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詩集「棘」

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月の夜に…




幽かに明けゆく朝
赦されぬこの身の罪は
ただただ 漆黒へと染まってゆく

消えてしまえ この残酷な世界
望み無き明日を過ごすなら
せめて わが身と朽ち果てて…

君への想い 月の夜に
天(ソラ)へと流し つのらせる
矛盾した 心を抱き 彷徨いて
温もり感ず 術もなし…


彼方へ飛び立つ鳥
絡みつくこの身の穢れは
枷となり 此処へと縛りつける

尽きてしまえ この虚しい生命(イノチ)
愛なき未来 見続けるなら
いっそこの日々を 打ち捨てて…

愛しき君は 春の日に
希望を持ちて 旅立った
交差した 時は儚く 過ぎ去りて
心を繋ぐ 術もなし…

君への想い 月の夜に
泉の如く 湧き出ずる
矛盾した 心を抱き 彷徨いて
わが身を棄てる 術もなし…



 
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