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君との未来を掴むため。

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春、新緑の頃の朝。

「単刀直入に言う。

この怪物を殺してほしい」




「「まず、5、6箇所突っ込ませろ!」」


ああーあ。 怪物を、殺す…… か。


正直、私も最初は混乱した。
目の前にいる黄色いでかいタコが担任で、副担任に防衛省の人がいる… ってことが受け止められなかった。

あの時、初めて殺せんせーを見て、私は正直救われた。
エンドのE組で、山の山頂まで登っておはよう言うのも嫌だった。
とくに… アイツに。


そのアイツはいま、停学中ならしいが。
とりあえず、安心……。

とはいえ、少なくとも私の中では殺せんせーがいるということは、毎日学校に通う理由だ。

それだけでも、今の私には十分だ。
学校が楽しくなったのも事実だ。

このままアイツが来なければもっと幸せなんだけどなーー。




「おはよございます。 打ったままで良いので出席をとります。」

パパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパーーーーーーーーーーーーーーーン




今も朝から殺せんせーに全員で弾丸の嵐をあびせているわけなのだが……。

うーーん…… 手応えがあまりないので、ちょっと飽きてきた……。

「磯貝くん。」「岡野さん」「片岡さん…」


どんどん先生出席取っていくよ……。

あ、これって、私呼ばれたら半分くらい!


「鷹爪さん」

『はい…』

「鷹爪さんーー?」

『はーい!』


銃声で生徒の声さえ聞こえない。

最初こそなんか面白かったけど、最近はもう飽きてきた……。


殺「今日もあたりませんでしたねぇ。 ヌルフフフフフ」

「「はあ……」」

そして今日もお掃除タイム。
この時間のみんなはいつも顔が曇っている。

ももちろん、当たるわけないと思っていても銃声を浴びせ続け、そして失敗した後にでる、この顔。

うん。 いつも通りだ。

人間の顔って、予想通りだと笑えてきちゃうよね……


茅「………ねえ、鷹爪さん。」

『んーー、何?カエデー?」

茅「なんでそんなに笑ってんの?」

『ぐはあっ!!!』


き…… 気付かれてた!?


片「あーー、やっぱり!?」

前「お前って奴は……!」


や… やば……!

てゆうかメグも前原も知ってた?いや見てた!?

……なんか クラス全体が私を見てる……!!


杉「お前……あ!殺せんせー!」

殺「はい、なんでしょう杉野くん?」

杉「ちょっと触手貸してーー!!」



『は、はい?』

なんで私のこと怒ってんのにせんせーの触手借りようとしてんの?



殺「にゅやっ、何に使う気ですか!?」

杉「ボソボソ)殺せんせー、触ってみたくないのかよ、あいつの胸!」

殺「にゅやあああ!教師たるもの、そのようなことはできませ


『聞こえてるけど?』

杉・殺「「うわあああっ!?」」



割んでやったよ、ああもう!

『せんせー、杉野が考えているのはたぶんこうよ。
みんなが暗い時にそれを笑っていた私へのお仕置きとしてね、その触手を 私の胸に巻きつけ、興奮した触手に悶える私をみて
皆で笑笑い返す!』

杉「だってお前、超KYに笑ってたじゃんか!」

『でもね、それじゃせんせーは教師としてさいてー!!』


殺「にゅややややああああああああ!!!」


ズガガガーーーーーン!!!

殺せんせーに58のダメージ‼︎

茅「鷹爪さん!話題がそれてきたよ!」


うわああああああああ!!!!! 気にするかああああああ!!!!!


片「…でもそうすると、杉野もへんたい………?」


『この際杉野は気にするかかかああああああ!!!』

杉「俺の存在!?」

殺「そんな…… 鷹爪さん……… 先生、傷つきました………」


あ、殺せんせー凹んでる!

よし!!

『でもね、殺せんせー?』

殺「 今度はなんでしょう……? 」


ずるっ

あ、殺せんせーって、触手軽くつかませてくれるんだ。


ぴとっ

「「「はあああああ!?」」」


私は、桃花の胸にそれをつけた。

桃「ああ、あの……?」

『あーーーー!!!殺せんせー、公然わいせつだーー!!!』


殺「にゅやああああああ!!!」


渚「……でも、殺せんせーの目が完全に矢田さんの胸に……」

岡「やろう、男のジョブを……!!」

茅「ジョブではないけど…、殺せんせー、抵抗しなかったよね……」


………

………………

…………………………


「「「殺せんせー、サイテーだーーー!!」」」



……そんなこんなで、朝は私の勝利に終わった……。



でも知らなかった。

アイツが、みてたんだって……。



私はカラカラ笑いながら一時間目の準備に取り掛かった……。






 
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