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ハイスクールD×D大和の不死鳥

作者:sou×yuki
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18ゆりかごなの!

◇ヤマト

「みんな、準備はいい?」

「「「「「「はいっ!」」」」」」

出撃の準備を終え、格納庫に集まった俺達は、なのはさんとヴィータ副隊長の前に並んで立っていた。

「今回の出撃は、今までで一番ハードになると思う」

「あたし等も、お前らのピンチになっても助けてやれねえ」

「でも、目を閉じて、今までの訓練を思い出してみて?」

なのはさんの言葉に従い、目を閉じる俺達六人。

「何度もやった基礎訓練、嫌って程磨いた、それぞれの得意技。
 痛い思いをした防御練習、全身筋肉痛になっても繰り返したフォーメーション。
 いつもボロボロになるまでやった、私達との模擬戦」

なのはさんの言葉とともに、俺と白音以外の顔がどんどん青ざめていく。

「目、開けていいよ」

なのはさんは目の前に立つ6人の姿を見て、苦笑する。

「訓練メニュー考えた私が言うのもなんだけど、皆きつかったよね?」

「それでも、ここまで6人ともよくついて来た」

「特にスバルとティアナはよく頑張ったよ。
 私が教えてきた中で一番キツイ訓練メニューだったんだから」

なのはさんのその言葉に、スバルとティアナは頬を引き攣らせながら笑うしかなかった。
彼らは、彼女の考えた訓練メニューは彼女の教えを受けた者はだれでもこなしていると考えてやっていたために、その分の驚きも含まれていた。

「4人とも誰より強くなった……とは、ちょっと言えないけど。
 だけど、どんな相手が来ても、どんな状況でも絶対に負けないように教えてきた」

なのはさんとヴィータ副隊長は、そう言いながら笑みを浮かべる。

「守るべきものを守れる力、救うべきものを救える力。
 絶望的な状況に立ち向かっていける力。
 ここまで頑張ってきた皆は、それがしっかり身に付いてる」

その言葉は、俺達の中に何の抵抗もなく入り込んでくる。
そして、それは彼らの中で自信となってその心を強くする。

「夢見て憧れて、必死に積み重ねてきた時間」

言葉を続けながら、なのはは拳を握りしめて前に出す。

「どんなに辛くてもやめなかった努力の時間は、絶対に自分を裏切らない。
 それだけ、忘れないで」

最後にそう言って、締めくくる。
浮かべていた笑顔は彼らの知る、なのはさんの、強くて優しいエースオブエースの顔だった。

「キツイ状況を、ビシッとこなして見せてこそのストライカーだからな」

「「「「「……はいっ!」」」」」

ヴィータ副隊長は不敵な笑みを浮かべながら彼らにそう告げ、俺達も自信に満ちた顔で答えた。

「じゃあ、機動六課フォワード隊、出動!」

「行ってこい!!」

「「「「了解!」」」」

今までで一番の敬礼をなのはとヴィータ副隊長に返して、スバルたちは踵を返して走り出した。

「なのはさん、必ず、ヴィヴィオを!」

「うん」

俺、なのはさわ、ヴィータ副隊長、白音はその場から離れ降下ハッチのすぐそばに向かった



「ほな、行こうか」

「「「「「了解!」」」」」

全員が揃ったら八神部隊長が全員に声をかけアースラから全員で飛び出す

「ヤマトと小猫は無理してわあかんよ?」

「……はい」

「善処します」

バリアジャアケットを展開した八神部隊長がフォワードである俺達に話しかける、俺たちの下ではなのはさんとフェイトさんが話している

「フェイトちゃん、小猫そろそろ…」

ここからはフェイトさんと白音とは別行動になる

「ヤマトも気をつけてね?」

「わかっています。白音も頑張ってね?」

「……はい」

そこでフェイトさんと白音と別れ俺、八神部隊長、ヴィータ副隊長、なのはさんとヴィヴィオとオオグルマがいるゆりかごに向かう



「航空魔導師隊、スリーマンセルで当たって!
 単独での戦闘は避けて、確実に、だけど迅速に撃ち落して!!」

周囲の航空魔導師に指示を出しながら飛行するガジェットの編隊を撃ち落す、はやて。
だが、それだけやっても敵の数は減るどころか増えてきているように彼女には感じられた。
敵味方が入り乱れる乱戦状態のため、はやてが最も得意としてい広範囲殲滅魔法は使えない。
そんな状況に歯噛みしながらはやては一つの考えに至った。

「外からチマチマやっててもどうにもならん……。
 やっぱり、中から止めるしかないか……ッ!」

はやては目の前のゆりかごを苦々しい顔で見上げる。
その規格外の巨体には、はやての魔法でも致命傷を与えることはできないだろう。
ゆりかごを止めるためには、内部に侵入して動力炉を潰すしかない。

『24番射出口より、小型機多数!』

『南側の射出口からもⅡ型およびⅢ型の射出を確認!!』

「!」

はやての思考に割り込む形で、この戦域にいる魔導師からの念話がつながった。
その内容は彼女にとってかなり苦しいものであったが、はやてはそれを顔には出さずに周囲で彼女の撃ち漏らしを撃ち落していた魔導師に指示を出す。

「皆、落ち着いて!
 拡散されたら手が回れへん。
 叩ける小型機は空で叩く、潰せる砲門は今のうちに潰す!
 ミッド地上の航空魔導師隊、勇気と力の見せ所やで!」

『はい!!』

はやての激励に、魔導師たちは得物を構え、己が敵に狙いを定めた。
戦いはまだ始まったばかりだった。

「せぇいッ!!」

気合を込めた声とともに振るわれたグラーフアイゼンによって、一機のガジェットが空中で叩き潰され、スクラップと成り果てた。
ヴィータは返す刀で背後から接近していたガジェットⅠ型を、吹き飛ばし粉砕する。

「中に入る突入口を探せ!
 突入部隊、位置報告!!」

ヴィータはガジェットが密集する場所に向かって飛翔し、突入部隊への指示を出す。
そこから少し離れたところでは、なのはが密集したガジェットに向かって砲撃を放ち、その存在をこの世から消し去っていた。

「第七密集点突破、次ッ!!」

機械音とともに、レイジングハートから噴き出す蒸気を払いのけながらなのはは次の密集点に向けてその矛先を向ける。
今、彼女の手に握られているのは杖というよりも、槍と評した方がいい代物だった。
レイジングハート・エクセリオン、その全力稼動を示す形態『エクシードモード』。
普段のレイジングハートに比べて、攻撃的なデザインのそれは、彼女の覚悟の証でもあった。
最初から全力全開。
彼女には手加減するつもりも、出し惜しみするつもりもなかった。
さらにそこから少し離れたところでは、ヤマトがガジェットを切り刻んでいく。

「俺………俺達の邪魔をするなぁ!」

ヤマトは次々とガジェット1型、2型、3型を切り刻んでいく。

ゆりかご以外でも、戦闘機人との戦いが始まろうとしてきた

続く 
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