FAIRY TAIL 魔道を歩む忍
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もう一つの世界エドラスの章
第二十八話 VSバラム
前書き
長い間開けてし待ってすみませんでした。色々と所要があったもので‥‥
第二十八話 VSバラム
エドキョウは王都へ攻撃を開始した。街を見るや否や怒りがこみ上げる。街灯にはラクリマを使い家のキッチンなどにもラクリマを使用していたからだ。こんなもの魔力の無駄遣いだとバラムのメンバーは全員がそう思う
「こいつら、オレたちの魔力を奪っておいて、こんな生活をしてやがるのか!!」
「絶対に許せねえ!!」
メンバーは次々と民家へ入りラクリマを破壊していった。住民は悲鳴をあげ、王都はパニックとなる。人々は逃げ惑った
「なんなんだあいつら!?」
エドキョウは拡声器で喋り出す
『我々はバラム!!!!オレたちは自由を取り戻すために王を処刑しにここへ来た!!!しかしーーー』
とそのセリフをキョウが遮った
「そこまでだ」
突然現れたキョウにバラムのメンバーは困惑する
「キョウさんとそっくりだ‥」
「何だおまえは?」
「オレは、うちは・キョウ。アースランドから来た」
「アースランド?」
「キョウさん!今王都で暴れまわってる奴らもアースランドから来たって言ってましたぜ!!」
「なるほど。で?何のようだ?」
「おまえたちを止めに来た」
止めに来た。その言葉に皆は笑い出す。バラムは総勢約1万人ほど。それが今全員王都の中や周りにいる。誰しもそんな事出来るはずないと笑いこける
「オイオイ、どこかで頭を打ったんじゃねえか?それに、勇気と無謀は違うんだぜ」
勇気とは普通の人が、恐怖、不安、躊躇、あるいは恥ずかしいと感じることを恐れずに向かっていく積極的に強い心意気のこと。
それに対して無謀とは結果に対する深い考えのないこと。また、そのさま、無茶、無鉄砲の事を言う
「フン、勇気とも無謀とも思ってはいない。なにせこんなザコどもを相手にするのに勇気もクソもないからな」
キョウはこのことを恐怖だとは微塵も思ってはいなかった。
ザコーーーこの言葉がバラムのメンバーたちをさらに激昂させる。このヤロウ!!とか殺してやる!!とかそんな言葉が入り乱れる。しかしキョウはそれに動じず鋭い眼差しで集団を睨みつける
「さて‥‥ゴミの片付けでもするか‥‥」
キョウは標的へと狙いを定めている者たちへ、コンマ十分の一の距離で肉迫する。その凄まじい速さに敵は思わず消えた!?と錯覚した。
キョウがふるった拳は敵の顔面にめり込み錐揉みし吹き飛んだ。すかさず次の標的へ回し蹴りを放ちこれもまた腹へと食い込みそれを受けたものは後ろへ吹き飛ばされた。
キョウはひたすらそれを繰り返し集団を蹴散らしていく。しかし時間が経過するにつれてキョウは疲労していく
「さすがに数が多いな‥‥‥」
それを悟ったキョウは近くにあった建物に飛び移り、親指は左が上、一直線に重ね未の印を結ぶ。すると先ほど発生させた暗雲がキョウたちの上空へと立ち込む。さらに雨が降り始め皆を濡らす
「雨‥‥‥?」
誰かがそう呟く。さらには雷も鳴り始めた。そしてキョウは左手に雷を纏い天へと向ける
「術の名は麒麟‥‥」
そう呟くと周りの雷がキョウの上空へと集結しその雷の中心から顔は龍、そして二本角の生き物を象った巨大な雷が出現する。それを見た皆は驚きを隠せずに、顔は恐怖へと染まっていく
「あ‥‥あ‥‥」
「雷鳴とともに散れ!!」
雷を纏った左手をふりかざす。それと
同時に凄まじい威力の落雷がバラムの集団へ落ちる。周りにあった建物を何軒かを巻き込み皆を巻き込んだ
「これが‥‥アースランドの魔法なのか‥‥‥‥?」
ただ一人残ったエドキョウは周りを見て驚愕する。倒れる部下、粉々になった建物。それがあの魔法の威力を物語っていた
「くそがぁぁぁぁ!!!」
天へと吠える。その声は周りに響き渡った。そしてみるみるうちにエドキョウの髪は伸び皮膚全体は薄黒くなり、顔の中心に手裏剣のような模様。そして目は瞳孔は黄色くなり白眼の部分は黒く変色した
「禍々しい魔力だ‥‥‥これは‥まさかな‥‥」
「クックックッ‥‥‥驚いただろう?」
エドキョウは不気味に笑う
「フッ‥‥大方そいつの体を乗っ取っているだけだろう?ええ?ゼレフ書の悪魔さんよ」
エドキョウは目を見開く
「フッ、なるほど。やはりその目……写輪眼か」
「何故ゼレフと関係のないこの世界にゼレフ書の悪魔がいるんだ?」
「いいだろう。冥土のみやげに教えてやろう」
そう言って語り始めた
「あれはもう30年以上前の事。『火の国』で起きた九尾襲来事件。オレはあれに巻き込まれ九尾の攻撃でオレは死にかけた。だが、なぜかは知らんが気がついたらこの世界にいた。ただし魂だけがな。オレは人々に乗り移り今まで生きて来た。そしてエドラス王がアースランドから魔力を奪うという計画を聞いたオレは最後に残った魔導士ギルド妖精の尻尾からいい身体が無いかと探した。そして見つけたのだ。こいつはすんなりとオレを受け入れた。そしてバラムを組織し今に至るというわけだ」
キョウは一つだけ気になる単語があった。それは『火の国』という言葉。今までそんな国は聞いたことなどなかったのだ
「なるほど…そういうわけか。だがオレは時間がない。早急に終わらせてもらう!!」
キョウは万華鏡写輪眼を発動する。そしてキョウの周りから紫色のオーラが出現する。そのオーラの中から人の骨のようなものが現れそして人間の骨格となり、血管、筋肉、皮膚の順で骨を覆いそして羽織のようなものを纏った
「万華鏡写輪眼は聞いたことはあるが……何なんだ‥これは‥‥」
「両目の万華鏡を開眼したもののみが発動できる第三の能力‥‥
『須佐能乎』だ!!」
「スサノオ‥‥?」
エドキョウが驚愕し、スキを見せた瞬間、須佐能乎が持っていた波打つ剣が腹を貫いた
「クク‥‥この程度の攻撃でこのオレがらやられると思ってーーー」
エドキョウはある異変に気がつく
「ぐっ‥‥何なんだ‥コレは‥‥」
「これは『十握剣』別名『酒刈太刀』と呼ばれる封印剣だ。突き刺したものを醉夢の幻術世界に永久に飛ばし、封じ込める。剣そのものが封印術を帯びた草なぎの剣の一振りだ」
「でも‥‥いいのか?それはオレだけでなくこの身体も吸い込まれるだろう!!」
「いや、それはない。おまえだけを幻術世界へ飛ばす」
エドキョウの体、もといエドキョウに取り付いていた悪魔はドロドロと溶け十握剣の柄の部分にあたるひょうたんへと吸い込まれ始める
「何だとっ!!くそっ!!くそっ!!くそっ!!アースランドへ帰って"あそこ"へ行けば身体は元に戻るはずだったのに!!!クソォォォ!!」
悪魔はエドキョウの身体を残してひょうたんへと吸い込まれていった
キョウside
ゼレフ書の悪魔を封印したはいいが……やはり須佐能乎は疲れる。身体全体が軋むようだ。後でウェンディにでも治療してもらおう。それに倒れているエドラスのオレに話を聞かなくてはな
「オイ‥大丈夫か?」
オレがそう呼び掛けるとエドラスのオレはムクッと起き上がった
「オ‥‥オレは‥‥‥‥?」
どうやら乗っ取っられていた時の記憶はないようだ。そこで説明することにした
「そうか‥‥そういうことだったのか‥‥‥」
「何故こんなことを始めたんだ?」
エドラスのオレは言いづらそうに俯き語る
「オレは、この世界にまた魔導士ギルドを復活させようと思ったんだ。またあんな楽しい生活に戻るために。しかしそれを奪ったのはエドラス王だった。オレはバラムを結成して対抗しようとした。犯した犯罪だって、王国兵が魔力を使った犯罪だった。滅ぼした街だって魔力を無駄に使っていたからだった」
色々と事情があったわけか
「だったらさっさと妖精の尻尾へ戻れ。バラムはたった今解散した。気絶しているこいつらはともかく、お前には帰る場所がある。それにウェンディも待っているんだからな」
「オレはウェンディや仲間たちに会う資格なんて‥‥」
「だったらずっとそこにいろ。オレはもう行く」
オレがそう出発しようとした時、城の地下から先端がドラゴンの頭をした鎖が巨大なラクリマのある浮島に向かって発射された
「何だ、あれは!?」
「わからない。だがやばい物だということはわかる」
そんな話をしている間にも向かっている。あの巨大ラクリマ、恐らくアースランドの仲間たちだろう。それにウェンディが言っていたことも気になる。あの話はこういうことだったのか
「させんぞ!!火遁・龍炎放歌の術!!!」
五つの龍を象った炎が鎖に向かっていき、直撃し煙をあげる。煙が晴れると無傷でそのまま、また浮島へと向かっていく
「クソっ!!だったらあの浮島ごと止めるまでだ!!」
オレは土遁・地道核で地面を上げ浮島の標的へと登った
第二十八話 完
後書き
一応万華鏡写輪眼の第二の能力は出していませんが須佐能乎出しました
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