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フレッシュ&スウィート フルーツプリキュア!

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もしも4人目がミユキさんだったら
新しい伝説が始まる
  第20話

 
前書き
 オーディション対応の厳しいダンスレッスンと生物化学兵器型怪物「モガキクルシーメ」との戦いで、次第に体調不良を起こしているラブ、美希、祈里の3人!2度目のモガキクルシーメとの戦いで、症状が悪化しプリキュアに変身不能となってしまった。この後、救世主は現れるだろうか。残念ですが、病の重症化でオーディションはやむなく、棄権してしまい、この後、病は悪化し続けます。
 今回も、テレビ本編とタイトルが同一なので記載しません。 

 
 占いの館

 「メビウス様、お役に立てるのなら、この命など。」
 すると、サウラーとノーサーが姿を現した。
 「お疲れのようだね。この前、プリキュアとの戦いで、君が随分とダメージを受けたように見えるのだが、僕の気のせいかな。」
 「その通り、気のせいよ。」
 「また1人で行くの。ここは協力して一気に始末するべきではありませんか。」
 「前にも言ったはずよ。あたしは、あなたたちとチームを組んだ覚えはないね。」
 イースは去った。
 「イース中将。」
 「良いじゃないか。1人でやるって言っているんだから。その戦いぶり、とくと拝見しよう。」

 関東予選2日前の朝、桃園家では

 「ラブ、ちゃんと食べないと。」
 「うん、ごめん。遅刻しちゃうから、行って来まーーーす。」
 「ラブったら、ここのところ毎朝寝坊続きで、朝食も食べないで行っちゃうし、体の調子でも悪いのかしら。」
 あゆみは一旦去った。
 「朝食は1日の始まり。しっかり食べなああかんのに。」
 「プリーッ。」
 「気になりまっか。わいも気になってんねん。あのハムエッグの月見、トロトロの半熟感ホクホクの固い白身か~ぁ。わいは半熟派やで~ぇ。」
 「プリッ。」
 「じょ、冗談やで。」
 あゆみは再び戻った。
 「タルト、シフォン、良かったら食べる。」
 「ほんま、ええんか。」
 「いいよ。」
 「ほな、いただきまっせ。」
 「プリ~ッ。」
 タルトとシフォンは、ラブの朝食わガツガツ食べ始めた。
 「その代わり、聞きたいことがあるの。」
 「ヘッ、何でっか。」
 「ここ最近、ラブどうかしているみたい。何か心当たりない。」
 「ヘェ、手強い敵と戦ってその上、ダンス大会に出て優勝したいと言って、焦って体力が極力消耗しているみたいねん。」
 「これはいけないね。パフェとも相談してみるわ。ラビリンスに不穏な動きがあれば、私たちも出動するわ。」
 「オカン、たのんまっせ。」
 「キュアー。」

 日中

まず四ツ葉高校では
 「よーーーし。次、桃園さん。」
 「ハイ。」
 「ラブ、頑張って。」
 「うん。」
 「ピーーーーッ。」
 「飛びます飛びまーーーす。」
 「トントントントン。」
 「あれっ。」
 「ドカッ、ドーーン。」
 跳び箱上部に激突した。
 「うう~ん。」
 「桃園さん。」
 「大丈夫、ラブ。」
 「ナハハハッ、失敗失敗。カッコ悪~ぅ。」
 「額擦り剥いてるよ。保健室へ行かなきゃ。」
 「平気平気、エヘヘヘヘッ。」
 
 一方

蒼乃美希は、ファッション誌の撮影により学校を欠席していた。この場合、出席扱いとなるのだが。
 「チュイカシャッ、チュイカシャッ、チュイチュイカシャッカシャッ。」
 「あーあーっ、ダメねえ。今日のミッちゃん全然行けてない。魂は揺さぶられない。」
 「どう言うことですか。」
 「笑顔に魅力ないし、顔色が暗かった。だいいち、目に力がない。キャメラのレンズは嘘付かないの。ちゃんと、心から笑顔になっていないと、すぐに写真に出ちゃうよ。」
 「ごめんなさい。」
 「今日はもう終わり。」
 「ハイ。」
 撮影スタッフ全員、スタジオから去った。美希も去ろうとした時。
 「コン、クシャ。」
 「ワワーーーーッ。」
 「ドテッ。」
 美希はコケた。
 「全然、完璧じゃない。」

 白詰草女子学院高等部

 ウサギ小屋の兎を世話する中等部の学年が修学旅行でいないため、高等部で世話をしている。この中に祈里がいる。
 「はい、どうぞ。」
 兎たちは人参を食べ始めた。
 「うわぁ、随分とお腹が空いていたのね。待ってて、今お水をあげるから。」
 祈里は、突然めまいが襲いかかり倒れ込んだ。
 「カシャッ、ドン。」
 「ご、ごめんなさい。大丈夫、ちょっと目まいがしただけ。ごめんね、心配かけて。」

 放課後、赤塚公園内ドーナツカフェ

 今日はレッスンはなかった。明日、早朝からを予定しているからである。
 「お嬢ちゃん、ドーナツいかが。」
 「ごめん、今日財布忘れちゃって。」
 「お金なんて良いんでい、出世払いで。俺、そのうち出世するからさ。その時、払えば良いんでい。」
 「それ、逆だって。エヘッ、でも悪いから今日は良いよ。じゃあね。」
 「だったら明日、スペシャルドーナツ作ってあげるでい。」
 「ヘッ。」
 「栄養満点、元気モリモリ回復する特別材料で作るんでい。但し、味は保障しないんでい、グバァッ。」
 「ウフフッ、ありがとう。」
 ラブは去った。
 「でやんでぃ。(小言)」

 今晩

 「もしもし、レミ。」
 「あゆみ。」
 「何かあったら、出動態勢取るわよ。良い。」
 「娘のことでしょう。」
 「うん。」
 「あたしの娘、出版社から学校に報告にあって、欠席扱いにされたのよ。」
 「それはどうして。」
 「出版社からの話では、全然撮影にならなかったって。」
 「そう。社会は厳しいからね。だから、ラビリンスの有事では、出撃しなけれはならないのよ。」
 「分かったわ。切るよ。」
 通話を切られた。
 「今度は尚子にかけてっと。」
 「もしもし、尚子。」
 「あゆみさん。」
 「娘さん、どうなってるの。」
 「今日、ウサギ小屋で倒れて早退して来たわ。」
 「やっぱり、何かあるね。これからは出動しないと行けないよ。」
 「分かったわ。」
 「じゃあ、切るわ。」
 通話を切った。
 「最後はパフェにかけてっと。」

 スウィーツ王国首都アラモード内ショコラの家

 「着信が着てるわ。」
 「もしもし、パフェ。」
 「うん、パフェよ。」
 「娘シフォンが大泣きしたら来てくれる。」
 「良いよ。ところであゆみさん。」
 「何かな。」
 「シフォンが大泣きする原因は、ラビリンスが生物化学兵器を使用しているのが原因よ。」
 「そうなの。」
 「該当する怪物と戦う場合、防毒マスクを呼び出して。」
 「うん、分かったわ。」
 「それと、レミさんに知らせてね。生物化学兵器併用怪物と戦う時、必ず『レインコール』を唱えて。粉塵さえ巻き上がらなければ、寄生虫型怪物は水の重みで動けなくなくなる上、巻き上がらなくなるからね。」
 「分かったわ。知らせておくよ。」
 「ではあゆみさん、切るわね。」
 通話を切った。
 「ラブ、心配だわ。」

 翌朝、関東予選前日

 「ズズーーーーッ。」
 「今日も練習行きまっか。」
 「大会まであと1日しかないからね。フアーーーーッ。」
 「ワァッ、ピーチはん。」
 「プリーーッ。」
 「ウッ。」
 「シフォン。」
 「ラブ、体内に寄生虫がいる。医者に診てもらって。」
 「ありがとう、心配かけてごめんね。」
 「プリッ。」
 「じゃあ、ミユキさん待っているから行ってくるね。」
 「キュアーーッ。」
 ラブは家を出た。

 赤塚公園へ向かう途中、建設工事現場前

 「ラブ。」
 「アハッ、せつなさん。どうしたのこんなに朝早く。」
 「気になって、あなたのことを占ってみたの。」
 「私の。」
 「『2頭を追うものは1頭も得ず』って出たわ。」
 これが最後の占いであった。今後、東せつなと出会うと必ず命を狙われる運命です。
 「2頭を追うものは1頭も得ず。」
 「欲張って両方を手に入れようとすると結局、どちらも手に入らないって言うことわざよ。」
 「エエッ、エッーーーェ。アッ、アアッ。」
 「ラブ、あれもこれもって言うワケには行かないのよ。」
 「はっ。」
 「どちらと真剣に向き合うか、決めなければならない時がある。そのために、例えどちらか捨てるこ
とになったとしても、あなたには迷っている時間がないわ。」
 「すごいね。せつなさんには、何でも分かっちゃうんだ。」
 「はっ。」
 「全部当たっている。私、本当にちょっと迷ってたかも。」
 「そう。」
 「でも、せつなさんのおかげで迷いが吹っ切れた。」
 「どちらを選ぶか決めた。(ここから小言)できれば、プリキュアをやめてくれればせいせいするな。」
 「できないよ。」
 「エエッ。」
 「どちらか選ぶなんてできないよ。」
 「ラブ。」
 「だって、私にはどっちも大切なんだもん。」
 「どっちも、大切って。」
 「うまく言えないけど、自分の幸せも皆の幸せのゲットしたいことかな。」
 「何言ってるの。あたしの話ちゃんと聞いてた。」
 「両方手に入れようと欲張ると、両方共手に入らないって言ったよね。でも私、もっと欲張る。2頭共両方追ってゲットするよ。」
 「分からないの。それが、あなたにとって、とてもつらい結果を招くかもしれないのよ。ラブがダンスをしたいと言うのなら、ダンスに真剣なれば良い。」
 「ありがとう、せつなさん。」
 「エッ。」
 「心配してくれて。」
 「しん....ぱ....い。」
 「私は大丈夫。結果を恐がって逃げるより、結果を信じて頑張るから。でなきゃ、本当の幸せゲットできないもん。」
 「ラブ.....。」
 「じゃあ、ミユキさんが待っているから。またね。」
 ラブは足早に赤塚公園へ向かった。
 「心配.....。あたしがあいつのことを....。なぜ、そんな....。バカな、そんなことがあるワケない。」
 せつなは変身動作を始めた。
 「スイッチ・オーバー。」
 「ボン。」
 「我が名はイース。ラビリンス総統メビウス様が僕。」
 「モガキクルシーメ2号、我に仕えよ。」
 「シューーーーッ、ペタッ。カン。」
 「ウゴーーーーーオーーーーォ。」
 「プリキュア、あたしの忠告を聞かなかったことを後悔させてやる。」

 一方

 ラブは赤塚公園出入口へ到着しようとしている。
 「ハアッハアッ。」
 「ラブ。」
 「ラブちゃん。」
 「おはよう。」
 「おはよう。」
 美希と祈里と合流した。
 「ウフフッ。」
 「どうしたの急に。」
 「ミキタン、ブッキー頑張ろうね。絶対にダンス大会優勝しよう。」
 「ウゴーーーーオーーーーーッ。」
 「ハアッ。」
 「この声って、この間のモガキクルシーメ。」
 「建設工事現場の方ね。」
 「さっき、そこにせつなさんが。」
 「エエッ。」
 ラブたち3人は建設工事現場へ急行した。そして...
 「ハアッ。」
 「ウゴーーーーーオーーーーーッ。」
 「カチン。」
 「来たな、プリキュア。」
 ラブは、左右振り向いて確認した。
 「せつなさんはどこ。」
 「せつな.....。そんな奴、ここにはいない。」
 「いないのね。良かった。」
 「ハアッ、アッ。人のことより自分の身を心配するんだな。」
 「ウゴーーーーーーッ。」
 「ミキタン、ブッキー行くよ。」
 「うん。」
 3人はリンクルンを出した。そして、例のごとくプリキュアに変身し始めた。
 「チェンジ。プリキュア・ヒーーーートアーーーッッップ。」
 そして。変身を終えた。今回は、イースが銃撃してくる恐れがあり全員ワンダーバンクルも装備した。
 「ピンクのハートは愛ある印。」
 「パンッ。」
 「もぎたてフレッシュ、キュアピーチ。」
 「ブルーのハートは希望の印。」
 「パンッ。」
 「摘みたてフレッシュ、、キュアベリー。」
 「イエローハートは祈りの印。」
 「パンッ。」
 「とれたてフレッシュ、キュアパイン。」
 「レッツ!プリキュア!」
 「ウゴーーーーッ。」
 「ドカッ。」
 「ハアーーーーッ。」
 「トン。」
 「ウゴーーーーッ。」
 「ドーーーーン。」
 「キャーーーッ。」
 「ドン。」
 「キャアーーーーッ。」
 「ドデッ。」
 3人は、意識を薄らいだ状態で転倒した。
 「プリキュアめ、やはりこの前のダメージが相当ダメージが残っているようだな。」

 赤塚公園

 「遅いなあ~。どうしたのかなあ、3人共。」

 桃園家ラブの部屋

 「ウワアーーーン、アーーーーン。」
 「シフォンはん、泣き出してしもうたで。」
 「スルスル。」
 「あっ、あゆみはん。」
 すると、トリニティのポスターが動き出した。
 「ゴソゴソ。」
 「パ、パフェ。」
 「あゆみさん、すぐ行ってください。シフォンは私がなだめます。」
 「ありがとう。」

 一方

 蒼乃家ではレミ宛に緊急メールが届いた。
 「出動よ。」

 更に、一方

 山吹家でも尚子宛に緊急メールが届いた。
 「出動よ。」

 再び、建設工事現場では

 「ウゴーーーオーーーッ。」
 「キャーーーッ。」
 モガケ2号は走り始めた。
 「シュ、シュ、シュ。」
 「ヒョイ、ヒョイ、ヒョイ。」
 「ドーーーン。」
 「キャアーーーッ。」
 「ドデッ。」
 「うっ、ううっ。」
 「もっと攻撃しろ。プリキュアを休ませるな。」
 「ウガァーッ、ウガァーッ。」
 モガケ2号の両腕が変化した。
 「ウゴオーーーーーーオーーーーッ。」
 「ウッ。」
 イースの体にまたしても変化が、トカゲの鱗が再び浮き上がった。」
 「ウゴーーーーッ。」
 「ビューーーーーン、ドーーーーン。」
 大量の粉塵が巻き上がり、吸い込んでしまった。
 「ハアッハアッハアッハアッハアッハアッ。」
 「ウゴーーーーーッ。」
 「キュアスティックで行くよ。」
 「キィーーーッ。」
 「キィーーーッ。」
 「キィーーーッ。」
 プリキュアの3人は、一斉にリンクルンを出しそれぞれのピックルンを差し込み横に開いた。そして、キュアスティックのコマンドを選択した。
 「2秒以上押してください。」
 「ウゴーーーーッ。」
 「2秒以上押した。」
 「ハッ。」
 「エイッ。」
 「トオー。」
 ベリーはリンクルンをキャリーケースに入れた。ピーチとベリーのリンクルンのディスプレイからキュアスティックが出てきた。そして、受け取った。
 「届け。愛のメロディー、ピーチロッド。」
 「癒せ。祈りのハーモニー、パインフルート。」
 「プリキュア・ドローワンズソード。」
 「フーーーーーッ。」
 「(ここから小言)あれ、かまいたちが起こらない。まあいいか。(ここまで)響け。希望のリズム、ベリーソード。」
 「ドレミファソラシド、カチャッ、キィーーーン。」
 「悪いの悪いの飛んで行け。」
 「プリキュア・ラブサンシャイーーン。」
 「エスポワールシャワーーーーッ。」
 「ヒーリングブレアーーーーッ。」
 「フレーーーーーッシュ。」
 「バン、ピュウ、ボン。」
 ところが
 「ウゴーーーーッ。」
 「ああっ、届かない。」
 「どうして。」
 「今だ。」
 「ウゴーーーッ。」
 「ドカン。」
 「キャアーーーーーッ。」
 「ドデッドデッドデッ。」

 一方、桃園、蒼乃、山吹各自宅の庭では

 「チェンジ。マザープリキュア・ヒーーーートアーーーーッップ。」
 あゆみ、レミ、尚子の3人はマザープリキュア(ママキュア)に変身した。
 3人のマザープリキュアは、それぞれの自宅の庭から飛び立った。

 再び、建設工事現場では

 「覚悟しろ、プリキュア。」
 「ウガアーーーーッ。」
 「何とかしなきゃ。」
 「でもビームが届かないじゃ。」
 「それなら、近くで撃てば。」
 「うん。」
 「トン。」
 プリキュアの3人は、一斉にモガキクルシーメ2号めがけて猛突進し始めた。
 「ハアーーーーーーーーーーーーーーーッ。」
 「みすみす倒されに来るとは。血迷ったか、プリキュア。」
 「ウゴーーーーッ。」
 「ヒョイヒョイヒョイ。」
 プリキュアの3人は大ジャンプした。
 「ドーーーーン。」
 「ハアーーーッ。」
 何と、プリキュアの3人はモガケ2号のショベルアームの中へ潜り込んだ。
 「ウゴーーーッ。」
 「ブンブンブンブン。」
 「そのまま地面に叩きつけろ。」
 「ウゴーーオーーーッ。」
 「キーーーーン。」
 「何。」
 「プリキュア・ラブサンシャイーーン。」
 「エスポワールシャワーーーッ。」
 「ヒーリングブレアーーーッ。」
 「フレーーーーッシュ。」
 「ウガウガウガ、ウゴーーーーオーーーーォーーーッ。」
 モガケ2号を討伐した。
 「これだけダメージがあれば、仕上げに入れるだろう。」
 イースは一旦去った。
 プリキュアの3人は変身を解いた。
 「フーフーフーフー、ハアッハアッハアッハアッ。」
 「ミキタン、ブッキー、やったね。」
 「うん。」
 ラブたち3人は建設工事現場を後にした。

 赤塚公園へ向かう3人は

 「ハアッハアッ。」
 「行かなきゃ。」
 「ミユキさんが待ってる。」
 ところが
 「ミユキさ....ん。」
 ラブたち3人は意識を失って倒れた。
 イースは、ラビリンスピストルを出してラブに銃口向けて構えた。
 「この時を待っていたわ。ピーチ、死ね。」
 「シューーーーッ、バシン。」
 「ウッ。」
 「パン。」
 「ドカッ。」
 キュアベリーマザーは、拳銃を持ったイースの手を蹴り上げた。
 「カラカラカラ。」
 「イース、お久しぶりね。」
 「てめえは、キュアピーチマザー。」
 「みすみすうちの娘たちを攻撃させないわ。」
 「こんな形で銃口向けるなんて最低だわ。」
 「いつでも相手になってあげるわ。さあ。」
 「クソッ、チキショー、覚えてらっしゃい。」
 イースはワープして去った。更に、地面に落ちたラビリンスピストルも消えた。

 再び、赤塚公園では

 「ううん。」
 「ミユキさん。」
 「もう遅いぞ。」
 「アッ。」

 一方、入口付近の路上では

 「ラブ、ラブしかっりして。」
 「美希、美希。」
 「祈里、祈里しっかりして。」
 「ダメね、完全に意識を失っている。」
 「救急車呼んで。」
 「OK。」

 再び、赤塚公園では

 「あっ、着信。もしもし。」
 「大変よ。公園入口近くで娘たちが倒れたの。」
 「えっ、そうなの。」
 「急いで向かって。」
 「分かりました。」
 ミユキは急いで公園を出ようとしていた。
 「お嬢ちゃん、どうしたんでい。」
 「大変よ。あの娘たちが付近の路上で倒れたらしの。」
 「そうなんでい。行ってあげるんでい。」

 再び、入口付近の路上では

 「あれ、どうしたの。」
 「プリキュアもいるわ。」
 「行ってみよう。」
 「うん。」
 「あれ、ラブちゃんに美希ちゃんに祈里ちゃんじゃない。」
 「ミユキさん。」
 「ナナ、レイカも来てたの。」
 「うん。」
 「ラブ、お願い。目を覚まして。」
 「ラブちゃん。」
 「美希、美希。救急車呼んだから。しっかりして。」
 「祈里、祈里。目を覚まして、祈里。」
 「祈里ちゃん。」
 「そうよ。今日は追い込みの日、明日、関東予選の日だったはず。」
 「で、あなたたちはプリキュア。」
 「そう、私たちは、伝説のプリキュア『スウィート(sweet)プリキュア!』よ。」
 「プリキュアって娘たちの部隊だけじゃないの。」
 「伝説のプリキュアは母親たちが中心よ。」
 「そうなの。」
 「救急車来たわ。」
 「ピーポーピーポーピーポーピーポー。」

 占いの館

 「お見事。」
 「ええっ。」
 「プリキュアを随分痛めつけたようだね。」
 「そうよ。残念ながら、伝説のプリキュアにトドメを刺すのを阻止されたけどね。」
 「そこまで追い込んだの。」
 「そうよ。あとは入院先を突き止めて、毒を盛るだけだわ。」
 「そうか、残りは伝説の3人だけか。」
 「バン。」
 「余計なことをするな。プリキュアを倒すのはこのあたしだ。だいいちサウラー、あなたはその伝説のプリキュアとイチャイチャデレデレしているではないか。」
 「ウッ、それを言われては。」
 「イース中将、あたしなら良いでしょ」
 「ノーサー、そんなにヒマなら、アカルンを探してみてはどう。」
 「アカルンですか。」
 「プリキュアの頭数を増やさないためにも、捻り潰しておきな。」
 「分かった分かった。ノーサー、アカルンを探しに行こう。」
 「良いだろう。プリキュアは、伝説も含めて倒すのはこのあたしだ。」
 イースは外へ向かい始めた。
 「どうする、サウラー中将。」
 「あのアカルンか。よし、やってみるか。こっちもヒマだからね。」
 「ハッ。」
 「メビウス様、もっともっとあたしに力を。」

 その日の午後、千香の入院していた病院では

 「ミユキさん、ナナさん、レイカさん、ゆっくりして行ってね。」
 「私たちは喫茶室にいるからね。」
 「はーーーい。」
 「ガラガラガラトン。」
 「極度の疲労と何か寄生虫が入り込んでいるんだって。」
 「はい。」
 「ご心配をおかけしてすみません。」
 「ダンスレッスンも休んじゃって。」
 「良いのよそんなこと。」
 「あっ。」
 「ああーっ。」
 「ああーっ。」
 「皆、今日はダンスのことは忘れて。」
 「ええっ。」
 「体調を戻すことに集中しないと、万全な状態でなければ、ダンス大会へは出せないわ。」
 「エエーーーッ。」
 「あ、あの~う。私たち必ず元気なりますから。」
 「そしたら、すぐレッスンしてください。」
 「私たちもっと頑張ります。」
 「よろしくお願いします。」
 「お願いします。」
 「そうは言っても。何かこれまでにない寄生虫が体内で侵されているのでしょ。恐らく、関東予選には間に合わないわ。」
 「そ、そんなぁ~。」

 スウィーツ王国ワッフル城内謁見の間

 「タルトよ、なぜ、ここへ呼んだか分かるな。」
 「ヘェ。」
 「フレッシュの3人が変身不能になってしまった。」
 「ガーーーン、やっぱそうでっか。」
 「ラビリンスの有事では、伝説のマザープリキュアが健在ではあるが。」
 「オカンたちまでやられては、新たなメンバーを選任しないとアカンな。」
 「オトン、良いお方がいまっせ。」
 「誰やねん。」
 「ミユキはんどす。」
 「ミユキとは誰や。」
 「ダンスユニット『トリニティ』のリーダーどす。」
 「その方、ソロ活動する意思ありまっか。」
 「それが、その.....」
 「トリニティなら、あのイースを懲らしめてみた女がおると聞いておる。」
 「誰や、思い出しまへんなぁ。」
 「レイカじゃ。」
 「そんな、すごい方がトリニティにはおりまんのかいな。全員加えたら倍増でんなあ。」
 「すごいねんわ。」
 「レイカはパルミエ王国から推薦状が届いておる。」
 「これはココとナッツの仕業やで。」
 「どうやら、フレッシュプリキュア!は3人から6人に倍増しないとあかんで。ところが、1つ新たなシンボルカラーを考えんとあかん。」
 「どうじゃ、誠実の白はどうかな。正直者がバカを見る世の中にさせないためにも良いじゃろ。」
 「流石はご老体。」
 「5人目は中央のダイヤにすればよろしいねん。早速、ショコラに外部メモリーの作成を命じよう。」
 「ヘェ、おおきに。」
 「タルトよ、ミユキはんと直接交渉しまっか。」
 「ヘェ。」
 「あまり強引な交渉したらあきまへん。ミユキはんは、ソロ活動したがらないダンサーと聞いておる。だから、ナナとレイカの2人も含めてトリニティで就任交渉を行うんやで。」
 「ヘェ、分かってま。」
 「頼んだぞタルト。わしはプリキュアパレスへ行き、総隊長キュアフラワー扮する花咲薫子に会って認可・申請書類を提出してくる。」
 「ご老体、お気を付けて。」
 「タルトも行くんやで。」
 「ヘェ、おおきに。」

 再び、千香の入院していた病院では

 あのせつなが訪問しようとしていた。
 「ガラッガラッ。」
 「せつなさん、来てくれたんだ。」
 「アアッ。」
 「具合はどう。」
 「うう~ん、うん、まだ全快ではないかなぁ。」
 「(ここから小言)大分弱まっているみたいね。フフフッ。だから言ったじゃない。このまま、せいもこうも尽き果てるが良いわ。(ここまで。)皆に差し入れを持って来たの。」
 「そんなあ、良いのに。」
 「はい、フルーツゼリーよ。」
 「待ちなさい。」
 「誰。」
 「はじめまして。私はダンスユニット『トリニティ』のメンバー、ナナと申します。」
 「同じく、あたしはレイカと申します。」
 「怪しいなあ。」
 「まず、自分で食べてみなさい。」
 「ナナさん、レイカさん、なぜ、せつなさんを疑うの。」
 「ラブちゃん、ハニートラップに引っ掛かってるわよ。ナナ、お母さんたちを呼んで。」
 「うん。」
 「占いの先生、ここで騒いだらどうなるか分かっているわね。」
 「ク、クソッ。」
 「レイカとせつなは睨み続けた。」
 「何で、何なの。」
 「分からないの。この女にこれ以上甘い顔をしたらダメよ。」
 すると、ラブたち3人の母親が入って来た。
 「あら、占いの先生。」
 「この方が何をしようとしたの。」
 「毒を盛ろうとしたの。」
 「何。」
 「さあ、食べなさい。食べてみなさい。」
 「ううーーーっ。」
 「せつなさん、何もかも正直に言った方が良いよ。」
 「チキショー、覚えてらっしゃい。」
 せつなは逃走し始めた。
 「ガラガラ。」
 「せつなさん。」
 「ラブちゃん、美希ちゃん、祈里ちゃん、かねてから占いの館は違法建築物件として、高島平署は疑っているわ。」
 「エエッ、そうなの。」
 「だって、あんな森の中に突然、建物が姿を現すなんておかしいよ。あの建物は敵国軍隊のアジトよ。」
 「なぜ、なぜ、なぜせつなさんが....。ウッ。」
 「ラブ、どうしたの。」
 「ウッ。」
 「ウッ。」
 「美希ちゃんも祈里ちゃんも。レイカさん、至急先生呼んで。」
 「はい。」

 赤塚公園内ドーナツカフェ

 ミユキが来ている。
 「あのね、もしかして、あたしのダンスレッスンが3人に無理させたのかしら。毎日、一緒にいたのに、皆の体調が悪かったことにも気付いてあげられなかった。こんなの、先輩として失格よね。」
 「うん、すっごく楽しそうだったんでい。」
 「エッ。」
 「レッスン中のお嬢ちゃんたち。」
 「でも、それは無理してて。」
 「チュッチュッチュッ。うちのドーナツを食べてくれるお客さんも、本当に美味しいと思ってる笑顔とそうでない笑顔がどうか、すぐに分かるんでい。もし、お嬢ちゃんたちが無理をしたのなら、あんな笑顔はできないと思うぜ。アグッ、ングング、ネッ。」
 「そうなのかなあ。」
 「そうそう、大丈夫でい。」
 「うん。」
 「カオルはーーーん。」
 「オッ、兄弟。いらしゃい。揚げたてドーナツあるぜ。」
 「今日はいらへん。」
 「腹でもこわした。」
 「そやないけどな。」
 「フェ、フェ、フェレットが近畿地方の言葉でしゃべってる。どう言うことなのカオルちゃん。」
 「はあ、さあ。」
 「さあって、今話してたじゃない。」
 「おじさん、そう言うこと全然気にしないんでい、グハァッ。おっと行けねえ、ドーナツ焦げっちまうでい。」
 「エエーーーッ。」
 「ミユキはん。」
 「キャアッ。」
 「お願いや、ミユキはん。何も言わずにプリキュアになっていな。」
 「エエッ。」
 「わいの住む国スウィーツ王国の長老が、プリキュアパレスへ向けて申請手続きに向かってんねん。ラブはんたち3人は、あのクソ女が撒き散らした寄生虫のせいで立ち直れまへんねん。緊急事態なんた。どうか、どうかあ~。」
 「チョット待って、一体何の話をしてるの。」
 「プリキュアや、あんさんが4人目のプリキュアなんや。」
 「あたしが。」
 「そや。今、あんさんの力がどうしても必要なんや。せやから、早よう目覚めていな。この通りやで。」
 「えっ、えっーーーと。急にそんなこと言われても何が何だか。」
 「もう手続きに入ってまんねん。」
 「フェレットさん、すごく大事な話なのね。」
 「そや。」
 「プリキュアのことは知っているわ。ニュースでもやっていたし、あたしも会ったことあるもの。すごい子だよね。」
 「あんさんも、そのプリキュアなんや。」
 「そんな話信じられない。けど、もしそうだったとしても、あたしプリキュアはできないわ。」
 「ウェーーッ。」
 「あたしはトリニティのリーダーよ。例え、プリキュアに選ばれたとしても、ダンスとプリキュアの両立は無理よ。」
 「そんなあ。」
 「あたしはトリニティをやめる気ないわ。」
 「ほな、トリニティ全員選ばれたらどないや。」
 「トリニティ全員がプリキュアに。」
 「そやねん。あのイースを懲らしめた功績、スウィーツ王国だけでなく、パルミエ王国も称えてるねん。」
 「思い出したわ。そう言えばあの時レイカがいなかったら、興行も中止になった上、あたしの身も危なかったわ。」
 「そうでっしゃろ。」
 「分かったわ。トリニティ全員プリキュアに就任するのであれば、応じましょう。」
 「おおきに。」
 「ところで、フェレットさんの隊長は誰。」
 「スウィーツ王国の長老でティラミスって言うねん。」
 「ティラミスさんね。覚えておくわ。必ず、あたしの事務所に来て。詳しい話はここでするから。」
 「ヘェ。」
 「いろいろ契約があるから、必ず来てね。」
 「ヘェ、おおきに。」

 夜、千香の入院していた病院では

 「ウーーーッ、ウーーーーッ。」
 「チクッ、ポト、ポト、ポト、ポト。」
 「3人共、点滴打っておきます。これで、明朝まで静かに容体が落ち着けるはずです。それではお休みなさい。」
 「お休みなさい。」

 翌朝 ダンス大会特設会場

 ダンス大会の予選が始まった。ラブたち3人は、病が重症化して治らず棄権により不合格となった。この大会には、トリニティの3人が特別審査員として出席しております。
 「出場者の皆さんはステージにお集まりください。」
 「ワイワイガヤガヤザワザワ。」
 「やっぱり、ラブちゃんたち来なかったね。」
 「仕方ないわよ。」
 「病状が悪化したからね。」
 「キィーーッ。」
 何と、アカルンが姿を現した。

 千香が入院していた病院

 「ゲッ、ダメだったの。」
 「そんなあ。」
 「不合格は仕方ないわ。」
 その直後、容体が悪化した。
 「ウーーーッ。」
 「ウウーーーッ。」
 「ウワアーーーッ。」
 「また容体が悪化している。至急、先生呼んで。」
 「はい。」

 翌日

 あの幼女が母親と一緒にお見舞い来た。
 「お姉ちゃんたち、こんにちは。」
 「ち、千香ちゃん。」
 「ラブお姉ちゃんが入院したって聞いたから、通院がてらに立ち寄ったの。」
 「そうなの。千香ちゃんうれしいわ。」
 「でも、治らない病気でしょ。」
 「プリーーッ。」
 「ほら、シフォンちゃん何か言ってる。」
 「キィーーッ。」
 「シフォンちゃん、どうしたの。」
 「ち~~~か、助けて。ラブ、美希、祈里変身できない。」
 「あ~あ、言っちゃった。」
 「だから、私もプリキュアになって助けたいの。」
 「エーーーッ。」
 「尚子、扉を閉めて。」
 「スルスルスルトン。」
 「私たちしかいないからラブちゃん、美希ちゃん、祈里ちゃん、何もかも正直に話して。」
 「実は、私たちプリキュアなの。」
 「エーーーーッ。」
 「そうよ。私たち母親も伝説のプリキュアなの。」
 「まあっ、親子揃って。」
 「分かったわ。このまま放置してもらちが開かないから、隊長でもあるティラミスさんに聞いてみるわ。」

 プリキュアパレス

 長老が到着した。
 「これは、いらっしゃい。花咲薫子と申します。」
 「わしは、スウィーツ王国国家指導者のティラミスと申す。」
 すると、ティラミスのリンクルンに着信が入った。
 「もしもしティラミスさん。」
 「ティラミスじゃよ。あゆみか。」
 「そう、あゆみよ。もう1人、追加申請して。」
 「誰じゃ。」
 「千香って言う6歳の女の子よ。」
 「そ、そんな子がプリキュアを務められるのか。」
 「ティラミスさん、ラブちゃんたちの体内に潜むラビリンスの怪物を討伐するには、大きい子より小さい子の方が良いかもしれないよ。縮小する体の負担を考えたら、小さい子の方が負担が軽いわ。」
 「そうか、早速、追加申請してみるぞい。」
 「それではよろしくね。」
 通話を切られた。
 「あゆみさん、知っているわ。1985年に就任した伝説のプリキュアの1人よ。」
 「よくご存知で。」
 「総隊長務めているからね。それではティラミスさん、新しい子の名前をこの申請書に書いて。」
 「分かり申した。」
 ティラミスは、薫子の出した申請書に千香の名前を記入した。
 「さあ、女神の間へ。」
 「分かり申した。」

 プリキュアパレス内女神の間

 「ミユキ、ナナ、レイカの3人を新たに就任したいのだな。」
 「はい、よろしくお願い申し上げます。」
 「この3人ダンサーだったな。ならば、前の3人より身体能力は高い。今後の戦いに大いに期待できるぞ。中でも、あのレイカは、イースを懲らしめてみせた経歴がある。パルミエ王国が絶賛するのも無理はない。相分かった、アカルンはミユキのいる方向へ差し向けよう。」
 「ありがとうございます。」
 「ところで、この子は。」
 「正義の女神様、現プリキュアの3人がラビリンスの寄生虫怪物に体内を侵され、入り込んで討伐する目的で就任申請書に6歳の女の子「千香」の名前を記載しました。」
 「そうか、だが1人では大変だぞ。お友達2人を連れて3人で挑んだ方が良いのではないかな。」
 「はい。」
 「千香に申しておけ。お友達2人も含めて改めて申請すること。」
 「分かり申した。」
 「では、下がって良いぞ。」
 「はい。」
 薫子とティラミスは女神の間を後にした。

 占いの館

 「カラスを1羽つかまえておいた。これに発信機を付けておいた。更に、アカルンを見つけたら攻撃するよう命じた。」
 「流石はサウラー中将ですね。」
 「あとはラビリンス携帯のGPSマップを見れば、どこにいるか分かりやすくなるぞ。」
 「ただいま。」
 「オーーーヤ、イース中将。始末できましたか。」
 「残念だったわ。毒盛り作戦失敗したわ。しかし、体内に潜伏するモガキクルーシーメプチが活発に動き出し、重症化して変身不能になったわ。」
 「そうですか。まさか、メビウス様の命令を超えるお望みではないでしょうね。」
 「それはあなたの方でしょ。」
 「さっしが良いなあ。僕はいずれ、もっと効率の良い怪物カードを作ってみせるよ。」
 「そう、楽しみにしてるわ。」
 「フフフフッ。」
 「サウラー、あなた伝説のプリキュアと戦えるの。」
 「それが、その.......。」
 「聞いてるわ。確かキュアベリーマザーに手篭めにされたとか。」
 「やっぱり、先に行っていただくしかないか。」
 「ならば、あと1回伝説のプリキュアと勝負させていただくわ。」
 「そうかね。あと1回の戦いで失敗すれば、次回お譲りいただけるのですね。」
 「どうぞ。」
 「今回、このカラスを放つだけにしておこう。」

 再び、千香の入院していた病院では

 「千香ちゃん、報告が入ったわよ。」
 「本当。」
 「プリキュアパレスの女神様が言うには、お友達2人を連れて来てって。」
 「お友達2人連れてくれば、千香、プリキュアになれるのね。」
 「そうよ。」
 「わぁーーーい、やったあーーーー。」
 「プリキュアになりたい女の子はたくさんいるわ。探してみればわかるよ。」
 「うん。」
 「千香、お姉さんたちのお母さんたちにお礼を言いなさい。」
 「ありがとう。」
 「あゆみさん、レミさん、尚子さんありがとうございました。これにて失礼します。」
 「千香ちゃん、気を付けて帰るのですよ。」
 「はい。」
 「それでは、失礼します。」
 千香と千香の母は病室から去った。
 「うっ、大丈夫なの。こんな幼子をプリキュアに仕立てるなんて。」
 「あなたたちがこんな病を患うからよ。医者でも治せないんだから。」

    完

 フレッシュチビキュア!もうすぐ登場!
 4人目のプリキュア、もうすぐ登場!
 
 

 
後書き
 フレッシュの3人、変身不能になっても、伝説の先代プリキュアがいます。もし、この3人まで敗れてしまうと、プリキュア隊は全滅となり、日本国はラビリンス領になってしまいます。ラブたち3人を助けるには、幼子で結成するプリキュア見習いことフレッシュちびプリキュア!が救世主になるらしいです。詳しくは次回で。 
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