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リリカルアドベンチャーGT~奇跡と優しさの軌跡~

作者:setuna
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第六十九話 傲慢な大天使

 
前書き
アルケニモン達をボコボコにして、情報を吐かせようとするが…。
フェイト「リリカルアドベンチャー、始まります」 

 
アルケニモンとマミーモンをいい具合にズタボロにした大輔達はアルケニモンとマミーモンを見据える。
大輔「さてと、お前らそんなザマじゃあ、もうまともに戦えないだろう。」
フェイト「あなた達の持つ情報を全て提供すれば、あなた達の命は保障します」
はやて「まあ、一生自由のない暮らしをすることになるやろうけどな」
賢「一体、お前達は何者なんだ?何故デジタルワールドを破壊しようとする。」
頭をぞろりと持ち上げ、アルケニモンは子供達を睨み付けた。
その口元には、嘲笑が浮かんでいる。
アルケニモン[……なんて無意味な質問なんだ。何故破壊するかだと?破壊する事が私達の生きる目的だからだよ!!]
大輔「…別に俺はお前達の存在意義に興味なんかねえ。あるとすれば、どうしてダークタワーをデジモンに変えることが出来るのかだ。まるでそうなるように生まれたかのように……」
アルケニモン[フッ…中々鋭いじゃないか。だけどダークタワーの本当の意味も知らないお前らに説明したって、理解出来ないだろう]
エアロブイドラモン[成る程、反省の色は無しか]
フェイト「うん、こいつらを生かしておけば、またデジタルワールドを目茶苦茶にする」
大輔「お前ら、ここで情報を吐いた方が身のためだぞ?いくら自由を失うからって、死ぬよりは遥かにマシだと思うけどな」
京「ちょっと待ってよ!!いくら何でも殺すことないじゃない!!何処かに閉じ込めておけば…」
はやて「甘ったれるんやない。閉じ込めてどうするんや?閉じ込めたところでこいつらは反省するどころか抜け出してまたデジタルワールドを目茶苦茶にするのがオチや」
京「だけど…」
マミーモン[甘い、その甘さが命取りになるぜ!!]
パイルドラモンイクス[その通りだ]
オベリスクから電撃を放つが、パイルドラモンイクスに弾かれた。
エアロブイドラモン[何を言っても無駄か…せめてもの情けだ。苦しまないよう一瞬で消してやる。]
伊織「え…?」
エアロブイドラモンが全身に蒼いオーラを身に纏う。
ヒカリ「本当に…殺さないといけないの…」
悲しそうに言うヒカリに大輔は口を開いた。
大輔「八神達の殺したくないという気持ちは分かる。それは立派な気持ちだ。けどな…」
パイルドラモンイクス[こいつらのように倒さなくてはならない悪がいるのも事実だ]
タケル「格好つけるな!!命を何だと思ってるんだ!!」
エアロブイドラモンがドラゴンインパルスを繰り出そうとした瞬間、タケルが大輔に噛み付いた。
しかし、タケルの言葉を聞いても大輔の瞳はとても冷えていた。
大輔「…その台詞、そっくりそのままお前にお返ししてやるぜ…闇の存在なら死んでも構わないって言ってるお前だけには言われたくねえよ。自分の殻に閉じこもってる臆病者」
タケル「何だって!!」
怒りながら、大輔の胸倉を掴むタケルだが、大輔は嘲笑を浮かべる。
大輔「お前はパタモンを奪った闇が憎いようだけど、パタモンが死んだのはお前のせいじゃないのか?」
タケル「何…?」
大輔「今まで不思議に思ってたんだ…いくら古代の因子があるからって最後の最後までパタモンが進化出来なかった理由…お前、パートナーを失う寸前まで自分は戦いに関係ないと思ってたんじゃないか?」
タケル「な…?」
タケルは思わず、大輔の胸倉を掴んでいた手を離してしまった。
大輔「普段のお前を見てりゃあ、よく分かるよ。いつも人のいい笑顔と耳障りのいい言葉を吐いてるけど、それは善人ぶってれば基本的に悪意を向けられることはないからな。お前はそうやって仮面をつけて逃げてたんだろ?デビモンに関しても自分が傷つくのが怖いから…」
タケル「違う!!僕はパタモンに傷ついて欲しくなくて…」
大輔「パタモンに傷ついて欲しくないから?違うね。お前はパタモンが傷つくことで自分が傷つくのが嫌だからパタモンを戦わせなかったんだ」
タケル「……な…ち、違う…」
大輔「違う?なら、パタモンに傷ついて欲しくないから、八神さん達のパートナーが傷ついてもいいのか?」
タケル「え…?」
大輔「八神さん達のパートナーが命懸けで戦ってたのに、お前は今まで高みの見物か?いいご身分だな。ええ?お前はいつもそうだよな、笑顔の仮面や耳障りのいい言葉を吐いて、人から逃げて、そしてパタモンを死なせた自分の罪から逃げるために闇に八つ当たりする卑怯者だよお前」
タケル「っ!!」
頭に血が上ったタケルは大輔の頬を殴ったが、大輔はタケルを嘲笑する。
大輔「口で勝てなきゃ暴力って訳か?」
タケル「ち、違う!!」
大輔「違うのか?まあ、どうでもいいけどよ。じゃあ、今度は俺の番だな。くたばれ偽善者野郎」
大輔は勢いよくタケルの顔面を殴り、そして鳩尾に容赦なく蹴りをいれた。
痛みに悶えながら倒れるタケルを冷たく見下ろしながら、次にアルケニモンとマミーモンを見遣る。
大輔「さて、覚悟はいいな?」
エアロブイドラモンが今度こそドラゴンインパルスを繰り出そうとしたその時であった。
天から光の柱が降り注いだ。
賢「!?」
はやて「何や!?」
賢とはやてが光の柱を見つめる。
柱から1体の天使型デジモンが現れた。
ギルモン[エンジェモン…!?]
賢「ダルクモンと同じ天使型デジモンか…」
エンジェモンは地面に降り立つとホーリーロッドを賢達に向けた。
エンジェモン[我が名はエンジェモン!!デジタルワールドの秩序を守る者なり!!闇のデジモンをパートナーを持つ強大な闇を宿す少年と闇に呪われし少女よ!!この私が成敗してくれよう!!]
賢「敵か!?」
エンジェモン[いざ!!]
エンジェモンの拳が金色に輝く。
エンジェモン[ヘブンズナックル!!]
パイルドラモンイクス[舐めるな!!]
パイルドラモンイクスがエンジェモンの光を弾いた。
グラウモン[プラズマブレイド!!]
エンジェモン[むっ!?]
エンジェモンは背後の気配に気づき、グラウモンの斬撃を回避する。
同時にジュエルビーモンに光の力を篭めたホーリーロッドの一撃を喰らわせようとする。
エアロブイドラモン[マグナムクラッシュ!!]
エアロブイドラモンがそれを弾きながら、攻撃を繰り出す。
パイルドラモンイクス[俺達を相手にして勝てると本気で思っているのか?]
パイルドラモンイクスがエンジェモンを睨みながら言う。
エンジェモン[…確かに今の私ではお前達に勝てる可能性は低い…だが…エンジェモン進化!ホーリーエンジェモン!!]
賢「何!?」
はやて「進化やて!?」
ホーリーエンジェモンへと進化したことに賢とはやては目を見開いた。
ホーリーエンジェモン[哀れな者達よ。怨むなら貴様達を闇に染まらせた運命を呪うがいい。ソウルバニッシュ!!]
ホーリーエンジェモンが光の気功弾を放つ。
ジュエルビーモンとグラウモンは急いで回避する。
ホーリーエンジェモン[エクスカリバー!!]
パイルドラモンイクス[エスグリーマ!!]
ホーリーエンジェモンの剣とパイルドラモンイクスのスパイクがぶつかり、拮抗する。
パイルドラモンイクス[舐めるな…うおおおおおおお!!]
ホーリーエンジェモン[ぐっ…邪魔をするな!!選ばれし子供のパートナーデジモンでありながら闇を擁護するというのか!!?]
大輔「うるせえよ。俺はてめえみたいな奴が大嫌いなんだ。だからてめえの命令に従うつもりは微塵もない」
パイルドラモンイクス[世界の危機の時には何もしない癖に、偉そうなことをぬかすな]
ホーリーエンジェモン[闇を擁護するというのなら、お前達にも裁きを与えよう!!]
パイルドラモンイクス[ふざけるな!!]
エアロブイドラモン[お前の下らない偽善に付き合いきれるか!!]
グラウモン[エキゾーストフレイム!!]
グラウモンが渾身の必殺技を繰り出すが、盾で防がれた。
グラウモン[いい加減にしろ…この屑野郎…!!黙って聞いていたら言いたい放題言いやがって!!]
ホーリーエンジェモン[ほう?私は事実を述べたまでだが!?]
ホーリーエンジェモンが標的をグラウモンに変えた。
グラウモン[プラズマブレイド!!]
ホーリーエンジェモン[エクスカリバー!!]
グラウモンとホーリーエンジェモンの刃がぶつかり合う。
グラウモン[ぐっ!!]
やはり成熟期と完全体の力の差は大きく力負けしてしまう。
ホーリーエンジェモン[悪しき存在よ!!滅びるがいい!!]
グラウモンに向けてエクスカリバーを振り下ろそうとした瞬間、ホーリーエンジェモンの腕がパイルドラモンイクスが伸ばしたワイヤーに拘束されていた。
ホーリーエンジェモン[何!?]
パイルドラモンイクス[調子に乗るなよ偽善者が!!]
自分の方に引き寄せ、ホーリーエンジェモンの顔面に拳を叩き込み、ホーリーエンジェモンの仮面を破壊する。
ホーリーエンジェモン[ぐっ!!]
完全体の中ではかなり打たれ弱い部類に入るホーリーエンジェモンは勢いよく吹き飛ばされる。
グラウモン[喰らえ!!]
グラウモンが吹き飛ばされるホーリーエンジェモンに向かって勢いよく尾による一撃を喰らわせた。
ホーリーエンジェモンは地面に叩きつけられる。
ジュエルビーモン[スパイクバスター!!]
エアロブイドラモン[Vウィングブレード!!]
ホーリーエンジェモンに向かって衝撃波と熱閃が炸裂した。
しばらく攻撃を続け、攻撃を止める。
煙が晴れると満身創痍のホーリーエンジェモンが膝をついていた。
ホーリーエンジェモン[ぐっ…やってくれたな…だが…]
ホーリーエンジェモンがエクスカリバーで円を描く。
ホーリーエンジェモン[これで終わりだ!!ヘブンズゲート!!]
亜空間への門が上空に浮かぶ。
門が開き、この場にある全ての物を葬り去ろうとする。
賢「ぐっ…!!」
ホーリーエンジェモン[滅びよ!!悪しき者達よ!!]
ゲートがパイルドラモンイクス達を吸いこもうとする。
パイルドラモンイクス[調子に乗るな!!]
ワイヤーを伸ばして、ホーリーエンジェモンを拘束すると、強烈な電撃を繰り出す。
ヘブンズゲートは使用者がダメージを受ければ消えるのだ。
ホーリーエンジェモン[ぐっ…]
パイルドラモンイクス[必殺技も破られた。もうお前に後は無いぜ?]
ホーリーエンジェモン[そうだな。貴様の言う通りだ。先刻は私の油断が招いたこと、同じ過ちはしない。今度は全力で貴様達に立ち向かおう]
ホーリーエンジェモンが光に包まれる。
ホーリーエンジェモン[ホーリーエンジェモン進化!ドミニモン!!]
はやて「え!?」
賢「究極体!?」
フェイト「それってデジモンの最終形態!?」
大輔「究極体か…」
パイルドラモンイクス[……まさか究極体に進化するとは…]
ドミニモン[裁きの剣を受けてみよ!!]
ドミニモンが剣を構えてパイルドラモンイクスに突っ込む。
パイルドラモンイクス[ぐっ!!]
パイルドラモンイクスは剣をスパイクで受け止める。
ドミニモン[ほう。中々頑丈だな…]
パイルドラモンイクス[舐めるな!!デスペラードブラスターーー!!!!!!]
パイルドラモンイクスは両腰の生体砲をドミニモンに向けてレーザーを放つ。
レーザーを簡単に回避すると、ドミニモンは次にはやてを標的にする。
ドミニモン[闇に呪われし少女よ。この場で浄化してやろう!!]
はやて「あ…っ!!」
はやては恐怖で動くことが出来なかった。
ドミニモンの剣がはやてに迫る。
賢「はやて!!」
賢がはやてを押し倒し、斬撃をかわす。
ドミニモン[チッ!!]
ドミニモンは剣を振り下ろそうとする。
エアロブイドラモン[させるか!!]
エアロブイドラモンがドミニモンを押さえ付ける。
ドミニモン[貴様!!]
ドミニモンが振りほどこうともがくがエアロブイドラモンは全力で押さえ付ける。
はやて「何でや…呪いだか何だか知らへんけど、何で闇ってだけで殺されなきゃいけないんや!?」
ドミニモン[決まっている!!闇は悪だからだ!!悪は滅ぼさなければならない!!それは貴様やそれに加担する者も同じことだ!!]
エアロブイドラモン[ふざけるな…そんな理屈で殺されてたまるか!!]
更に押さえ付ける力を強くするエアロブイドラモン。
力だけならこちらの方が僅かに上だ。
大輔「…馬鹿かお前。光と闇は同じ物。ただ正か負の違いがあるだけだ。闇が悪で光が善なんて、下らない妄想じゃないか。闇は何も見えなくなる。だから怖い。自分を怖がらせる闇は悪。そんな下らない考えだ。」
光も闇も自然の前ではただの力の1つなのである。
光は善。
闇は悪。
いつの間にかそう決められていた。
人は闇を恐れる。
闇は人間から視界を奪うから。
情報の半分以上を目に頼って生きている者達から視界を奪う闇。
それは恐怖。
夜は妖しの者達の時間。
力持たぬ人間は一瞬で妖しに喰われてしまう。
妖しの時間は闇の扉が開く時間。
それは恐怖の時間。
太陽が昇っている間は人間の時間。
太陽が沈んだ間は妖しの時間。そう決められていた。
それを破ったのは……どちらが先だったのだろうか……?
いつのまにやら、人間の時間が善。
いつのまにやら、妖しの時間が悪。
そう決定されていた。
一体どちらが。
一体誰が。
先に互いの境界線を越えてしまったのだろうか…?
大輔「お前達は光で闇を消そうとしているが無駄なんだよ。光が強くなれば逆に闇は濃くなるばかり。お前達は消すどころか逆に闇を強くしてるんだよ」
ドミニモン[何だと…!?]
大輔「闇は確かに悪いイメージで取られがちだけどな、本質は光と同じ。何も変わらない。闇は俺達の心を優しく包み込み、安らぎを与えてくれる必要不可欠な物。安らぎを得るために光が必要な時もある。だが必ずしも光でなければいけないという訳じゃない。光も闇も…どちらも生きていく上で必要不可欠な物。そんなことも分からないてめえはただのガキ以下だ!!」
ドミニモン[黙れーーー!!!!]
エアロブイドラモン[ぐっ!!]
ドミニモンは強引に振りほどき、エアロブイドラモンを吹き飛ばす。
ドミニモン[消え去るがいい!!]
グラウモン[はやてをやらせるか!!]
ジュエルビーモン[これ以上、お前の好きにはさせない!!]
ドミニモン[ぐっ!!]
グラウモンとジュエルビーモンがドミニモンに突進する。
体勢を崩したドミニモンを再びエアロブイドラモンが押さえ付ける。
賢「さて、話の続きだ。闇があるから僕達は安心して眠ることが出来る。闇は疲れた身体と心を包み込んでくれる。そして明日へ向かうために、闇はある。闇は確かに怖いし寂しいよ。でも僕ははやてのように暖かい闇があることを知っている」
はやて「賢兄…」
ドミニモン[戯れ事を…!!]
賢「今、ここで言わせてもらう。お前に闇を否定する資格なんてない!!」
はやて「私は…あんたの言う通り、闇やったら…賢兄の言っていたように皆を癒す闇になりたい。私の闇は皆を癒す為にあるんや!!」
はやてのD-3のディスプレイに闇の紋章が浮かび上がる。
賢「きっと出来る。僕はそう信じてるから。僕は…はやてを守る絶対にね」
はやて「ありがとう…」
はやてのD-3から光が放たれた。
グラウモンは光に飛び込む。
はやて「ユニゾンエボリューション!!」
はやてとグラウモンが一体化する。
グラウモン[グラウモン超進化!メガログラウモン!!]
光が収まった時、そこにいたのはグラウモンではなかった。
グラウモンは“巨大なグラウモン”の名前を持つサイボーグ型の完全体デジモン。
その名の通り体は大きく巨大化しており、上半身は最強金属“クロンデジゾイド”でメタル化されている。両肩に付いている2基のバーニアで飛行することもでき、対空、対地の両方に対応することが可能であり、有り余るパワーで暴走するのを抑えるために、顎の部分に轡のような拘束具を付けているメガログラウモンに進化した。
フェイト「進化した…!!」
大輔「これならドミニモンにも対抗出来るかもな…!!」
メガログラウモンがエアロブイドラモンの隣に立つ。
大輔「まだまだ!!エクスブイモン!!」
賢「スティングモン、ジョグレス進化だ!!」
大輔、賢「「ユニゾンエボリューション!!」」
エクスブイモン[エクスブイモン!!]
スティングモン[スティングモン!!]
エクスブイモン、スティングモン[[ジョグレス進化!パイルドラモン!!]]
完全体から一段階退化し、パイルドラモンにジョグレス進化した。
はやて『行くでえ!!』
メガログラウモン[ダブルエッジ!!]
メガログラウモンが両腕のペンデュラムブレイドで切り掛かる。
ドミニモン[チッ!!]
ドミニモンはそれを剣で受け止める。
メガログラウモンは背部の部分から帯のように伸びるアサルトバランサーを伸ばし、ドミニモンを拘束する。
ドミニモン[この程度で!!]
ドミニモンは拘束から逃れようとするが、もがけばもがくほどアサルトバランサーは身体に食い込み、ダメージを与える。
パイルドラモン[エレメンタルボルト!!]
パイルドラモンの電撃が、ドミニモンに炸裂した。
ドミニモン[ぐあああああ!!!!]
感電したドミニモンは地面に落下する。
地面に叩きつけられたドミニモンは立ち上がろうとするが、動けない。
エアロブイドラモンが追撃を仕掛ける。
エアロブイドラモン[ドラゴンインパルス!!]
ドミニモン[ぐはっ!!]
直撃を受けたドミニモンは吹き飛ぶ。
メガログラウモン[アトミックブラスター!!]
メガログラウモンはドミニモン目掛けて両胸の砲門から砲撃を放ち、直撃させた。
ドミニモン[がっ…!!]
地面に転がるドミニモンの顔をパイルドラモンが踏み付ける。
パイルドラモン[終わりだ]
ドミニモン[ぐっ…貴様達は本当に分かっているのか…?]
賢『?』
ドミニモン[今ここで私を倒したところで貴様達2人が“異物”であることに変わりはない!!貴様達を受け入れる場所など何処にも無いぞ!!]
賢『そうだな』
パイルドラモンの鋭利なスパイクがドミニモンの首を撥ねた。
ドミニモンは粒子と化して消滅した。
賢達はデジモンとの融合を解除する。
賢「例えそうだとしても僕達は生きていく。それに居場所は与えられる物じゃない。自分で作る物だ。」
賢は隣のはやてを見遣る。
はやては退化したギギモンを抱き締めながら頷いた。
大輔「あ、アルケニモン達がいない。あいつら逃げやがったな…」
賢「次は必ず仕留めよう」
アルケニモン達がいない今、大輔達もいる理由がないため、ギガハウスを後にした。
タケルの視線を無視しながら。 
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