| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

『自分:第1章』

作者:零那
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

『漂流』

娘が居ない日々...
娘にとっては幸せな道だと確信があったから。
後悔はない。

ただ...
やっぱり......


零那は、毎日仕事で酒を飲んでは酔った。
店が終わっても飲んでた。
荒れた。
夜の街に漂ってた。
ただただ日常に流された。

男は自然と寄って来る。
帰る居場所は無い。
でも、泊まる場所は在る。

不規則、不摂生...
ホームレス。
最低な生活。

人生、どうにか逆転...
とか馬鹿なこと考えてみたけど何も思いつかんかった。

娘の為に出来ること、他に考えたけど、何も無かった。

手放すこと...
其れが最大のプレゼント。

零那の家庭が普通なら...
零那の親が普通なら...
帰る家が在るなら...

自分の運命を改めて憎んだ。


 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧