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『ひとつ』

作者:零那
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『罰』


自分が辛かったからって今更逃げるな。
辛いのはオマエよりコッチ。

生きた心地しなかった?
それはコッチ。
むしろ殺して欲しかった。

蒸し返す憎しみ恨み殺意。
ぶり返すあの頃の業火。
再燃さすつもり?

耐えて耐えてどうにか抑え込む此の身を纏う憎悪を、何故貴女自ら火をつけるのか。
殺されたいのか。
単純に馬鹿なのか。

卑怯だと思わない?
ラクになりたいとか。
赦さない。
オマエの罪は消えない。
罰は苦しみながら生きる事。

生きろ。
生きて償え。
苦しめ。
良く思い出せ。
あの頃のオマエの愚行を。
改めて考えろ。
我が子を守ろうともしなかった愚かなオマエ自身を。

 
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