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ガンダムビルドファイターズ ~try hope~

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プロローグ

「ふぅー。なんだかんだ言って、もう高校生か…」

ため息をつきながら、バックを片手にこれから入学する高校、『天之川(あまのがわ)学園』の通学路を歩いている。
残念ながら、漫画や小説みたいに桜並木などの道ではない。

おっと。ここはオードソックスに自己紹介をしよう。俺は『サオトメ ヒロヤ』。今世間を騒がせている天才少年だ。

はい嘘です。天才なんかじゃありません。世間も騒がせてすらいません。ただの普通の人間です。

そんな事をしてると、後ろから声がかかってきた。

「いやいや。君自分で普通とか、説得力あまりないからね」

「んぁ?」

声をかけてきたのは、中学校が同じで親友の『ハルカゼ トウイ』だ。
一言で言うなら、【謎】だ。【謎人間】だ。
てか心の声読まれてたの?

「紹介文が失礼で、なおかつ酷いこと思われたような気がするんだけど、気のせいかな?」

うん。やっぱり読まれてる。本当に何なんだこいつ?

「いや気のせいだろ?きっとそうだ」

「ふーん………ま、いっか」

明らかに疑っているが、まぁ気にしない。

「ところで、ヒロヤ君部活とか何するの?」

部活?そういえばまだ決めていなかったな。合格したあと勧誘とかやってたらしいけど、 俺すぐ帰ったから部活何あるかすら知らないわ。

「知らん。そんなことよりも、早く行くぞ。お前と話していたら、この時間すら勿体無い」

「酷いねっ! 」

そんなツッコミを無視して、俺は学園に急いだ。
急いだ理由?トイレに行きたくなってきたから。

用を済ませ、クラス発表の掲示板を見た。
どうかあの馬鹿(トウイ)と一緒じゃありませんように!

俺が祈りながら掲示板を見てると…。うん。どうやら俺の願いは儚く散ったみたいだ。

「というわけで、またよろしく~」

うわっ!ニヤニヤしながら言ってきやがった!お前死ねよ!そのニヤニヤ顔腹立つわ!

「どうしたの?まるで願い事が叶わなかったみたいな顔をして。……ブフッ!」

吹き出したトウイに目掛けて、殺意と共に拳をぶち込む。
うん。土に帰れクソ野郎。

「さ、流石ヒロヤ君…。あい、からわず的確に、きゅ、急所、を狙ってくる…とは…」

ちっ!浅かったか!まだ生きてやがる!
瀕死のトウイをその場に置いて、俺は自分のクラス『1年2組』に向かった。
 
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