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リリカルアドベンチャーGT~奇跡と優しさの軌跡~

作者:setuna
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第五十一話 エテモンの過去

 
前書き
エテモンの過去を知る大輔達。

ルカ「食事…出来たよ」
ブイモン[…ルカ、何だよこれ?]
ルカ「?」
アリサ「何て言うか、斬新な見た目ね…」
ワームモン[得体の知れな…痛っ!!?]
はやて「余計なこと言うんやない。」
フェイト「い、頂きます……あれ?美味しい…」
アリシア「本当だ!!」
賢「シャマル並に見た目は悪いのに…味はまともだ…」
はやて「ほ、ほんまや…シャマルにルカ君を見習って欲しいわあ……」
なのは「ど、どうしたのはやてちゃん?そんな泣きそうな顔で料理を見つめて…」
アリサ「リリカルアドベンチャー、始まるわよ」 

 
エテモン『今日からここに住んでるアンタ達はアチキの下僕よ!!』
毎日毎日、自慢の爪で落とし穴を掘り、大好物の木の実なんかをおとりにして幼年期のデジモン達が面白いくらいに引っかかり、悲鳴を聞くのが日課だったガジモン達のテリトリーにずかずかと入ってきて、初対面早々、意味不明なご挨拶をかましたのが、エテモンだったとガジモンは言う。
突っ込みどころ満載である。
当然、一見するとふざけたキャラクターであるエテモンだ。
強烈なキャラクターに引っ張られて、無謀にも完全体に集団で襲い掛かったガジモンたちは問答無用でラヴ・セレナーデの餌食となり、気絶したところをそのままずるずる引きずられて、今の下僕生活が始まったらしい。






























大輔「……」
賢「えっと…」
ワームモン[どこからツッコめばいいのかな…]
[ツッコミ不要。まあ、最初は不満だったけど、慣れてくれば悪くはなかったんだ…退屈しなかったし…笑天門号ってあるだろ?]
大輔「あのトレーラーのことか?」
[ああ。ありゃ元々、エテモン様がコンサートを開くために改造したやつなんだ]
賢「コンサート?」
[エテモン様は元々スーパースターになりたくて、サーバ大陸ででっけーコンサート開くのが夢だったんだとさ。で、一人じゃ出来ねえから、俺達に喧嘩売って、グループ作って、あっちこっちに喧嘩売りながらコンサートして回ってたんだよ]
ワームモン[へえ、凄いね]
[うっせえな、ただコンサートするだけじゃつまんねえだろ。エテモン様のコンサート参加したことねえから言えるんだよ。あの人、気が済むまで歌い続けるから客になったら覚悟しろよ。朝から晩までずーっとアンコール強制だぞ。そのうち耳に残って夢に出るって大好評だ。
帰りたくても帰れねえんだぞ、ダークスピリッツが飛んでくるから]
大輔「あれ、今とあんまり変わらないんじゃないか?」
[ああ、変わんねえな。でも、村を消滅させるとか、そんな酷えことまでする人じゃなかったんだよ]
賢「エテモンが?何か信じられないな…」
[コンサートすんのに客の故郷ぶっ壊してどうすんだよ。ただでさえ評判悪いのに、今じゃすっかり嫌われもんだ。おかげでコンサートがっらがら。なのにあの人、スーパースターになったって思い込んでるから全然わかってくれないんだよ]
ワームモン[ガジモン達じゃ止められないの?]
[出来てたらこんなことになってねえよ!!俺達は強くて格好いいエテモン様だから門下に入ったんだ。今のエテモン様はエテモン様じゃないんだよ!!止められそうな奴らならいっぱいいたさ。みんなエテモン様が追っ払ったり、殺したり、逃げだしたりしていなくなっちまったけどな…]
賢「成る程…」
ワームモン[デビモンと同じだね。デビモンは悪いデジモンだっていうのは変わらないけど、オーガモンみたいに好戦的じゃないから、自分のテリトリーにさえ入らなきゃ、全然怖いデジモンじゃないんだよ]
[デビモンって何だ?]
大輔「俺達がファイル島から来たのは知ってるよな?ファイル島で戦ったデジモンなんだよ。いきなり攻撃してきやがったんだ。んで、今はデジタマの状態なんだけどな…所々おかしいけど」
D-3のディスプレイに映るのは、所々欠けているデジタマ。
少しずつ少しずつ、デジタマの形になってきている。
[……エテモン様と一緒だな。元々容赦ないとこはあったけど、ナノモン様までスクラップにするとことか、そっくりだ]
大輔「何でナノモンに様付けなんだ?」
[そりゃあそうだろ。元々このピラミッドはナノモン様の物なんだ。ナノモン様は優秀な研究者であると同時に壊れた機械を修復する天才なんだ。だからサーバ大陸からは直してもらいたいって奴らがいっぱいいたんだよ。ナノモン様が行方不明になっちまったから、もう、誰も来ねえけどな。笑天門号だってナノモン様に作らせたってエテモン様言ってたけど、あの人機械音痴で、俺たちが必死でナノモン様んとこで勉強したから聞いてんだ。今だってお前ら追っかけてるモニターの操縦とか点検とかそういうの全部俺達がやってるからな。あの人のマイクとか全部作ったのナノモン様なんだ。エテモン様のコンサートってド派手好きな演出大好きだし、俺達も調子のっていろいろ好き放題やらかすから、必ずどっかしらなんかぶっ壊れるんだ。毎回毎回ここ通ってたから、もう常連みたいなもんだった。そん時、毎回毎回喧嘩すんだぜ、エテモン様達。“いい加減にしろ、私はお前の専属技師じゃない、修理屋じゃない、他のデジモン達からの依頼もあるのに割り込むな”って怒るナノモン様と、“壊れないように作らないアンタが悪いんじゃないの、お詫びのしるしに誠意ってもん見せなさいよ”って無茶苦茶なクレームつけるエテモン様で大喧嘩だぜ。でもなんだかんだ言って毎回直してくれるって知ってるから、俺達笑門号ここに止めるんだけどな…いや、止めてたんだけどな…]
大輔「ガジモン…」
[今は何とか俺達でやってるけど、ナノモン様がいなくなってから、コンサートも小規模な奴しか出来ないから、エテモン様イライラがたまってて、俺達によく当たるんだよ。俺達はナノモン様みたいに上手く出来ないから限界あるんだよ。でもあの人分かってくれないんだ。おかしくなっちまってんのは分かってんだ。でも、どうしようもないんだよ、何でおかしくなってんのか、分かんねえから]
ワームモン[……僕達は何をすればいいの?]
[ナノモン様を元に戻して欲しいんだ。このままじゃエテモン様もナノモン様も、本当にダークエリア行きになっちまう。おかしくなる前のエテモン様に戻れたら、デジタマに戻れる可能性もあがるだろ。待ってることなんかいくらだって出来るんだ。俺達はデジモンだからな。死んだってまた生き返るんだ。おかしくなった原因知ってるの、ナノモン様だから。最後まで、あの人がダークケーブル作ろうってするの、やめさせようとしてたのはナノモン様なんだ。あの人が記憶を失ってんのは当たり前なんだよ。また邪魔されたら面倒だからって。エテモン様がスクラップにした時に、わざとその部品、ナノモン様の仕事場だったスクラップ場に隠しちまったんだ]
賢「成る程、つまりデータチップさえ見つけて、ナノモンの記憶を取り戻すことさえ出来れば、ナノモンは味方になり、エテモンを正常に戻せるわけだね」
大輔「確かに完全体のナノモンが味方になってくれればかなり心強いな。賢、確かはやてにD-ターミナル預けてたよな?」
賢「うん」
大輔「んじゃあ、はやてにメールを送って………よし」
はやてのD-ターミナルにメールを送信すると、頷くと同時に立ち上がる。
ガジモンに案内され、データチップのあるスクラップ場に向かう。

































そしてスクラップ場に来たのはいいのだが、大量のスクラップがあり、大輔、賢、ワームモンは頭を抱えた。
ワームモン[こんな大量のスクラップからデータチップを探すなんて、砂漠に落ちた米粒を探すのと同じくらい大変だよ…]
大輔「愚痴っても仕方ねえだろ。とにかく、手分けして探そう」
全員【おおーっ!!】
ガジモン達も手が空いているガジモンに協力を仰ぎ、ワームモンからデータチップの特徴を聞くと、データチップ探しを開始した。
































最下層にある隠し部屋にはすずかがいた。
すずかが目を覚ますと、視界に移ったのは見慣れない天井。
そして視界の隅に一瞬移ったルナモンにすずかはそちらへ目を向けるとそこには壁に貼り付けられ未だ眠っているルナモンの姿があった。
すずか「ルナモン!!…っ!?」
急いで起き上がろうとするもののそれは両腕、両足が拘束されている為無理だった。
その時に聞こえたのは、ナノモンの声。
ナノモン[無理しない方がいい、ルナモンは気を失っているだけだ。こいつにはエテモンを倒すという使命があるからな]
すずか「エテモンを?お生憎様!!ルナモンは私がいなきゃ進化出来ないんだよ!!」
ナノモン[お前を使うつもりはない…]
すずかの身体の上を光が通過した。
すずか「何、この光…?」
ナノモン[お前をコピーしているのだ。お前達はまだ紋章の力を全く引き出してはいない。だから私がこのコピーを使って力を引き出してやろうというのだ。]
すずか[っ…!!いくら完全なコピーでも、紋章の力を引き出せるはずない!!]
ナノモン[それはどうかな…]
ナノモンの手にはすずかのD-3と見たことがない紋章が握られていた。
すずか「私の紋章…?本当に持ってたんだ…」
ナノモン[私はかつてエテモンと闘い、過去の記憶を殆どを失ってしまった。失われた記憶はもう二度と戻らない。何故だか分かるか?教えてやろう。デジモンにはデジコアという心臓とも言うべき大事なものがある。エテモンはこともあろうに、その中にあるメモリチップという部分に罅を入れたのだ!!私は機械を修理する身だが、これだけは直すことは不可能なのだ!!メモリチップはデジモンにとって命なのだ!!それをあのデジモンは!!私は絶望した!!スクラップの状態から復活した時に、確認したから間違いないのだ。奴は私から全てを奪ったのだ私に出来るのはエテモンに復讐をすることだけだ。どんな手を使ってもな!!]
すずか「そんな…!!」
もし、このコピーが紋章を使うことが出来たら自分はどうすればいいのだろう?
そしたら、自分は必要とされなくなるのではないか?
誰も頼りに、必要とされなくなるのではないか?
賢に…捨てられるのではないか…?
すずか「(嫌、嫌…そんなの嫌あああっ!!!!)」
すずかは必死に心の中で叫ぶのだ。
すずか「(私は此処にいるの!!誰か、誰か、助けて!!)」
すずかが必死に心の中で助けを求めた。
その時である。
ナノモンしか知らないはずの扉が、認証システムとロックをくぐりぬけて開いたのは。
ナノモン[誰だ!!?]
すずかも顔を上げる。そこにいたのは。
すずか「賢さん!!大輔さん!!ワームモン!!」
大輔「やっと辿り着いた…仕掛けをかわしながらだから異様に時間がかかったぜ…」
賢「ナノモン、そこまでだ。君の記憶を取り戻すことが出来る。ここに君のデータチップがあるんだ。」
賢がナノモンに見せるのはスクラップ場で回収したデータチップ。
ナノモン[何、だ、と?貴様、ふざけるのもいい加減にしろっ!!]
大輔「ふざけてない。スクラップ場を大人数で探し回ってやっと見つけたんだ。ワームモンのお墨付きだ」
ナノモン[嘘を言うなっ!!私のメモリチップは確かにあるのだ!!罅割れたメモリチップがなっ!!]
ワームモン[…ねえ]
ナノモンの叫びにワームモンが今まで気にかかっていたことを聞く。
ワームモン[その頭部のデータチップ…破壊されたとしても規格が違いすぎない?ガジモンが言ってたんだ。君をスクラップにした時、エテモンが記憶が戻らないようにってデータチップを抜いて、隠したんだって。でも君には罅割れたデータチップがあるんでしょ?それ、エテモンが、君を騙すために入れてる奴だよ。多分ね]
ワームモンの言葉にナノモンは、しばしの沈黙の後、小さく呟いたのである。
ナノモン[確かに、規定のサイズよりは小さいが、これは、スクラップにされたせいで、欠損が、出来たからでは、ないのか?]
ワームモン[試してみればいいよ。もし合わなかったら僕達を蜂の巣にするなり好きにしていいよ]
ナノモンが戸惑いがちに賢から差し出されたデータチップを受け取ると、罅割れの目立つカプセル状の頭部を開ける。
その隙をついて、ガジモン達が機械を弄り、すずかは拘束が解除される。
そして、ルナモンが落ちてくるのを受け止めたのだ。
さっぱり事情が分からないすずかは置いてきぼりである。
すずか「賢さん…」
賢「ごめん。助けに来るのが遅れたね」
すずか「いいんです。来てくれれば……ありがとうございます」
目を覚ましたルナモンと共に、すずかは事情を聴くことになる。
そしてカチリ、という音が響き、大輔達は目を輝かせるのである。
そこにいたのは、穏やかな表情になったナノモンだった。
そして、彼はすずかとルナモンに向かい、謝罪する。
ナノモン[……………すまなかった]
すずか「…いいの、謝ってくれれば……」
大輔「さてと…」
大輔は偽物のデータチップを握り潰すと、はやて達にメールを送信する。
“すずかの救出、完了”。
ナノモンからの指示を受けて、フェイト達を迎えに行く。































フェイト「大輔!!」
はやて「賢兄!!」
アリサ「すずか!!」
無事再会した子供達は喜びを噛み締める。
ルカ「よかった…無事だったんだね…」
ブイモン[だから言ったろ?大輔達なら大丈夫だって!!]
チビモン[フェイトとはやてとアリサね、スッゴく心配してたんだよ?]
フレイモン[メールが来なかったら直ぐにでもピラミッドに突撃しようと考えていたとこだったしな。]
ガブモンX[無事でよかったよ。なのはなんて“大輔さん達、大丈夫だよね?”って何度も言うんだよ?]
大輔「そっか…心配かけたな…ナノモンが話があるようだ。ついて来い」
大輔達に案内され、子供達はナノモンの研究室に向かう。






























ナノモン[よく来てくれた選ばれし子供達。ここは、私の原点だ。記憶を失ってもなお、ここを求めるのは当然なのかもしれない…]
賢「ここには、デジモンの酸素とも言える電気がある。明らかに人工的だからマシーンやサイボーグ型デジモンの始祖の生まれ故郷の一つなのかも」
ナノモン[その通りだ。流石は選ばれし子供と言ったところか。デジモンにとって電気は人間で言う酸素と同じだ]
アリシア「ねえ、お兄ちゃん。酸素って何?」
大輔「酸素ってのは簡単に言えば空気だ」
すずか「私達人間は酸素っていう物を吸って、二酸化炭素を吐いて生きているの。」
ユーノ「僕達の身体は凄いんだよ。肺は二酸化炭素と酸素を入れ替える場所で、心臓はそれを頭から爪先まで運ぶために、毎日休まないで動いているわけだしね」
ナノモン[うむ。私がエテモンを止めたのは、あのダークケーブルに使うから、とどこかから持ってきた物質の電気が異常値を示したからだ]
フェイト「異常値?」
ナノモン[エネルギーとして高濃度なのだ。あり得ないほどにな。私達は電気で生きているのだ。電気は酸素そのものなのだ。考えてみるがいい。そんな私達が異常値で高濃度の電気に接触すれば、どうなるか。どうなってしまうのか。]
賢「人間は酸素を吸うことで、生きている。しかし、吸う事に人間の身体は衰えさせていく有害な物だ。電気を酸素とするデジモンも…」
ナノモン[そうだ。お前達が相手をしている暗黒の力という奴は、こういうものなのだ。なのにあの機械音痴は理解できなかった…あの大馬鹿が…]
悲しそうに言うナノモンに子供達はかける言葉が見つからない。
大輔「そういえば、デビモンのデータはデジタマにされてD-3に保存されているけど、まだ修復中だ。今までデータを保存していたのは無傷なのに、デビモンのデータはボロボロだった…。」
ナノモン[デジタマのデータの損傷…予想以上だ。暗黒の力は…お前達は知っているだろう、私達は本来死というものは存在しない。死んでも生き返るのだ、デジタマに。そして、それでもなおこの世界にいるべきではない、と判断された者たちはダークエリアに送られる。そこでアヌビモンという裁判官によって裁判を受けるのだ。こちらの世界にいるべきか、ダークエリアで禁固刑に処せられるか、それともアヌビモンによってデジコアを食われて死ぬという名の消滅をするか。この消滅こそが我々にとっての死だ。]
フェイト[デジタマのデータが損傷しているということは…後少しでもデビモンを倒すのが遅れていたら、デビモンはデジタルワールドの輪廻転生の輪から外されて…完全に消滅していた……]
大輔「そう思うとギリギリセーフだったんだな…」
アリシア「よかった…悪い奴だったけど助かって……」
ナノモン[デビモンはダークエリアによってアヌビモンにより三つの選択肢すら与えられないまま、デジタルモンスターにとっての死を強制されそうになったのだ。暗黒の力によって。闇の象徴である筈のデビモンですら消滅しかけたのだ。まさに暗黒だ。そこには闇も光もない]
ぞっとするほどの暗黒の力の強制力である。
もし大輔達が次元漂流せず、次元漂流の影響で性能が格段にアップしたD-3が無ければデビモンは完全に消滅していた。
ナノモン[私もエテモンを戻すには、まだ何か余地はあるのではないかと考えていた。だが、事態は最悪だ。どこまでも暗黒の力は有害なのだ。もうここまで話せば分かるな?エテモンを救う方法は、一つしかないのだ。まだアヌビモンの元で裁かれるという選択の余地がある、という方法を取るしかないのだ。エテモンが暗黒の力により巨大化などの最終手段に出る前に、倒すしかない。いや、倒すだけではだめだ、殺せ。ダークエリアに送るために。これほどまでの強大なものだとは私も思わなかったのだ。選ばれし子供達よ、注意しろ。お前達の相手をしている暗黒の力はそれほどまでに絶望的なのだ。しかし、デビモン、エテモンは何も知らぬままこの力を手にしている。だが、ダークエリアに住まう者達からすれば、格好の標的だ。注意しろ、いずれ、この力を利用しようとする輩が現われんとは限らん。だから、エテモンのように、救える同情の余地がある奴ばかりとは限らん。見極めろ。でなければ、その代償は高いぞ]
あのエテモンを殺すことこそが何よりの救いだとナノモンはいうのだ。
かつて誰よりも理解していたナノモンが。
その説得力ははあまりにも悲痛であった。 
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