FAIRY TAIL 魔道を歩む忍
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
もう一つの世界エドラスの章
第三十六話 新しい世界の王
前書き
先日ドラゴンボールゼノバースのストーリーモードをクリアしました。全体を通して良かったのはーーーーーーーー
とにかく!!!!時の界王神様が超かわいかった!!!!戦闘システムとかも良かったですけどとにかくかわいかった!
それにしても何十回やってもデスボールが出ねえ…
第三十六話 新しい世界の王
キョウは自分の深層心理で九尾と出会い、そしてナッシュというゼレフ書の悪魔と交戦し、右目を失いながらも万華鏡写輪眼第二の能力、天照で決着をつけた
「もう終わった…のか…」
キョウが目にしたのはドロマ・アニムが倒れエドラス王ファウストも気絶していた。キョウはそれに驚いた
「お!!目が覚めたのか!!?」
「なんかさっきよりボロボロになってねーか?」
「!!キョウさん、その右目……」
ウェンディが気づいた。いつもキョウと共にいた彼女だからこそすぐに気がついた
「ああ、もう見えてない」
「そんな……」
心配をし少し落ち込むウェンディ。しかしキョウがウェンディの頭を撫でそれを無くした
「心配するな。片目を失ったくらいで死にはしない。それにお前もいるしな」
ウェンディの顔がこれまでにないくらいに赤くなり頭から湯気が立ち上った
ウェンディ 「あうぅ……///」
「こんなとこでラブコメやってんじゃねえよ。全く…」
ガジルが呆れたようにそう言う。その時"ゴゴゴゴゴ"という轟音とともに地震が起きた
「地震?」
気付いていないナツ
「ま‥まさか、敵の増援!?冗談じゃねえぞ…さすがに魔力がカラッポだぜ」
ナツ同様気がついていないガジル
「いや、そうじゃない…」
「ア‥アレ‥‥」
四人が目にしたものはエドラス上空にあった浮島。それが支えが無くなったように落ちてきていたのだ
「浮いてる島が‥‥落ちてきた…」
その光景を見て
「確かあの浮島は魔力で浮いていたはず…まさか!!?」
ーーーーーーーーー
浮島が魔力を失い、落下する現象は無論ルーシィたちのいるところでも起こっていた
「な‥何これ‥」
この状況に困惑するルーシィ
「オイオイどうなってやがる!!!」
声を重ねて驚くグレイとエドグレイ
「ひいい!!!天変地異だーー!!!」
「うわあああっ!!!」
その現象に驚くものもいれば恐怖する者もいた。子供のエクシードを抱きかかえるシャゴットは語る
「エドラスの浮遊島はこの世界の魔力で浮いています。それが落下を始めると言うことは‥つまり‥
この世界から魔力が消えているのです」
シャゴットの言葉通り、エドラス中の魔力が何かに吸い込まれるようにして消えていた。それはアニマ。かつてエドラス王がアースランドに向けて開けた門でありそれをエドジェラールが逆展開したためにエドラスの魔力がアニマに吸い込まれいたのだった
ーーーーーーーーー
「何ーーっ!!?魔力が消えてる!!?」
ナツがひどく驚いた
「どういう事だよ!?」
ガジルも同様に
「さっきも言ったろ。あの浮遊島は魔力で浮いている。つまりそれを浮かしてる力が無くなったからあの浮島は落ちてきたんだ」
「でも‥そんなことしたら…」
ウェンディがキョウを不安そうに見つめる
「ああ、間違いなく、この世界は滅びる。いかにも『あいつ』の考えそうな事だ」
キョウは笑みを浮かべていた。そして亥、戌、酉、申、未と印を結び、ジェラールとパンサーリリーの会話を盗み聞きしていたマサムネを口寄せした
「マサムネ。そっちの状況はどうだった?」
キョウがマサムネたちの状況を聞くとマサムネが下をうつむきながら話し始めた
「皆さんもお分かりのようにこの世界から魔力が消えつつあります。それは上空のアニマがアースランドへ魔力を送り出しているのです。そしてこれをやったのはジェラール殿です」
キョウを除く3人が驚愕した
マサムネ 「ジェラール殿はーーーー
ーーーーーーーーーーーー
その頃他の場所では様々なことが起こっていた。まずルーシィたちがいる戦場。魔力が消えていくにつれてラクリマを剣などに付加し武器として扱っているエドラスではそれが次々となくなりただの槍や銃、剣などになり、魔力が消えたと知った王国軍は戦意を喪失し全員その場から逃げだした。しかし戦意を失ったのは王国軍だけではない。フェアリーテイルやバラムのメンバーたちも同様だ。世界から魔力がなくなるというのは、世界の破滅を意味していた。それをわかっていた人たちは混乱に陥った。もうダメだー!!世界の終わりだーっ!!とかそんな言葉が入り乱った。それは王都城下町でも同じだった。魔力で発光していた街灯も全て消え、キッチンの火も噴水も、乗り物も全てラクリマで動いていたため機能しなくなった。王都城下町はこれまでになく混乱した
ーーーーーーーーーーーー
「ま‥まさか本当にやってしまうとは‥確かに、これでしばらくは戦争は起きんだろうが‥」
パンサーリリーが震えながらそう呟く
「しかし‥」
不安がるリリー。エドジェラールはリリーの不安を理解し語る
「わかっている。国民は皆混乱している。変化する世界に素早く順応できる人間はそうはいない。だからこそ新しい指導者が必要となる。新しい世界の新しい王。不安に脅える民をまとめ、皆を幸せに導く、新たな王が」
エドジェラールはそう語った
「なるほど、それで王子が‥‥」
リリーはエドジェラールがそれに相応しいと思いそう口にしたがそれは違った
「いや‥‥わたしではない。この世界と共に歩んで来なかった私には無理だ。そして権利もない」
自分には権利がない。そう語るエドジェラール。彼は7年間エドラスを離れアースランドでアニマを閉じながら時を過ごしていた
「混乱した群衆をまとめるためには『悪役』と『英雄』が必要なのだ」
「悪役と英雄?」
その言葉が理解できなかったリリー。次第に不安が募った
「この世界を混乱に陥れた悪を晒し、処刑する者こそ英雄となり、その英雄は民を一つにまとめ王となる」
リリー自身では見当はついていた。しかしそれを認めたくない、真意を確かめるためにジェラールに問いかけた
「そ‥その悪と英雄とは誰なんです…?」
「もう気付いているだろう?エドラス王に反旗をひるがえし、世界の魔力を奪った私こそが『悪』。種族間の誤解と偏見を調和出来る君こそ『英雄』に相応しい」
そしてエドジェラールはリリーに告げる
「世界を滅ぼした私を君が処刑するんだ。そして君がこの世界の王となれ」
ーーーーーーーーーーーー
「ーーーージェラール殿は自身が死ぬことで悪となりパンサーリリー殿を英雄として王とするつもりなのです」
マサムネがエドジェラールとリリーの会話を聞きナツ達に告げた。するとキョウがスクッと立ち上がり
「お前たち最後の仕事だ。これはお前たちにしかできないことだ」
「どういうことだ?」
ガジルが問う
「ようするにお前たちが悪となり、ジェラールを英雄とする。単純なことだ。ドラゴンスレイヤー三人でな」
第三十六話 完
後書き
ちょっとだけ書き方変えてみました。文才なくてすみません(T ^ T)
ページ上へ戻る