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『ひとつ』

作者:零那
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『西宝町』


此処は親から
離れたい子
離された子が
保護されて
最初に来る処
玄関に赤ちゃんが
居た事もあった

皆が皆
事情を抱えてて
其れを
理解してもいない
小さい子達や
理解したフリをする
反抗期の子達
理解した上で此方が
親を棄てて来た子

いろんな闇が
混じり合っては
感化される処
良くも悪くも互いに
理解し合い易い
環境下に居る

そして安易に
甘えてしまえる
生温い処でもある

僕は此の罠に
毒されていったんだ
互いに必要だと
想ってた筈なのに
離れる時は来る
容赦なく引き裂く

また孤独の闇に
堕ちてしまう
此処では
感情移入しては
ならないと学んだ

可哀想だとか
守りたいだとか
頼っておいでとか
そんな優しさに
惑わされても
一緒には生きれない

何かを失って
何かを学べた処
何かを失って
何かを学べた夏

此処から
新たな旅立ちを
する事になった僕

雑草の如く
強く逞しく生きる
雑草の如くしぶとく
自分らしく
生き抜くと決めた処

決めたことは
貫き通すと
決めた処...

決めたことは
貫き通すと
決めた夏...

人生を変える処
人生を変えた処

人生を変えた夏

 
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