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大陸の妖精

作者:sinの妖精
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ジェラールと楽園の塔
  NEXT GENERATION


ミラ「みんなー!!今日から仕事の受注を再会するわよー!仮設の受付カウンターだけどガンガン仕事やろーね!!!」


「うおぉおおぉっ!!!!」


「仕事だ仕事ー!!!」


仮設ギルドのカウンター前でミラが笑顔で皆に呼び掛ける


すると大勢のギルドメンバー達が一斉に依頼盤へ向かって走り出す



ルーシィ「何アレぇ、普段はお酒飲んでダラダラしてるだけなのにィ」


アルト「皆、仕事が恋しくなったんでしょ」


ミラ「あはは」


カウンターに座っているルーシィとアルトがその光景を見て呆れかえる



ルーシィ「そういやロキいないのかなぁ」


ミラ「あーあ・・・ルーシィもとうとうロキの魔手にかかっちゃったのね」


ルーシィ「違います!!」


ミラ「じゃあ、アルトの方だった?」


アルト「ぶぶーっ!!!」


ルーシィ「なっ・・ちちち違いますっ!!/////」


ミラの一言にアルトは驚き口に含んでいた飲料水を噴き出す


ルーシィは顔を真っ赤にしながら否定する



ミラ「あら・・・ロキの時とは随分反応が違うわね」


アルト「何言ってんのさミラさん!俺がいつルーシィを魔の手にかけたって言うんだよ!!」


ルーシィ「そ、そうですよ!私、あ、アルトの事なんか別に・・・/////」


両手を横に振りながら否定し続けるルーシィの耳にミラが顔を寄せて呟く



ミラ (アルトの事が好きなら素直になった方がいいわよ・・・ライバル多いし♪)


ルーシィ (ら、ライバルって・・・!?)




レビィ「アルト」


ルーシィとミラが話しているとアルトの元にレビィ率いるチーム・シャドウギアが現れた



アルト「ようレビィ、傷は治ったみたいだな」


レビィ「う、うん・・・/////」


アルト「俺に何か用か?」


レビィ「あっ、・・・え・・・えーっと・・・/////」


頬を紅潮させたレビィがモジモジした様子で言い淀む


アルトはその姿を不思議と思う表情で見つめていた



レビィ「わ、私が縛り付けられてた木から落ちそうになったとき・・・アルトが助けてくれたって聞いたから・・・その・・・/////」


アルト「あー・・・公園の広場の事か」


レビィ「あ・・あり・・・ありが・・・/////」


アルト「・・・蟻?」




レビィ「ありがとー!それが言いたかっただけ!!/////」


そう言ったレビィはすぐさま紅潮した顔を隠すようにその場を走り去った




アルト「逃げちゃった・・・??」


お礼を言ったかと思うとすぐさま逃げてしまったレビィの姿を見て頭に?マークを浮かべるアルト



ミラ (ね? アルトって人気あるのよ♪)


ルーシィ (へぇー・・・レビィちゃんってアルトの事好きだったんだ・・・)


ミラ (まぁ、確かにアルトは可愛さとカッコよさを持ち合わせてるからモテるのも納得ね・・・♪)


ルーシィ (も、もしかしてミラさんも・・・!?)


ミラ (さぁ、どうかしら・・・♪)



アルト「ミラさーん、ジュースおかわり」


ミラ「おっけー♪」





エルザ「もう一ぺん言ってみろ!!!!」


楽しげな雰囲気の中、エルザの叫び声がギルド内に響く


ギルドメンバー達は何事かと一斉にエルザの方を向いた



ルーシィ「エルザ?」


アルト「げっ・・・」


ルーシィたちも慌ててエルザの方を向く


見ると、エルザはある男と言い争いをしているようだ



ラクサス「この際だ、ハッキリ言ってやるよ・・・弱ェ奴はこのギルドに必要ねェ」


ある男とは、フェアリーテイルのS級魔導士であるラクサスの事だ



エルザ「貴様・・・」


ラクサス「ファントムごときになめられやがって・・・恥ずかしくて外も歩けねーよ」



ハッピー「ラクサス・・・帰ってきてたのか」


グレイ「あんにゃろ、帰ってくるなり好き放題言いやがって」



ラクサス「オメーだヨ、オメー」


レビィ「!」


ラクサスはチームシャドウギアを指差す



ラクサス「元はと言えァ、オメーラがガジルにやられたんだって?つーか、オメーら名前知らねえや誰だよ?」


レビィ「っ・・・」


ラクサス「情けねえなァ、オイイ」



ルーシィ「ひどい事を・・・」


ラクサス「これはこれは、さらに元凶のねーちゃんじゃねーか」


ミラ「ラクサス!!!」


カウンター席を叩いたミラがラクサスに向かって言い放つ


ミラ「もう全部終わったのよ、誰のせいとかそういう話だって初めからないの!戦争に参加しなかったラクサスにもお咎めなし、マスターはそう言ってるのよ」


ラクサス「そりゃそうだろ、オレには関係ねえ事だ・・・ま、オレがいたらこんな無様な目にはあわなかったがな」


ナツ「ラクサスてめえ!!!」


エルザ「ナツ!!!」


ナツがラクサスに殴りかかる


しかし、ラクサスは自分の身体を雷に変え、ナツの攻撃をかわした



ナツ「ラクサス!!オレと勝負しろォ!!この薄情モンがァ!!」


ラクサス「あははっ、オレをとらえられねえ奴がなんの勝負になる」


ルーシィ「ナツの攻撃を簡単に・・・!」


ラクサス「オレがギルドを継いだら弱ェモンは全て削除する!!そしてはむかう奴も全てだ!!!!そして誰にもなめられねえ史上最強のギルドをつくりだす!!!!」


そう言ったラクサスは高笑いしながら去って行った



ルーシィ「継ぐ・・・って、何ぶっとんだ事言ってんのよ」


ミラ「それがそうでもないのよ・・・」


アルト「ラクサスはマスターの孫だ」



ルーシィ「え・・・・えーっ!!!?」


ラクサスがマスターの孫だと聞いて驚愕するルーシィ



ミラ「だからマスターが引退したら次のマスターはラクサスの可能性はすごく高いの」


ルーシィ「そ・・・そんな・・・あたしはいやだな・・・仲間の事を悪く言うマスターなんて・・・」


アルト「ナツたちとも仲悪いしな」



ナツ「あのヤロォ・・・」


エルザ「もういい・・・あいつに関わると疲れる」


エルザたちもラクサスの挑発的な言葉を聞いて心中穏やかではないようだ



エルザ「それよりどうだろう、仕事にでも行かないか?もちろんアルト、グレイ、ルーシィも一緒にだ」


ナツ「え!?」


グレイ「え!!?」


アルト「おおっ!!」


ルーシィ「はい!!?」



エルザ「鉄の森の件から常に一緒にいる気がするしな、この際チームを組まないか?私たち5人・・・いや、ハッピーもいれて6人か」


ルーシィ「わぁ♪」


アルト「やったぁー!!」


エルザの一言でアルトたちはチームを組むことになった


周りのギルドメンバーもチームの結成を喜んでくれている



ナツ・グレイ「「こ・・・こいつと・・・」」


そんな中、ナツとグレイだけは仲悪そうに互いを睨みあっている



エルザ「早速仕事だ・・・ルピナス城下町で暗躍している魔法教団をたたく!!行くぞ」


アルト「よっしゃー!」


ナツ「燃えてきたぁー!!」


グレイ「おおおおっ!!」


ルーシィ「(な、なんか嫌な予感がしてきた・・・)」










数時間後


仮設ギルドの上で酒を飲みながら物思いにふけるマカロフ



マカロフ「ギルドも新しくなる、ならばマスターも次の世代へ・・・」


しかし、今ギルド内にいるS級魔導士たちは皆、マスターになるには今一つといったところだった



マカロフ「ラクサス・・ギルダーツ・・ミストガン・・は無理として・・・こうなると・・・まだ若いが・・・エルザ・・・」


ミラ「マスターこんなトコにいたんですかぁー」


マカロフ「ん?」


下の方からミラの声がする



ミラ「またやっちゃったみたいです」


マカロフ「は?」


ミラ「エルザたちが仕事先で街を半壊させちゃったみたい」


マカロフ「!!!」


ミラ「評議院から早々に始末書の提出を求められてますヨー」


ミラの言葉を聞いたマカロフは数秒震えた後、月に向かって叫んだ



マカロフ「引退なんかしてられるかぁー!!!」


 
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