FAIRY TAIL 魔道を歩む忍
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もう一つの世界エドラスの章
第三十一話 DORAGON SENSE
第三十一話 DORAGON SENSE
エルザ・ナイトウォーカー率いる王国軍の襲撃。その不意打ちにパンサー・リリーがやられ地へと落下した
「誰か‥‥リリー。助けて!!!」
「任せてください!!!」
一人のエクシードがリリーを救いに向かった
「スカーレットォォォッ!!!」
「ナイトウォーカー」
ナイトウォーカーはエルザを睨みつけ怒鳴る
「エドラス王国の王子であるこの私に刃を向けるつもりか。エルザ・ナイトウォーカー」
それを止めさせるためにエドジェラールが前に出る。しかしどこからかエドラス王の声が響き渡った
『ワシは貴様を息子などとは思っておらん』
「王様の声!?」
「どこ!!?」
どこから聞こえるのかわからない
『7年も行方を眩ませておいて、よくおめおめと戻ってこれたものだ。貴様がアースランドでアニマを塞いで回っていたのは知っておるぞ。この売国奴め』
「どこにいる!?」
キョウの仙人モードは魔力を探知する。ゆえに魔力を持たないエドラス王の場所がつかめていなかった
「この声どこから‥」
「オイ!!姿を現せ!!」
「あなたのアニマ計画は失敗したんだ。もう戦う意味などないだろう?」
その時エドジェラールが乗っているマサムネが異常を知らせる
「ミストガン殿!!何か不吉なものを地上から感じます。これは一体……」
これを遮る形でエドラス王が喋る
『ジェラールよ。戦う意味だと?これは戦いではない。王に仇なす者への報復‥一方的な殲滅』
マサムネが感じた通りに、その不吉な物が姿を現す
「な‥‥何あれ!!?」
『ワシの前に立ちはだかるつもりなら、たとえ貴様であろうと消してくれる。跡形もなくなァ』
「父上‥」
ファウストを父と呼ぶエドジェラール。しかしそれをファウストが否定した
『父ではない。ワシはエドラス王である。そうだ‥‥貴様をここで始末すればアースランドでアニマを塞げるものはいなくなる。また巨大なラクリマを造り上げエクシードを融合させる事など何度でもできるではないか』
ズゥンと音を立て姿を現す物。それは機械。しかしドラゴンの形をしている
「フハハハハハッ!!!!!王の力に不可能は無い!!!!王の力は絶対なのだ!!!!」
「ドロマ・アニム‥」
そう呟くエドジェラール
「ドロマ・アニム‥‥‥‥こっちの言葉で竜騎士の意味。ドラゴンの強化装甲だと!!?」
「ドラゴン‥‥」
「言われてみればそんな形‥」
「強化装甲って何!?」
どんな装甲をされているかわからない。シャルルはココに問う
「対魔専用魔水晶が外部からの魔法を全部無効化させちゃう搭乗型の甲冑。王様があの中でドロマ・アニムを操縦しているんだよう!!!」
『我が兵たちよエクシードを捕らえよ!!』
王が命令しレギオン隊は一気にエクシードたちへ詰め寄る
「マズイ!!逃げるんだ!!!」
ジェラールは皆に逃げるように促す。エクシードたちは逃げ惑う。しかし逃げ切れずエクシードラクリマへと変える装置で次々とラクリマへと変えられていく。そして皆に気をとられていたシャゴット。狙われているのに気づかなかった
「お前も変えてやる!!!」
一人の王国兵がそれを発射する。シャゴットも彼女を支えていたエクシードも不意を突かれ動けないでいた
「あ!!女王様!!!」
シャゴットはやられると思い目を瞑る。
「女王様ぁーー!!!」
シャゴットがラクリマに変えられたと思い誰かが叫ぶ。しかしシャゴットはラクリマに変えられてはおらずそこにいた
「?一体何が‥‥」
シャゴットの目に映ったのは紫色のオーラを纏った人の掌の骨。それがシャゴットを守るように目の前にあった
「こ‥‥これは‥‥?」
それはキョウから発せられたものだった
「何をしている!早く逃げろ!それにお前もだ」
シャゴットと自分をつかんでいるエクシードにもそう言い、皆の乗るレギオンへと降りた
「大丈夫か、キョウ」
「ああ。なんとかな‥‥」
キョウを見たココが身構える
「キ‥キョウ・ハラルド!!?なぜここに!!?」
「そう身構えるな。オレはアースランドのキョウだ。エドラスのオレはもう片付けた」
「まさか、あのバラムを一人で!?」
「ああ。だが今は王国軍からエクシードを守る」
「ナイトウォーカーたちを追撃する!!」
「あのでかぶつはどうする?」
「相手にするだけ無駄だよう。魔法が効かないんだから」
「魔法が効かない?フッ‥‥なるほど」
口角を上げるキョウ
「かわしながら行くしかない!!今のエクシードは無防備だ!!!オレたちが守らないと!!」
「よし!!行くぞ!!!」
レギオンが一気に加速しエクシードたちを守る。しかしドロマ・アニムが口からビームを発射する。しかしミストガンがレギオンの前へ出て、魔法陣で守る
「ミストガン!!!」
「ミストガン?それがアースランドでの貴様の名か!?ジェラール」
「くぅう!!!」
ドロマ・アニムのビームをエドジェラールの結界魔法がそれを止める。しかしそれも限界に近くエドジェラールはエルザたちに逃げるようにと促す
「三重魔法陣・鏡水!!!!」
エドジェラールの前に魔法陣が三重になって出現しドロマ・アニムのビームを跳ね返しそれを直撃させた。しかしドロマ・アニムにはかすり傷一つなくさらにスキのできたエドジェラールにビームを発射し、エドジェラールはそれをもろにくらい森の中へ落ちた
「貴様には地を這う姿が似合っておるぞ!!!そのまま地上でのたれ死ぬがよいわーーっ!!!」
そして攻撃の対象をエルザたちに向ける
「次は貴様らだァ!!!」
「くそ!!あれをかわしながら戦うのは無理だ!!!」
その時ドロマ・アニムの頭上から炎の攻撃が加わり、胴体には鉄の攻撃。さらには正面からは天竜の攻撃。ウィザードキャンセラーが備わっているはずのドロマ・アニムに攻撃が加わった。さらには横からの衝撃が加わりドロマ・アニムがよろめいた
「なかなかやるじゃねーかウェンディ」
「いいえ‥‥キョウさんたちの攻撃の方がダメージとしては有効です」
「ヤロウ‥‥よくもオレのネコを」
「つーかキョウ。何だその格好?」
キョウは赤い羽織を着ていた
「これはオレの仙人モードの格好だ。それに目の周りを見ろ。赤い隈取りがあるだろ?」
「ぬぅぅ!!」
よろめいたいたドロマ・アニムが体制を立て直した
「ナツ!!!」
「キョウ!!ウェンディ!!」
「ガジル‥」
それぞれ名前を呟く
「行け。ネコたちを守るんだ」
そう言われたエルザは小さくうなづいた。シャルルが心配そうにウェンディたちを見つめていた
「そっちは四人で大丈夫なの!?」
「問題ねえさ。相手はドラゴン。倒せるのはあいつらだけだ。ま、一人例外はいるけどな。ドラゴン狩りの魔導士ーーーーーーーー
滅竜魔導士!!!!」
第三十一話 完
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