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ソードアート・オンライン~狩人と黒の剣士~

作者:村雲恭夜
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幸運と覇壊者と英雄

 
前書き
崩壊・チート警告 

 
『選手前へ!』
その声と共に三人が出てくる。
「うふふ……最初の獲物は貴方ですか……」
「うわ、怖い」
ユキはシンを見ると、どうにもならないと言うサインを見て、溜め息を付いてソウルラウザーとキングラウザーを持つ。
3
2
1
ファイト!!
「行きますよぉおおおお!!!」
いきなりマリーが走り出し、ユキに接近する。
「ハアッ!」
「ハッ!」
ソウルラウザーと太刀がぶつかり合い、火花を散らす。
『2 3 4 5 6 ストレートフラッシュ』
「ハアッ!」
ユキのエクストラスキル<加速>の効果を得たストレートフラッシュは、マリーの反応速度に追い付き、切り裂こうとする。
「くっ……!」
しかし、マリーは太刀で受けきると、下がる。
「まだっ!」
ユキは更に右回し蹴りからの蹴りを放ち、マリーを打ち上げると、一号のポーズをとる。
「魂・ライダーキック!」
「キャアッ!」
マリーが吹き飛ばされ、シンがそれを受け止める。
「危なっ!!」
「大切断・ライダーキック!」
ユキはそこから切断エネルギーを纏った踵落としを繰り出す。
「うぉおおおっ!!」
しかし、幸運な事にシンはそれを何もない所で転けてマリー共々回避した。
「シンさん放してください!」
「ご、ごめん!」
シンはマリーを下ろすと、再度ユキに接近する。
ユキはそれをバックダッシュして下がると、シャイニングカリバーを取り出す。
「恨みは有りませんけど!バーニングボンバー!」
「マリー!」
ユキのバーニングボンバーの前にシンが立つと、髪が紅く染まった。
「オラァアアアアッ!!」
体術スキル<幻月>を放ってユキのシャイニングカリバーを弾くと、ユキは下がる。
「さっきと雰囲気が違いますね……」
「ほう、解るのか。俺様は聖雅。コイツの人格だ」
「助かりました、聖雅さん」
すると、そのとなりにマリーが立つ。
「なら此方も。モモタロス、お願い」
『おっしゃあ!』
すると、ユキの髪の一部が赤く染まり、デンガッシャーソードモードを手に持つ。
「俺、参上!」
「ほう、俺様の真似か?」
「誰がテメェの真似だこの真っ赤っ赤!」
モモタロスは怒ると、デンガッシャーを背に持っていく。
ギィン!と音がし、マリーの太刀がぶつかっていた。
「面白い真似をするじゃねぇか!でもな、俺は匂いに敏感なんだよ!!」
『それ、イマジンに対してじゃなくても効力在るんですね……』
ユキは呆れると、マリーを吹き飛ばしたモモタロスがデンガッシャーを持ち直す。
「それじゃあ……行くぜ行くぜ行くぜ~!!」
「真正面から向かってくるか!面白い!!」
聖雅は大剣を持つと、モモタロスに振り下ろす。
『モモの字、そこどきぃ!』
途端、髪の一部が赤から黄に変わり、デンガッシャーを上へ投げ捨て、両手で大剣を受け止めた。
「んなっ、俺様の剣を!?」
「驚いたやろ?さぁ、俺の強さに泣いてみぃ!!」
真剣大剣白羽取り……こんな芸当が可能なのはキンタロスのみ。相変わらずの滅茶苦茶ぶりである。
「誰が!」
聖雅がキンタロスを蹴ると、逆に聖雅が吹き飛び、キンタロスはデンガッシャーアックスモードを空中で保持すると、そのまま振り下ろしながら落下する。
「ダイナミックチョップ!!」
「くっ!」
キンタロスのダイナミックチョップを聖雅は避け、そのままキンタロスを大剣で倒そうとすると、弾丸が聖雅の頬を掠めた。
そして、蹴りで大剣を弾かれる。
「なっ!?」
「お前、倒しちゃっても良いよね?答えは聞いてない!」
デンガッシャーガンモードを持ったリュウタロスが言い、不規則な動きで聖雅を撃つ。
「むっ……嘗めるなよ!!」
聖雅は大剣の腹で弾丸を弾くと、そのまま突進してくる。
「うわわっ!カメちゃん宜しく!!」
『しょうがないねぇ……』
すると、髪の一部が紫から青に変わり、デンガッシャーロッドモードを持つウラタロスが出る。
「ふっ、はっ!」
「むっ!」
正確で素早い突きを放つウラタロスに、聖雅はガードするしか手段は無く、一方的に下がる。
「聖雅さん!」
そこにマリーが現れ、デンガッシャーを弾く。
弾かれたウラタロスはマリーを見ると、今更の様に言う。
「あれ、女の子も居るんだ。ねぇ君、僕に釣られてみる?」
「誰が!!」
マリーは叫ぶと、聖雅と共に強烈な突きを放つ。
「あたっ!!……全く、女の子ってよくわからないねぇ……」
『カメ公邪魔だ!』
再びモモタロスに切り替わると、デンガッシャーソードモードを持つ。
「さぁて、そろそろお開きと行こうぜ?」
『フルチャージ』
いつの間にデンオウベルトを着けて、パスをセタッチすると、フリーエネルギーがフルチャージされる。
「俺の必殺技、パート1」
そして、切っ先が外れると。
「オラアッ!!」
まず聖雅の心臓を貫き、そのまま体を切り裂く。
「オリャア!!」
そして、横に振ってマリーの太刀を吹き飛ばしながら切り裂く。
「これで、終わりだぁああああっ!!」
最後に上空から切っ先をマリーに叩き付け、マリーのHPをゼロにした。
『勝負あり!勝者ユキ!!』
「へっ、きまっあだっ!!」
ユキが中からモモタロスを弾くと、呆れた声で言う。
「……やり過ぎです。帰りますよ」
『え、あ、ちょっと待て!!』
モモタロスはユキの後を追い掛けてフィールドを出た。 
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