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『ひとつ』

作者:零那
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『狂気』


無邪気は凶器
無知に敬服

引き込まれる
狂気の渦
戻れぬあの頃

どんなイタミが
あろうとも
あの頃の日々は
僕達のすべて

すべてを繋ぐ
唯一の想い

同じイタミ
受け止めて
分け合った

あの頃の僕達は
もう無い
何処にも無い
其れを
恋しがっても
仕方のないこと

無邪気は凶器
無知に敬服

引き込まれる
狂気の渦
戻れぬあの頃

どんなに
消したい過去も
消せやしない

情けないくらい
涙した日も
呆れるくらい
笑った日も
死にたくなるくらい
哀しかった日も
悔しかった日も

全部全部
全部が今の僕を
創り上げた

無知だった
あの頃の僕達
今ではそれぞれ
苦しまずに
生きてて欲しい

心の奥では
ずっと僕の大事な
想い出であり
いつまでも
大事な仲間でいる

怖いくらいに
鮮明な記憶
其れはきっと
忘れること
許しはしないと
心が強く想うから

戻れない過去
戻れたなら
何をやり直す

戻れない過去
戻れたなら
何を消去する

戻れない過去
戻れたなら
何を持ち帰る

不可能な願い
其れでも
其れでもと...

愚かな狂気が
溢れ出す

無知だった
あの頃の僕達
強く強く
生きてて欲しい

 
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