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『貴男達へ』

作者:零那
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『愛』


愛という名の殺意。

そんなものを
確信した。

僕は、貴男に
殺され逝く。


貴男は僕に言う。

『愛してる。
だからこそ
君を殺す。』


僕は貴男に言う。

『愛なんて無い。
在るのは憎しみ。』


貴男は言い放つ。

『此が愛だ。
共に逝こう。』


僕の首には、
冷たい手が掛かる。


 
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