| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

歌集「春雪花」

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

11



 春を待ち

  われ苦しみを

   抱えども

 我が身世に振る

    花も散りなば



 苦痛に苛む心を抱きつつ、いつかは春が来るのを願っていた。
 しかし、ふと自分を振り返ると…もう花は散ってしまい、良い時は過ぎ去っていた…。
 鏡を見るたび、自分が彼に相応しくないことを痛感する…。



 溜め息を

  つきてや想い

    止め処なく

 落つる涙の

   意味ぞなかりき



 思いだしては溜め息を吐き、溜め息を吐いては涙を零し…。何のために生きているのかさえ分からなくなる毎日。それに意味はあるのか…?

 私に意味はあるのか…?

 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧