| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

艦これー約束の英雄

作者:末武克之
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
次ページ > 目次
 

第1話 噂の少年

ー鎮守府学園


「ねぇ!聞いた最近夜に出撃している艦娘がいるらしいよ!」
そう一人の艦娘は言った。
「へぇ~誰なの?大和さん?赤城さん?」
そう一人の艦娘は聞いた。
「それがね艦娘じゃないらしんだよね!」
そう艦娘は言った。
「どういうこと?」
艦娘は歩きながら聞いた。
「なんでもね短い髪に茶髪の男の子らしんだよね!」
そう艦娘は言った。
「へぇ~」
艦娘の数人は少し驚いていた。


ー提督室


「ふむ!やはりこのままだとまずいな!」
そう提督は言いながら書類を見ていた。
「兄さん」
そう言って入ってきたのは黒い長髪の女の子だった。
「ああ、機龍か?」
そう提督は言った。
「兄さん最近よく働いてるね」
そう機龍は言った。
「まぁな、世界の平和の為にも頑張らないといけないからな!」
そう言って提督はペンを置いた。
「あんまり無茶しないでね」
そう言って機龍は書類を置いてどこかへ行った。


ー食堂


機龍はラーメンを食べながら考え事をしていた。
今の自分が男だと知っているのは提督と大和と長門の3人だけだと考えていた。
「あの」
前を見ると一人の艦娘が立っていた。
「えっと確か吹雪さん?」
そう機龍は艦娘に聞いた。
「うん!確か機龍さんと話すのは初めてだよね?」
そう吹雪は聞いた。
「そうだね」
そう機龍は言った。
「あの、一緒にご飯食べてもいい?」
そう吹雪は聞いてきた。
「別に構わないよ」
そう機龍は言った。

すると後ろから二人の艦娘が来た瞬間機龍はラーメンを食べ終えてそのままどこかへ行った。



ー夜の海沿い


機龍は寝転がって空を見ていた。
昔の自分の記憶がなくそれを受け入れてくれた人はなかなか居なかった。
そんな時に提督が「俺と一緒に来るか?」と聞いてきた。
機龍は頷いて提督の手を掴んだ。
そんなことを思い出しながら機龍は起き上がって海の向こうを見た。
機龍は全ての深海棲艦を倒して世界を平和にすると。


ー鎮守府学園

機龍は自分の席に座り外の景色を見ていた。
「あ!機龍さんおはようなのです!」
そう言ったのは前の席の雷電姉妹のあだ名を持つ電だった。
「おはよう!」
そう言って機龍は電に挨拶した。
「おはよう!」
後ろから姉の雷が来て機龍のにハイタッチした。
「おはよう」
その後ろから来たのは響だった。
「おはよう機龍」
そう言ったのは一緒に機龍と昼を食べる暁だった。
「今日の1時限目は大変なのです」
そう電は言った。
「1時限目は確か数学だっけ?」
そう機龍は言った。
「予習はしたんですが頭に入らないのです」
そう電は言った。
「大変だね」
そう機龍は言った。
機龍は苦手科目ないらしい。
「機龍がうらやましいわね」
そう雷は言った。
「そうかな?」
機龍はそう言って四人のやり取りを聞いていた。


ー放課後


機龍は自分の艦隊のトレーニングをすることにした。
機龍は目を閉じてスペースペンドラゴンを出現させた。
「抜錨!!」
体にスペースペンドラゴンのパーツが体に装備された。
機龍は手始めにスピードのコントロールを始めた。
時速80㎞で滑るようにして海を移動していた。
「ワイバーンミサイル、スタンバイ!ワイバーンミサイル発射!」
機龍は両腕のミサイルポッドのワイバーンミサイルを的に向けた。
そして一斉発射した。
ミサイルは全弾的に命中した。
機龍はそれを確認して射撃は文句なしと思っていた。

「すごいね」
そう言ったのは吹雪だった。
機龍は吹雪をじっと見た。
「ありがとう!でも私は貴女達以上の力を持ってるから作戦には参加できないんだ」
そう言って機龍は言ってその場から離れた。


ー次の日


機龍は起き上がり外の景色を見ていた。
「今日は確か深海棲艦との戦いだな」
機龍はそう言って提督の部屋に向かった。


ー提督室


機龍は提督の部屋に着いて提督と話をしていた。
「兄さん頼みがあるんだけど」
そう機龍は提督に話しかけた。
「何だ?」
提督は機龍を見た。
「俺を戦いに出してください!」
そう機龍は言った。
「ふむ、だがお前は戦いになると自我を失うだろう」
そう提督は機龍に言った。
そう機龍は前の戦いで響や夕立や長門を大破した事があった。
その強さは他の艦娘達からは怖い存在であった。
しかし機龍は提督の目を見てこう言った。
「俺は仲間がピンチなら助けたいんだ!新人の吹雪さんが戦ってるのになにもしないのは嫌なんだ!」

そう機龍は言った。
「わかったよ!だが自分の意識はちゃんとしてくれよ?」
そう提督は機龍に言った。
機龍は笑顔で頷いた。


ー海上

電や吹雪や夕立や如月や赤城は深海棲艦と戦っていた。
「っく!すごい数!」
そう吹雪は言って主砲で深海棲艦を攻撃していた。
ドカーン。
「きゃあ!」
電に魚雷が直撃した。
「電ちゃん大丈夫ぽい?」
そう夕立は電に聞いた。
「はい!少し大丈夫なのです」
そう電は夕立に言った。
すると上空の深海棲艦が電に攻撃を仕掛けた。
電はそれを避けきれずに直撃したと思われた。
その時誰かが電の前に出て体を盾にした。
「えっ?痛くないのです」
そう電は言った。
電は前を見ると黒く長い髪の女性が立っていた。
「皆お待たせ!」
そう言ったのは機龍だった。
「機龍さん?」
そう電は機龍を見た。
「機龍ちゃん来たっぽい?」
そう夕立は機龍を見た。
機龍は両腕を上空に向けて深海棲艦の数を数えて目を閉じて息を吸って自分のスキルを発動した。

「皆!あんまり動かないでね!」
ダダダダダダダダダダダダー。
そう機龍は言ってワイバーンミサイルを発射した。
ワイバーンミサイルは合計195発が深海棲艦に直撃した。
「すごい!」
そう吹雪は言った。
そして機龍はボディのペダニウムランチャーを深海棲艦の親玉に向けた。
エネルギーの圧縮率45%にした。
そして他の艦娘が巻き添えを喰らわない事を確認した。
「ペダニウムランチャー!発射!」
ガコーン。
ビーム砲が深海棲艦の親玉に直撃した。
深海棲艦はバリアーで攻撃を防ごうとしたがペダニウムランチャーの威力に負けてバリアーごと蒸発した。
機龍は後ろを振り向いて皆を見た。
「機龍さん大丈夫?」
そう吹雪は機龍に聞いた。
「うん!大丈夫だよ」
そう言って機龍は体を伸ばした。
「よかったのです」
そう電は言った。
「それにしても機龍さんの武装はすごいわね」
機龍にそう言ったのは赤城だった。
「兄さんに拾われた時から持っていた力ですから」
そう言って機龍は空を見ていた。
「そろそろ帰りましょうか!」
そう如月は言った。
「はーい!」
皆はそう言った。


ー風呂


「ふぅ!」
機龍は一人でお風呂に入りながら体力の半分を回復していた。
ペダニウムランチャーは使用者の体力の59%以上を奪う程の武器な為機龍は滅多に使わないようにしている。

ピチャン。
上から水滴が落ちてきた。
機龍は髪を触りながら今の自分の姿を他の艦娘達に見られたくないと思っていた。
なぜなら彼は。
ガラガラガラー
機龍が風呂から上がろうとしたその時脱衣所に電と吹雪がいた。
「えっ!」
機龍は固まっていた。
二人も機龍を見て誰だかわからない顔をしていた。
機龍は服を数秒で着て提督の部屋まで走っていった。
しかし今の機龍の髪はかつらではなく地毛で茶髪の髪の男の子だった。

そして機龍の姿を見た二人は機龍が出ていった後に気づいた。
「えっ!今の機龍さん!」
そう吹雪は言った。
「そうなのですか?」
そう電は言った。


続く 
次ページ > 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧