| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

リリカルクエスト

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

16日目 ゆういちはしょうかんされた

・・・・・まぁなんだ、わかってはいたよ。

こんな力を見せた後にどう見られるかなんてさ。

竜ちゃん(竜王)とピサロさん等にも散々言われたし。

バニングスと月村と目が合うと、後ずさりされ、震えられていて、少し傷付きました。

月村が吸血鬼だろうが、この2人にとっては今の俺の方が化け物だよな~。

声を掛けようにも、どう掛けていいものか困ってると、



???『すずか!!』
???『お嬢様!!』



月村の姉の忍さんと、知らない若い男性、初老の男性、確かガーゴイルがモシャスで化けてた鮫島さん? がやって来た。

鮫島さん? は手足に包帯巻いてるけど、大丈夫かいな? っと畑違いな事を考えてると、

忍「塾に来てないって連絡あったと思ったら 全然携帯出てくれないし 鮫島さんから連絡あって アリサちゃんも行方不明だって言うし 心配したんだからね!」

鮫島「申し訳ありませんお嬢様 不覚にも暴漢に襲われ お嬢様を誘拐されてしまうとは 私の不徳の致す所です ですが ご無事でよかった」

携帯のGPSで居場所を特定して来たとか、犯人はどうしたとか色々言ってるけど、俺空気だから帰っていいかな?って考えてると、月村が忍さんに抱きつき、涙こぼしながら何やら耳打ちしてる。

バニングスも、鮫島さんに抱きつき、泣いていた。

そりゃ~、誘拐されただけでも怖いはずなのに、非日常な超常現象を見てしまったら、子供だとトラウマもんだろうし、責任の一端は俺にもあるけどどうしたらいいのやら。

記憶を無くす魔法か特技なんてDQであったかな・・・ 




っあ!! 仏ビームでいけんじゃね? !(゜∀ ゜)




でもアレって胡散臭いだろ、今までに試した事もなければ、勇者ヨ○ヒコの仏技だし・・・ (- “ - )

今度誰かに試してみようかな? などと変な考えに逝き付こうとした時、

忍「杉田君も大丈夫?」

忍さんから声を掛けられた。

俺が変な事を考えてる間に、誘拐犯もいないし、今日は一旦帰ろう的な流れになったみたいだ。

何か忍さんと若い男性から、橘的視線を感じるけど、今気にしてもしょうがない。

忍さん曰く、ここにはバニングス家の車で来たそうで、帰るにあたり、どうやらここは郊外で、今の時間に子供が1人で街まで帰るには不自然になる。

俺の事が怖いだろうが、バニングスには悪いけど、車に同乗させてもらった方が自然だろうと思い、バニングス家の車で帰る事にした。

帰り、車中の重い沈黙が辛かった・・・・・

―――――
―――




家に着き、これからの事を考える。

壺に封印した3匹は、今度の連休にでもDQ5の世界に行き主人公の青年に引き渡して、パパスの親父さんの件をどうにかしてあげたいと思う。

親父さんの亡骸がどうなったのかわからないけど、亡骸があればどうにか出来るかもしれない。

親を殺され、嫁さんを攫われ、石にされ、可愛い盛りな子供の成長も見られないとか、不憫過ぎるだろ。

それに、彼はモンスター使いで、俺はエルヘブンの民じゃないけど、モンスターと仲良くなれる方法聞いてみたいし、チーム呼びしてみたい。

下心があるけど、力になって上げたいのは本音ですよ。







翌日、バニングスと月村は学校を休み、高町と橘が心配してた。

放課後、帰るのに校門出ると、月村家のメイドさんがいて、

???「杉田様 お嬢様がお呼びです ご同行願えませんか?」

う~ん、あんな事あったし、事後調査でもすんのかな? と思い、メイドさんに了承の旨を伝え、メイドさんが乗って来ていた車に乗り、これから月村邸に向かう事になる。





月村邸に着き、応接室に通されるとそこには、忍さんの他に、昨日いた若い男性、月村とバニングスがいた。

メイドさんに空いてる椅子を引かれ、座るように促されて着席すると、

忍「いらっしゃい 杉田君」

なんか雰囲気が違う忍さん。

その隣にいる男性からはキッツイ視線向けられてるし、一体何やねん!?

忍「昨日の何があったかは 大体すずかとアリサちゃんから聞いてる 杉田君 回りくどい事は嫌いだから 単刀直入に聞くわ 貴方 何者?」

前振り短く、唐突に聞かれた。

月村とバニングスに顔を向けるも、月村は黙ったまま俺を見返し、バニングスは下を向き俺を見ようとはしない。

それと、若い男性。

そもそもこの人誰? って見てると、

忍「彼は高町恭也 私の恋人で護衛もしてくれてる人よ だから安心して」

いゃ、そんなもん知らんがな!! ほぼ第3者の関係ない人じゃん!

忍「それで 貴方は何者かしら 杉田君?」

俺をジっと見つめ、【話しなさい】と言わんばかりの威圧感出してるし、高町さんとやらは、ジっとじゃなくギロって感じで睨んでる。

何でこんな尋問的な事をされんとイケンのかわからんから、

悠一「昨日の件だと思って来ましたが 違うみたいですね それに答えて 何か意味あるんですか?」

忍さんの思惑が何なのか聞いてみる。

忍「そうね アリサちゃんも知った事だから言うけど 私とすずかは夜の一族 いわゆる吸血鬼って呼ばれる存在なの それを知られたからには それ相応の代償がいるのよ」

何ソレ? 一方的過ぎね?

忍「そして 杉田君 君は 私達と違う力を持ってると聞いたわ そして誘拐犯の事も何か知ってるみたいね 壺の様なモノに犯人を吸い込んでたって聞いたわ」

はぁ~どうしたらいいものか、ゲマの事を話してもいいんだけど、信じてもらえるかわからんし、俺の事教えて、高町や橘にバレたらメンドイが、怖がらせたって意味で責任の一旦は俺にもある。

ここで【いいえ】的に黙ってたら、永遠に【はい】と答えるまでリピートされそうな予感もするし、信じるか信じないかは別にして、様子見ながら話すか。

悠一「忍さん達が信じるかは知りませんよ」

忍「構わないわ」

忍さんが承諾したので、俺は魔法を扱える事、こことは違う世界に行き来してる事、犯人はとある世界の邪教徒で子供を誘拐しては奴隷にしていた事など、掻い摘んで話し、ここにいる皆は黙って聞いている。

忍「そう それで 君みたいな人は他に何人いるの?」

悠一「それは わかりません」

ここで話は一旦区切りになり、

忍「私達 夜の一族にはある決まりがあるの 秘密を知られた人には 私達と契約を交わして貰うか 私達の事を全て忘れて貰うかを 選んで貰わないといけないの」

なんか、話が重い内容になって、嫌な予感がする。

忍「でも 君には 私の魔眼の力が通じなかったから 忘れて貰う事も出来ない」

あ~さっきの【話しなさい】か、通りで何か違和感あったわ。

忍「だから すずかと契約して貰いたいの」

なんですとぉ!? 何でそうなる!!?

 
 

 
後書き
アリサとすずかの話が長くなってます・・・
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧