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詩集「棘」

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淋しい夜に灯りを一つ




様々な人たちがいて
それぞれの想い 抱えてる
なぜ僕はたった一人
ここで踞ってるの?

想って疲れても尚
想いは果てることがない
どうしても欲しいもの一つ
神様は許してくれないの?

転んで泥だらけになって
大泣きしてた子供の頃
何も知らないあの日に…
返りたい…

淋しい夜に灯りを一つ
眠れず見つめるか細い光
夢でもいいから会いたいよ…
涙 一筋…流れた…


終ることなく続く時間
何処かできっと止まってる
だけど苦しいこの日々を
どうやって止められる?

小鳥は今日も楽しげに
囀ずっては空を飛ぶ
どうして僕に翼はないの?
あれば翔んでゆけるのに…

今ある想いの形は
他の人にない僕だけのもの
この想いは誰にも
負けやしないよ…

淋しい夜に灯りを一つ
見つめて君を想い出しては
諦めることが出来たらと
溜め息 一つ…零した…

淋しい夜に灯りを一つ
灯して願いを口にする
月の光さえない今も

僕はここで 君を待つ



 
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