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大陸の妖精

作者:sinの妖精
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楽園ゲーム

 
前書き
都合によりナツとウォーリー戦は省きます

 

 


アルトたちがエルザの過去を聞いていた同時刻


ナツはハッピーを救うべくミリアーナの部屋を訪れ、ウォーリー、ミリアーナの二人と激戦を繰り広げ、見事勝利していた






しかし、喜ぶのも束の間、楽園の塔最上階では・・・


ジェラール「ショウとシモンは裏切った・・・ウォーリーとミリアーナは火竜(サラマンダー)が撃墜・・・と」


そう言いながらチェスの駒をナツたちに見立てて動かすジェラール



ジェラール「やはりゲームはこうでないとな、一方的な展開ほどつまらないゲームはない」


「ジェラール様、はやくエルザを捕らえ〝儀〟を行いましょう、もう遊んでる場合じゃありませんぞ」


ジェラール「ならばお前が行くか?ヴィダルダス」


長髪の男に対し、ジェラールは微笑を浮かべ言った



「よろしいので?」


ジェラール「次は・・・こちらのターンだろ?」


ヴィダルダスはニカッと笑い、全身に魔力を込め、変身した



ジェラール「暗殺ギルド『髑髏会』特別遊撃部隊・・・三羽鳥(トリニティレイヴン)


次の瞬間、ジェラールの前には三人の戦士が立っていた



ヴィダルダス「ゴートゥへール!!!地獄だ!!!最高で最低の地獄を見せてやるぜェーーー!!!」


梟「ホーホホウ」


斑鳩「散りゆくは、愛と命の、運命(さだめ)かな・・・今宵は祭りどす」



ジェラール「お前たちの出番だ」















一方その頃、ジェラールのいる最上階を目指していたアルトたち



シモン「くそっ!!!ウォーリーもミリアも通信を遮断してやがる!!!これじゃどこにいるのか分からねェ」


ルーシィ「通信?」


ジュビア「思念伝達魔法ですね」


そう言いながら階段を駆け上がる


その中でショウ一人だけが皆よりワンテンポ遅れて階段を上る



エルザ「大丈夫か?ショウ」


ショウ「うん・・・姉さんがいてくれるから・・・」


ショウの言葉を聞いたエルザが笑みを浮かべた



グレイ「なァ・・・あいつ、本当に信用していいのか?確かにオレたちを殺そうとしなかったのは認めるが・・・あの時、ナツとルーシィは死んでもおかしくねぇ状況だった」


シモン「言い訳をするつもりはない、あの程度で死んでしまうような魔導士ならば到底、ジェラールとは戦えない」


グレイ「ナツたちを試したってわけか・・・」


グレイがため息をつきながら言った



アルト「どうせなら俺たち全員を試せばよかったのに」


シモン「いや お前は試す必要は無い、アルトレア・・・」


アルト「なんでだよ・・・!?」


シモンの一言にアルトが怪訝そうな表情を浮かべる



シモン「オレには確信があった・・・お前ならジェラールと戦える!!」


ルーシィ「なんでそこまでアルトの事を・・・!?」


シモン「お前たちはアルトレアの本当の力に気づいていないんだ」


アルト「俺の・・・本当の力?」



シモン「アルトレアに聖なる大地の力が宿る時、邪悪は呑まれ滅びゆく」


アルト「聖なる大地の力・・・って、とういう事だよ!?」


アルトがシモンに問いかけた次の瞬間


楽園の塔の壁から至る所に口が生える



ジェラール「ようこそみなさん、楽園の塔へ」


生えてきた口からはジェラールの声がした



アルト「何だこの口!?気持ち悪ィ!!」


ジュビア「しゃ・・しゃべりましたよ!!!」


シモン「ジェラールだ、塔全体に聞こえるように話している」



ジェラール「オレはこの塔の支配者ジェラールだ、互いの駒はそろった、そろそろ始めようじゃないか・・・楽園ゲームを」



アルト「楽園ゲーム・・・!?」



ジェラール「ルールは簡単だ、オレはエルザを生贄としゼレフを復活の儀を行いたい・・・すなわち楽園への扉が開けばオレの勝ち、もしお前たちが阻止できればそちらの勝ち」



グレイ「ふざけやがって」


ショウ「ジェラール・・・」


ジェラールのふざけた提案に、アルトたちは怒りをあらわにする



ジェラール「ただ・・・それだけでは面白くないのでな、こちらは三人の戦士を配置する」


シモン「三人の戦士?・・・何者だ?」



ジェラール「そこを突破できなければオレにはたどり着けん、つまりは3対8のバトルロワイヤル」



アルト「バトルロワイヤルねぇ・・・」



ジェラール「最後に一つ特別ルールの説明をしておこう、評議院が衛星魔法陣(サテライトスクエア)でここを攻撃してくる可能性がある・・・全てを消滅させる究極の破壊魔法エーテリオンだ」


エーテリオンという言葉にアルトたちが驚く



ジェラール「残り時間は不明、しかしエーテリオンが落ちる時、それは全員の死・・・勝者なきゲームオーバーを意味する」


するとジェラールは楽しそうな声で言う


ジェラール「さあ、楽しもう」



ルーシィ「そ・・そんな・・・何考えてんのよジェラールって奴・・・自分まで死ぬかもしれない中で・・・ゲームなんて・・・」


エルザ「エーテリオンだと?評議院が?あ・・・ありえん!!だって・・・」


ビクビクと脅えているエルザ


そんなエルザを突然カードの中に閉じ込めるショウ



グレイ「エルザ!!」


シモン「ショウ!!おまえ何を!!!」


ショウ「姉さんには誰にも指一本触れさせない、ジェラールはこのオレが倒す!!!」


そう言ってショウは塔の最上階目指して走りだした



シモン「よせ!!一人じゃ無理だ!!」


シモンは走り去っていくショウを追いかける



グレイ「だー!!どいつもコイツも!!」


グレイも半ばヤケクソ状態になり、その場を去って行った



アルト「・・・よし、エルザの事は一旦あいつらに任せて・・・とりあえず俺たちはナツを探そう」


ルーシィ「そうね、強い味方は多い方がいいし!!」


ジュビア「ではジュビアはアルト様と向こうへ、ルーシィさんはあっちね」


ルーシィ「ちょっと!!抜け駆・・・じゃなくて・・・一番弱っちいの一人にする気!!?」



アルト「なんで喧嘩してんだよ・・・」


睨みあうルーシィとジュビアを呆れた目で見るアルト



すると突然、激しいギター音が辺り一帯に鳴り響いた


アルト「!!?」


ルーシィ「な・・何この騒音!?・・・ギター!!?」


ギター音が徐々に大きくなる



ルーシィ「てか、うるさっ!!!」


ジュビア「ジュビアは上手だと思うわ」


ルーシィ「本当・・・ズレてるわね、アンタ」



アルト「ルーシィ、ジュビア・・・気を抜くなよ、来るぞ!」


ルーシィ「!!」


アルトが音のする方を見据える


するとギターを弾きながら頭をグルグルと回し、こちらに歩み寄ってくる長髪の男が見えた



ヴィダルダス「ヘイ!!!!ヤー!!!!ファッキンガールアンドボーイ!!!!」


舌を出してアルトたちを見るヴィダルダス



ヴィダルダス「地獄のライブだ、デストローイアーウッ!!!!」


ルーシィ「うわっ、髪ながっ!!」


アルト「なんだコイツは?」


ジュビア「ジェラールの言ってた三人の戦士?」



ヴィダルダス「暗殺ギルド、髑髏会!!!オイ!!!スカルだぜ!!!イカした名前だろ、三羽鳥の一羽・・・ヴィダルタス・タカとはオレの事よ!!!」


そう言った後、ヴィダルダスの髪が伸びてアルトたちに襲いかかる



ヴィダルダス「ロックユー!!!!」


ルーシィ「ひぃ」


アルト「あぶねっ!」


ルーシィとアルトが髪の毛による攻撃を避ける


しかし、ジュビアだけは攻撃を避けず、その身を水に変えて受け流す



ヴィダルダス「おもしれえボディしてんなァオイ!!!キャハハハハ!!!」


ジュビア「ジュビアの体は水で出来ている・・・しんしんと」


ルーシィ「すごい!!」


アルト「やるじゃねーか、ジュビア!」



ジュビア「は、はい!!ここはジュビアにお任せください!!(やった・・・アルト様に褒められた・・・/////)」


アルトの一言を聞いたジュビアが顔を真っ赤に染め、身体をくねらせて喜ぶ



ヴィダルダス「キャハハハハ!!次のロック行くぜぇー!!!」


ヴィダルダスが再びギターに手をかける



ジュビア「ジュビアにはいかなる攻撃も効かない」


表情を切り替え、ヴィダルダスに攻撃を仕掛けるジュビア



ジュビア「水流拘束(ウォーターロック)!!!!」


ヴィダルダス「ロック!!?お前もROOKか!!?」


あっという間に水の球体に閉じ込められたヴィダルダス



ジュビア「口ほどにもない」


ルーシィ「さすが元エレメント4」


アルト「いや、待て・・・なんか変だぞ!?」


ジュビア「!!!」


アルトが慌てて水の球体を指差す


見ると、球体の水がヴィダルダスの髪に全て吸収されていた



ヴィダルダス「ふっ・・・」


ヴィダルダスは自慢気に髪をなびかせる



ジュビア「ジュビアの水流拘束(ウォーターロック)が・・・消えた!!?」


ルーシィ「そしてキモい!!!」


ヴィダルダス「寝グセには水洗いがいいんだぜ、朝シャンは良くねえ・・・髪をいためる」


ジュビア「貴様・・・どうやって水流拘束(ウォーターロック)を・・・」



ヴィダルダス「オレの髪は液体を吸収する、油やアルコールはごめんだぜ?髪が痛んじまう」


ジュビア「水が・・・効かない?」


アルト「ジュビアの魔法のほとんどが効かないって事か・・・」


ルーシィ「そんな・・・」



ヴィダルダス「それにしてもい女だな、二人とも・・・へへっ」


ルーシィ「出たよ!!いつもの!!」


ヴィダルダスの視線を感じ取ったルーシィは即座にアルトの背中に隠れる



ルーシィ「かわいいってのもトラブルのもとよね」


アルト「何言ってんだよ、ルーシィ・・・」



ヴィダルダス「ど・ち・ら・に・し・よ・う・か・な―――」


ヴィダルダスがジュビアとルーシィを交互に指差す



ヴィダルダス「じ・ご・く・の・あ・く・ま・の・い・う・と・お・り!!」


最後に指先が止まったのはジュビアの方だった



ヴィダルダス「決めたぜ!!お前が今日のサキュバスだ!!!」


ジュビア「サキュバス?」


ヴィダルダス「ロック オブサキュバス!!」


そう叫んだヴィダルダスはギター音を響かせた



ジュビア「ああ・・あ・・な、何!?この音!?」


音を聞いたジュビアが突然苦しみ出す



ルーシィ「ジュビア!!どうしたの!!?」


アルト「音の魔法か!!」



ジュビア「イヤ!!やめて!!入ってこないで!!!」


悲痛な叫びをあげながら、ジュビアは謎の光に包まれた



ルーシィ「ジュビア!!」


ヴィダルダス「トリコになりな」


そして謎の光に包まれたジュビアが再び姿を現す




ジュビア「地獄地獄地獄ゥ!!!!最高で最低の地獄を見せてやるよメスブタがァ!!!!」




ルーシィ「ジュ・・・ジュビア・・?」


アルト「え・・・一体どうなってんだ!?」


 
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