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『ひとつ』

作者:零那
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『すべて』


子供が大人になる瞬間はいつだろう?
子供の僕と、大人になった僕の道は繋がってる?
イタミや過去をすべて抱えたまま此処迄なんとか歩いて来た。

君が僕を知りたいなら何でも話すよ。
それでも僕のすべては解らないだろう。
君だって、僕のすべてを解ろうとは想わないでしょ?

君の為にって事が結局は僕の為になる。
僕自身の為にって事が結局は君の為になる。

此の道の先に辿り着く処は在るのだろうか。
時間が経たなければ解らないこともある。
時間が経っても解らないこともある。

知りたい答えはきっと掴めない。
知りたい未来はきっと解らない。

明日が怖くても、怖がってる暇さえない。
守るモノが在るから怖いなんて想ってたら負けてしまう。

時間が経っても解らないことはある。
其れを考えて考えて頭抱えても仕方のないこと。

 
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