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『哀詩』

作者:零那
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『白』


まっさらな真っ白の
画用紙を見ると
咄嗟に真っ黒に
塗り潰したくなる

まっさらな真っ白の
チョークが並んであると
ボキボキに粉々に
砕き散らしたくなる

まっさらの綺麗な
雪が積もってると
汚い土で汚したくなる
汚した靴でとことん
踏み締めたくなる

荒んだ醜い感情
そのものだろう

綺麗なモノは醜い
汚い僕には眩しい

白の中の黒は
排除されるだろう

黒の中の白は
敬われるのだろうか


 
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