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銀河鉄道物語 リリカルな異世界[地球]

作者:stk
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黒幕はいない

救援活動を行ってくれた機動6課は話を聞きたいと言って残ったフェイト以外はミッドチルダに戻って行った。
先ほど頼んだ通りに世界の記録書(ワールドアーカイブ)の中にあるはずの構成組織黒点の書(ブラックブック)は願い主の近くにあると考えられた。
過去に起きた出来事を確認して判ったのである。
しかしここ数年は世界の記録書(ワールドアーカイブ)が関係することは起きていなかった。
そもそも世界の記録書(ワールドアーカイブ)の存在意義は世界に起きた言い出来事と悪い出来事の2つを筆記することだったが、黒点の書(ブラックブック)と白点の書(ホワイトブック)は意志を持ち始めた。
昔の言葉を借りれば『物(機械)にも魂は宿る。』。
それが今回は不味いことになったのである。
白点の書(ホワイトブック)が持ち始めた意志とは至って簡単。
この世界に起きるであろう事件や自然災害を予知して持ち主に伝えて、被害を軽減するもの。
今回は貸し出していたため現持ち主兼創造主であるみらいは分からなかった。
そして黒点の書(ブラックブック)は厄介なことに自ら小事件を大事件に変える等の悪事を働くようになった。
もちろん持ち主には内緒でだ。


今、残っている局員総出で各系統に指示を出していた。
しかしいまだに開放されていないA608系統の運命(デェスティニー)~ミッドチルダ間では両駅に客が押し押せていた。
元々時空監理局管轄の空港があったが銀河鉄道のほうが手軽なので利用者は銀河鉄道のほうが多かった。
そして壊れた施設は急ぎで工事を行っていた。
高工業技術の進歩で高層ビルは1ヶ月、研究施設は二週間、病院は約一週間、一般住宅は二、三日で完成する。
そしてここ、エリア管理本部長室ではフェイトと未来が話していた。
「こうして二人で話すのは始めただね。」
「そう言えばそうだね。まず君はこちらの行動に聞きたいことはあるかい?答えられる範囲で答えるよ。」
「そうだね。一番聞きたいのはなぜミッドチルダの地上本部を破壊したの?」
「それは君が本当に一番聞きたいことなのかい?確かに僕たち銀河鉄道は空間砲弾を撃った。しかしそれは君たちがもたらした結果なんだよ。僕は忠告をいれたんだよ。でも君たちは「我々はその様なことをしていないから、要求に答える義務はない。」と答えられたんだよ。 」
「そんな。でも未来君は撃つのをためらったりしなかったの?」
「ためらいがなければ忠告をいれたりしないよ。」
確かに間違ったことはいっていない。
しかし未来は追い討ちをかけ
「君たちだって犯人を捕まえる際にこう聞くでしょ「投降すれば刑は軽くなる。」って。でも聞かなければ強行手段になるでしょ。それと同じだよ。」
「そうだけど私たちは罪のない人は巻き込まない。でも未来君がとった行動はどれだけ罪の人が被害を受けたと思っているの?」
「罪がないだって。それは本当にそう思っているの?時空管理局に所属しているなら自分の局の罰を受けるのは当然だよ。かつての銀河管理局のように罰を蔑ろにすれば争いをもたらすんだよ。」
フェイトには分からない単語が出てきた。
「銀河管理局?そんなのがあったの?」
「時空管理局と同じで幾つものh星を管理していたんだ。でも銀河管理局は大きな事故を起こしても自分等になんの罰も与えなかったんだ。それに怒ったかく星が銀河管理局に宣戦布告。1ヶ月しない間に銀河管理局は負け、そして無くなったんだ。」
「つまり原因があるのだから関係者全員に罰を与えたの?死者もでたんだよ。」
「それについてはこのけんが片付いたら謝罪をするつもりだ。ほかに聞きたいことは?」
「どうして世界の記録書(ワールドアーカイブ)を渡してくれなかったの?遺失物(ロストロギア)なんだよ。」
当たりのような質問をしてきた。
「それは僕の所有物だから。それにこいつ(世界の記録書)を管理していたのは時間管理局だったんだよ。つまり君たちの担当ではないと言うことだよ。」
「そうですか。私からの質問は以上です。」
すると未来は
「じゃあ、僕のはなしを聞いてくれ。僕の予想が正しいなら黒点の書は時空管理局の局員の近くじゃなくて、ただ事件を大きくしているだけだからさまよっていると思うんだけど。」
「じゃあいくら探しても・・・・」
「だからこいつがあるんだ。」
そして見せたのは黄色の魔導書だった。
「こいつの名前は透明の書(ロストブック)。行方不明の魔導書探しのための物なんだ。これ貸すから頑張って。」
「ありがとう。でもどうやって帰ればいいんですか?」
「レヴィーの小隊であるふたご小隊に送らせるよ。一緒に話ながら帰るといいと思うよ。」
「本当にありがとう。」 
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