| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

『曹徳の奮闘記』改訂版

作者:零戦
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第五十六話






 司馬懿達が袁術軍に入ってから数日が経った。




―――合肥城―――

「報告しますッ!!」

 玉座にいた俺達に間者が入ってきた。

「どうした?」

「は、孫策軍の主力部隊が砦に向かっていますッ!!」

「………来たか……」

 間者からの報告に俺はそう呟いた。

「数は?」

「凡そ六万です。武将もほぼ全員がいます」

 ………孫策め、此処が決戦だと踏んだみたいだな。

「どうしますかお嬢様?」

 美羽の傍らにいた七乃が聞く。

「………今、出撃可能な人員は?」

「約一万二千です」

「………よし。長門を大将にして砦を攻撃するのじゃ」

「砦をか? 孫策軍の主力じゃなくてか?」

 俺は美羽に聞いた。

「うむ。妾に考えがあるのじゃ」

「考えだと?」

「うむ。ちょっと近う寄れ」

 美羽が来い来いと言ってきた。

 俺は美羽に近づき、美羽の話しを聞いた。

「……………という訳じゃ」

「………中々面白いな美羽にしては」

「むぅ、妾にしてはとはどういう事じゃ」

 美羽がぱたぱたと腕を振り回す。

「いやいや気にする事はないぞ美羽」

「むぅ~」

 美羽が頬を膨らます。

 ………可愛いなおい。

「まぁそれはさておき、早速出撃してくる」

「うむ。残りは合肥城で防衛戦の準備じゃ」

『オオォォォッ!!』

 皆は頷いた。







「では今から孫策軍の砦に孫策軍の主力部隊が来るまで攻撃を敢行するッ!!」

 俺は整列した兵士達に説明する。

「袁術様の策が成功するためには諸君達の奮闘が必要だッ!! どうか頑張ってほしい。以上だ」

「隊長に敬礼ッ!!」

ザッ!!

 凪の言葉に兵士達が俺に敬礼をする。

 勿論、敬礼を教えたのは俺ですはい。

「よし、ではこれより出撃するッ!!」

『オオォォォッ!!』

 俺達は孫策軍の砦に向かった。






―――孫策軍前線砦―――

「の、穏様大変ですッ!!」

「亞莎ちゃんどうしたのぅ?」

 食料庫をチェックしていた陸遜に呂蒙が走ってきた。

「え、袁術軍がこちらに向かってきますッ!!」

「本当~?なら迎撃の用意をしないとね」

「はい。それと、孫策様の主力部隊はもう数刻で到着しますので、伝令を走らせました」

「伝令?」

「はい」

 陸遜の言葉に呂蒙は頷く。

「………今の状況伝えちゃった?」

「はい」

「………ヤバイですねぇ」

「え? な、何か私はやってはいけない事でもしましたか?」

 陸遜の言葉に呂蒙は慌てる。

「うぅん、大丈夫よ亞莎ちゃん」

 陸遜は呂蒙にそう言った。

「(もしかしたら………冥琳様、雪蓮様を抑えて下さい)」

 陸遜は心の中でそう思って、呂蒙と一緒に迎撃の準備を初めた。





「弓隊放てェッ!!」

 俺の言葉と共に弓隊が矢を砦に射れ込む。

 砦にいる呂蒙、陸遜の部隊も反撃をして矢の雨を降らしてくる。

「盾で防御しろッ!!」

 兵士達は、降ってくる矢の雨に鉄盾で防御をする。

「………このままだと膠着状態になりそうだな」

 俺は砦を見る………ん?

「投石をしてくるぞッ!! 弓隊は標的を投石する兵士に代えろッ!!」

ガァンッ!!

「グワアァァッ!!」

 投石で兵士がやられた。

「負傷した兵は後方へ下がれッ!! 鉄盾で投石を防げッ!!」

 孫策軍の主力部隊は来ないのか?





 一方、孫策軍は砦からの伝令に砦の部隊を助けるか迷っていた。

「奴等の狙いは我々主力部隊だろう。危機に陥った砦で陽動をして我々を待ち構えている寸法だろう」

 周瑜が孫策に言う。

「………そんな寸法かしら?」

「………何か感じるのか雪蓮?」

 孫策の言葉に周瑜は何かを感じる。

「だって相手には王双がいるのよ? 何かあると思うわ」

 孫策は周瑜にそう言った。

「………確かにそうだな。なら軍を半分に分けるか? 一方は袁術軍を攻撃して、もう一方はその間に砦へ入城する。そして袁術軍を攻撃していた一方も砦からの援護の元、入城する」

「うぅ~ん………それにしようか。砦へ先に入城する部隊の指揮官は蓮華にやらせるわ。そっちに冥琳も行ってちょうだい」

「………分かった」

 周瑜は孫策の言葉に何かを理解したのか、少し間を置いてから頷いた。

「ありがとう冥琳。だから好きなのよ~」

「こら抱きつくな雪蓮」

 孫策が周瑜に甘える。

「それじゃあ頼んだわよ」

「あぁ任せろ」




 孫策軍は軍を二個に分けた。



 
 

 
後書き
御意見や御感想等お待ちしていますm(__)m 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧