

表紙には悪魔の口のような物が付いている。

それを発現したソラを見て俺はおっかなびっくり尋ねたんだ。

「な…なんだ?それ」

「…わからない。わからないけど。発の訓練してたらいつの間にか出てきてた」

「そ、そう。それでそれの能力は?」

「…さあ?」

解らないのか!

「触っても大丈夫?」

「大丈夫だと思う」

「噛み付かないよね?」

「………」

「ちょ!そこは否定してよ!」

おっかなびっくり俺はそれを左手で受け取る。

すると発動するガンダールヴ(偽)の能力で脳裏に使い方が浮かんでくる。

良かった。

念能力は一応武器に分類されるらしい。

「何か解った?」

ガンダールヴのルーンが輝いた事でソラが問いかけてきた。

「ああ」

解った事は以下の通り。

・この本の口から現存する本を食わせる事により、それに記されていた内容を総て記録する。
・食った本は二度ともとには戻らない。
・記録した内容はアンリミテッド・ディクショナリーを開く事でいつでも好きな時にそのページに浮かび上がらせられる事が可能。
・記録、蒐集した本の一覧が自動で生成される。
・この本に食わせた本に記載されている言語、文字を即時習得可能。
・この本のページを破りその言語、文字を封じた状態で一枚破り、それを相手に埋め込む(念による物質化なので溶けるように相手に埋め込まれる)事により、埋め込まれた相手も言語と文字を習得可能。これは一年掛けてで完全に消え去り、消えた後もその言語は学習済み。この一年を置かずして同じように上書きされると新しい方に更新され前の言語の習得は破棄される。

「こんな感じだな」

「そっか」

なるほど。

これはソラの根底に関わる能力だ。

行き成り言語の通じない異世界に放り出され、言葉も通じずに過ごしてきた。

その苦痛から生まれたものだろう。

それからソラは、ハンター文字の書かれたいる辞書をもらいうけアンリミテッド・ディクショナリーに食わせると、途端にハンター文字を理解して見せた。

それを見てジンたちもあっけに取られていたっけ。

「戦闘能力は皆無だが、学者泣かせの能力だな」

とはジンの言。

俺も早速ソラに白紙のページを埋め込んでもらい、何とかハンター文字が読めるようになった。

ジンなんかは貴重な古代の歴史書の写本なんかをアンリミテッド・ディクショナリーに食わせ、解読させていた。

うん、確かに戦闘能力はないが、凄く便利な能力だな。

しかも本の内容を無限に溜め込んでしまう性質を持っている。

…今度漫画本を食わせてみようか?

俺は未だ自身の能力は無いが一応 発 の修行も合格をもらい、応用技の訓練をしている。

先ずは『凝』

練で練ったオーラを目元に集中させる。

しかしやはりここで俺達ならではの弊害が…

凝 は確かに短時間だが出来るようになりました。

しかし…

そう、オーラを目に集中すると写輪眼が勝手に使用されるのです…

凝+写輪眼に使用されるオーラ。

練ったオーラがドンドン使用されていく。

これが結構辛い。

ただどういう訳か、相手の念(忍術じゃないのに)に対する洞察力も上がっているので、そこは良し悪し。

どんなに上手く隠を使われても大体発見できる優れもの。

だけど物凄くオーラを使う。

凝を使えるようになってからいろいろな物を凝で見てみた。

たまに物にオーラが篭っているのを見ることもあった。

名工の作などは知らぬ内に作者の念が込められてることがあるらしい。

そんな中でひときわ念の篭っていたのは何を隠そう、ソルとルナ。

この二つは一際輝くオーラを纏っていた。

まあ、彼女らはずっと俺達の精神力=オーラを流し込まれ、それを操っていたのだから当然か?

しかも造ったのはあのバグキャラであるドクターだしね。

あの人なら念の一つや二つ…

それから『隠』の訓練、これはオーラを見えにくくすることだね。

これは俺達よりもソル、ルナに身につけて欲しい所です…

凝で見られたら一発でばれちゃうしねぇ。

何とかならないかと試してみた所、何とかなった…

というかあからさまにソル達はおかしい。

自身にはオーラを生み出す技術は無いものの、それを操る事は出来る。

つまり供給されたオーラを自在に操れるという事らしい。

うん。やはりドクターはバグキャラだった。

こんなとんでもアイテムを造るとはね。

次は『周』だ。

これはオーラを武器など体以外に纏わせる技術。

これの習得にはなぜか土木作業が用いられた。

シャベルを用意して街の水道管を設置するための穴掘り。

機械じゃなくて人力ですか…

しかも俺達以外の人間、ジンなどは一日に何キロも軽々と掘っているし…

俺達はせいぜい数百メートルがいいところなのに…

まあ、続けていくうちに慣れたけれど、始めのうちは直ぐにオーラが切れて動けなくなった物よ。

『周』の修行がひと段落付いたら次は『円』

いつもは体の周り直近を問い巻いているオーラを必要な範囲まで広げて、その中にある物を知覚する技術。

これは意外と難しい。

俺もソラも一ヶ月の修行でおよそ3メートルほどしか展開できていない。


『堅』

この修行は単純だが、持続時間を増やすのが当面の課題。

練をし続けるだけだが、最初は1分半ほどでダウン。

ソラも似たような物だった。

念の戦いにおいて『堅』の持続時間=戦闘時間らしいから、延ばさないことには戦いようも無い。

しかも魔法を使用すると当然のこと纏っているオーラが減る。

つまり戦闘時間も減る。

素の状態で30分『堅』が出来るようになったとしても、魔法などの使用したら結局15分程度か?

さらにガンダールブ(偽)と写輪眼の併用を考えるともっと減りそうだ…

一月の修行で俺が15分、ソラは18分と言ったところか。

纏 絶 練 発 の複合『硬』

これは出来るには出来たが、俺達の系統が特質系で、六性図では反対側に位置する強化系はもっとも相性が悪い。

これは周とかでもいえる事だが、どうにも一撃の威力は強化系の人の半分も無いといった所…

まあ、それでも殴りつければ人一人くらい簡単につぶしてしまえる位の力は有るのだけれど。

最後は『流』

俺達にとってこれは攻撃よりも、どれだけ早く的確に防御にオーラを集められるかといった所だ。

これもまあ写輪眼との併用で当たるところを瞬時に見抜ければノーダメージでの防御を有り得るだろう。

『流』に関してはやはり習得に時間が掛かった。

一応戦闘でも行使できる最低のラインに来るまでに3ヶ月。

といってもジン達からして見ればひよっこも同然なレベルなのだけれど…

そうそう、忘れていた俺の発。

結局特質系の能力は創れず、色々考えて、試行錯誤した結果生まれた能力が1つ。

『貯蔵する弾丸(カートリッジ)』

カートリッジが殆ど切れている状態の俺達の杖。

この弾丸を作れるのはドクターだけだ。

それも巨額の費用と時間をかけて1ダースが限界。

しかし、魔法に使われる精神力がオーラと同質の物であるとわかった俺は、何とかそれを留めて、好きな時に使えないかと四苦八苦。

そして生まれたのがこの能力。

『硬』の要領で、右手に全オーラを集中させ、弾丸を具現化。

これが出来た時は嬉しさで発狂しそうになったね。

使えるか解らなかったけれど…

それをソルにセットして使ってみたところビンゴ!

炸裂させた瞬間に、閉じ込めたオーラが俺の体に還元された。

一気に何倍にも膨れ上がったオーラで『硬』を施し岩を殴ったところ、強化系が強化したのと同等ほどの威力が出た。

これは嬉しい誤算だ。

だがまあ、オーラを増大させる事は出来るが、それを操る能力はまた別。

還元されても纏で留めておけず、結局半分以上は抜け出ていってしまった。

この辺りは要修行だ。

このカートリッジ、一度具現化すると、手から離れても日にちを置いても、劣化しない優れもの。

というか本来ありえないらしい。

オーラで具現化させたものは本体から離れるほど希薄になり消失する。

本体から離す特色は放出系に属するらしい。

しかも俺は特質で放出系とは強化系まで行かなくても相性がいいとは言えない。

まあ、深く考えなくても、できた物はできたんだからいいか。

しかし問題は色々ある。

このカートリッジの作成は非情に疲れる。

創るのに一時間。一日2個が限界だ。

しかもこのカードリッジ、一応ソラでも使えるらしい。

しかし、ソラだと俺が100パーセント還元されるとすればおよそ80パーセントしかそのオーラを自分の物として操れない。

ソラはまだ相性がいいほうで、ジンに試してもらったところ3割ほどしか留めておけず、後は霧散してしまうようだ。

この辺は個人差があるのだろう。

まあ、これは俺とソラが使えれば問題ないからいいだろう。

あとは込めるオーラの量を増やしたり、調整できれば完璧だが、この辺も要修行だ。


そんなこんなで一応念に対しての基本と応用を大体教授してもらった俺達は、ジンとの約束の通り、完成間近のこのゲームのテストプレイヤーとしてプレイする事にした。

ジンの仲間でゲームマスターでもあるエレナさんから指輪をもらい、ゲームスタート。

勿論ゲームにのっとり開始地点はゲーム入り口からだ。

そういえばこのゲーム、何人で作っているのだろう?

ジンに紹介されたのは師匠のドゥーン、双子の女の子のエレナとイータ、強面のレイザーさんと小柄なそばかすの男の子のリストの5人だけ。

他にも何人か居るみたいだが未だ有った事はない。

まあ、良いんだけど…

テストプレイ事態は順調だった。

未だモンスターとの戦いで逃げ腰になったりすることも有るけど(だってめちゃくちゃでかい怪物とか居るし)まあ、何とかやっている。

このゲームのクリアに必須の指定カードについてはその在りかなどは全部同行しているジンに聞きながらのプレイだから楽なものだ。

自分で1から情報を集めたりしていたらテストプレイだけで何年もかかるしね。

動作確認が重要なのだからその辺は考慮してくれたようだ。

攻略自体は自力でやっているんだけど…

しかし、やはりこのゲームは良く出来た物で、確実に俺達の戦闘技術は向上していく。

念の修行だけではなく、情報収集技術、判断力の向上、その他もろもろがこのゲームには余すとことなく詰まっている。

指定カードの『一坪の海岸線』などの2人ではイベントが発生しない物などはシステムに介入してイベントを強制発動。

まあ、これは人数の問題で仕方ないな。

レイザーと14人の悪魔というイベントは未だその人数が足りていないとの理由でレイザーとレイザーの能力である念獣たちによるドッジドールの一騎打ち?複数だから一騎打ちではないけれど、こっちは俺達の他にジンさんたち5人とレイザーの念獣を貸してもらって8人。

8対8のドッジボール。

うん、俺とソラは外野の端の方で邪魔にならないように見てた。

だって怖いんだもの!

レイザーの半端ない強度のボールに当たったら死ねるよ!

それでもジンさんは凄い!

ほぼ一人でレイザーを含める念獣たちを仕留めているのだから。

「ちょ!ジンお前、ちょっとは手加減しろよ!」

「へ、そんなやわな体はしてないだろう!おらぁ!」

割と本気で泣きを見ているレイザーさんがかわいそうでした。

そんな感じで今出来ている部分のテストがようやくひと段落した時、俺達は思いもよらない出来事に襲われた。

それはジンが新しく作ったアイテムをいろいろと試していた時の事。

「アイオリア。これを食べてみてくれ」

そう言って渡された1つのクッキー。

「何?また怪しい効果が付属しているんじゃ?」

これまでも色々と怪しいアイテムの実験に付き合わされた苦い経験が思い出される。

魔女の媚薬とかね!

悪乗りしたソラにまんまと一服盛られ、それから1週間、俺はソラとハッスルしまくってしまったよ!

「まあ、良いから食べろ!」

無理やり押し込まれるクッキー。

「ぐふぅ…のどに詰まったらどうするんだ!」

最近俺はジンの破天荒ぶりに最初のころにあった礼節など何処かに吹き飛んでしまった。

ジンさんと呼んでいたのが今ではジンと呼び捨てだ。

「って声が高い!?」

「成功だ」

「ってなにが!?」

声変わりのアイテムか?

いや違う、なんか微妙に体が微妙に縮んだような?

と言うか胸部が微妙に重いような。

胸を摩ってみる。

……え?

「え?胸!?」

「あっはっは。今お前は女なんだよ」

「ちょ!ジン」

「アイオリアおめえなかなかに美人じゅあねえか」

ドゥーンさん!

「かわいい」

ソラまで!?

「てかもしかして変身薬!?」

「ああ、性別反転するクッキー。名づけてホルモンクッキーだな。うむ、面白い、これは後で指定カードに入れておくか」

「って!?っちょっとまって、ちゃんと元に戻るの!?」

「大丈夫だ、効果は24時間。時間がたったら元にもどるさ」

24時間か…でも…何ていうかな…嫌な予感が…

「まてまてまて!俺は変身薬系とは相性がわる……ある意味相性が抜群なんだよ!やばいよこれ!絶対後遺症が出る!」

「はあ!?何いってるんだよお前?」

「昔、俺は変身薬を飲んだ事があるんだ!効果は一時的な物だったはずなんだ」

「ほお?」

興味深そうに聞き返すジン。

「そしたらどうなったと思う?」

「さあ?」

「見てろ!」

そう言って俺は目の前で猫に変身する。

「猫!?」

「これがその結果だ!変身薬が抜け切らなくて固定されたんだよ」

「便利じゃないか」

くぅ~!確かに便利だけどさ!

俺は猫から人型に戻る。

すると。

「やっぱり…」

「なんだ?男に戻ったのか?失敗したのかこのクッキー」

「いや…たぶん俺の変身バリエーションにTSが追加されたんだと思うぞ?ほら!」

そういって俺は男から女にトランスする。

「本当だな、まあ良かったじゃないか、なかなかに美人だしな!」

「………はぁ、まあ元に戻れるから良いけどね…ソラには食わすなよ!男になったソラは見たくない!」

「残念だ。興味あったのだが」

「絶対にダメ!」

俺はジンに念を押した。

そして俺はソラに念を押そうと振り向くと…

「食ってる!?」

そこには既に食べておられるソラの姿がorz

かなりの美少年な姿だったのが印象的でした。 
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