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ガンダムビルドファイターズボーイ

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第五話 監督就任!


大会当日のプラモ狂四郎のバトルスペースにて・・・

「おっりゃあああああああ!!」

「まだまだぁ!」

受付前に翼&烈斗とユア&スカーレッドフェアリーの模擬戦が行われていた。


第五話 監督就任!


今のところ翼の方が優勢だが何故か余裕のユア。すると烈斗が菊一文字を構え必殺技の体制に入った。

「『行くぜ!烈火!鳳凰斬!!』」

炎の鳥となりユアに斬りかかる烈斗だが・・・

「あまい!」

ユアは烈斗が振り下ろす菊一文字を刀で受け止めた瞬間、そのまま流し始めたのだ。

いきなり受け流された事に面食らう翼と烈斗は必殺技の打ち終わりを狙われた。

『うぎゃ!』

スカーレッドフェアリーに吹っ飛ばされてKOされてしまう烈斗だった。

プラフスキー粒子が納まりバトルが終了するとユアが翼に助言を始めた。

「いい?大技は隙が大きいから使い時を見極めなくちゃいけないんだよ」

「ふむふむ」

「翼の課題は必殺技を磨き上げることかな?どっかの次元世界最悪の悪魔が言ってたけど必殺技って言うのは相手が何をやってこようがそれごと叩き潰せるほど磨き上げた物らしい!」

すると

『せいや!おりゃ!!』

バトルが終了したばかりだというのにいきなり素振り始める烈斗。自分自身で必殺技のパワーアップを図ろうとしているようだ。

「それガンプラに通用するのかな?」

「意志があるなら成せば成る」

その光景を見ていた香澄と新之助も烈斗の奇妙な行動を見守っていると奥から・・・

「みんな~そろそろ~」

狂四郎が会場まで送るための準備が終わったのか呼びに来たのだ。尚全員一緒に行動できるようにレンタカーを借りたらしい。

すると

「ようっし!気合は十分!特訓はまた帰ってからだ!」

『ああ!試合だ試合!!』

翼と烈斗は気合を入れ・・・

「そんじゃまぁ・・・忍びの戦いを見せたろうじゃないの!」

『そうだね・・・己の修行の成果を試す時!』

香澄と天津は武術家の血が騒ぎ・・・

「大丈夫かな?」

『こういうチームは一人冷静な奴が居なければだめだな』

新之助と武瑠は現状を見極め、各々の信念を胸に車に乗り会場に向かうのだった。




1時間後
「「「わいわいがやがや」」」

到着した大会会場は大勢の人で賑わい受け付けの列に並ぶ翼たち。

「へ~みんな強そうだね~」

周囲を見回す香澄は相手の容貌で強さを判断しているのだが上着から天津が飛び出した。

『香澄。強さは外見じゃわからないよ?』

「そうだね~・・・けど天津・・・目立つから出てこない方が良いよ?」

『了解』

そう言って香澄の上着に潜り込む天津。

すると新之助がある事に気付いた。

「そういえば・・・監督はどうするんだ?」

「え?監督?」

まるで初耳と言った感じの翼。

その様子を見た新之助は急に青ざめた。

「翼・・・小学生の部は大人の責任者が必要なんだぞ!?」

「え?そうなの?」

言われてみて周囲を見回すと大会の参加者は皆大人が付添いに来ていたのだ。

「チームを作ることだけで知らなかった」

「どうすんだよ!今からじゃ誰にも頼めないよ!」

「そんな事言ったって・・・父ちゃんが居ればすぐに引き受けてくれるのに・・・」

もめている内に等々翼たちの受付の順番が回ってきたのだ。

「えっと・・・大会メンバーは3人・・・責任者の方は?」

「あ・・・えっと・・・」

困り果ててしまった翼は大会の辞退を余儀なくされる・・・・と思ったその時だった。

「あ!俺です」

見かねた狂四郎が駆け寄り自身が監督に名乗りを上げたのだ。

「四郎さん!いいの!?」

「まぁ・・・ちゃんと伝えてなかった俺も悪いし・・・それに出ろって言ったのも俺だし」

翼の質問に笑って答える狂四郎。すると・・・

「私も私も!」

「ユアさん?」

狂四郎の後から出てくるユア。だが何故か仮面を被っている。

「NO!私はユアではない!我が名は覆面トレーナーY宜しく」

「何でそんな事に・・・」

「一応有名人みたいだから相手に警戒されても困るし」

ユアなりの配慮らしい。

そして全員で用紙に名前を書き受付の人はそれを読み上げた。

「ええっと・・・天地翼君、獅童香澄さん、龍見新之助君・・・それに特別コーチの覆面トレーナーYさんに・・・監督兼コーチ京田四郎さん・・・ん?京田?」

狂四郎の名前を呟いた瞬間受付の人が仰天した。

「あなた!あのレジェンドビルダー!プラモ狂四郎さんですか!?」

その瞬間翼たちはその場にいる全員の視線を浴びた。

「狂四郎?」

「あの伝説の・・・」

「・・・レジェンドビルダー」

注目の的になってしまった翼たち。

「四郎さんって有名な人だったんだ」

ガンプラやSDガンダムは好きでもそう言う事情はまだ興味の無い翼。

するとユアも・・・

「はぁ・・・折角アーちゃんに覆面作ってもらったのに・・・これじゃ意味ないじゃん」

狂四郎の存在で注目の的になってしまったチームなのでもう正体を隠す利点が無くなってしまい覆面を取ってしまうユア。

すると

「あ!あいつ!プリンセスフェアリーだ!」

「あの凄腕ファイター兼ビルダー!」

実はユアも『プリンセスフェアリー』と言う異名をもつ有名な選手であり、ユアの正体露見に翼たちは気が重くなると・・・

だが更にトドメが起きてしまったのだ。

「まさかプラモ狂四郎さんが監督のチームとは・・・あれ・・・天地?天地翼・・・もしかして君!あの『ガンダム野郎(ボーイ)』の?」

「!?うちの父ちゃんってそんなに有名な人だったの?」

今初めて知ったとばかりの翼。

その時だった。

「ちょっと待った!」

保護者の一人と思われる人物が異議を唱え始めた。

「子供の大会にプラモ狂四郎!プリンセスフェアリー!それにガンダム野郎の2世まで居るなんて!フェアじゃなさすぎだぞ!!」

「何を!大人のくせにいちゃもん付ける気!?大体闘うのはあたしたちでしょ!」

「よせ香澄!ああ言う奴っているんだよ!」

保護者に向かって激怒する香澄を必死に止める新之助。

すると狂四郎は・・・

「受付の人」

「はい?」

「この大会のルールでプラモ狂四郎が監督をやってはいけないってルールでもあるんですか?」

狂四郎の指摘に係員は・・・

「そ・・・そんなルール聞いたこともありません」

「・・・そういう事なので」

「う・・・ぐ!!」

狂四郎のもっともなツッコミにただ赤っ恥をかいただけで思わってしまった保護者の人。こうして翼たちの参加は文句なしで認められるのだが・・・

その姿を見つめる無数の影が・・・

「天地・・・翼・・・奴の息子か・・・なら我ら新生暗黒SD連合の敵だ・・・」

帽子を深々と被り異様なSDガンダムを手にしている少年の姿・・・

「奴ら・・・やっぱり大会に出場したか・・・」

『それで・・・どうするつもりだ?』

「奴らを餌にして釣るさ」

『わかった』

騎士ストライクガンダムを手に翼を見つめ何者かと会話する少年。

そして

『奴らめ・・・我らの邪魔はさせん・・・大会にかこつけて葬ってやる』

翼・・・いや・・・烈斗を見つめる邪悪な目玉。

こうして注目のチームとなってしまった翼たちなのだが肝心な事を忘れていた。

「チーム名どうする?」

狂四郎に言われてチーム名を考えていなかった翼だがいま思いついた。

「チーム名は!ガンダムボーイだ!!」

「「う~ん他に思いつかないしそれでいいよ」」

香澄と新之助もそれで良いと了承した。

だが翼は同時にある事に気付いた。

そう・・・大会に出る理由が特になかったのだ。

(大会・・・チームを作るって理由だけで参加して・・・その後どうするかは流れ任せになったけど・・・今はとにかく突っ走ってみるさ!)

父のブレスを手に翼は大会に参加する新たな意味を考え始め・・・

(・・・奴ら・・・動き出すならこの大会だ・・・俺達は・・・負けはしない)

大会とは別の何かを思う烈斗だった。


 
 

 
後書き
一回戦の相手はチームデストロイと言うチーム。て!でっかいモビルスーツ・・・あれモビルアーマーになるんじゃ・・・なに!?中高生の部とはルールが違うって!?

次回!SDガンダム対巨大モビルスーツ

SD魂見せてやるぜ!
 
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