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ムスタング

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5部分:第五章


第五章

 ドイツ機が再び来る。しかしだ。
 ムスタング達はまた迎撃に向かいだ。退けていく。彼等がいてだ。爆撃隊はほぼ無傷で作戦を成功させ帰投することができた。
 だが、だ。作戦はだ。
 この日だけではなかった。さらにだった。
 次の日もまた次の日もだ。ドイツ本土への爆撃が行われる。その都度だ。
 ムスタング達も出撃した。当然爆撃機の護衛にだ。
 その彼等はだ。空を飛びながらだ。
 その中でだ。彼等は話すのだった。
「今日もってなあ」
「流石に連日は辛いな」
「幾らローテーションで休暇はあってもな」
「こうまで出撃が多いとな」
「しかも近場じゃないからな」
 イギリスからドイツだ。航続距離は充分でもだ。
 やはり遠くまで出るのは辛い。それでだ。
 彼等はだ。こう言ってぼやくのだった。
「フリッツもしぶといからな」
「ああ、絶対に迎撃に出て来るしな」
「確かにこちらの方が数が多くて」
 それは大きい。とにかく数では圧倒しているのだ。
「しかも向こうは数は徐々に減っていっててもな」
「戦いだからな」
「辛いものがあるぜ」
 ぼやきながらだ。彼等は出撃してだ。
 爆撃機達を護りドイツに向かうのだった。
 ドイツ本土ではいつも通りだった。迎撃にドイツ機が来てだ。
 彼等がそれを退けて爆撃機は爆撃をして帰る。そうした。
 爆撃機達は今日も損害が殆んどなかった。その成果もだ。
「今日もやったな」
「ああ、これでジェット機の空港はかなり使いものにならなくなったぜ」
「あの鬱陶しい奴等も空港がないと終わりだぜ」
「それに飛んでいないジェット機なんてな」
 それならばだというのだ。
「何でもないからな」
「飛んで来られたら困る奴は飛んでいない時に潰す」
 どんな戦闘機もだ。こうすれば終わりだ。 
 だからだ。連合軍は空港も重点的に狙ったのだ。そうしてだ。 
 今回はだ。そうしてなのだった。
 空港を破壊したのだ。今回の作戦も成功した。無事だ。
 そのことについてだ。彼等は話していく。
「ドイツ全土をステーキにするのも時間の問題だな」
「そうだな、工場も町もな」
「全部焼け野原にしてな」
「戦争を終わらせようぜ」
 こう話してだった。彼等は爆撃を続けていく。そんな爆撃隊のだ。無事に作戦を終えて意気揚々とした話を聞いてであった。
 彼等は彼等でだ。こう話すのだった。
 
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