| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ワンピースの世界に

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

4話

アーロンを倒した数日後、ガープの爺さんが軍艦でココヤシ村にやって来た。

「悪いな、わざわざ呼んで」

「わしを呼びつける奴なんか、お前くらいじゃわい」

「仕方ないじゃん、俺は海軍に爺さん以外知り合いなんか居ないんだし」

「まあ、ええわい」

「それと、ここまで来たついでにさあ、俺をシャボンディ諸島まで送ってよ」

「シャボンディ?」

「ああ、前に話した俺の無くした記憶に関係があるかも知れないんだよ(ウソだけど)」

「・・・・・・・」

「頼むよ、お願いします」

「わかった、アーロン一味を乗せたら出航するぞ」

「ありがとな、爺さん」

「感謝するなら、海軍に入れ」

「それは無理!!」

「・・・チッ」

「じゃあ、用意してくるから」

そう言ってガープの元を離れて、村人のところに戻ると荷物をまとめて皆に別れの挨拶をした。

「みんな、数日だったけど色々ありがとうな」

「お礼を言うのはこっちよ、私もノジコやナミ、村の人が全員無事なのはカイトのおかげよ」

「そうだな、カイトがいなかったらどんな目に合わされたのかを考えると、本当に恐ろしい」

ベルメールさんとゲンさんが声をかけてくれた。

「カイトお兄さん、ありがとう、気をつけてね」

「お兄ちゃん、ありがとう、このお礼は体で払うね」

「・・・・・・・・・なあナミ、それって誰に習ったんだ?」

「ベルメールさん」

本人にちょっと冷たい視線を向けると、ハハハっと苦笑いしながらあさっての方向を見ていた。

「カイト、出港するぞ」

じいさんの声が聞こえてきた。

「ノジコとナミも元気でな」

軍艦に向かって歩いていくと、後ろからナミが

「また会いに来てくれる?」

「ああ、東の海に帰ってきた時には、必ず寄るよ」

そう言ってから軍艦に乗り込んだ、村の人はずっと見送ってくれた。

「村の人から結構な人気じゃないか」

「まぁ、アローンに支配された時の事を考えたら、よっぽど嬉しかったんじゃないのか」

「アローンか・・・」

「相当人間に憎しみを持ってたしな」

「・・・・・・・」

(何も言わないってことは、色々あるんだろうな・・・原作の通りなら知ってるんだけどね)

「なあ、着くまで俺はどこにいればいいんだ?」

「ん?・・・ああ、おい」

「はい」

「こいつを部屋に案内してやってくれ」

「わかりました・・・では、こちらについてきて下さい」

「どーも、じゃあね爺さん」

「ああ」

海兵に案内されて、部屋の中に入るとベッドに横になった。

(取り敢えずの目的は果たしたな、ベルメールの生存は叶った。今からルフィが海に出る9年間は原作にも無かったから、情報は0か・・・それと、お願いしたゼファーは何処で出会うんだろ・・・考えても仕方ないか、そのための準備はしっかりとしておかないとな)

(シャボンディ諸島に着いたら、レイリーに会いに行こう。確か13番GRだったよな・・・違ったら探すのがめんどくさそうだな・・・着くまではノンビリしてよう)




その後、何事もなく航海は順調に進み数日後・・・

「カイト、着いたぞ」

「ああ、ここがシャボンディか・・・(原作の通り大きいシャボン玉が出てきてるな、ヤルキマン・マングローブか)」

「これを持って行け、選別じゃ」

「珍しいな、じいさんがそんな事言うなんて・・・ありがたく貰っていくよ」

差し出されたものを受け取ると、違和感を感じ紙袋の中の物を出す。

「・・・手配書?」

「そうじゃ、そいつらを捕まえてくれば金が手に入るぞ」

「そんなもん、自分達で捕まえろよ」

「億超のやつは本部に連れてこないと、金は出ないからな」

「聞けよ!!」

「じゃあの」

そう言うとカイトの話も聞かずに、ガープは去っていった。

(ここまで送ってくれただけでも感謝しないとな、手配書は気が向いたらでいいや)

ガープと別れて、レイリーの元に向かう。

(店の名前は確か『シャッキー'S ぼったくりBAR』だったよな)

マングローブにある数字を目印に歩いて行くと、ガラの悪い連中に周りを囲まれた。

「良さそうな刀を持ってるな、ガキィ」

「いいだろ、最上大業物『白連』って言うんだ」

「無事にここを通りたければ、置いていけ」

(何か色々言ってるが、身ぐるみ剥ごうとしてるのはわかった)

は~と息を吐いて・・・ゴンゴンバキバキグリグリギューギューキンキン・・・

俺を襲おうとしていた奴らを、気が済むまで殴っておいた。

「「「「「すみませんでした」」」」」

「まあ、いいんだけどさあ・・・シャッキー'S ぼったくりBARって知ってる?」

「は、はい・・・知ってます」

「13番GRで間違いない?」

「間違いないです」

「ありがと、じゃあね」

13番GRを目指してその場を離れた。

(まだ周りに狙ってる奴らが大勢いるな、襲ってくる気配はないからほっといてもいいか・・・やっぱり危険な所なんだな)

少し歩くと目的の13番GRに着いた、シャッキー'S ぼったくりBARもすぐに見つけることが出来たので中に入ってみた。

「いらっしゃい・・・あら、この辺じゃあ見ない子ね」

「さっきついたばかりで、人を探してて」

「人を?」

「レイリーって人がこの店にいるって、聞いたんですけど」

「レイさんに用があるの?ちょっと待ってて」

そう言って店の裏に入っていく、少ししてから一人の男が現れた。

「私に用があると聞いたんだが」

「貴方が『冥王シルバーズ・レイリー』」

「そう呼ばれるのは、随分と久しぶりだがね」

「俺はカイトと言います」

「カイト・・・もしかしてフーシャ村の子かね?」

「なんで知ってるんですか?」

「やっぱりか・・・少し前にシャンクスがここに現れてね、東の海のフーシャ村にルフィとカイトと言う面白い子達がいたと聞いたんだよ」

「シャンクスが」

「ああ、ところで君はどうしてここにいるんだ?」

「貴方に会ってみたかったんだ」

「私にか」

「ああ、生きた伝説の一人ですから」

「ハハハ・・・伝説か」

「あとは修業のためです」

「ほぅ・・・修行か」

「俺は戦いの知識はあっても、経験がほぼゼロなので。シャボンディなら名のある奴らが集まるから、修行になると思ったんです」

「経験がない?」

以前ルフィ達に説明した小さい時に元海軍のおっさんに拾われて育ててもらった事を話した、戦い方はその人を見て覚えた事、覇気は気が付いたら使える様になっていたので制御の仕方を教えてもらった事を話した。

「大したものだな、その年齢で・・・」

「もっと強くなりたいから、修業する為にここに来たんです」

「ねぇ、カイトちゃん」

今まで黙って話を聞いていたシャッキーが話しかけてきた。

「はい?(カイトちゃん!?)」

「カイトちゃんはもっと強くなりたいんでしょ、ならレイさんに教えてもらえばいいのよ」

「えっ」

「おいおい、シャッキー」

「いいじゃない、私この子の事気に入っちゃった・・・悪い子じゃなさそうだし」

「・・・カイト君、君さえよければ私が教えてもいいが、どうする?」

「それが出来るんなら、お願いします」

「私の教え方は厳しいぞ、それでもいいか?」

「はい!!お願いします!!」

(すごく都合の良いように進んでいくけど、これも加護のおかげかな?まぁ、ラッキーくらいに考えておこう)







 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧