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IS 〈インフィニット・ストラトス〉 飛び立つ光

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2人目の幼なじみ?日中英同盟

IS学園 1年1組

現在授業中

「すなわち打鉄の長所というのはですね・・・」

山田先生が教科書を片手に打鉄の特性や性能について解説していた。その講義をする事もないからノートにメモする閃輝
が正直言ってしまえばする事が無いからである。

「(・・・打鉄か・・・そう言えばPEに名前付けてなかったな・・・)」

打鉄の事をメモしながら自分の相棒には、名が無かった事に気づく。
にとりと闇夜はPEの名などは言っていなかった。つまり自分で付けろっという事
閃輝は指に嵌められた待機状態である指輪を見た

「(・・・白い翼に魔理沙姉の服みたいな感じで、間接部に鎧みたいな防具
2本の剣・・・そして弾幕・・・うむぅ・・・)」

閃輝は愛機の特徴を思い出しながら名前を考える

「(・・・鎧→騎士→剣→妖夢→剣→・・・だめだこのままじゃ無限ループだ・・・
じゃあ・・・俺の好きなもの→闇兄と魔理沙姉→魔理沙は闇兄大好き→紫さんも闇兄大好き→幻想郷も愛してる
って、何も纏まらない。じゃ俺の立場は?幻想郷の剣士・・・これで行くか)」

閃輝は何かを思いついたのかノートに何かを書いた

『ファンダズム・ナイト』

どうやら閃輝は、自分が幻想郷の剣士であることから幻想の剣士、ファンタズム・ナイトと名づけたようだ。
名前が決まって若干気持ちが上向きになった様で授業に専念した
そして授業は終わり昼休みとなった

「「閃輝、昼食にしよう(閃輝さん♪一緒にお食事にいきましょう♪)」」
「「むっ・・・」」

箒とセシリアは同時に閃輝に声を掛けたが、それが原因で睨み合った
その様子を見て閃輝は呆れた

「(アホか・・・)俺は勝手に行かせてもらう」

そんな二人を置き去りにして、さっさと教室から出て廊下を歩いていく閃輝

「「むぅ~・・・は!?ま、待て!!(お、お待ちください!!)」」

箒とセシリアは途中まで睨み合っていたが、閃輝が教室から出て行くと
直ぐに閃輝を追いかけた

その後、途中で箒とセシリアは閃輝に追いつく事が出来た

「何故先に行ったのだ!!」
「そうですわ!酷いですわ!!」

箒とセシリアは自分を置いて行った事を講義するが

「お前たちが勝手に争っているからだ、あのままでは平行線のままだ。
現状もこうして食堂に向かっている。あのまま織斑教師の、出席簿を喰らいたいのなら
別だがな」

そう言われて一蹴されてしまい二人は黙った
閃輝の言った事に間違いなどまったくないからだ
そして食堂に到着すると・・・

「待ってたわよ!一夏!!」

まるで漫画のような擬音が出そうな勢いで現れたラーメンを持ち
開いている片手で閃輝を指差す鈴が立っていた

「・・・通行の邪魔だ、どけ」
「ちょ、ちょっと!!」

閃輝は短い言葉で鈴を押しのけて、箒と、セシリアと共に食券を出して
頼んだ物が出来るとそれを持ってさっさと席に着いた
が、何故か鈴も同じテーブルの席に着いた

「何故お前も、その席に着く?」
「はぁ?一夏、あんた本当に頭どうかしたの?」

閃輝は再び『一夏』と呼ばれて顔を歪ませる
あまりにも不愉快だ・・・
閃輝は一瞬にして、食事を平らげた、そのあまりの速さに3人は驚愕した
トリックはあまりに単純である、閃輝の能力で、周りの時間の流れを緩やかにし
その間にゆっくりと食事を済ませたのだ

「俺は霧雨 閃輝だ。一夏という名ではない、箒、そいつが俺の幼なじみというのなら
お前と話が合うのではないのか?」

閃輝はさっさとトレイを返却し、食堂を出て行った
そのあまりの速さに3人は呆然と見送る事しか、出来なかった
そして3人は顔を見つめ合わせた

「あの・・・お二人は本当に閃輝さんの幼なじみ何ですか?
それより何故、閃輝さんの事を一夏と?」

関係をまったく知らないセシリアにとって何故、閃輝の事を『一夏』と呼ぶのか
不思議でならないのだ

「・・・奴の本当の名は『織斑 一夏』だ・・・」
「織斑・・・織斑!!?で、では閃輝さんは織斑先生の!!?」
「そのはずなのよ・・・でも何で・・・」

鈴は幼なじみの変貌ぶりに頭が混乱してしまう
仲が良くて、良く遊んでいた友人が再会したら、別人のようになっていたのだ
髪も、目の色も、そして性格さえも・・・

「・・・もしかしたら・・・閃輝さんは記憶喪失になったのではないでしょうか?」
「「何!?」」

セシリアの言葉に箒と鈴は強く反応した
その反応にセシリアは引いてしまう

「か、仮定の話ですが・・・記憶を無くされて、その時に今のご家族の霧雨家の人達に保護されて
名前も解らないので閃輝っという名を授かったのではないでしょうか?」

セシリアは可能性が高いと思われる仮説を言った
確かに筋は通ってはいるが、それは確実ではないが・・・

「「それだ!!(それよ!!)」」

二人の少女はそれだと決めつけてしまった

「そうだ!そうでなければあの一夏が、あれほど変わるはずが無い!」
「そうよ絶対にそう!!ねぇ!3人で同名を組まない?」
「同盟ですか?」

鈴は勢いよく立ち上がって言った

「そうよ!一夏の記憶が戻るように協力するように同名を組むのよ!」
「うむ!賛成だ!」
「・・・ではわたくしも・・・」

3人は手を取り合って大きく意気込んだ、が
彼女達は大きく間違っていた。何故なら・・・

「・・・」

一夏は教室で再び、読書を始めていた。
タイトルは『美味しいキノコ料理集』である

閃輝は記憶喪失ではなく、ただ単に完全にその記憶を忘れているだけであった

(八意 永琳の薬の副作用によって)

永遠亭

「へくしゅ!」
「師匠?風邪ですか?」
「誰かに噂でもされたのかしら?」

月の頭脳がクシャミをした

「(噂の出所は閃輝君だろうな・・・)」 
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