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『ひとつ』

作者:零那
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『あの時の虹』


あの時見た
二重の虹
特別なモノだった
二度と
見る事なく
今迄きたから

もしアレが
希望を示す虹
だったなら
僕はあの時
掴めなかった
希望をまた
求めてたり
するのかな

でもそれは
遥か遠い彼方に
在る様で
掴めそうもない

はがゆさ故に
血の味がした唇
グッとまた
噛み締める

うじうじ悩んでも
何も変わらない
何も始まらない

かといって
何かを始める
事すら出来ない
そんな
迷路の行き止まり
みたいな場所に
ずっと居るんだ

本当の
自由や愛
本当の
正しさや間違い
それすら
解らないまま

間違ってしまう事は
決して間違いじゃない

きっとみんなが
そんな感じ
何かを掴んでも
希望通りじゃ
なかったり
想ったよりずっと
苦労していたり
表面じゃ解らない
何かを抱えて悩んでる

それでも
それでもって...
はがゆさ故に
血の味がした唇
グッとまた
噛み締める

時間は流れ
人生の時を刻み
すべてが
過去になってく
今日を
一生懸命生きよう

悔しさやもどかしさ
怒りや憎しみ
苛立ちや妬みすら
何かが変わる
きっかけになる
かもしれない

いつかあの時の
虹を見つけられるかな

 
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