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FAIRY TAIL 魔道を歩む忍

作者:コロナ
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もう一つの世界エドラスの章
  第三十七話 大魔王ドラグニル

第三十七話 大魔王ドラグニル

王都、いやエドラス中が混乱に陥っていた。世界中から魔力が消滅しようとしていたからだ。それをやった張本人ジェラール。彼は自分を魔力を奪った悪として処刑されることによってエクシードであるパンサーリリーを英雄としようとしていた

「混乱している民の前で、この混乱を引き起こした私を処刑するのだ。王国軍の兵として……エクシードの一人として。混乱を鎮め皆を導け。魔法のない世界…新たな世界の王となるのだ」

それを聞いたパンサーリリーの表情が一変した

「あなたは本気でそんな戯言を言っておられるのかァ!!!!王子!!!!」」

ジェラールに怒鳴るリリー。しかしジェラールは表情を変えることはなかった

「その覚悟がなければこんな事はしない」

「断る!!!バカバカしい!!!何でオレが王子を………できるわけがない!!!」

それを断固拒否するリリー。しかしジェラールは諦めずリリーを説得する

「君はエクシードでありながら幼かった私の命を救ってくれた。種族に左右されることなく命の尊さを知っている男だ」

しかしそれはリリーを激昂させるだけだった

「あなたはそのオレに十字架を背負って生きろと言ってるのだぞ!!!」

「それを乗り越える強さを含め君しかいないのだ。わかってくれ、誰かがやらなくてはならないんだ」

ジェラールはいくら反論されても考えを変えることはない

「だったら自分でやればいい!!!!あなたこそ王に相応しい!!!!」

「私は世界を滅亡させた」

「世界を想ってのことです!!!自分の命をかけてまでエドラスを想えるあなたの強い意志こそ今、必要なのです!!!!滅亡させたのがあなたならあなたが責任をとりなさい!!!!それは死ぬ事では無い!!!!再びこの世界を導くことだ!!!!」

リリーの必死の説得。しかしジェラールは目線をそらしつぶやいた

「それではこの混乱は鎮まらん」

それでも考えを変えないジェラール。リリーが拳を強く握りしめ言う

「私が悪になりましょう」

その言葉にジェラールの表情が変わった


ーーーーーーーーーーーー

ナツ、ガジル、ウェンディをあの場に残しマサムネに乗りルーシィ達のいるところへ来たキョウ

「キョウが二人もいやがる……」

そう呟くのはエドルーシィ

「その前にあんたその右目……」

深いキズを負い失明した右目を見て心配するルーシィ。誰もがそれを口にするだろう

「そんなことは今はいい。取り敢えずエドキョウ。乗れ、お前には仕事が残っている。それにバラムの連中もな」

バラムのメンバーたちは戸惑ったがエドキョウがキョウの指示に従うよう言いそしてエドキョウはその仕事内容を理解したかのようにうなづきマサムネに乗る。そしてキョウはバラムのメンバーに告げる

「いいか、お前ら今すぐ城下町へ来い!!!いいな!!?」

メンバーたちは渋々それに従城下町めがけて走り出した



ーーーーーーーーーーーー



「オレはエクスタリアを追放され、人間とともに歩んできた。しかし今回の件で王国を裏切った。もうオレに帰る場所はない。全ての悪となり処刑される役はこのオレがーーーー」

「ならん!!!!」

リリーの言葉を遮りジェラールはそれを否定した

「君は恩人だ!!死ぬ事は許さない!!!!君は幸せにならなければならない!!!!」

「では、その言葉そっくり王子に返しましょう」

ジェラールは言葉が出なかった。そして後悔した。止められぬ混乱を招いてしまったことを

「愚策だったか……」


そこに一人の王国兵が慌ただしく部屋に入ってきた

「パンサーリリー様!!大変です!!」

「わかっている。アニマの件なら見ての通り我々が‥…」

「止めようとなさっているのですね」

「いや‥‥そうじゃない」

王国兵は聞く間も無く城下で暴れているものたちがいると報告する。二人は外に出てそれを見る。その暴徒の正体を見て唖然とした

「我が名は大魔王ドラグニル!!!!!!この世界の魔力はオレ様達が頂いたァァ!!!!!」

その正体は頭から二本のツノを生やし黒いマントを羽織っているナツ、ガジル、ウェンディだった

「ナツ‥」

人々は逃げ惑う。そしてエドラス王を木に縛り上げ民衆に見せしめた

「貴様等の王はオレ様が仕留めたァ!!!特別、命だけは助けてやったがなァ!!!ガハハハハハッ!!!」

高らかに笑うナツ

「陛下ー!!!」

「イヤー!!」

「王様が〜!!」

「なんてひどいことを〜!!」

そこにもう一人狐の仮面をかぶった男が現れる

「戦況はどうだ?ドラグニル」

「おぉ!!これはこれはシスイ様ァ!!見ての通り街をぶっ壊して民衆どもを恐がらせているトコだぜェ!!」

あの大魔王が様付けする人物が現れた事によって民衆の恐怖はますます高まっていった

「民衆共よ、よく聞くがいい!!この顔に見覚えはないかな?」

そう言って見せたのはボロボロになったエドキョウ

「アレ、キョウ・ハラルドじゃないか?」

「こいつはさっきたまたまそこにこの状態で転がっていた。誰が倒したのかは知らんがな」

民衆は安堵の息をついたのもつかの間ーーー

「レッドフォックス!!マーベル!!我が下僕たちよ!!!街を破壊せよ!!!」

ガジルが鉄竜剣で建物を破壊しウェンディは少年を恐がらそうとしたのだが、全く恐がらず、ウェンディの背後からものすごい顔のガジルが睨みつけ驚かせた。まだ純粋なウェンディは心の中でその少年に誤った

「何をしているんだ!!よさないか!!」

ジェラールは止めようにも止められなかった

「下僕下僕うるせーぞコノヤロウ!!!」

「いいからやるのじゃ」

「口調変わってんじゃねーか!!!」

下僕とナツから言われるのが嫌なガジル

「あいつらが………」

「あいつらがエドラスの魔力を奪ったのか!!!」

「大魔王ドラグニル!!!!!それにシスイ!!!」

「許せねえ!!!」

「魔力を返せー!!!」

民衆達の前にキョウが立ちはだかる

「今まで魔力に頼ってきた貴様らに何ができる?これは神であるオレからの天罰だ」

そう言って指先からごく細の魔力で作った糸を民衆の武器に付着させそれを取り上げた

「こいつなんつー魔法を!!?」

「戯言はいい。ドラグニル、やれ!!」

ナツは口から炎を吐き出し放とうとした瞬間ジェラールが大声で叫ぶ

「よせーーー!!!!ナツーーー!!!!」

民衆はざわつく

「今の誰だ!?」

「あそこだ」

「城にいるぞ」

「誰なんだ?」

ジェラールはまっすぐナツを見ていた

「オレ様は大魔王ドラグニルだ」

「バカなマネはよせ‥‥王は倒れた。これ以上王都に攻撃など‥‥」

「ファイアー!!!」

ジェラールの制止も気に留めず炎を吐き出し建物を破壊した

「おまえにオレ様が止められるかな、エドラスの王子さんよォ」

さっきの大声の主が王子だということに民衆はさらにざわめく

「王子!?」

「王子だって!?」

「7年前に行方不明になった‥‥」

「ジェラール王子‥‥!?」

「まさか‥本物の訳ないよ」

「ど‥‥どうだろう」

パンサーリリーはナツ達が何故あそこにいるのかと疑問に思った。しかしバサッバサッとマサムネがそこに降り立ちリリーに説明する

「私が伝えたのです。あなた方の会話を聞いてしまったものですから」

「お前は確か‥‥」

「い‥いや、ぼ‥ぼきゅが頼んだんだ」

右腕を上下に振り続ける顔長の黒猫ナディ

「ナディ様」


「来いよ。来ねえとこの街を跡形もなく消してやる」

ナツがジェラールに挑発する

「魔戦部隊はどうしたんだよ‥……」

「このままじゃ王様が殺されちゃう」

「あの王子とか言われてる奴‥」

「本物か?」

「どちらにせよあんなバケモノ倒せるのかよ!!」

悪役と英雄。しかし民衆はまだジェラールが王子であることを信用していない

「ナツ!!そこを動くな!!!」

バッとそこから走り出しナツのところに向かうジェラール

「ナツではない。大魔王ドラグニルだ」

それを待ち構えるナツ

パンサーリリー (茶番で王子を英雄に仕立てるつもりだろうが‥倒れたフリなど、バレた暁には‥‥取り返しが付かんぞ‥まさか死ぬつもりでは‥‥‥)

「き‥君も覚悟しておいたほうがいいよ」

そういうのは冷や汗をかき震えるナディ

「これからぼきゅたちに起こる‥‥出来事を」

第三十七話 完 
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