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歌集「春雪花」

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 苛立ちを

  隠せぬ日々に

   空しさを

 消せぬわが身を

    思うものなし



 彼を想う程に、日々に苛立ちを覚える…。君は今、一体誰と過ごしてるのだろう…好きな人が出来たのでは…。
 いっそのこと、死んで消えてしまいたい。そんなことを考えても、そんな私を思ってくれるものなんていない…。
 そしてまた…彼のことを想う…。



 降り頻る

  春雨の如く

    我もまた

 落ちてや流れ

    逃れたきもの



 この止まない春雨の様に、降ってはどこかへ流れて行ければ…。
 私はここへ居たくない。彼との記憶が多くて…。
 この苦しみから逃れたい。いつかは来る…彼の幸福を見る勇気もなく、それに堪えられそうもないから…。



 
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