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FAIRY TAIL 魔道を歩む忍

作者:コロナ
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もう一つの世界エドラスの章
  第三十九話 明日への翼

 
前書き
訂正:この話を執筆中に物語の矛盾点が発覚しました。なので第二十一話のセリフを少し変更しました。訂正した箇所は物語自体には影響はありません 

 
第三十九話 明日への翼

エドジェラールやエドラスの皆と別れを告げアースランドへと帰還したナツたち。雨の降る中空中へと投げ出されナツからルーシィの順にドサドサと地面へ落ちた

「帰ってきたぞーーっ!!!」

ナツが声を上げる。しかしまだ肝心なことが残っている

「そうだ、妖精の尻尾(フェアリーテイル)!!」

皆がいたのは街の外れ。そこの高台からマグノリアの街はハッキリと確認できた。もちろん妖精の尻尾(フェアリーテイル)もだ

「元通りだ!!!マグノリアの街も!!!」

「やったぁ!!」

だがまだ街が元に戻っているだけで人々が戻っていない可能性は十分あった。しかしーーー

「大丈夫だよ」

「一足先にアースランドに着いたからね」

「いろいろ飛び回ってきたんだ」

「ギルドも町の人もみんな無事だったよ」

「みんなラクリマにされてた事すら知らないみたい」

「アースランドってすげえな。魔力に満ちてる!!」

エルザとキョウ以外はみんな目を丸くし唖然とした

「なんで‥‥なんでエクシードがアースランドに!!!!」

シャルルが声をあげた









「冗談じゃないわよ。こいつらは危険!!エドラスに返すべきよ」

しゅん‥とするエクシードたちにビシっと指を指す。それをハッピーとウェンディがなだめようとするがそれを拒んだ

「返すたってどうやって返すんだ?」

エルザの肩を借りシャルルに言うキョウ

「それは‥‥」

シャルルは黙り込んでしまう

「石を投げつけたのは謝るよ」

「ごめんなさい」

「でもオレたち帰るところが無いんだ」

「これから改心するよ」

「もう許して」

自分のした事を詫びたエクシードたち。しかしシャルルはーーー

「そんな事どうでもいいの!!!!あなたたちは私に滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)を抹殺する"使命"を与えてアースランドに送り込んだ!!!」

それを続けるかのように木の陰に隠れていたエクシード"ラッキー"がバッと出てきた

「そうさ!!女王はオィラたちの卵を奪った!!忘れたとは言わせねえ!!」

「あ!おじさん」

ラッキーにハッピーが気づいた。そしてエクシードたちはざわめく。その中キョウがシャゴットに問いた

「シャゴット。あんたに聞きたいことがある。本当にそんな使命があるのか?答え次第ではオレはあんたを許すことはできない」

鋭い眼差しでシャゴットを睨みつけたキョウ。シャゴットの代わりに老エクシードが答えた

「まだきちんと説明してませんでしたな」

「これは6年前の話になります」

「シャゴットには未来を見る力があるのはもう、お話ししましたね?ある日、シャゴットは地に堕ちるエクスタリアを見たのです」

シャゴットは先に起きた事を前に見ていたのだった

「今思えばエドラスの魔力枯渇による自然落下だったのじゃが‥‥当時は原因を人間の仕業と思っていた。人間と戦争しても勝てない事は分かっておった。ワシらは会議の末、100人の子供をエドラスから逃す計画を立てたのです」

それを知ったラッキーは驚き声を挙げる

「逃すだと!!?」

「その計画はエクスタリアの民にも内密に行われました。表向きは異世界の怪物滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)を倒すための作戦だということにしました。もちろん滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)に恨みがあった訳ではありません」

「分かってます。そういう設定が必要だったって事ですよね」

「それに本当の事を言ってたら、きっとパニックになってたと思うわ」

ウェンディとルーシィはその説明に納得したようだった。そしてシャゴットが続ける

「人間のアニマを借り私たちの作戦は成功しました。しかし‥たった一つだけ計算外の事が起きたのです」

作戦のたった一つの計算外。それはーーー

「それはシャルル‥あなたの力」

シャルルに宿った力の事だった

「あなたには私と同じような『予言』の力があったのです」

「え?」

そんなことは知らないシャルルは困惑する

「しかし、それは無意識に発動しているようで、あなたの記憶を混乱させたのです。避難させた100人のエクシードたち‥‥‥‥あなた一人だけが」

ウェンディが見つけた卵から孵ったシャルル。しかしその時から無意識に断片的な事を予言してしまい、そしてそれを『使命』だと勘違いしてしまったのだ

「そんな‥」

「じゃあオイラは‥‥‥」

「もともとそんな使命はなかったのですよ。本当に不運に不運が重なりあなたは自分の『ありもしないと使命』を作り出してしまった」

シャゴットの言葉にシャルルの顔は驚愕に染まる。エドラスでシャルルたちはキョウが捕まった後エドナツに王都に送り届けられた。そのホテルで城へ侵入するための経路が頭の中に過ぎっていた。次々と情報が頭に浮かんでいたのだ。そしてそこで捕まり、ナツとウェンディは地下へハッピーとシャルルはエクスタリアへという事だった

「ぼきゅたちは君が自分の力を知らないのをいい事に、さもぼきゅたちが操ってるように言ってみたんだ。ゴメンね‥‥」

「全て女王様の威厳を演出するための猿芝居。本当に申し訳ない」

ナディとニチヤが猿芝居だったことを明かす

「たくさんの不運と民や人間に対する私の虚勢があなたを苦しめてしまった。いいえ‥6年前、卵を取り上げた全ての家族を不幸にしてしまった」

再びエクシードたちがざわめく

「だから私はあなたに剣を渡したのです。悪いのはエクシード全てじゃない。私一人です」

自分を責めるシャゴット。しかしーーー

「それは違いますよ女王様!!」

「女王様の行動は全部私たちの事を思っての事」

「オレたちだって自分たちの存在を過信してた訳だし」

「せっかくアースランドに来たんだ。6年前に避難させた子供達を探しましょう!!」

「おお!!!!ボクたちにも新しい目標ができたぞ!!」

「今度は人間と仲良くしよう!!」

「新しい始まりなんだー!!」

エクシードたちは新たな目標を立て前向きだった

「まるであの時とは大違いだな‥‥」

キョウがそう呟き

「悪かったなあんな事を言ってしまって」

シャゴットにそう詫びた

「いいんです。そう思われても仕方ありませんでしたから」





「いいわ。認めてあげる」

「シャルル‥‥」

「でも何で私にアンタと同じ力がある訳?」

「え‥‥ど‥‥どうしてかしらね‥」

シャルルの問いかけに目を背け誤魔化そうとするシャゴット。その一方でハッピーとラッキーはーー

「ねえ、おじさん」

「ア?」

「女王様とシャルルってなんか似てない?」

「そうかい?」

「あい!ホラ‥‥動きとか」

「動きだぁ?」

「ホラあの辺とか」

「かーー!!どの辺だよ!!」

そういう2人も動きがシンクロしていた

「とりあえず無事終わってよかったな」

「はい」

ナディの癖、右腕をしゅしゅしゅと上下に振る癖がナツにも移り

「オイ!!移ってんぞナツ」

「あんたもね」

と言うグレイにもうつっておりそれをルーシィに突っ込まれた。

「それにしてもなんと美しい‥‥う〜んいい香り(パルファム)だ」

「こ‥‥こいつは‥」

一夜と姿が被り身の毛がよだつエルザ

「私たちはとりあえずこの近くに住もうと思います」

「そうか。気をつけてな」

「いつでも会えますね」

「何嬉しそうにしてんのよ」

嬉しそうにしているウェンディ

「そう‥‥いつでも会えるわ。シャルル」

シャゴットはシャルルをぎゅっと抱きしめた。シャルルはシャゴットの温かさを感じた

「いつでも遊びに来なさい。ハッピー」

「あい」

「かーーっ!!!来なくていいわ、来なくてーーー!!!」

相変わらずのラッキーだったが

「オイラおじさんとおばさんの匂いが好きなんだ。なんでだろ」

その言葉に夫婦は目に涙を浮かべ、ラッキーはそれをこらえーーーー

「かーーっ!!!匂いをかぐなんて100年早ェんだよ!!!」

「ひーーー!!!」

その後エクシードたちは旅立っていった。シャゴットは6年前避難させた子供達を全員見つけるまではシャルルに自分が母親と名乗らないと決めラッキーは言葉には出さなかったが自分が父親であるということを理解していた











「オレたちもギルドに戻ろうぜ」

「みんなにどうやって報告しよう」

「いや‥‥みんなに気づいてねえんだろ?今回の件」

「しかしミストガンの事だけは黙っておけんぞ」

ナツ、ルーシィ、グレイ、エルザの四人はナディの癖が移りしゅしゅしゅと腕を上下に振っていた

「おまえら‥‥‥」

「みんな‥‥手‥‥」

キョウとウェンディはそう呟いた

「ちょ‥ちょっと待て」

突然ガジルが何かに気づく

「リリーはどこだ?パンサーリリーの姿がどこにもねえ!!!」

ガジルはエドラスで一戦交えたパンサーリリーを探していた

「オレならここにいる」

現れたのは片手にロープを握っているパンサーリリー。しかしエドラスでの姿とは裏腹にゴツかったのが小ちゃくなっていた

「ずいぶんかわいくなったね」

「どうやらアースランドとオレの体格は合わなかったらしいな」

「アンタ‥体はなんともないの?」

「いまのところはな。で、オレは王子が世話になったギルドに入りてぇ。約束通り入れてくれるんだろうな‥‥ガジル」

「もちろんだぜ!!!!!相棒(オレのネコ)

とガジルは泣きながらリリーに抱きついた。ウェンディが入ってきた当初は滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)でネコがいないのは自分だけと落ち込んでいたこともあった

「で‥‥それとは別に怪しい奴を捕まえたんだ」

くいっと持っていたロープを引っ張る

「来い」

そのロープは近くの草むらの中にまで続いていた

「ちょ‥私‥‥別に‥‥怪しくなんか‥」

草むらから出てきた銀髪の少女。ナツ、ハッピー、グレイ、エルザはその少女をみて目の色を変えた

「私も妖精の尻尾(フェアリーテイル)の一員なんだけど‥‥」

「リサーナ‥‥」

ナツが少女の名を呟いた。その少女ら2年前死んだとされていたミラジェーンとエルフマンの妹、『リサーナ・ストラウス』本人だった

第三十九話 完 
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