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ハイスクールD×D大和の不死鳥

作者:sou×yuki
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11ヴィヴィオなの!

◇なのは

私は今シグナムさんにフェイトちゃんから借りたという車に乗せてもらい聖王医療院まで向かっている。

「ごめんね、送ってもらっちゃて」

「別に構わん。
車はテスタロッサからの借り物だ。
だから気にするな
そして向こうにはシスター・シャッハがいらっしゃる。
私が仲介したほうがいいだろう」

「はい…」

「しかし、検査が終わり、なにかしらの白黒がついたとしてあの子はどうなるのだろうな…?」

「ううん…当面は六課か教会で預かるよ。
受け入れ先を探すにしても長期の安全確認が取れてからでないといけませんから…」

シグナムさんの発言に私はそう答える。

通信が入ってきてモニターが開き、

『騎士シグナム、聖王教会シャッハ・ヌエラです!』

「どうされましたか…?」

『すみません。こちらの不手際がありまして、検査の間にあの子が姿を消してしまいました…』

その報告を聞いてシグナムさんに急いで向かってもらうように車のギアを上げてもらった。
そして聖王医療院に到着して、すぐにシスター・シャッハが出てきて、

「申し訳ございません!」

すぐに謝ってきたのでやんわりと「大丈夫ですよ」と言葉を返して、

「状況はどうなっていますか…?」

「はい…。特別病棟とその周辺の封鎖と避難は済んでいます。
今のところ飛行や転移、侵入者の形跡反応はありません」

その報告に、

(それじゃまだこの医療院のどこかにいるってことでいいのかな?)

私はそう判断した。

「外には出られないはずですよね?」

「はい…」

「それじゃ手分けして探しましょう」

私は外でないのなら中庭にいると思い、探していると草むらの中から私のあげたウサギの人形を持ったあの子が飛び出してきた。

「こんなところにいたんだね…」

「うっ…」

「心配したんだよ。さ、病室に戻ろう?」

私が近づくが、どこかで見ていたのかそれより早く私達の前にシスター・シャッハがバリアジャケットを纏ってちょうど中間地点にいきなり現れたように立っていた。

「騎士なのは、お下がりください!」

シスター・シャッハがそう言ってデバイスを構えて睨むが、

「あ、あ、うあ…」

女の子はシスター・シャッハの剣幕に恐怖を感じてしまったのか地面にへたりこんでしまい、ひどく怯えてしまっていて涙を流していた。
それで私はシスター・シャッハに声をかけた。

「シスター・シャッハ。少しいいですか? 私に任せてください」

「あ、はぁ…」

気の抜けた声でシスター・シャッハは下がってくれた。
それで私は女の子に近寄ってウサギの人形を拾ってあげ、

「…ごめんね。ちょっと、びっくりしたよね? 大丈夫?」

「ぁ…」

女の子はなんとか落ち着いたようである。

「立てる?」

「うん…」

それで女の子は立ち上がった。
それと同時にシスター・シャッハにも念話を送り、

「(緊急の危険はなさそうですね。ありがとうございます。シスター・シャッハ)」

「(はい)」

それから私はお人形や女の子の服についたほこりをはらってあげて、笑みを浮かべながらゆっくりと話し出す。

「はじめまして。高町なのはって言います。お名前、言える…?」

「ヴィヴィオ…」

「ヴィヴィオか。
いいね、可愛い名前だね。
…ところでヴィヴィオはどこか行きたかったの?」

「ママ………いないの………」

「そっか。それは大変だね。それじゃ一緒に探そうか?」

「………うん」

「よし。いい子だ」

後ろを見ればシグナムさんも現場に来ていたようで優しい笑みを浮かべている。
それからヴィヴィオと一緒になってお話をした。

◇ヤマト

俺達フォワード陣はなのはさんに呼ばれなのはさんの部屋に来ていた。その理由は……

「いっちゃやだー!!」

あの時助けた女の子がなのはさんに泣きながら抱きついて離れようとしないのだ

「(みんな、お願い、助けて……)」

なのはさんからの救援要請が念話で聞こえてくる。
それで、ティアナ、スバル、エリオ、キャロがいろいろ試すが撃沈。フォワード最後の俺が何とかしようとしたとき八神部隊長とフェイトさんが部屋に入ってきた

「八神部隊長…」

「フェイトさん…」

フォワード陣となのはさんは困った顔で見た。

「エース・オブ・エースにも勝てへん相手はいるもんやね~」

八神部隊長がのんきにそう言っている。

「こんにちは」

「あう…?」

「ヴィヴィオ。こちらフェイトさん。なのはさんの大事なお友達だよ」

「ヴィヴィオ、どうしたの…?」

それからなのはさんの念話が聞こえてくる。

「(病院から連れ帰ってきたんだけど、どうも離れてくれなくて…)」

「(懐かれちゃったのかな…?)」

「(それでフォワードのみんなに相手してもらおうと思ったんだけど…どうもまだ怖いらしくて)」

「「「「(すみません…」」」」

撃沈した四人が謝る

「(なのはさん、フェイトさん、ここは僕に任せてください)」

「(お願い、ヤマト)」

「(ヤマトに任せる)」

それでヴィヴィオに話しかける

「こんにちは、僕はヤマト、更識ヤマト。なのはさんの弟子なんだ」

この苗字使うの初めてだな……俺には複数の苗字がある。時神、フェニックス、デュノア、グレモリー、更識、こんなに苗字持っているのはいないだろう

「あう……?」

「ヴィヴィオはなのはさんと一緒にいたいの?」

「うん…」

「でも、なのはさん、大事な御用でお出かけしないといけない。
でもヴィヴィオがわがまま言ってるから困ってる」

「ううっ…」

「ヴィヴィオはなのはさんを困らせたいわけじゃないんだよね?…ね?
だからそのお仕事が終わるまで待っていようか」

「うん…」

よし、これで解決だ………多分

「ありがとうヤマト」

「別に良いですよ。あとは僕達フォワード陣で面倒見ます」

「うん、お願い」

「「「「「はい!」」」」」

なのはさんとフェイトさん、八神部隊長は聖王教会にヘリで向かっていった



「さて、俺はヴィヴィオを見ているからデスクワークはお願いね」

「せっかくだし、ライトニングで見てあげたら?」

その案は良いとは思うけどスバルとティアナだけでフォワード陣全員のやるのきつくない?

「スバルはいいのか?」

「あたしもいいよ」

スバルがいいならそうしようかな

「じゃあお願いするよ」

スバルとティアナが部屋をでようとしたとき

「ヤマトパパ、抱っこ……」

「「「「「!?」」」」」

俺の思考が停止した。

「ヤマトパパ、抱っこ……」

もう一度のパパで俺は気絶してしまった



俺が目さましたのは医務室だった

「ヤマト、起きたのね」

シャマル先生が医務室に入ってきた

「すみません、ご迷惑おかけしました」

「いいのよ。少し待ってね。今、みんなに連絡入れるから」

「はい……」

シャマル先生がみんなに連絡を入れてから数分後医務室にフォワード陣、なのはさん、フェイトさん、八神部隊長にヴィヴィオが入ってきた

「お兄ちゃん大丈夫?」

「心配かけてごめんね、キャロ、皆さん」

まさかのパパに驚いて気絶してしまうとはな

「話はみんなから聞いたよ、ごめんねヤマト」

「謝らないでください。僕がパパへの耐性がなかっただけですから」

「なら、今から耐性つけへんか?」

ふぇ?何言ってるんですか?八神部隊長?

「私がヴィヴィオの保護責任者でフェイト隊長が後後見人なんだ。ヤマトが良かったら何だけどね、ヤマトもヴィヴィオの保護責任者にならない?」

ヴィヴィオのパパとしていてほしいと言う事だよね?まあ、向こうに帰ってから耐性つけるよりはいいかもな

「ヴィヴィオが良ければいいですよ?」

「ヤマトパパ!」

あ、うん。これは、俺がヴィヴィオのパパになるのは確定していたな。

この話の後、寒気がしたのは余談である

続く 
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