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リリカルクエスト

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53日目 ゆういちはあしらった

アースラから出ると、丁度なのはの極太マデュラビームが炸裂してたわ。

光線が収まると、なのはは魔力が枯渇したのか、フラフラな状態っぽい。

他のみんなも、さっきのマヒャドを防ぐのに殆どの魔力を消耗してるみたい。

対するドルマゲスはというと、

ドルマゲス「・・この・・虫ケラがー!!」

おーおー、キレてんな。

人外らしい鬼の形相でなのはを睨みつけて、なのはは涙目になってる。

そして、ドルマゲスは拳を振り上げて、クロノにした様に痛恨の一撃をなのはに振り下そうとしてる。

こらアカンと思い、ふくろから【竜神王の剣】を取り出し、2人の間に割って入ろうと全速力で飛び、

ドルマゲス「何度も邪魔しやがってっ!!」

振り下そうとした腕を切り落とした。


ドルマゲス「ぐがああああああぁぁぁ」


うっさいから、【まわしげり】で蹴り飛ばして距離を開けさせた。

なのは「ゆ ゆ~君・・??」

咄嗟の出来事に、なのはは涙目ながらポカーンとしてる。

他のみんなも同様だけど、いち早く我に返ったクロノが、

クロノ「・・・何でここにいるんだ悠一?」

モンパレで、意外な場所で転生モンスターに会った様な顔しないでくれる?

まぁそれはさておき、

悠一「ここからは 俺がアイツの相手するから 離れて回復しといて」

クロノ「っな!? 1人じゃ危険だ それに 僕だって管理局執務官の責任がある!」

悠一「また死にたいなら 好きにすればいいよ」

クロノはさっきの1撃を思い出したのか、無言で黙っている。

別に死んだら死んだで、【せかいじゅのは】使ってやるから好きにしたらええ。

ただ、【ザオリク】のが問題になるから、管理局の目がある所で唱えないけどね。

それと、違和感の元凶。

ドルマゲスが脱人間して投げられて浮かんでる神鳥の杖を見ると、ジュエルシード3つ埋まってね?

なら、残りの4つはどこだ?って見回してると、まだ球体の周りを浮遊していた。

アリサ「クロノ ここは悠一に任せて引くわよ」
すずか「私達は邪魔になるから 言う通りにしよ」

クロノ「君達まで・・・ 相手はあのドルマゲスだぞ!?」

ファタリテ「問題ない」
フェイト「悠一なら大丈夫」
アリシア「うん お兄ちゃんだもん」

クロノ「・・・なんで 言い切れるんだ?」

立花「何でって言われても・・・ ねぇ?」
ユーノ「・・・見てた方が早いと思うよ」

クロノは反論を諦めて、アリサの提案に従ってみんなと共に後方に下がった。

ってか、ドルマゲスはまわしげりで、どこまで吹っ飛んでるんだ?

なかなか戻ってこねぇな・・・って探すと、

ドルマゲス「また邪魔者か!? 7賢者共といい どいつもこいつも癪に障る連中だ!」

7賢者? 末裔じゃなくてか?

ドルマゲス「よくも私の腕を・・・ 殺してやるっ!!!」

片腕で、真正面から威勢良く突っ込んで来たので、タイミング合わせて【とびひざげり】を鳩尾(みぞおち)にキメてやったら、

ドルマゲス「っぐ・・・ 虫ケラの分際で よくも! ヨクモ!!!」

駄々っ子パンチみたいに、高速で拳を奮ってるんだけど、片腕ないから遅すぎて話にならんと避け続ける。

攻撃が当たらないのに業を煮やしたのか、ドルマゲスは距離をとると、魔力を貯めだしたので、俺はマホカンタを張って待ち構える。

ドルマゲス「ベギラゴン!」

うん、予想通り呪文を唱え、マホカンタの餌食になり、

ドルマゲス「ぎゃあああぁぁぁぁぁ」

自らの灼熱に飲まれ、自爆してんな。 ( ´艸`)ップ

火傷はすぐ冷やさないとダメだよなと、親切心から【マヒャド】をしてあげると、

ドルマゲス「がああぁあぁぁぁー」

氷がボディーやら太ももやらに突き刺さり、串刺し状態で絶叫してる。

ゴメン! 手元が狂ったんだ 悪気はないんだ!

決して、お前の愚行に対する攻撃じゃないよ。 テヘ(〃⌒∇⌒)ゞ

ドルマゲス「こんな・・・ こんな所で朽ち果てるには・・・ 」

ドルマゲスは手を上げ、神鳥の杖を引き寄せて、

ドルマゲス「不完全だが封印を解くしかない 後悔しろ虫ケラ共!! そして恐れ(おのの)くがいい・・・・・」

杖を翳すと、球体を回っていたジュエルシードが反応し、ドルマゲスに魔力を浴びせている。

強大な魔力に、空間自体が揺れ、金切り音が鳴り響く。

すると、ドルマゲスは黒い瘴気(しょうき)に包まれ、瘴気が拡大していく。





そして、渦巻く巨大な瘴気から、雷が放電し出し、ドルマゲスとは比べものにならない魔力が漏れ出してくる。



やっぱこうなったか~っと、俺は事態を眺めている。





瘴気が散霧しだし、所々に見えてくる紫の巨体。



完全に散霧すると、触覚みたいな2本角に、口元に髭と背中には体格に似合わない小さな翼を生やした、デブのオッサンが現れた。



ラプソーン「我こそは暗黒神ラプソーン この身を取り戻す為の時は満ち足りぬが 我を怒らせた罪は万死に値する 出でよ 我が(しもべ)たち!」

召喚に応じる様に、ガーゴイルかブラックゴイルか知らんけど、大量に現れた。

ラプソーン「往け僕たちよ そして この卑しき世界の何もかもを 喰らい尽くすがよい!!」

迷惑極まりない宣言で、召喚された魔物達が一斉に動きだした。

放っておくと、色んな被害が及ぶと思い、地獄の雷【ジゴスパーク】を唱えて、ガーゴイルの群れを一掃してみたら、

ラプソーン「愚かなる人間よ まだ我の行く手を遮ろうとするというのか? 我を崇め 身を引き裂くような激しい悲しみを 我に捧げるがよいものを・・・」

何が崇めろだデブソーン。

DQ8の世界に仕込みはしてるので、取りあえずボコろうと決めた。

久々の竜神王クラスの相手だし、正直日頃の鬱憤(うっぷん)を晴らすのに丁度いい。

でもその前に、

悠一《みんなはアースラに戻って 艦長 みんなを収容したらアースラごと離れて下さい 巻き込まれたくないでしょ?》

危険なので、忠告の念話を飛ばしておいた。

後は自己責任なので、好きにすればいい。

すると、艦長から指示が出たのか、みんなはアースラへ撤退し、収容が終わるとアースラも向きを変えて戦線を離脱した。

うむ、素直に忠告を聞く判断をした艦長は流石だね。

さて、これで心置きなく戦える。

ラプソーン「・・・死してなお消えぬほどの 永遠の恐怖を その魂に焼きつけてくれるわっ!!」


そして、俺は普段抑えている魔力を解放した。

 
 

 
後書き
7賢者の末裔がまだ残ってるんですが、それはジュエルシードで代用したって思ってください。
ラプソーン第1形態を無視したのはそっとしておいて・・・他色々とやらかしてますが流して・・・ 
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