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FAIRY TAIL 魔道を歩む忍

作者:コロナ
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もう一つの世界エドラスの章
  第二十五話 ファイアボール

第二十五話 ファイアボール

〜???〜

ここは王国から遠く離れた荒れた土地。元は人が栄える街だったが数年前にバラムによって壊滅させられ今は荒地となっている。そこにある古びた建物の中にとある人物がいた

「やりましたねキョウさん!!また一つ街を壊滅させましたね!!」

一人の男が騒げたてる。するとその男の顔面に拳が突き刺さる

「ごぶぅ!!」

男は地面に倒れる。鼻は折れ鼻血を垂らす

「黙れ。今食事中だ」

「ひっ!す‥すみませんでしたキョウさん!!」

ここは凶悪犯罪組織"バラム"のアジト。バラムのメンバーは下っ端を含め約三万人。エドラス王が最も恐る組織。その組織を束ねているのが"キョウ・ハラルド"つまりエドラスのキョウである

そして食事を終えたエドキョウはこう呟く

「準備は整った。待っていろ、エドラス王。今、息の根を止めてやる‥‥」








〜シッカの街のホテル〜

ここはシッカの街。ルーエンの街からしばらく歩いた場所にあり、海を渡るとトライアという街があり、そこからしばらくしたところに王都がある

王国兵から逃げてきたナツたちはホテルで休息を取っていた

「しかし、エドラス(こっち)のルーシィは顔が広いな。無料で泊めてくれるとは」

「まったくだよな」

そんな会話をしている中今ルーシィ達が風呂に入っているのだが‥‥

「見ろよ!!こいつあたしと体までまったく同じだよ!!」

「だーーっ!!!そんな格好で出てくなー!!!」

裸で風呂場から飛び出してきたエドルーシィ。それを神業的速さで隠すルーシィ

「エドルーシィさん!!ナツさんとキョウさんがいるんですよー!!!」

「別にあたしはかまわないんだけどね」

「かまうわー!!」

その傍でハッピーが呟く

「にぎやかだね。W(ダブル)ーシィ」

「それ‥‥うまい事言ってるつもりなの?」

ナツが二人のルーシィをじーと見つめる

「なんだナツ。見たいのか?」

「ぷ」

ナツが吹き出す

「な‥何がおかしいのよ。そぉかぁ‥‥あたしよりエドルーシィの方がスタイルいいとかそーゆーボケかましたいのね?」

ある程度予想するルーシィ。後ろでフフンとドヤ顔のエドルーシィ。そしてナツが笑いをこらえながら言う

「自分同士で一緒に風呂入るなよ」

W(ダブル)ーシィ (言われてみれば!!!)

「それにしても見分けがつかないほど瓜二つですね」

「まさかケツの形まで一緒とはな」

「そーゆー事言わないでよ!!!」

そしてナツが何かをひらめく

「鏡のモノマネ芸できるじゃねーか!!」

二人のルーシィが声をそろえてツッコむ

「「やらんわ!!!」」

「ああ‥‥息もピッタリ」

「悲しいわね」

少々呆れ気味のウェンディとシャルル

「とりあえず服を着ろバカコンビ」

「「誰がバカだ!!!」」

またしても息ピッタリのツッコミだった

「オマエ‥‥確か髪をいじってくれる星霊とやらがいるんだよな」

「うん‥‥キャンサー?」

その後キャンサーがエドルーシィの髪をバッサリ切り、エドルーシィはショートカットのサイドテールの髪型となった

「こんな感じでいかがでしょうかエビ」

「うん。これでややこしいのは解決だな」

「本当によかったの?」

「ん?アースランドじゃ髪の毛を大切にする習慣でもあるのか?」

「まぁ‥‥女の子はみんなそうだと思うエビ」

「女の子ねぇ」

エドルーシィは少し笑い、うつむく

「こんな世界じゃ男だ女だ考えるのもバカらしくなってくるよ。生きるのに必死だからな」

「でも、こっちのギルドのみんなも楽しそうだったよ」

「そりゃそうさ。無理にでも笑ってねえと、心なんて簡単に折れちまう。それにこんな世界でもあたしたちを必要としてくれる人たちがいる。だから‥たとえ闇に落ちようとあたしたちはギルドであり続けるんだ」








〜夜〜


皆が寝静まった頃、オレは目が覚めてしまい夜の風に当たるためにラウンジに出た。するとそこにエドルーシィがいた

「なんだ?眠れないのか?」

「いやそうじゃねえよ。オマエこそ何をしている?」

「ちょっとな‥‥」

何か暗い顔をしている。何か悩んでいるようだ

「オマエ何か勘違いをしているな」

「え?」

「最初に会った時に言ったはずだ。オレたちは魔水晶(ラクリマ)にされた仲間を助け出しに来ただけだと。この世界を変える気など微塵もない」

「なっ!あたしはーーー」

「この世界の人間がこの世界を変えずにどうする?やるなら自分たちの手でやれ」

「っ!!」

エドルーシィは見開いた。そして顔から暗さが消え、何かを決意した顔となった。やれやれ、ようやく動く気になったか。

「サンキューな!キョウ!!」

と部屋に戻っていった。オレもそろそろ寝よう。いつ王国兵が来るかわからんからな










〜朝〜

いち早く目覚めたオレは部屋から出て行くエドルーシィを見つけた

「行くのか?」

「ああ、ギルドのみんなに説得しに行く。おまえたちも頑張れ」

「おまえもな」

「あ、そうだ。今日王国の飛空挺がこの街くる」

「そうか。見つからないうちに行け」

「ああ!」

そう言ってエドルーシィは部屋を出た

「あれ〜‥エドルーシィは‥‥?」

ルーシィが眠たそうに目をこすりながら起きてきた

「あいつなら帰ったよ」

「えーーーっ!!!信じられないっ!!!」

朝からうるさいな。むくっとソファーで寝ていたナツとハッピー、そしてベットに寝ていたシャルルとウェンディも起きてきた

「朝からテンション高ぇーな」

「どしたの」

「エドラスのあたし逃げちゃったの!!!」

「しょうがないですよ‥‥元々戦う気はないって言ってましたし」

「だな」

「あたしは許せない!!!同じ私として許せないの!!!」

「まあいいじゃねーか」

「良くない!!ムキー!」






その頃エドルーシィはキョウに説得され走ってギルドの仲間を王国と戦うために説得しに向かった



そして朝から機嫌が悪かったルーシィはというとーーー

本を抱え蔓延の笑みを浮かべていた

「うわ‥‥もう機嫌直ってる」

「珍しい本を見つけて嬉しいんだろーね」

「じゃあ、今度また機嫌が悪くなったら珍しい本を与えればいいわけか」

「まるで餌付け見たいですね‥」

「違うのか?」

「さすがだね!」

何がさすがなのかはわからないがハッピーは納得しているようだ

「というかキョウさん。変装しなくていいんですか?」

「大丈夫だろ。本人じゃないんだからな」

確かに周りからは「似てない?」とか囁かれているがキョウは気にしてはいなかった

「あんたたち、この世界について少しは知ろうと思わない訳?」

「別に」

「歴史書が物語ってるわ。この世界っておもしろい!!」

「例えば何かあるのか?」

「ふふん。いい質問ね。今から100年以上前だけど、エクシードっていう一族がいたのね」

「興味ねえって」

ナツがルーシィの説明を遮った。そしてしばらく歩いたその時だった。ナツ達のいる場所が影になった。日陰になったというわけではなく、ゴゴゴゴと大きな音を立てて飛行船が飛んでいたからだった

その飛行船に王国兵が集まる

「急げー!!」

「すぐに出発するぞー!!」

王国兵が集まってきたからナツ達はウェンディに押され物陰に隠れた

「あの"巨大ラクリマ"の魔力抽出がいよいよ明後日なんだとよー!!」

「うひょー!!」

「乗り遅れたら世紀のイベントに間に合わねーぞ!!」

キョウたちはひっそりとそれを聞いていた

「巨大ラクリマって‥‥」

「マグノリアのみんなの事だ」

「二日後か‥‥これじゃ乗り物を使わん限り間に合わんな」

「んなことより、みんなはどーなるんだ!!」

「魔力抽出が始まったらもう‥二度と元の姿には戻せないわよ」

ナツに不安が募る。しかし飛行船を見るや否や

「あの船奪うか」

ウェンディとシャルルが目を丸くする

「普通潜入でしょ」

「隠れんのヤダし」

「しかし、ナツが乗り物を提案するとはな。ウェンディのトロイアがない状況でーー」

「この案は却下しよう」

あっさり却下したナツ

その後、ルーシィが飛び出し獅子宮のレオを呼び出そうとしたがなぜか処女宮のバルゴが出てきた

「ちょっとどういう事!!?」

「"お兄ちゃん"はデート中ですので今は召喚できません」

「お‥‥お兄ちゃん!!?」

「はい‥以前そのように呼んで欲しいとレオ様より」

「バッカじゃないのアイツ!!!!」

王国兵がルーシィに襲いかかろうとする

ナツとウェンディが前に出て魔法の武器で戦おうとするがあっけなくやられてしまった。キョウはというと

「こいつキョウ・ハラルドだ!!!」

「捕まえろ!!」

「応援を呼べ!!!」

次々と集まる王国兵

「チィ‥やはり変装するべきだったか‥」

キョウは向かってくる敵をなぎ払ってはいるが、いくらやってもキリがない。そのうちキョウにも疲れが見える。そしてその隙を突かれ睡眠剤を打たれて眠ってしまった

「キョウさん!!!」

「キョウ!!!」

キョウは飛行船へと連れ込まれそのまま飛行船は王都へと飛び去ってしまった



皆は取り押さえられ終わりかと思ったらとおくから車のエンジン音が聞こえ勢い良くこちらへと向かってくる

そしてその魔道四輪車は王国兵をなぎ払った。扉にはフェアリーテイル(妖精の尻尾)のマークが付いている

「ルーシィから聞いてきた。乗りな」

「おおっ!!!」

皆は乗り込む

「飛ばすぜ。落ちんなよ」

「GO!!!!FIRE!!!!」

そしてそのまま街を走り去った

そして車内では

「とにかく助かったわね」

「でもキョウさんが‥‥」

「ま、あいつの事だから大丈夫でしょ」

「でも…」

ウェンディはしゅんと落ち込んでしまった

「お‥‥おおお‥」

「王都へ行くんだろ?あんなオンボロ船よりこっちの方が速ェぜ」

桜頭にゴーグルをつけ革ジャンの男は言う

「クク‥フェアリーテイル(妖精の尻尾)最速の男‥‥ファイアボールのナツとはオレの事だぜ」

皆が声をそろえて驚く

「ナツ(さん)ーーー!!!?」

ナツ 「オ‥オレ!?」







その頃飛行船では

「いやぁ、まさかあんなところにこいつがいるなんてな」

「オレたちどこまで昇格できるかな」

「いや、その前に100億Jだぜ!?一緒遊んで暮らせるじゃねーか」

そんな会話を聞いていたキョウ

「作戦成功」

と誰にも聞こえないくらい小さな声で呟いた

第二十五話 完 
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