| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

小学時代を思い出そう!

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

「中屋上(なかおくじょう)」

 小学時代、小学校には「中屋上(なかおくじょう)」と言う場所があった。5年生の学年の階だから3階だった。5年生になって、これは嬉しい事だった。クラスの目の前に、すぐ遊べる所があるからだ。

 3クラス分の広さがある中屋上。その下の階は、図工室と音楽室だったかな?とにかく休み時間が待ち遠しかった。中屋上には、何故かタイヤが沢山あった。それを使い遊んだものだ。
 
 そうそう中屋上では、ボールが禁止だった。フェンスはあるが、そんなもの、すぐに飛び越えてしまったからだ。 ボールが使いたければ、天井までフェンスのある屋上か校庭しかなかった。
 
 でも、屋上は6年生が場所を取ってしまうし、校庭では、中低学年が沢山いて、場所を取ってもブーイングが多いので我慢していた。(まあ、なにより休み時間に、3階から校庭まで降りるのが億劫なのもあった)
 
 中屋上からは、校舎裏になるコンクリート工場がよく見えた。このコンクリート工場は、ラピュタに出てくるような鉱山みたいな感じの場所で、大きくて長いダクトや、巨大なシャベルが見えた。ひっきりなしに行き交うコンクリートミキサー車やダンプトラック。休み時間、その様子に釘付けになっている男の子は多かった。
 
 そうそう、こっそり紙飛行機を飛ばしたなあ。そんでもって、コンクリート工場まで飛ばした奴が勝ちだった。何度かやってると、みんな上手くなって、たくさんコンクリート工場まで飛ばしてしまい、とうとうコンクリート工場から苦情が来てしまった。

 当時は広く感じていた中屋上だが、中学に入り久しぶりに小学校をのぞいて見たら……



『えっ!こんなに狭かった?』

 と、ビックリしたものだった。

おしまい
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧