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詩集「棘」

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思い出だけ詰め込んで




記憶を醒ます 沈丁花の匂い
君のいない日々に 幽かに香る
宵闇に自転車走らせ 今日も
一日を始める…それが僕の日常

風は未だ春にはなりきれず
走ってく僕の頬を刺す
残雪の波を横目にいつも
君だけを想い出している

虚しさ 愛しさ 淋しさ…
揺れる感情に いつしか溺れて

思い出だけ詰め込んで
いつの日か旅に出よう
君といた日々と僕が想い続けた日々を
いつか全て抱いて 優しくなりたい…


洋楽の響きにいつかの会話
不意に思い出して苦笑してみた
同じ空見上げることない今日も
一日を終らせる…それが僕の日常

雨は未だ春を拒んでる
眠れない僕の想いを撃つ
起き上がって煙草をつけ いつも
君だけを想い出している

苦しさ 恋しさ 儚さ…
噴き出す感情に 涙が零れて…

思い出だけ詰め込んで
いつの日か旅をしよう
君の優しさと笑顔を想い続けた日々を
いつか全て抱いて 空見上げたい…

思い出だけ詰め込んで
いつの日か旅に出る
君のいた日々と僕が想い続けた日々を
いつか全て抱いて…

優しくなりたい…



 
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