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ガンダムビルドファイターズ 〜閃光を纏う傭兵〜

作者:rekyunn
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第4話 宇宙のデブリ

 
前書き
レキュンです。

今回から本編というかヒロイン登場します。はい。第3話までは導入編、オープニングフェイズです。『ビルドファイターズトライ』の2年前ということは大会は多分もう3対3のはず。……….ということで主人公とヒロインと+αは全日本ガンプラ選手権に出したいと思ってます。勿論原作主人公は出すことが出来ないと思いますが。
く1
オリジナルの大会も作る予定があるといえばあります………。可能かどうかは別です。ヽ(´o`;

では、どうぞ! 

 
サンジョウゴロウの依頼を受けた次の日、日本のとある高台の、真新しいアパートの前にヒサメは立っていた、

「どうしてこうなるのか………」

ゲンナリとした表情でヒサメはボヤく。その手にはサンジョウ邸を訪れた時にはなかったもう一つのトランクが引かれている。

「まさか学校の編入手続きまで手配しているとは………」

新しく作られた生徒手帳と新築の二階建てアパートを交互に眺める。アパートは築3ヶ月という超新しい建物で、小綺麗な印象を与えられた。マンションと大した差は無いのかもしれない。

若い女性の大家さんに挨拶がてら自室である202号室の鍵を貰う。柔らかい勾配の階段を上がって部屋の前までたどり着く。

「アパートのイメージと全然違う。凄いな………!」

清潔感あふれる1LDKにはクローゼット、冷蔵庫、洗濯機、ガンプラ作業台と全て完備されていた。しかも全て新品。プラ板すら置いてあったりする。

「ガンプラ学園並みの設備だ………」

唖然としながら荷物を取り出していく。最初に専用のケースに入れていたガンプラを取り出して丁寧に棚の上に置き、その後で着替えや日常必需品を取り出した。窓を開けて簡易的な掃除を終わらせたころには、西の空が夕焼けに染まっていた。

「さっさとお隣さんに挨拶してガンプラバトルでもしに行くか………」

ガンプラ専用のトランクにしまっていたお菓子の箱、『ハロクッキー』を取り出してまだ整頓できていない本棚を放置して部屋を出る。

「えーと、203号室はコヒメ・アズサさんか。………スイマセーン」

インターホンを押してしばし待つ。すると10秒ほどしてから扉が開いた。

「はい。どちら様ですか?」

「………⁉︎ い、いや、すまん‼︎」

出てきたのは俺と同い年くらいと思われる白髪の少女だ。長い髪に整った顔立ちと眼福な美少女だ。

ただし全裸。

素っ裸で部屋の扉を開けたのだ‼︎!

「? なにか慌てるような事でも?」

とても冷静そうな表情で首を傾げ、その拍子に上半身のふくよかな部分が揺れる。青少年にとっては目に毒だ。

「いやっ、服を着てくれ! 今すぐ‼︎」

幸いこのアパートが高台を独り占めしているため、ここに住んでいる人以外に見られる心配は無さそうだが、そんな状態の少女と冷静に話せる自信はないので顔を背ける。

「ちょっと待ってて」

首を傾げた少女はそう言って扉を閉め、30秒ほどしてから戻ってきた。

「………………」

裸ワイシャツで。もはやツッコミを入れる気力を失ったヒサメは項垂れる。

「それで、あなたはどなた?」

先ほどの肌色の所為で忘れていたが、御挨拶の途中だった。

「こほん。ーーー今度隣に越して来たマイギリ・ヒサメです。こちらはお近づきの印にと」

引っ越した時の定型文で冷静さを繕い、『ハロクッキー』を渡す。すると少女の目がキラキラと輝き始めたような気がする。

「わたしはコヒメ・アズサ。………これ、本当にいいの?」

「あ、ああ。じゃあ、これで………」

「ありがとう。あなたも聖竜学園の新入生?」

「ああ。となると、君もか」

「一人暮らしでこのアパートを借りるなら聖竜学園の生徒以外あり得ないから」

そうなのだ。サンジョウ氏の要望で高校に入学することまで条件に入れられてしまったのだ。

一応15歳ながら高校終了過程は取っているのだが、学費すら出してくれるらしいのでお言葉に甘えることにした。

「じゃあ、また明日よろしくね」

「そうだな。また会おう」

握手をしてから別れる。見かけは取っ付きにくい感じだったが、意外と気さくな性格なのかもしれない。

(と、それより本命のアリサに挨拶しないとな)

サンジョウ氏の娘さんは201号室なので自分の部屋を通り過ぎ、隣の扉のインターホンを押す。

「………留守か」

しかし出掛けているのか出てくる様子はない。肩透かしを食らった気分になったが、いつ戻ってくるかも分からないので一旦諦め、自分の部屋に戻る。

「………高校生活か」

ベッドに寝っ転がり、真っ白な天井を見上げる。

まさかガンプラの為に高校に入るとは思わなかった。が、気分が高揚するぐらいには楽しみでもある。親を失って以来、学校には行ってないからだ。

ガンプラバトルに勝つことで生活費を稼いでいた毎日。けれど大尉やガンプラ心形流の師範などに会ってからの毎日は苦しくとも楽しいものだった。

実力を示し、相手と全力を尽くして戦う。その楽しさを教えてもらったのだ。

(だから、あのガンダムだけは………)

手を伸ばし、握り込む。自身の運命を変えたあのガンプラは。

「………ちょっと気晴らしに戦りに行くか」

沼に沈み込みそうな意識を振り払って起き上がる。棚から青を基調としたガンプラとGPベースを取り、軽装で部屋を出る。

一階に降りると、登る時には気がつかなかった貼り紙が見えた。

「『一階奥にバトルフィールド完備!』………どうして一アパートに有るんだよ………」

何となく気が抜けたような気がする。



「さて何をやるか………」

GPベースとガンプラをセットして対戦方式を選択する。少し悩んだ後、最近試験導入されたオンラインでの1対1を選択する。

登録してから十数秒後には対戦相手とマッチしてフィールドが形作られる。

フィールドはコロニー内。高度によって重力が変わってくるので注意が必要だ。

「アストレイブルーフレームDT。目標を破壊する!」

コンソールを押し出して発進させる。10基のソードドラグーンとエールストライクの改良型バックパックの他には、腕に固定したタクティカルアームズ、『ソードアーム』を追加している。

「相手は………アヘッドサキガケか」

ガンダム00でミスター・ブシドーが搭乗する機体だ。確か射撃武装は無いとは思うが………。

「っ、トライパニッシャーか。機体愛を感じるな」

ここでスサノオで良かったのではないかとは思わない。あのフォルムが好きなガンプラファイターなのだろう。多分。きっと。

振るわれたGNビームサーベルを躱し、ソードドラグーンを射出する。

「食らいつけ、ドラグーン!」

縦横無尽に動き回るソードドラグーンは全方位からサキガケへと殺到する。が、相手も中々の技量なのかビームサーベルやトライパニッシャーで弾き、破壊していく。

しかし、10基による全方位攻撃は厳しいものがあったようで、避けきれずに右手を切断された。

「もらった‼︎」

2つに分離させて両腕にマウントしたタクティカルアームズを振りかぶり、大振りで斬りかかる。

その隙だらけの体勢に勝機を見出したサキガケは、被弾を覚悟で胴体を一閃しようと身を屈めたのが見える。

しかし、それも予想していた。タクティカルアームズをパージし、その勢いのまま投げつける。

『っ⁉︎』

フェイントの投擲で両肩を破壊された相手は動揺し、体勢を崩す。

「終わりだ」

サキガケのコックピットに腰から抜き放ったアーマーシュナイダーを突き立てる。ガンプラである為コックピットを攻撃することに意味は無いが、サキガケは戦闘能力を失い機能を停止した。



『Battle End』

機械的な音声が流れ、勝利を宣告される。

「まだ、いまいちだな………」

火力、機動力、粒子放出量とアルケーツヴァイに比べれば3分の1にも満たない。あれと比肩しうる機体は、俺が作るには厳しいのかもしれない。

「けどあれを使うのはなぁ………」

アルケーを使うのはかなり躊躇う選択なのだ。何しろあの機体を使う時だけ人格が変わるのだから。

(つれねぇこと言うなよ。もっと戦いに純粋になりやがれ)

「ピュアに機体を破壊したらただのゲスだろ………」

頭の中から聞こえてくる声に思わず突っ込んでしまう。俺が一人でぶつぶつ言っている光景は、側から見れば痛いやつに見えるかもしれない。

(細けぇことは良いんだよ。強くなきゃガンプラ学園の奴等に抜かされるぞ)

「アドウとウィル、それにスガ。あとシアもか」

仕事でガンプラ学園を訪れた際に出会った同期。生きる為にガンプラバトルをやってきた俺はアドウをねじ伏せた。しかし、あいつや戦わなかったウィルフリッドがそのままにしているとは思えなかった。

「まあ、まずは依頼をこなすのが先だけどな」

(小娘をガンプラビルダーにするには大会に出場させればいいじゃねえか)

「なんか本末転倒な気がするぞ。取り敢えずアリサさんに会わないとな………」

「はい? 私に何か用ですか?」

「ぶ!?」

驚いて振り返ると、そこには金髪の少女とアズサが並んで立っていた。

「今日寮に入った方ですよね? 私はアリサ・サンジョウ。201号室の住人ですっ」






 
 

 
後書き
微妙な終わり方でしたが、ヒロインが登場しました。

ええ、本当に少しだけですが。

特に言うことは無いのですが、敢えて言うとタイトルは本文と何ら関係が有りませんのであしからず。

次は入部編になるのかな………? なると良いな………。

今回は諸事情により機体説明を省かせてもらいます。青枠DTはまだ未完成なので………。

感想を頂ければ幸いです。 
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